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天上の果実
第三話 再びの喪失
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来年の挙式の準備は着々と進んでいた。
ルシスは式の際に身にまとう、純白の衣装を身に着け、くるりと私の前で回って見せてくれた。
透き通るような繊細なレースがふんだんに使われているヴェールがひらひらと揺れ、長い黒髪は細かい三つ編みにされ、金属の飾りとともにシャラシャラ音を立てた。
裾の長い純白の衣装をまとった彼は、本当に美しくて、天人だという彼は、真実そうなのだと思った。
かつて天上から降りてやってきた、人ならざる者。
それを留め置いたのが、我が国の王であり、大神官であり、五家の者達だった。
天人は、産まれたらすぐに婚約を結び、この地上に留め置く。
でなければ、天上へ帰ってしまうからだ。
天上に帰ってしまう。
一瞬でもそう思った私は、ゾクリとした思いに包まれ、彼を抱きしめた。
不思議そうな顔で、ルシスが私を見つめる。
「どうしたの? アドル」
「いえ、何でもないです。……ルシス、とても綺麗ですよ。式が楽しみですね」
「ええ、楽しみです」
微笑むルシス。それを温かく見守る従者達。
幸せだった。
この幸せがずっと続くと信じている。
「また瞳の色が濃くなっていますよ。吸いましょうか」
「……まだ大丈夫だよ」
頬を赤らめるルシス。
人前でそう言われることが恥ずかしいのだろう。ほほえましそうに周りは見ているだけだった。
天人たる彼は、発散させなければ、魔力がその身にこもり苦しくなってしまう。
魔力を使うことでも発散はできるが、もっとも簡便なことが、他人に魔力を吸ってもらうことだった。
私は彼をそっと抱きしめ、唇をその額に落とした。
優しく頬に口づけし、そのまま唇にも落とす。
「……アドル」
彼も応えるように柔らかな唇を開ける。
すっかり彼は、ここ数か月で私に魔力を吸われることに慣れた。
角度を変え、唇を求める。舌を追うと素直にそれを差し出して絡めてくる。
「ん……あ…」
甘く鼻で息をつき、魔力を唇から吸い出されるその感覚に瞳がとろりと潤みだした。
部屋にいた従者や護衛騎士達は早々に退散していた。
婚礼衣装を床に落とす。
「これを脱がすのは、式の後の楽しみだったんだけど。もう体験できるとは」
笑いながら言うと、ルシスも小さく笑い、私の背に手を回した。
唇から魔力を吸い続けたせいで、ルシスも発情したようだった。
優しく前に触れると、彼自身も固く先端を滲ませている。
そこから魔力を吸い出すと、たちどころにいってしまうことを私はもう知っていた。
衣装をすべて落とし、裸となった彼を抱き上げて寝台にそっと置く。
それから私は彼の上にのしかかり、彼を愛した。
毎日のように彼と愛し合い、その魔力を吸い出す日々は、私を充実させていた。
記憶を失った彼は従順で愛らしく、そして王子の伴侶としても、十分な知識、判断力を持つ理想的な人物だった。
スシャールで天人として大切に育てられ、良質の教育をされてきたのだから当然だろう。
姿形が美しいだけではない。彼は賢く愛情深い人だった。
弟の暴言のせいとはいえ、彼と距離をとられた数年間の欠落が本当に惜しくてたまらない。
もしそんなことがなければ、彼と昔からもっと愛を育めただろう。
私は記憶を失ったルシスを深く愛するようになっていた。
ルシスも私を慕い、日々は穏やかに過ぎていく。
このまま無事に婚礼の日を迎えることができると、信じ切っていた。
そう、まったく油断をしていたのだった。
*
そして事件が起きた。
私は、ルシスが王城の庭の石階段から突き落とされたと聞いた時、蒼白となった。
従者達と共に、庭の中を散策し、白い石階段を上りきろうとしたその時、ふいに階段の上から現れた我が弟の、第二王子グラムに突き落とされたという。
すぐにグラムは捕らえられた。突き落とされたルシスも階段の四、五段を落ちて踊り場でその身を止めたという。階段の一番下まで転がり落ちていたら、恐らく命は無かっただろう。だが、頭を打ったらしく、今も目が覚めない。
よもや、グラムがそこまでルシスに乱暴を働くことなど、考えも及ばなかった。
いや、それは考えるべきだった。
報せを聞いて、急いで神殿からルシスの兄、ロゼが青ざめてやってきた。彼は治療のためにルシスを神殿へ引き取ると述べた。
「神殿の治療技術の方が上ですので、弟は引き取らせていただきます」
冷ややかな態度だった。青い瞳で、睨みつけられる。
「なぜ、グラムを近寄らせたのですか? あのような形で王家から追放すると言えば、彼が、ルシスを恨むことは明らかでしたよね。もっとあなたはうまくやるべきでした」
こんなところに大切な弟は置いておけないと言わんばかりに、ロゼはルシスを連れていった。
ルシスはまだ、王家に嫁いだわけではない。スシャールの家長たる彼がそう言えば、誰も逆らえなかった。
そして、私は彼を失ったのだった。
*
グラムは塔に幽閉された。
鉄格子のはめられたその部屋で、椅子に座り込んでいたグラムは、兄王子たる私が面会のために扉から入ってくると、すぐに立ち上がって鉄格子に手をかけ、激しく揺らしながら言った。
「兄上、ここから出してください!!」
「……」
私は深くため息をついた。
「どうしてあのようなことをした」
「……アレがいなくなれば、兄上だって嬉しいでしょう? あんな天人とかもてはやされてはいるが、アレはただの淫売です。アレの兄のロゼを見てください。毎日のように男達を寝床に引き入れ乱れた生活をしている。ルシスだってそうです。兄上と婚姻をした後には、すぐに寝床に王城の男達を引き入れるでしょう。私は兄上のためにしたんです」
「馬鹿な事を。お前はどこでそんな考えを吹き込まれた」
「皆がそう言っていますよ。アレは兄上にはまったくふさわしくない!!」
「……なぜ、神殿や王家、五家が天人と婚姻を結ぶことが定められているのか、お前は理解していないのだな。そうしなければ、天人はここから去ってしまうからだ」
「……何を兄上は仰っているんですか」
「お前は、それは教わらなかったのか? 誰にルシス達天人を害するようにそそのかされた。帝国の間者だろう。今、お前の身辺を調べさせている。すぐにわかるだろう」
「……」
グラムは顔を強張らせている。
「もしお前が、間者達の言葉通りに踊っていたのならば、本当に愚かなことをしてくれた。ルシスが淫売だって? 違う、我々が彼を求めざるを得ないのだ。それがわからないなら、お前は致命的に愚かだ。彼の魔力に満ちた力は、我が国の宝だ。先の戦でも、その力が無ければ勝てなかった。お前はそれを壊そうとした。ただの思い込みで」
グラムをきつく睨みつける。
「それに、私はルシスを愛している」
鉄格子向こうのグラムの胸元を掴みあげ、引き寄せた。
「よくも、ルシスに怪我をさせてくれたな。私はお前をけっして許さない。お前と五家との婚姻は破棄となった。お前は、王籍から外し、ウェスロー伯爵家の三番目の妻として輿入れさせる。伯爵がお前を仕込んでくれるだろう」
グラムの顔色が変わる。
ウェスロー伯爵といえば、よくない噂を聞く男だった。好色で何人もの妻や妾を持つ男。
「……そんな、やめてください、兄上」
「なぜ? お前のせいで、ルシスはまだ目が覚めないのだよ。お前のせいでルシスは苦しんでいる。私はお前を罰する権利があるだろう。もし、ルシスが死んだら、伯爵家からお前を引き取り、炭鉱に送ってやろう。死ぬまでそこで働かせてやる」
うっそりと暗く笑う私に、彼は本気を感じたのだろう。
必死に言った。
「兄上、私は兄上のために」
「違う!! お前は勝手な思いでルシスを恨み、憎み、行ったことだ。私は絶対にお前を許さない」
そして、泣き叫ぶ彼を置いて、塔から出ていったのだった。
ルシスは式の際に身にまとう、純白の衣装を身に着け、くるりと私の前で回って見せてくれた。
透き通るような繊細なレースがふんだんに使われているヴェールがひらひらと揺れ、長い黒髪は細かい三つ編みにされ、金属の飾りとともにシャラシャラ音を立てた。
裾の長い純白の衣装をまとった彼は、本当に美しくて、天人だという彼は、真実そうなのだと思った。
かつて天上から降りてやってきた、人ならざる者。
それを留め置いたのが、我が国の王であり、大神官であり、五家の者達だった。
天人は、産まれたらすぐに婚約を結び、この地上に留め置く。
でなければ、天上へ帰ってしまうからだ。
天上に帰ってしまう。
一瞬でもそう思った私は、ゾクリとした思いに包まれ、彼を抱きしめた。
不思議そうな顔で、ルシスが私を見つめる。
「どうしたの? アドル」
「いえ、何でもないです。……ルシス、とても綺麗ですよ。式が楽しみですね」
「ええ、楽しみです」
微笑むルシス。それを温かく見守る従者達。
幸せだった。
この幸せがずっと続くと信じている。
「また瞳の色が濃くなっていますよ。吸いましょうか」
「……まだ大丈夫だよ」
頬を赤らめるルシス。
人前でそう言われることが恥ずかしいのだろう。ほほえましそうに周りは見ているだけだった。
天人たる彼は、発散させなければ、魔力がその身にこもり苦しくなってしまう。
魔力を使うことでも発散はできるが、もっとも簡便なことが、他人に魔力を吸ってもらうことだった。
私は彼をそっと抱きしめ、唇をその額に落とした。
優しく頬に口づけし、そのまま唇にも落とす。
「……アドル」
彼も応えるように柔らかな唇を開ける。
すっかり彼は、ここ数か月で私に魔力を吸われることに慣れた。
角度を変え、唇を求める。舌を追うと素直にそれを差し出して絡めてくる。
「ん……あ…」
甘く鼻で息をつき、魔力を唇から吸い出されるその感覚に瞳がとろりと潤みだした。
部屋にいた従者や護衛騎士達は早々に退散していた。
婚礼衣装を床に落とす。
「これを脱がすのは、式の後の楽しみだったんだけど。もう体験できるとは」
笑いながら言うと、ルシスも小さく笑い、私の背に手を回した。
唇から魔力を吸い続けたせいで、ルシスも発情したようだった。
優しく前に触れると、彼自身も固く先端を滲ませている。
そこから魔力を吸い出すと、たちどころにいってしまうことを私はもう知っていた。
衣装をすべて落とし、裸となった彼を抱き上げて寝台にそっと置く。
それから私は彼の上にのしかかり、彼を愛した。
毎日のように彼と愛し合い、その魔力を吸い出す日々は、私を充実させていた。
記憶を失った彼は従順で愛らしく、そして王子の伴侶としても、十分な知識、判断力を持つ理想的な人物だった。
スシャールで天人として大切に育てられ、良質の教育をされてきたのだから当然だろう。
姿形が美しいだけではない。彼は賢く愛情深い人だった。
弟の暴言のせいとはいえ、彼と距離をとられた数年間の欠落が本当に惜しくてたまらない。
もしそんなことがなければ、彼と昔からもっと愛を育めただろう。
私は記憶を失ったルシスを深く愛するようになっていた。
ルシスも私を慕い、日々は穏やかに過ぎていく。
このまま無事に婚礼の日を迎えることができると、信じ切っていた。
そう、まったく油断をしていたのだった。
*
そして事件が起きた。
私は、ルシスが王城の庭の石階段から突き落とされたと聞いた時、蒼白となった。
従者達と共に、庭の中を散策し、白い石階段を上りきろうとしたその時、ふいに階段の上から現れた我が弟の、第二王子グラムに突き落とされたという。
すぐにグラムは捕らえられた。突き落とされたルシスも階段の四、五段を落ちて踊り場でその身を止めたという。階段の一番下まで転がり落ちていたら、恐らく命は無かっただろう。だが、頭を打ったらしく、今も目が覚めない。
よもや、グラムがそこまでルシスに乱暴を働くことなど、考えも及ばなかった。
いや、それは考えるべきだった。
報せを聞いて、急いで神殿からルシスの兄、ロゼが青ざめてやってきた。彼は治療のためにルシスを神殿へ引き取ると述べた。
「神殿の治療技術の方が上ですので、弟は引き取らせていただきます」
冷ややかな態度だった。青い瞳で、睨みつけられる。
「なぜ、グラムを近寄らせたのですか? あのような形で王家から追放すると言えば、彼が、ルシスを恨むことは明らかでしたよね。もっとあなたはうまくやるべきでした」
こんなところに大切な弟は置いておけないと言わんばかりに、ロゼはルシスを連れていった。
ルシスはまだ、王家に嫁いだわけではない。スシャールの家長たる彼がそう言えば、誰も逆らえなかった。
そして、私は彼を失ったのだった。
*
グラムは塔に幽閉された。
鉄格子のはめられたその部屋で、椅子に座り込んでいたグラムは、兄王子たる私が面会のために扉から入ってくると、すぐに立ち上がって鉄格子に手をかけ、激しく揺らしながら言った。
「兄上、ここから出してください!!」
「……」
私は深くため息をついた。
「どうしてあのようなことをした」
「……アレがいなくなれば、兄上だって嬉しいでしょう? あんな天人とかもてはやされてはいるが、アレはただの淫売です。アレの兄のロゼを見てください。毎日のように男達を寝床に引き入れ乱れた生活をしている。ルシスだってそうです。兄上と婚姻をした後には、すぐに寝床に王城の男達を引き入れるでしょう。私は兄上のためにしたんです」
「馬鹿な事を。お前はどこでそんな考えを吹き込まれた」
「皆がそう言っていますよ。アレは兄上にはまったくふさわしくない!!」
「……なぜ、神殿や王家、五家が天人と婚姻を結ぶことが定められているのか、お前は理解していないのだな。そうしなければ、天人はここから去ってしまうからだ」
「……何を兄上は仰っているんですか」
「お前は、それは教わらなかったのか? 誰にルシス達天人を害するようにそそのかされた。帝国の間者だろう。今、お前の身辺を調べさせている。すぐにわかるだろう」
「……」
グラムは顔を強張らせている。
「もしお前が、間者達の言葉通りに踊っていたのならば、本当に愚かなことをしてくれた。ルシスが淫売だって? 違う、我々が彼を求めざるを得ないのだ。それがわからないなら、お前は致命的に愚かだ。彼の魔力に満ちた力は、我が国の宝だ。先の戦でも、その力が無ければ勝てなかった。お前はそれを壊そうとした。ただの思い込みで」
グラムをきつく睨みつける。
「それに、私はルシスを愛している」
鉄格子向こうのグラムの胸元を掴みあげ、引き寄せた。
「よくも、ルシスに怪我をさせてくれたな。私はお前をけっして許さない。お前と五家との婚姻は破棄となった。お前は、王籍から外し、ウェスロー伯爵家の三番目の妻として輿入れさせる。伯爵がお前を仕込んでくれるだろう」
グラムの顔色が変わる。
ウェスロー伯爵といえば、よくない噂を聞く男だった。好色で何人もの妻や妾を持つ男。
「……そんな、やめてください、兄上」
「なぜ? お前のせいで、ルシスはまだ目が覚めないのだよ。お前のせいでルシスは苦しんでいる。私はお前を罰する権利があるだろう。もし、ルシスが死んだら、伯爵家からお前を引き取り、炭鉱に送ってやろう。死ぬまでそこで働かせてやる」
うっそりと暗く笑う私に、彼は本気を感じたのだろう。
必死に言った。
「兄上、私は兄上のために」
「違う!! お前は勝手な思いでルシスを恨み、憎み、行ったことだ。私は絶対にお前を許さない」
そして、泣き叫ぶ彼を置いて、塔から出ていったのだった。
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