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連載
※義兄セイの目線
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いつもの朝、父さんと母さん、二人とたわいもない話をし、いつも通りに学園へ行った。お昼頃、先生が慌てた様子で両親の事を報告を受け、そして両親の変わりに親戚に預かってもらったものの…
「セイ!あなた、またウチの子を馬鹿にしたわね!」
「叔母様、していません…」
「少し頭が良いからって!馬鹿にして!」
バシッ!!
1日一回は叔母に叩かれ従兄弟達には嫌がらせをされていた。従兄弟達が王子の誕生日パーティーへ行き、何故か涙目の従兄弟達が帰ってきた。
「くっそうー!あのデブっちょダイアナ!…怖かった!!」
「後ろにいる執事も怖かったよなっ!…あ!セイ!なんだよ!?おっ、お前も俺らを馬鹿にすんのかよ!!」
…馬鹿とは話をしても無駄なのでとりあえず無視。どうやら王子の誕生日に“あの“レイモンド家のダイアナと会って何かされたらしい。
確かにアイツは何かしそうだしな。
…昔、俺もあのダイアナに俺の本をめちゃくちゃにしたり、おやつを食べられたり、髪の毛はひっぱりながら馬をやれだの、とにかく最低だったのは今でも覚えている。
一番は俺に馬になれとかいいながら下僕だとビシバシ本で叩いて、俺がとても大切にした本をめちゃくちゃにしたのが腹がたった。今思い出しても本当ムカムカする。
ある日噂をききつけ突然やってきた、父さんと友人だったレイモンド家、現当主が俺の待遇があまりにも酷いといい、笑顔で
「セイ君っ!君は優秀だと聞いていたよ!それでだな、私は君を養子に迎えたいと思っている!どうかな!?」
いや、貴方の娘、ダイアナが嫌なので却下!!と断わろうとしたけど…キラキラした目で見つめるレイモンド家当主に……
俺は負けた。
そして久しぶりに会った、ダイアナ・レイモンド。相変わらず太っちょだった。ただ、なんとなく以前より綺麗な丸い形?というべきなのか、前はもっと凄かったような気がする。
とても違和感を感じた。見た目ではなく中身完全に違うよな?!と思うくらい彼女は礼儀正しく俺に屋敷の庭の案内をする。
「おい、デブっちょ。お前…何企んでる?」
そう彼女に問うと彼女は首を傾げる。執事に今まで俺に嫌がらせをしていたと聞かされた彼女はハッ!とこちらを振り向き顔を青くし、涙ぐみながら
「セイお兄様っ!ごめんなさいっ!本当にごめんなさい!!!」
え!ちょ!?お、お兄様って!!!
正直ダイアナが謝ることに驚いたのと、なんだか可愛いらしいなあと彼女を見つめていたら…
…ゾクッと鳥肌がたった。
ただ寄らぬ殺気を感じた。
ダイアナの執事がとてつもなく俺を睨んでいた。
…こえーよ!!
慌てて後退りしたものだから、池に落ちた。
そんな俺に手を差し伸べたダイアナ。
ある日雷を怖がっていたら、彼女は笑わずそばにいてくれた。それがどれだけホッとしたか。父さん母さんがいなくなって、天涯孤独だと思ったけど、、、ほんの少し天使がいるかも、と思えるようになった(背後には悪魔がいるけど…)
あれから少しずつダイアナと仲良くしているけど…
さて、義理の妹となったダイアナには何故か、ラウル王子と剣の天才と呼ばれているルクアと友人!?
妹よ。何故気づかない!!
お前の周り、その三人めちゃくちゃダイアナの事好いてるよな??何故気づかない!?
三人共俺を敵視しているの丸わかり。
なんだろう、これから先色々苦労しそうな…
そんな事を考えていると
「お兄様?どうしたの??」
キョトンとした顔で俺を見つめる義理の妹のダイアナ。
「ふふ、変なセイお兄様ね。あ、この美容に良い薬草の事で教えてほしくてー」
うん、お前がな俺に急接近するたびに執事や王子達にネチネチやられるんだ。
「やっぱりセイお兄様は凄いわね!」
何も知らないダイアナは今日も俺に微笑んでくれた。
うん…やっぱり、なんだろ、不覚にも可愛いーと思ってしまった!
なんだか、あの三人には渡したくないような…
気になるダイアナ・レイモンド。
少しだけ彼女の成長を見守ろうと思った。
後ろに控えてる執事…怖いけどな?
「セイ!あなた、またウチの子を馬鹿にしたわね!」
「叔母様、していません…」
「少し頭が良いからって!馬鹿にして!」
バシッ!!
1日一回は叔母に叩かれ従兄弟達には嫌がらせをされていた。従兄弟達が王子の誕生日パーティーへ行き、何故か涙目の従兄弟達が帰ってきた。
「くっそうー!あのデブっちょダイアナ!…怖かった!!」
「後ろにいる執事も怖かったよなっ!…あ!セイ!なんだよ!?おっ、お前も俺らを馬鹿にすんのかよ!!」
…馬鹿とは話をしても無駄なのでとりあえず無視。どうやら王子の誕生日に“あの“レイモンド家のダイアナと会って何かされたらしい。
確かにアイツは何かしそうだしな。
…昔、俺もあのダイアナに俺の本をめちゃくちゃにしたり、おやつを食べられたり、髪の毛はひっぱりながら馬をやれだの、とにかく最低だったのは今でも覚えている。
一番は俺に馬になれとかいいながら下僕だとビシバシ本で叩いて、俺がとても大切にした本をめちゃくちゃにしたのが腹がたった。今思い出しても本当ムカムカする。
ある日噂をききつけ突然やってきた、父さんと友人だったレイモンド家、現当主が俺の待遇があまりにも酷いといい、笑顔で
「セイ君っ!君は優秀だと聞いていたよ!それでだな、私は君を養子に迎えたいと思っている!どうかな!?」
いや、貴方の娘、ダイアナが嫌なので却下!!と断わろうとしたけど…キラキラした目で見つめるレイモンド家当主に……
俺は負けた。
そして久しぶりに会った、ダイアナ・レイモンド。相変わらず太っちょだった。ただ、なんとなく以前より綺麗な丸い形?というべきなのか、前はもっと凄かったような気がする。
とても違和感を感じた。見た目ではなく中身完全に違うよな?!と思うくらい彼女は礼儀正しく俺に屋敷の庭の案内をする。
「おい、デブっちょ。お前…何企んでる?」
そう彼女に問うと彼女は首を傾げる。執事に今まで俺に嫌がらせをしていたと聞かされた彼女はハッ!とこちらを振り向き顔を青くし、涙ぐみながら
「セイお兄様っ!ごめんなさいっ!本当にごめんなさい!!!」
え!ちょ!?お、お兄様って!!!
正直ダイアナが謝ることに驚いたのと、なんだか可愛いらしいなあと彼女を見つめていたら…
…ゾクッと鳥肌がたった。
ただ寄らぬ殺気を感じた。
ダイアナの執事がとてつもなく俺を睨んでいた。
…こえーよ!!
慌てて後退りしたものだから、池に落ちた。
そんな俺に手を差し伸べたダイアナ。
ある日雷を怖がっていたら、彼女は笑わずそばにいてくれた。それがどれだけホッとしたか。父さん母さんがいなくなって、天涯孤独だと思ったけど、、、ほんの少し天使がいるかも、と思えるようになった(背後には悪魔がいるけど…)
あれから少しずつダイアナと仲良くしているけど…
さて、義理の妹となったダイアナには何故か、ラウル王子と剣の天才と呼ばれているルクアと友人!?
妹よ。何故気づかない!!
お前の周り、その三人めちゃくちゃダイアナの事好いてるよな??何故気づかない!?
三人共俺を敵視しているの丸わかり。
なんだろう、これから先色々苦労しそうな…
そんな事を考えていると
「お兄様?どうしたの??」
キョトンとした顔で俺を見つめる義理の妹のダイアナ。
「ふふ、変なセイお兄様ね。あ、この美容に良い薬草の事で教えてほしくてー」
うん、お前がな俺に急接近するたびに執事や王子達にネチネチやられるんだ。
「やっぱりセイお兄様は凄いわね!」
何も知らないダイアナは今日も俺に微笑んでくれた。
うん…やっぱり、なんだろ、不覚にも可愛いーと思ってしまった!
なんだか、あの三人には渡したくないような…
気になるダイアナ・レイモンド。
少しだけ彼女の成長を見守ろうと思った。
後ろに控えてる執事…怖いけどな?
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