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モブ男様の名前
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騒がしい毎日が当たり前だったのが、やっぱり寂しくなるものかもなあと、みんなが屋敷へ帰り自分の部屋へ戻る。
モブ男様が留学‥‥。
「‥‥そばで成長見たかったなあ‥‥」
仲良くなって沢山のモブ男様の事を知る事ができて浮かれていたけど、モブ男様が留学したいと考えてたなんてびっくりしちゃったな。
シオン王子はまあ置いといて(※オイ!byシオン)
沢山手紙を書こう!お菓子も沢山送らないと!
よくわからないけど、モブ男様も色々考えての事だ。
推しが頑張っていく姿を見送らなきゃ!!
皆が留学へ行く当日、私は王宮へ向かうと沢山の令嬢達に囲まれているシオン王子とアベル達がいた。ローズ嬢も既にいた。
モブ男様はどこかな?ハッ!沢山の人達に埋もれてる可能性が!
そう私がキョロキョロと探していると、ぎゅっと私の手を握ってきたのが誰かと振り向いてみる。
「モジャ嬢!」
「ってシオン王子、お前かい!ここはモブ男様でしょー!?」
「お前呼びすんの、モジャ嬢くらいだぞ!?」
シオン王子の後ろにはモブ男様がひょこっと現れる。妖精のように現れるなんて、かわゆす!
なんやかんやといつものメンバーが集まる中、ローズ嬢はポロポロと涙を流しはじめる。
「とりあえずだな!あのな、男にはやらなきゃならない事があるんだからな!‥うわっ、ローズ嬢何泣いてんだよ!?」
「な、泣いてなどいませんわ!」
なんだかんだ、ローズ嬢は我慢してたみたいで泣いてしまったみたい。悪役令嬢というか、もうただの乙女だわ。
「スカーレット」
「あ、モブ男様‥‥」
モブ男様はニッコリと微笑む。
「あ!モブ男様、これを!」
私は『ペガサスの星物語』の本をモブ男様に渡す。
「買ったの?図書館にはあるけど、もう、売ってないはずなのに‥」
「うふふ!私がお父様にお願いして一冊だけ買わせてもらったんです!」
そう自慢げに話す私に、モブ男様は何も言わずに頭をポンポンとしてくれた。‥‥ポンポン‥頭にポンポン!鼻血でそう!
「レグルス」
「へ?」
「‥僕の名前だよ。レグルス」
「レ‥」
「うん」
「レぐっーーいや!なんか!ちょっ、ストップ!」
名前が、何故か呼べない!!!
私が慌ててるとモブ男様は少し笑っていた。
「モブ男でいいけど、知ってもらいたかったから」
なんとなく、私とモブ男様は見つめ合うと
横からシオン王子達がやってきた。
「というか、なんで名前とか知らずに付き合えたよな?俺達なんてすぐわかったのに。まあ、モブオとかで呼んでたしいいかーと思ってたけどなあ」
そうシオン王子はいい、ローズ嬢も頷く。
要は私以外、知ってたみたい!!
よーく考えたら、そりゃ自分達と遊ぶのが何処の家門か調べられるわよね!?
私が知らなくて皆んなが知ってた事実に、固まっているとモブオ様はそっと私に青い色のペンダントをくれた。
「‥‥綺麗」
「うん、スカーレットに似合うかと思って」
不意打ちなプレゼントと笑顔にときめいてしまった。
なんでモブ男は私に渡してくれたんだろう、友情の証かな。‥‥勘違いしちゃうんだけどなあぁあう!前世でも全然彼氏いなかったんですからあ!
「あ、ありがとう。大事にします!いや、家宝にする!」
「うん」
私は馬車に乗る、モブ男様とシオン王子、そして巻きこまれたアベルと義弟のオスカーを見送る。
攻略対象者達で関わりたくないと思っていたけど、今は本当に大事な友達でもあるからね!
「みんな!いってらっしゃい!」
私は沢山手を振ってみんなに笑顔を向けた。
そんな感じだった小さい頃からそう、六年が経うとしていた。
私も16歳になった。
胸は小さく、髪は相変わらずモジャモジャだ!
モブ男様が留学‥‥。
「‥‥そばで成長見たかったなあ‥‥」
仲良くなって沢山のモブ男様の事を知る事ができて浮かれていたけど、モブ男様が留学したいと考えてたなんてびっくりしちゃったな。
シオン王子はまあ置いといて(※オイ!byシオン)
沢山手紙を書こう!お菓子も沢山送らないと!
よくわからないけど、モブ男様も色々考えての事だ。
推しが頑張っていく姿を見送らなきゃ!!
皆が留学へ行く当日、私は王宮へ向かうと沢山の令嬢達に囲まれているシオン王子とアベル達がいた。ローズ嬢も既にいた。
モブ男様はどこかな?ハッ!沢山の人達に埋もれてる可能性が!
そう私がキョロキョロと探していると、ぎゅっと私の手を握ってきたのが誰かと振り向いてみる。
「モジャ嬢!」
「ってシオン王子、お前かい!ここはモブ男様でしょー!?」
「お前呼びすんの、モジャ嬢くらいだぞ!?」
シオン王子の後ろにはモブ男様がひょこっと現れる。妖精のように現れるなんて、かわゆす!
なんやかんやといつものメンバーが集まる中、ローズ嬢はポロポロと涙を流しはじめる。
「とりあえずだな!あのな、男にはやらなきゃならない事があるんだからな!‥うわっ、ローズ嬢何泣いてんだよ!?」
「な、泣いてなどいませんわ!」
なんだかんだ、ローズ嬢は我慢してたみたいで泣いてしまったみたい。悪役令嬢というか、もうただの乙女だわ。
「スカーレット」
「あ、モブ男様‥‥」
モブ男様はニッコリと微笑む。
「あ!モブ男様、これを!」
私は『ペガサスの星物語』の本をモブ男様に渡す。
「買ったの?図書館にはあるけど、もう、売ってないはずなのに‥」
「うふふ!私がお父様にお願いして一冊だけ買わせてもらったんです!」
そう自慢げに話す私に、モブ男様は何も言わずに頭をポンポンとしてくれた。‥‥ポンポン‥頭にポンポン!鼻血でそう!
「レグルス」
「へ?」
「‥僕の名前だよ。レグルス」
「レ‥」
「うん」
「レぐっーーいや!なんか!ちょっ、ストップ!」
名前が、何故か呼べない!!!
私が慌ててるとモブ男様は少し笑っていた。
「モブ男でいいけど、知ってもらいたかったから」
なんとなく、私とモブ男様は見つめ合うと
横からシオン王子達がやってきた。
「というか、なんで名前とか知らずに付き合えたよな?俺達なんてすぐわかったのに。まあ、モブオとかで呼んでたしいいかーと思ってたけどなあ」
そうシオン王子はいい、ローズ嬢も頷く。
要は私以外、知ってたみたい!!
よーく考えたら、そりゃ自分達と遊ぶのが何処の家門か調べられるわよね!?
私が知らなくて皆んなが知ってた事実に、固まっているとモブオ様はそっと私に青い色のペンダントをくれた。
「‥‥綺麗」
「うん、スカーレットに似合うかと思って」
不意打ちなプレゼントと笑顔にときめいてしまった。
なんでモブ男は私に渡してくれたんだろう、友情の証かな。‥‥勘違いしちゃうんだけどなあぁあう!前世でも全然彼氏いなかったんですからあ!
「あ、ありがとう。大事にします!いや、家宝にする!」
「うん」
私は馬車に乗る、モブ男様とシオン王子、そして巻きこまれたアベルと義弟のオスカーを見送る。
攻略対象者達で関わりたくないと思っていたけど、今は本当に大事な友達でもあるからね!
「みんな!いってらっしゃい!」
私は沢山手を振ってみんなに笑顔を向けた。
そんな感じだった小さい頃からそう、六年が経うとしていた。
私も16歳になった。
胸は小さく、髪は相変わらずモジャモジャだ!
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