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へっぽこ姫の仲良し作戦⑦ 7章 フリージア国編
砂漠のフリージア国!チャンゲル花を探そう
しおりを挟む最近家族との時間が増えて、パパもガーネット兄様、ハウライト兄様の三人はほんの少しだけだけど、歩み寄ってくれてるみたいで嬉しい!そう嬉しい事が続いて、私はすっかり…そうすっかりと悪い事が起きるなんて思わなかった。
「え!?ガーネット兄様が倒れたの!?」
マシュマロお菓子を食べていた時、メイド達が慌てて私に知らせてくれた。そばにいたアンも青ざめた様子で
「…実は…ずっと痛みに耐えられていたようです。今日の朝食も…」
最近普通に過ごしていたから、右目の痛さは和らいだのかなって安心しちゃってたよ…!ガーネット兄様ずっと…ずっと耐えてたの?いつから?なんで!?痛くないって……ううん…最初からだよね…最初から…痛いんだ。立ってるのもやっとだったんだ。私はテーブルにあったマシュマロお菓子を沢山袋に詰めて、ガーネット兄様の部屋へ走り向かった。ガーネット兄様の部屋の前にはレモン姫とオーロラ、ユー君とブラッドがいた。
「あ、姫様!」
「オーロラ姉様!ガーネット兄様の容体は?!」
オーロラはオロオロと困った顔をしながら
「…私の癒しの力でももう抑える事ができなくて…申し訳ありません…」
「ううん、オーロラ姉様のせいじゃないよ」
近くにいたユー君が私の元へきて説明をしてくれた。
「姫様、いまは部屋へ入らない方がよいです。…今のガーネット王子を見ては…」
「…やだよ…ガーネット兄様の部屋の中へはいる!心配だもん!それにね、マシュマロお菓子沢山もってきたから、ガーネット兄様に…!」
そうマシュマロお菓子をみんなに見せたものの、周りにいたメイド達も含めて、困った顔をしながら私を止めていた。レモン姫なんて泣いて、クッキーを渡そうとしていたのかな……?黙ったまま俯いていた。知っている…マシュマロお菓子を食べても治らない。痛いんだ。もの凄く痛いんだ。部屋の中で、うめき声が聞こえる…。
右目の苦痛と段々と自我が無くなる…ガーネット兄様は悪役にならない、原作みたいにならないもの…強いから…大丈夫だもの!
「エメ、ガーネット王子は大丈夫だ!あの人は強いからな!」
ポンと私の肩を軽く叩いて、励ましてくれているブラッドの瞳は不安も何もない、信じている瞳だった。私は正直部屋の中へ入るのが怖かった。恐れていた事が始まろうとしていて…でも…
私は勇気を振り絞って、マシュマロお菓子が入っている袋をギュッと握り、ガーネット兄様の部屋の中へ入った!
「ガーネット兄様のお見舞いにきましたああああ!!」
ベッドのそばには、パパとハウライト兄様、レピさんと数人の医療魔術師達が治療を続けていた。
ベッドで倒れているガーネット兄様の姿は…右目だけでなく、右半分が木の根っこのようにガーネット兄様の右側半分の顔が侵食されていた。
汗だくで、顔は真っ青で痙攣状態のガーネット兄様は
「…ころしてやる…ころ…ぜん…いん…違っ…いやだ…っかは…」
「ガーネット兄様!大丈夫?!」
何かと闘っているようだった。ハウライト兄様は私を止めて
「駄目だよ、入ってきちゃ。エメラルドはいいこだから自分の部屋に戻って」
「…私がいいこにしていたら、ガーネット兄様は治る?」
そう言うとハウライト兄様はただ笑ってギュッと私を抱きしめてくれた。パパの顔は見れないけれど…背中がとても小さかった。悲しくて、どうしようもなくて、心配をしていて…。ハウライト兄様もガーネット兄様を見つめていた。
私は治療を続けているガーネット兄様をただ見守る事しかないのかな…。悔しい…!!ポロポロと涙が出た時
コンコンとドアを叩く音がした。
「………入れ」
パパは振り向かずそう部屋へ入る許可の声を出し、やってきたのはリビアだった。
リビアは泣いている私の方を見てニコッと笑った。パパの近くにいたレピさんは
「おや、リビアングラス君は何かわかった事でも?」
コクンと頷いたリビアは古くカビ臭い分厚い本をみんなに見せてこう説明をした。
「…以前のもう跡形もない父上や聖教会達がいた屋敷へ調べに行ってきました。その時……僕の母上の部屋に置いてあった本です…。この本の中にガーネット王子の右目を治せる…薬草花があるようです」
そうリビアが言うと、ハウライト兄様は殺気立ちながら
「ねえ…それ本当の事なの?嘘だったら承知しないけど」
「モルガの妻…か。確か学者だったと聞いた。」
そうパパはリビアの方を振り向いた。
「……僕の母上は…元々薬草の学者だったんだ。
沢山のメモ書きとかが本の間に沢山書いてあった。そして、《自分が自分でなくなる前にここに記す。私はいつか殺されるだろう》と…。精神が壊れる前は、いや、父上の企みに気づきひっそりと調べていたみたいなんだ…正直これが本当かどうかは…でも母上が確かに研究をしていた事なんだ」
ギュッと大事そうに本を握りしめるリビア。私はリビアの元へいき
「リビア!私はリビアもリビアのママも信じるよ!ハウライト兄様も!ね!」
ハウライト兄様はジッとリビアを見つめてから少し申し訳なさそうに
「可能性が高いのであれば直ぐにでも、その薬草花を見つけるべきだね。…君の事睨んですまない。今まで沢山、探してくれてたんだよね」
「……その薬草花とはなんだ?この国でもあるものか?今すぐにでも兵を出して探す」
そうパパはリビアに聞くとリビアは首を横に振り、チラッと私を見た。え?なんでだろう?手の平から光を放ち、地図の映像を見せてくれた。
「…薬草花の名前は《チャンゲル花》白い花で小さく、砂漠の国に咲いてあるみたいだけど、何処でも咲いてあるわけじゃないです。このチャンゲル花は元々は精霊や聖獣達から作られた花であり、清らかな人しかは見つけられません」
「おや、砂漠の国といえばフリージア国ですね」
コクンと頷くリビアにレピさんは、少し考えていた。レピさん…凄く真剣な顔をしているよ。
確かフリージア国って前にハナナ女王様と一緒にいたナグサ王様が治めてる国だよね?
「…私がフリージア国へ行こう。時間もない」
「父上!僕も行きます!ガーネットがこんなに苦しんでるところなんて…見たくありませんし、……早く助けてあげたいです!」
「ハウライト…」
バンッ!とドアがまたもや開き、私達の話を立ち聞きしていたユー君とブラッド達も我先と手を挙げた。
「ピーター国王!俺にも行かせて下さい!ガーネット王子は怖いし、睨むし、愛想悪いけどっ…だけどまた元気になったガーネット王子と剣の練習したいし助けたいです!」
ブラッド…なんだかんだ言ってガーネット兄様の事大好きなんだね!
「あ!こらブラッド君!先に言って!私だって、からかう相手がいないとつまらなっ……友人を助けたいです!」
ユー君は今、からかう相手がいないとつまらないと言いたかったのかな?ユー君らしいけどね。
ブラッドとユー君の後ろにいた、レモン姫とオーロラも手を挙げて「「私達も!!」」とみんな一斉に話して、誰がいくんだ!と話しあっていた。
ギャーギャーとみんな自分達が行くと全く話が進まなく、リビアは少し困ったとき
パンッ!と手を叩く音が響いた。
「馬鹿国…ピーター国王、そしてちびっ子さん達静かにしなさい。今ガーネット王子が治療しているんですよ」
レピさんはみんなを静かにさせて話を続ける。
「まずはピーター国王、貴方が焦ってどうするのです。いいですか、こういう時は親がそばにいてあげるものです。そもそもチャンゲル花は、精霊や聖獣達から作られた花とのこと…そして心が清い者…」
みんなはハッ!として私の方を見て
「確かに姫様は聖獣使いであり、可愛いらしく、清い!」
「うん、僕の自慢の妹は清い心の持ち主すんだからね」
ハウライト兄様、私昨日マシュマロ食べ過ぎてアンに怒られてばかりだったんだよ?清くない!清いのは、ヒロイン・オーロラ!聖なる力が目覚めるかもだよ!?そうオーロラのほう見ると、私をみてウンウンと頷くだけだった。
レピさんはニコッと笑顔で
「みなさん、わかりましたね?やはり、誰がチャンゲル花を探しに行くのが適任なのかを!」
え?私?私かな!探すよ!頑張るよ!マシューも一緒に連れて早く見つけにいくよ!
そう私がしゅぱっと手を挙げようとした時
「清い心の持ち主!レピドライト・ペリドットですね!!」
「「「「いやっ、おまえかい!!!!?」」」
とこの場いる全員がツッコんでいた。
だけど、さっきまで暗い空気が少しは明るくなった気がするよ!!
よーし!私もお手伝いするよ!いざフリージア国へレッツゴーだよ!
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