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その6. 土曜の朝*
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指を二本に増やし、トントンと美晴の中をノックする。喘ぎ声がより一層高くなり、つま先がピンと伸びてゆく。指を包む膣壁がさらに奥に誘い込むようにうごめいた。
「あ……、やっ……、」
「イキそう、美晴さん?」
「うん、あっ、あっ」
美晴の腿が震えていき、次の瞬間、背筋が大きく反らされた。
「あーっ」
吐き出す声と共に、美晴の体が弛緩する。ギュッとつむった目尻に涙の玉が浮かんでいた。余韻でビクつく美晴の体をふんわりと抱いて、健斗が涙をそっと吸い取る。眉を寄せたままの美晴がゆっくりと目を開くと、そのまま健斗を睨みつけた。
「私ばっかり、ズルい」
「え?」
「井草さんも、……気持ちよくなって」
そう言うと健斗をぎゅっと抱きしめ返し、首元に顔を埋める。自分だけ気持ち良くなったと抗議するその思考はよく分からないが、互いに気持ちよくなりたいのだという心意気は伝わった。
「なんだよ、それ」
可愛すぎるだろ。
今まで美晴を気持ちよくさせることで保っていた健斗の理性が、みる間に吹き飛んで行ってしまう。
一旦美晴から体を離すと、健斗はサイドボードに置いていた避妊具を手早くつけて、また彼女を抱きしめ直した。
「美晴さん、入るよ」
「……ん」
宣言をすると、甘えるように美晴の腕が健斗の首に巻き付く。そんな彼女を撫でながら、健斗が美晴の中に入っていった。柔らかく、包み込まれる感触。気持ちのよさに、つい一気に突き動かしたくなってしまう。その衝動を健斗は息を吐きだしてやり過ごすと、わざと焦らすように押し進めていった。
「ふ、あ……、んん、ああっ」
「全部、入った」
耳元で囁くと、美晴の中がまたきゅんと動く。まるで健斗の形を覚えようとしているようだ。そう思うとたまらなくなって、健斗は美晴に口付けた。性急に舌を差し入れ、美晴の口内を蹂躙する。ひと通り堪能すると、頬を擦り合わせて囁いた。
「動いていい、美晴さん?」
「うん。……お願い」
「あ……、やっ……、」
「イキそう、美晴さん?」
「うん、あっ、あっ」
美晴の腿が震えていき、次の瞬間、背筋が大きく反らされた。
「あーっ」
吐き出す声と共に、美晴の体が弛緩する。ギュッとつむった目尻に涙の玉が浮かんでいた。余韻でビクつく美晴の体をふんわりと抱いて、健斗が涙をそっと吸い取る。眉を寄せたままの美晴がゆっくりと目を開くと、そのまま健斗を睨みつけた。
「私ばっかり、ズルい」
「え?」
「井草さんも、……気持ちよくなって」
そう言うと健斗をぎゅっと抱きしめ返し、首元に顔を埋める。自分だけ気持ち良くなったと抗議するその思考はよく分からないが、互いに気持ちよくなりたいのだという心意気は伝わった。
「なんだよ、それ」
可愛すぎるだろ。
今まで美晴を気持ちよくさせることで保っていた健斗の理性が、みる間に吹き飛んで行ってしまう。
一旦美晴から体を離すと、健斗はサイドボードに置いていた避妊具を手早くつけて、また彼女を抱きしめ直した。
「美晴さん、入るよ」
「……ん」
宣言をすると、甘えるように美晴の腕が健斗の首に巻き付く。そんな彼女を撫でながら、健斗が美晴の中に入っていった。柔らかく、包み込まれる感触。気持ちのよさに、つい一気に突き動かしたくなってしまう。その衝動を健斗は息を吐きだしてやり過ごすと、わざと焦らすように押し進めていった。
「ふ、あ……、んん、ああっ」
「全部、入った」
耳元で囁くと、美晴の中がまたきゅんと動く。まるで健斗の形を覚えようとしているようだ。そう思うとたまらなくなって、健斗は美晴に口付けた。性急に舌を差し入れ、美晴の口内を蹂躙する。ひと通り堪能すると、頬を擦り合わせて囁いた。
「動いていい、美晴さん?」
「うん。……お願い」
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