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29話 神の炎
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「どうぞお座りください」
此処はレジェンディアにある教会の一室。
俺ははそこで椅子を勧められる。
教会に連れてこられた時は、やはり罠かとも思ったが。
冥界の瞳で辺りを確認する限り、潜伏者らしき怪しい者は見当たらなかった。
「何故俺の事が分かった」
安物の椅子にドカリと腰を下ろし、単刀直入に尋ねる。
話は手短に済ませたい。
何せ、冥界の瞳を発動させっぱなしだからな。
教会で待ち伏せこそされてはいなかったが。
後から包囲されないという保証がない以上、油断は禁物だ。
俺は警戒の為、不快感を堪えて冥界の瞳を維持し続ける必要があった。
この状態を長時間維持するのは正直きつい。
相手に無駄な時間を与えない意味も含めて、俺はさっさと会話を終わらせるつもりだ。
「お茶を――」
「いらん、さっさと話せ」
「分かりました。神託を受けたのです。今日貴方があそこに現れると神からのお告げを受け、お迎えに上がりました」
「ふざけているのか?」
俺は眉を顰める。
言うに事欠いて、神託と来たか。
どうやら真面に答えるつもりはない様だ。
「下らん事に時間を使うつもりはない」
話す気が無い様なら、力づくで聞きだすまでだ。
あまり乱暴な事はしたくなかったが、俺に関する情報の出所を特定しておかなければ、後々の行動に差しさわりが出てくる。
悪いが、死なない程度に――
「アルアーノ」
椅子から立ち上がろうとしていた俺は、その一言で動きを止め。
驚きから女の顔を凝視してしまう。
「貴方が初めて召喚した使い魔の名です」
苦い思い出が脳裏を過る。
子供の頃から神童と呼ばれていた俺は、幼い頃、調子に乗って異世界の生物を召喚した事があった。
その生物は丸い体にモコモコの毛を纏った愛らしい生物で、俺はそいつに自分の名をもじってアルアーノと名付けている。
だが呼び出した生き物は異世界の環境に適応できず、僅か30分足らずで命を落としてしまった。俺は自らの愚かな過ちの戒めとして、その名を胸の奥底に刻みつけ。以来忘れた事は一度も無い。
「何故その名を……」
これまで、誰かにこの事を話した事は一度たりともなかった。
その名を何故この女が知っている?
「神からのお告げです」
女はにっこりと微笑む。
神託は兎も角、この女には何か特殊な力があるのは間違いないだろう。
「続きを話せ」
俺は話の続きを促す。
暴力に訴えるのは最後の手段として、暫くはしまっておくとしよう。
「神炎と言う物をご存じでしょうか?」
「全ての罪を浄化するという炎だろう」
大聖堂の地下深くに封印され。
終末において、人々を救うと言われている謎の力だ。
それ位は俺も知っている。
「そのご様子では信じてはおられないようですね」
「当然だろう」
そんな物は存在しない。
自らの権威を示す為、神の力を管理しているという事にしておきたい教会のばら撒いたデマだ。
もしそんな力が本当にあったなら、魔王との戦いで行使されていただろう。
「魔王との戦いで行使されなかったのは、その力そのものが人類にとって魔王以上の脅威となり得たからです」
「魔王以上の脅威だと?」
「ガルガーノさんは、原罪と言う物をご存じですか」
「知らん。教会の掲げる物に興味はないんでな」
「人は生まれながらに罪を背負って生まれて来る。と言う物です」
生まれながらに罪を背負う。
なんの嫌がらせだそれは。
だが言いたい事の意味は分かった。
「神の炎が罪を浄化する物なら、罪を生まれながらに持つ人間も浄化対象になると言う事か」
「そうです。神の炎は不浄から人を守る物ではなく、人を不浄から解放する物。つまり、神の身元へと送る為の力なのです」
使えば人間も死ぬから、魔王との戦いでは使えなかったという訳か。
筋は通っている。
まあだからと言って、その存在を真に受けるつもりはないがな。
「そして、聖女リーンはその力を開放するつもりなのです」
「成程。あいつが危険な力を開放する前に、俺にさっさと始末しろと言いたい分けか」
リーンの聖女としての行動は極端だと聞く。
特に罪人に対する姿勢は厳しく、盗みを働いた子供の腕を落としたという話まである程だ。
俺なら絶対そんな女を聖母等にはしないし、教会の中にもその苛烈な行動に反発する者もいるのだろう。
「……このままでは人類が滅びかねません」
口を濁すが。
事実上の肯定の返事と言っていいだろう。
「聖女リーンは、どうやら清めの儀式の前に封印を解く積もりの様です」
もしそれが事実なら、俺は神の炎を手に入れたあいつと戦う事になるな。
魔王と契約した俺はさぞよく燃える事だろう。
まあ本当にそんな物があるとすればの話ではあるが。
「封印解除は3日後。大聖殿への案内は私が致します。どうかご協力を」
「……」
彼女の言葉を裏付ける証拠がなさすぎる。
どう考えても罠だ。
受ける訳が無い。
「悪いが。あるかどうかも分からん、神の炎の話などで――」
「あるよ!神の炎は!」
俺のフードの裾からリピが勢いよく飛び出した。
それを見ても、目の前の女に驚いた様子はない。
どうやらリピの事も知っていた様だ。
「以前長が言ってたよ!人間の教会の地下に、神様から授かった炎があるって!」
ずっとフードの中に隠れていた鬱憤からか、リピは無駄に大声をだす。
五月蠅くて敵わん。
しかし――
「妖精が言うのなら、本当に炎はある様だな」
認めざる得ないだろう。
リピが嘘を付く理由などないのだから。
「良いだろう。その話、受けよう」
罠でないという保証はない。
だが神の炎の話が事実だった場合、かなり不味い事になる。
それでなくとも手強い相手であろうリーンが強化されるなど、全くシャレにならない。それだけは何としても阻止しなくては……
「ありがとうございます」
「別にあんたを丸々信じた分けじゃない」
罠とリーンの強化を天秤にかけた結果。
罠だった場合は、突破して撤退すればいいだけと判断したまでだ。
「それで充分です。そう言えばまだ名乗っておりませんでしたね。私の名はリーンと申します」
「……同じ名か」
リーンと言う名は、そこまで珍しい名前ではない。
とは言え、リーン暗殺の話を持ち掛けた女が同じ名前だと言うのは……おかしな巡り会わせだ。
「ええ。名前のせいで、よく聖女リーンと間違われて困っているんですよ」
まさか、本当は名前が紛らわしいから俺に始末させようという腹じゃないだろうな?
まあ、それはないか。
「では、計画をお話ししますね 」
俺はリーンから計画の全容を聞き。
3日後に備える。
此処はレジェンディアにある教会の一室。
俺ははそこで椅子を勧められる。
教会に連れてこられた時は、やはり罠かとも思ったが。
冥界の瞳で辺りを確認する限り、潜伏者らしき怪しい者は見当たらなかった。
「何故俺の事が分かった」
安物の椅子にドカリと腰を下ろし、単刀直入に尋ねる。
話は手短に済ませたい。
何せ、冥界の瞳を発動させっぱなしだからな。
教会で待ち伏せこそされてはいなかったが。
後から包囲されないという保証がない以上、油断は禁物だ。
俺は警戒の為、不快感を堪えて冥界の瞳を維持し続ける必要があった。
この状態を長時間維持するのは正直きつい。
相手に無駄な時間を与えない意味も含めて、俺はさっさと会話を終わらせるつもりだ。
「お茶を――」
「いらん、さっさと話せ」
「分かりました。神託を受けたのです。今日貴方があそこに現れると神からのお告げを受け、お迎えに上がりました」
「ふざけているのか?」
俺は眉を顰める。
言うに事欠いて、神託と来たか。
どうやら真面に答えるつもりはない様だ。
「下らん事に時間を使うつもりはない」
話す気が無い様なら、力づくで聞きだすまでだ。
あまり乱暴な事はしたくなかったが、俺に関する情報の出所を特定しておかなければ、後々の行動に差しさわりが出てくる。
悪いが、死なない程度に――
「アルアーノ」
椅子から立ち上がろうとしていた俺は、その一言で動きを止め。
驚きから女の顔を凝視してしまう。
「貴方が初めて召喚した使い魔の名です」
苦い思い出が脳裏を過る。
子供の頃から神童と呼ばれていた俺は、幼い頃、調子に乗って異世界の生物を召喚した事があった。
その生物は丸い体にモコモコの毛を纏った愛らしい生物で、俺はそいつに自分の名をもじってアルアーノと名付けている。
だが呼び出した生き物は異世界の環境に適応できず、僅か30分足らずで命を落としてしまった。俺は自らの愚かな過ちの戒めとして、その名を胸の奥底に刻みつけ。以来忘れた事は一度も無い。
「何故その名を……」
これまで、誰かにこの事を話した事は一度たりともなかった。
その名を何故この女が知っている?
「神からのお告げです」
女はにっこりと微笑む。
神託は兎も角、この女には何か特殊な力があるのは間違いないだろう。
「続きを話せ」
俺は話の続きを促す。
暴力に訴えるのは最後の手段として、暫くはしまっておくとしよう。
「神炎と言う物をご存じでしょうか?」
「全ての罪を浄化するという炎だろう」
大聖堂の地下深くに封印され。
終末において、人々を救うと言われている謎の力だ。
それ位は俺も知っている。
「そのご様子では信じてはおられないようですね」
「当然だろう」
そんな物は存在しない。
自らの権威を示す為、神の力を管理しているという事にしておきたい教会のばら撒いたデマだ。
もしそんな力が本当にあったなら、魔王との戦いで行使されていただろう。
「魔王との戦いで行使されなかったのは、その力そのものが人類にとって魔王以上の脅威となり得たからです」
「魔王以上の脅威だと?」
「ガルガーノさんは、原罪と言う物をご存じですか」
「知らん。教会の掲げる物に興味はないんでな」
「人は生まれながらに罪を背負って生まれて来る。と言う物です」
生まれながらに罪を背負う。
なんの嫌がらせだそれは。
だが言いたい事の意味は分かった。
「神の炎が罪を浄化する物なら、罪を生まれながらに持つ人間も浄化対象になると言う事か」
「そうです。神の炎は不浄から人を守る物ではなく、人を不浄から解放する物。つまり、神の身元へと送る為の力なのです」
使えば人間も死ぬから、魔王との戦いでは使えなかったという訳か。
筋は通っている。
まあだからと言って、その存在を真に受けるつもりはないがな。
「そして、聖女リーンはその力を開放するつもりなのです」
「成程。あいつが危険な力を開放する前に、俺にさっさと始末しろと言いたい分けか」
リーンの聖女としての行動は極端だと聞く。
特に罪人に対する姿勢は厳しく、盗みを働いた子供の腕を落としたという話まである程だ。
俺なら絶対そんな女を聖母等にはしないし、教会の中にもその苛烈な行動に反発する者もいるのだろう。
「……このままでは人類が滅びかねません」
口を濁すが。
事実上の肯定の返事と言っていいだろう。
「聖女リーンは、どうやら清めの儀式の前に封印を解く積もりの様です」
もしそれが事実なら、俺は神の炎を手に入れたあいつと戦う事になるな。
魔王と契約した俺はさぞよく燃える事だろう。
まあ本当にそんな物があるとすればの話ではあるが。
「封印解除は3日後。大聖殿への案内は私が致します。どうかご協力を」
「……」
彼女の言葉を裏付ける証拠がなさすぎる。
どう考えても罠だ。
受ける訳が無い。
「悪いが。あるかどうかも分からん、神の炎の話などで――」
「あるよ!神の炎は!」
俺のフードの裾からリピが勢いよく飛び出した。
それを見ても、目の前の女に驚いた様子はない。
どうやらリピの事も知っていた様だ。
「以前長が言ってたよ!人間の教会の地下に、神様から授かった炎があるって!」
ずっとフードの中に隠れていた鬱憤からか、リピは無駄に大声をだす。
五月蠅くて敵わん。
しかし――
「妖精が言うのなら、本当に炎はある様だな」
認めざる得ないだろう。
リピが嘘を付く理由などないのだから。
「良いだろう。その話、受けよう」
罠でないという保証はない。
だが神の炎の話が事実だった場合、かなり不味い事になる。
それでなくとも手強い相手であろうリーンが強化されるなど、全くシャレにならない。それだけは何としても阻止しなくては……
「ありがとうございます」
「別にあんたを丸々信じた分けじゃない」
罠とリーンの強化を天秤にかけた結果。
罠だった場合は、突破して撤退すればいいだけと判断したまでだ。
「それで充分です。そう言えばまだ名乗っておりませんでしたね。私の名はリーンと申します」
「……同じ名か」
リーンと言う名は、そこまで珍しい名前ではない。
とは言え、リーン暗殺の話を持ち掛けた女が同じ名前だと言うのは……おかしな巡り会わせだ。
「ええ。名前のせいで、よく聖女リーンと間違われて困っているんですよ」
まさか、本当は名前が紛らわしいから俺に始末させようという腹じゃないだろうな?
まあ、それはないか。
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