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へっぽこ姫の仲良し作戦⑦ 7章 フリージア国編
小さき王の威厳
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「ぐすっ…ハウライト兄様っ、泣き虫さん…へへ」
ハウライト兄様は涙目だけどニッコリ笑いながら、
「うん、、僕は泣き虫さんだね」
ガーネット兄様はただ黙って私達の様子を見てから、自分の周りを見渡し始めた。ガーネット兄様の姿を見た国民達はザワザワとしていた。
「…ガーネット王子様が我々を助けてくれたぞっ」
「ハウライト王子様より強かったのかしら?…凄いわ…」
みんなガーネット兄様の悪い噂でしか耳にしたことがないのか、実際自分達を助けてくれた姿を見て驚いていた様子だった。ガーネット兄様は優しいし強いからね!なんか誇らしい!
その後怪我をしつつ騎士団の何人かが慌ただしくガーネット兄様の元へやって来た。
「…ガーネット王子!ハウライト王子!天使っ…いえ、エメラルド姫様!!ご無事で何よりっ…!!ただ…反乱軍の何人かは取り逃がし、ここの周辺は被害が酷く民は混乱しております!姫様達と一緒にまずは城へ避難へ…!」
「避難?貴様は何を見て言っている。優先すべき事を考えろ。すぐに医療魔術師達を呼べ。まずは民の安全確保をしながら、軽い怪我をしている者、重症している者、……亡くなっている者達など見つけ、手分けして治療と作業に進めろ」
「「「ハッ!!!」」」
そう騎士団達にガーネット兄様は指示をしたあと、ハウライト兄様と私を交互にジッと見つめ
「……ハウライト、エメラルド。お前達二人が不安な顔をしていると周りが更に不安になる。見てみろ、まだ不安がっている民が沢山いながらも私達を見ている。私達の言葉をまっている……王族ならば、背筋を伸ばし堂々としていろ」
そう語るガーネット兄様が…なんだか…頼もしく感じた。そんなガーネット兄様にハウライト兄様はなんだか嬉しそうに
「ガーネット…はは。君にこんな事言われちゃうなんて、うん…そうだね。まずは今混乱しているこの状況を落ち着かせなきゃね」
そうハウライト兄様はさっきまで泣いていたのが嘘かのように周りにいた国民みんなに笑顔で話しかけてまわりながら、避難や治療への誘導を呼びかけ動いた。よーし!私も泣いてなんかいられない!今はみんなを元気づけなきゃ!!私は泣きじゃくってる小さな男の子と女の子達や軽い怪我をしている老人夫婦に声をかけて、更に周りにいた人達に
「みんなあ!!さっき、凄い怖い思いしちゃったけど、大丈夫だよ!私のガーネット兄様とハウライト兄様は凄ーい強くて頼りなるもん!だから、みんな泣かないで!私さっき泣き虫さんだったけど、みんなと一緒だから泣かないよー!」
そうニッコリ笑ったら、みんな涙目になりつつも笑ってくれた!良かった!まだまだ不安だろうけど自分だけじゃないんだ…!うん、頑張らないと!
「うぁあああん!痛いもん!こあいもん!」
私はまだ泣いている小さな男の子の方へ行き
「あ、私マシュマロ少しね、ポケットに包んでるの!ほら、だから僕、泣かないで?笑ったほうが沢山幸せが訪れるよ!」
そう頭を撫でてあげた。元気になってね、と微笑みかけると小さな男の子は頬っぺたを赤くしながら
「姫しゃま、かあいい!ありあとー!おおきくなったら、およめさんなってねー!」
と可愛いらしい事を言ってくれた。一番被害が酷いこの市場で私達三人が動いていた時
「姫様!ガーネット王子!ハウライト王子!」
「エメラルド姫様!!」
「エメ!!」
振り返ると、青ざめた顔で走ってきたレピさんと、オーロラ、リビアがいた。レピさんはガーネット兄様の姿を見て嬉しそうにしていたけれど、周りの被害状態をみて、それぞれの騎士団達に呼びかけ、ガーネット兄様とハウライト兄様と話ながら的確な指示をし始めた。
「姫様!大丈夫でしたか!?あぁ…こんなにボロボロで…」
今にも泣きそうなオーロラとリビアに私は大丈夫だと励ました。二人共怪我とかなかったみたいだしよかった!
リビアングラスはは周りをみて悔しそうな顔でギュッと拳を握り締める。
「……こんなに酷いことを…僕はしていたんだね……父上…どうして…」
そんなリビアングラスにハウライトは声をかけた。
「今悔やんでもどうしようもないよ。君は少しでも生存者がいるかどうか騎士団達と見てきてくれる?」
「……わかった…任せて」
そうリビアングラスは騎士団達と共に行動しにいった。近くにいたオーロラも直ぐ来た医療魔術師達と共に怪我をしている人達の治療をはじめていた。レピさんは深刻な顔をしながら、ガーネット兄様とハウライト兄様に
「…あのピーター国王が連れ去られたとは…まったく…おマヌケさんですね……本当に…」
「僕が見たのは、黒い霧が父上の周りに纏まりついていて、動けなくなったみたい。更に…あの闇の力がある黒い液体を全身にかけられていたんだよ」
「…とにかく緊急事態です。ひとまずここは医療魔術師達や騎士団達に任せて我々は今後の対策をせねばなりません。他国にも今回の件を連絡し、会議が必要です」
コクンと頷くガーネット兄様とハウライト兄様の後ろから声が聞こえた。
「おーい!無事かー!?」
「え!ガーネット王子目覚めたんですか!?え!いつですか!?」
ブラッドとユー君だ!ユー君はガーネット兄様の姿をみて嬉しそうにしていた。
「ガーネット王子!起きるの遅せぇよ!ばっかやろぉー!」
ブラッドも涙目でガーネット兄様のそばへ行こうとした時ガーネット兄様は冷めた目で
「…貴様はこんな時でもふざけた格好をするのか?」
「は?あ!いや、このドレス姿は違う!俺じゃねー!!」
ガーネットはため息をだしながら、城へ戻ろうと歩き始めた。
「……人の趣味にとやかく言うつもりはない」
「ちちち違う!これは親父が勝手に!てかアンタの弟もグルなんだからな!?聞いてるか!?」
そんな慌てているブラッドにハウライトはニッコリ笑いながら
「僕も《友達》の趣味にとやかく言うつもりはないよ。大丈夫、僕はどんなブラッドでもブラッドだと思うよ。人それぞれの趣味だしね」
「おまっ!それ…いうか!?」
ユーディアライトはお腹を抑えながら笑いを堪えていた。ブラッドはプルプル震えながら
「…だから、なんか色々と俺が思ったのと違う!!!」
そう叫んでた。
あの後すぐに復興作業が行われた。沢山の人が泣いていた。よく前世で他の国の人達の戦争の跡や、災害などテレビで他人事のようにボケーっと見ていたけど…実際はこんなに苦しくて辛い…。この場にいるだけで本当に辛い…。
それにパパが攫われた事により国は大混乱となっている。パパ…目の怪我大丈夫かな…向こうでイジメられてないかな…。
「ミャー?」
「あ、マシュー!だめだよ?今ね、レピさんや、ガーネット兄様達大事な会議をしてるの。私達はいい子にお座りしよ」
私は一緒にガーネット兄様とハウライト兄様と一緒に会議へ参加した。本当はお留守番してなさいと言われたけど、私だってこの国の姫だもの!会議に参加しちゃうもんね!…それにしても…
「王が不在の中、どうしろと!?」
「直ぐにでも、国民の安全確保を!」
「いや、いつまたくるかわからない!私が所属している兵も半分はやられたんだ!早く反乱軍を見つけないと!」
「同盟国へ協力要請をしなければならない!」
「いや、まずはこの国全体、強力な結界をかけなければならない!国を封鎖して、それからー」
「レピドライト宰相!これは一刻も早く…!もし、王に何かありましたら!」
「おやおや、皆さん、ピーピーと少しうるさいですよ。落ちつきなさい。可愛いらしい姫様の前だというのに」
優雅に紅茶を飲むレピさんに、みんなは
「「「レピドライト宰相!!!」」」
とまあ、もうね、よくテレビで見る議会討論と野次が凄いです。みんな一旦落ち着こうよ?マシュマロ不足かもしれないね。
というか、レピさんはいつもなら率先して、色々言ってくれるのに何故か今は紅茶をゆっくり飲んでいた。チラッと兄様達の様子を…見てるのかな?なんでだろう?私がジッとレピさんを見ていたら、レピさんは私の視線に気づいたのか、人差し指で《シー》と自分は今は何もしませんよ?という顔をしていた。
ガヤガヤと混乱の中ガーネットとハウライトはお互いの顔を見てから
「「…静かに」」
と二人同時に声を出した。二人が一緒にいて、尚且つ自分達に向けて声をかけた事に沢山の大人達は驚いていた。まだ二人は不仲だとも囁やかれていた事もあるしね。
「……まず被害が大きい市場への復興作業はこのまま続ける。また同盟国へはすでに連絡をした」
「ガーネット王子!まだ貴方は子供です!我々大人に任せて下さい!ピーター王が攫われてしまった以上…いつまた反乱軍がくるかわかりませぬ!」
「うーん、多分近いうち彼らはまたこの国を攻めてくるだろうね。真っ先にこのスターダイオプサイト国を狙って」
「ハウライト王子!そんな余裕な…っ、なぜ笑ってられるのです」
ワーワーと大人達が騒いでいた瞬間、
ガシャーン!!と窓ガラスが割れて沢山の黒い鳥達が入ってきた!
「わわ!鳥さん?!」
その黒い鳥達はバタバタともの凄い勢いで飛んでいた。
《一週間後楽しみにしてろ》というモルガの声が聞こえた。ガーネット兄様とハウライト兄様は
「ふん…宣戦布告にやってきたのか…」
「一週間後に攻めてくるよなんて、けっこう律義だね?ただなんかもう少し明るく登場できないのかなあ」
そんな鳥達が現れた事によって、大人達はパニックになっていた。そんな騒ぎの中ガーネット兄様は無言で手から炎を出し、
ドン!と一匹取り逃がさず黒い鳥を消し、周りはシンと静かになり、みんなガーネット兄様を見つめた。
「…子供?逃げろ?貴様達は私を誰だと思っている?たしかに私はまだ力不足だ、だからこそ貴様達に協力してもらいたい。
……だから……戦え。怯むな。
この国と民の平和を望むなら!」
そうガーネット兄様の声が響いた瞬間、さっきまで騒いでいた人達は何も怖がっていないガーネット兄様に感化されたのか、ワアァア!と歓声をあげて、一斉にガーネット兄様に膝まつき、頷いて頭を下げた。
近くにいたレピさんもガーネット兄様に頭を下げてひざまづいていた。ハウライト兄様もだ…。えと、私もしたほうがよいのかな?よいよね!
……まだガーネット兄様は12歳。だけど…なんだろうな。
一瞬だけ、そう、一瞬だけ…王冠は被っていないけど、小さな王様に見えた。頼りのある、カッコイイ小さな王様さん!私とハウライト兄様はお互いの顔を見て凄く嬉しそうに笑った。
「よーし!!私達の反撃開始しちゃうもんね!」
マシュマロ沢山食べて蓄えて、ペチン!ってやっちゃうから!!
ハウライト兄様は涙目だけどニッコリ笑いながら、
「うん、、僕は泣き虫さんだね」
ガーネット兄様はただ黙って私達の様子を見てから、自分の周りを見渡し始めた。ガーネット兄様の姿を見た国民達はザワザワとしていた。
「…ガーネット王子様が我々を助けてくれたぞっ」
「ハウライト王子様より強かったのかしら?…凄いわ…」
みんなガーネット兄様の悪い噂でしか耳にしたことがないのか、実際自分達を助けてくれた姿を見て驚いていた様子だった。ガーネット兄様は優しいし強いからね!なんか誇らしい!
その後怪我をしつつ騎士団の何人かが慌ただしくガーネット兄様の元へやって来た。
「…ガーネット王子!ハウライト王子!天使っ…いえ、エメラルド姫様!!ご無事で何よりっ…!!ただ…反乱軍の何人かは取り逃がし、ここの周辺は被害が酷く民は混乱しております!姫様達と一緒にまずは城へ避難へ…!」
「避難?貴様は何を見て言っている。優先すべき事を考えろ。すぐに医療魔術師達を呼べ。まずは民の安全確保をしながら、軽い怪我をしている者、重症している者、……亡くなっている者達など見つけ、手分けして治療と作業に進めろ」
「「「ハッ!!!」」」
そう騎士団達にガーネット兄様は指示をしたあと、ハウライト兄様と私を交互にジッと見つめ
「……ハウライト、エメラルド。お前達二人が不安な顔をしていると周りが更に不安になる。見てみろ、まだ不安がっている民が沢山いながらも私達を見ている。私達の言葉をまっている……王族ならば、背筋を伸ばし堂々としていろ」
そう語るガーネット兄様が…なんだか…頼もしく感じた。そんなガーネット兄様にハウライト兄様はなんだか嬉しそうに
「ガーネット…はは。君にこんな事言われちゃうなんて、うん…そうだね。まずは今混乱しているこの状況を落ち着かせなきゃね」
そうハウライト兄様はさっきまで泣いていたのが嘘かのように周りにいた国民みんなに笑顔で話しかけてまわりながら、避難や治療への誘導を呼びかけ動いた。よーし!私も泣いてなんかいられない!今はみんなを元気づけなきゃ!!私は泣きじゃくってる小さな男の子と女の子達や軽い怪我をしている老人夫婦に声をかけて、更に周りにいた人達に
「みんなあ!!さっき、凄い怖い思いしちゃったけど、大丈夫だよ!私のガーネット兄様とハウライト兄様は凄ーい強くて頼りなるもん!だから、みんな泣かないで!私さっき泣き虫さんだったけど、みんなと一緒だから泣かないよー!」
そうニッコリ笑ったら、みんな涙目になりつつも笑ってくれた!良かった!まだまだ不安だろうけど自分だけじゃないんだ…!うん、頑張らないと!
「うぁあああん!痛いもん!こあいもん!」
私はまだ泣いている小さな男の子の方へ行き
「あ、私マシュマロ少しね、ポケットに包んでるの!ほら、だから僕、泣かないで?笑ったほうが沢山幸せが訪れるよ!」
そう頭を撫でてあげた。元気になってね、と微笑みかけると小さな男の子は頬っぺたを赤くしながら
「姫しゃま、かあいい!ありあとー!おおきくなったら、およめさんなってねー!」
と可愛いらしい事を言ってくれた。一番被害が酷いこの市場で私達三人が動いていた時
「姫様!ガーネット王子!ハウライト王子!」
「エメラルド姫様!!」
「エメ!!」
振り返ると、青ざめた顔で走ってきたレピさんと、オーロラ、リビアがいた。レピさんはガーネット兄様の姿を見て嬉しそうにしていたけれど、周りの被害状態をみて、それぞれの騎士団達に呼びかけ、ガーネット兄様とハウライト兄様と話ながら的確な指示をし始めた。
「姫様!大丈夫でしたか!?あぁ…こんなにボロボロで…」
今にも泣きそうなオーロラとリビアに私は大丈夫だと励ました。二人共怪我とかなかったみたいだしよかった!
リビアングラスはは周りをみて悔しそうな顔でギュッと拳を握り締める。
「……こんなに酷いことを…僕はしていたんだね……父上…どうして…」
そんなリビアングラスにハウライトは声をかけた。
「今悔やんでもどうしようもないよ。君は少しでも生存者がいるかどうか騎士団達と見てきてくれる?」
「……わかった…任せて」
そうリビアングラスは騎士団達と共に行動しにいった。近くにいたオーロラも直ぐ来た医療魔術師達と共に怪我をしている人達の治療をはじめていた。レピさんは深刻な顔をしながら、ガーネット兄様とハウライト兄様に
「…あのピーター国王が連れ去られたとは…まったく…おマヌケさんですね……本当に…」
「僕が見たのは、黒い霧が父上の周りに纏まりついていて、動けなくなったみたい。更に…あの闇の力がある黒い液体を全身にかけられていたんだよ」
「…とにかく緊急事態です。ひとまずここは医療魔術師達や騎士団達に任せて我々は今後の対策をせねばなりません。他国にも今回の件を連絡し、会議が必要です」
コクンと頷くガーネット兄様とハウライト兄様の後ろから声が聞こえた。
「おーい!無事かー!?」
「え!ガーネット王子目覚めたんですか!?え!いつですか!?」
ブラッドとユー君だ!ユー君はガーネット兄様の姿をみて嬉しそうにしていた。
「ガーネット王子!起きるの遅せぇよ!ばっかやろぉー!」
ブラッドも涙目でガーネット兄様のそばへ行こうとした時ガーネット兄様は冷めた目で
「…貴様はこんな時でもふざけた格好をするのか?」
「は?あ!いや、このドレス姿は違う!俺じゃねー!!」
ガーネットはため息をだしながら、城へ戻ろうと歩き始めた。
「……人の趣味にとやかく言うつもりはない」
「ちちち違う!これは親父が勝手に!てかアンタの弟もグルなんだからな!?聞いてるか!?」
そんな慌てているブラッドにハウライトはニッコリ笑いながら
「僕も《友達》の趣味にとやかく言うつもりはないよ。大丈夫、僕はどんなブラッドでもブラッドだと思うよ。人それぞれの趣味だしね」
「おまっ!それ…いうか!?」
ユーディアライトはお腹を抑えながら笑いを堪えていた。ブラッドはプルプル震えながら
「…だから、なんか色々と俺が思ったのと違う!!!」
そう叫んでた。
あの後すぐに復興作業が行われた。沢山の人が泣いていた。よく前世で他の国の人達の戦争の跡や、災害などテレビで他人事のようにボケーっと見ていたけど…実際はこんなに苦しくて辛い…。この場にいるだけで本当に辛い…。
それにパパが攫われた事により国は大混乱となっている。パパ…目の怪我大丈夫かな…向こうでイジメられてないかな…。
「ミャー?」
「あ、マシュー!だめだよ?今ね、レピさんや、ガーネット兄様達大事な会議をしてるの。私達はいい子にお座りしよ」
私は一緒にガーネット兄様とハウライト兄様と一緒に会議へ参加した。本当はお留守番してなさいと言われたけど、私だってこの国の姫だもの!会議に参加しちゃうもんね!…それにしても…
「王が不在の中、どうしろと!?」
「直ぐにでも、国民の安全確保を!」
「いや、いつまたくるかわからない!私が所属している兵も半分はやられたんだ!早く反乱軍を見つけないと!」
「同盟国へ協力要請をしなければならない!」
「いや、まずはこの国全体、強力な結界をかけなければならない!国を封鎖して、それからー」
「レピドライト宰相!これは一刻も早く…!もし、王に何かありましたら!」
「おやおや、皆さん、ピーピーと少しうるさいですよ。落ちつきなさい。可愛いらしい姫様の前だというのに」
優雅に紅茶を飲むレピさんに、みんなは
「「「レピドライト宰相!!!」」」
とまあ、もうね、よくテレビで見る議会討論と野次が凄いです。みんな一旦落ち着こうよ?マシュマロ不足かもしれないね。
というか、レピさんはいつもなら率先して、色々言ってくれるのに何故か今は紅茶をゆっくり飲んでいた。チラッと兄様達の様子を…見てるのかな?なんでだろう?私がジッとレピさんを見ていたら、レピさんは私の視線に気づいたのか、人差し指で《シー》と自分は今は何もしませんよ?という顔をしていた。
ガヤガヤと混乱の中ガーネットとハウライトはお互いの顔を見てから
「「…静かに」」
と二人同時に声を出した。二人が一緒にいて、尚且つ自分達に向けて声をかけた事に沢山の大人達は驚いていた。まだ二人は不仲だとも囁やかれていた事もあるしね。
「……まず被害が大きい市場への復興作業はこのまま続ける。また同盟国へはすでに連絡をした」
「ガーネット王子!まだ貴方は子供です!我々大人に任せて下さい!ピーター王が攫われてしまった以上…いつまた反乱軍がくるかわかりませぬ!」
「うーん、多分近いうち彼らはまたこの国を攻めてくるだろうね。真っ先にこのスターダイオプサイト国を狙って」
「ハウライト王子!そんな余裕な…っ、なぜ笑ってられるのです」
ワーワーと大人達が騒いでいた瞬間、
ガシャーン!!と窓ガラスが割れて沢山の黒い鳥達が入ってきた!
「わわ!鳥さん?!」
その黒い鳥達はバタバタともの凄い勢いで飛んでいた。
《一週間後楽しみにしてろ》というモルガの声が聞こえた。ガーネット兄様とハウライト兄様は
「ふん…宣戦布告にやってきたのか…」
「一週間後に攻めてくるよなんて、けっこう律義だね?ただなんかもう少し明るく登場できないのかなあ」
そんな鳥達が現れた事によって、大人達はパニックになっていた。そんな騒ぎの中ガーネット兄様は無言で手から炎を出し、
ドン!と一匹取り逃がさず黒い鳥を消し、周りはシンと静かになり、みんなガーネット兄様を見つめた。
「…子供?逃げろ?貴様達は私を誰だと思っている?たしかに私はまだ力不足だ、だからこそ貴様達に協力してもらいたい。
……だから……戦え。怯むな。
この国と民の平和を望むなら!」
そうガーネット兄様の声が響いた瞬間、さっきまで騒いでいた人達は何も怖がっていないガーネット兄様に感化されたのか、ワアァア!と歓声をあげて、一斉にガーネット兄様に膝まつき、頷いて頭を下げた。
近くにいたレピさんもガーネット兄様に頭を下げてひざまづいていた。ハウライト兄様もだ…。えと、私もしたほうがよいのかな?よいよね!
……まだガーネット兄様は12歳。だけど…なんだろうな。
一瞬だけ、そう、一瞬だけ…王冠は被っていないけど、小さな王様に見えた。頼りのある、カッコイイ小さな王様さん!私とハウライト兄様はお互いの顔を見て凄く嬉しそうに笑った。
「よーし!!私達の反撃開始しちゃうもんね!」
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