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第18話 スピーチ
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「只の噂ではありません!」
署名に対する聴衆会が始まる。
開幕、理事長が噂が独り歩きしているだけではないかと、集まった女生徒達に署名の撤回を求めた。
「言ってもないのに余計な事すんなよな」と心の中で思いつつも、俺は様子を静かに見守る。
その程度で考えを改める様なら、こんな大量に署名なんて集まる訳がないからな。
案の状、理事長の言葉に最前列の4人の生徒が立ち上がる。
ベヒモスの取り巻きだった女達だ。
彼女達は折角髪を丸めてやったと言うのに、カツラを被ってそれを隠していた。
禿頭で堂々としているビートを少しは見習ってほしい物である。
「私達は実際暴力を振るわれました!」
「そうよ!何もしてないのに!」
まだ自分達の無罪を主張するか?
この馬鹿チン共は。
「それだけじゃない!私達は……」
4人が顔を見合わせ頷く。
そして自分の頭部に手をやり、そして――自らの手で、カツラを剥ぎ取ってしまう。
「脱ぐんかい!」
彼女達の行動に、俺は思わず突っ込んでしまう。
視線の集まる中外すのなら、最初からカツラなんか付けんなよな。
「墓地無双は私達の髪の毛を剃り上げたのよ!ベヒモスさんは、そのことがショックで今も寝込んでいます!」
どうやら禿アピールは、俺の酷さを周囲に伝える為だった様だ。
「なーにがショックで寝込んでるだよ」
ベヒモスがこの場に居ないのは、絶対これをしたくない為だと断言できる。
もしその程度で寝込む繊細な奴なら、最初に俺に顔面をぶっ叩かれた時点でもっとしおらしくなっていた筈だからな。
「酷い!」
「女の敵よ!」
「墓地は勇者じゃないわ!ただの屑よ!!」
「理事長!さっさとあんな奴追い出してください!」
彼女達の頭を見て、他の生徒が騒ぎ出す。
坊主頭は女生徒受けが宜しくない様だ。
赤信号。
皆で渡れば怖くない。
そんな素敵な言葉が頭に浮かぶ。
まあ決まりだな。
取り敢えず、講堂に結界を張る。
彼女達の俺に対する熱い宣戦布告は受け取ったし、出家の手伝いでもしてやるとしよう。
俺はニコニコ笑顔で、壇上の袖から姿を見せてやった。
騒いでいた女生徒達は、それが誰か気付きその動きを止める。
……皆、俺の顔位は知っている様だな。
壇上から女生徒達を見渡すと、全員「え?なんでこいつが?」と言わんばかりの表情だ。
中でもベヒモスの取り巻き共は、目を見開き、顎が外れんばかりの表情で固まっていた。
俺がどういう人間か知ってる訳だしな。
彼女達にはこれから何が起こるのか、想像も容易だろう。
「どけ」
静かになった講堂の壇上をゆっくり歩き、邪魔な理事長を蹴り飛ばす。
「さて、皆さんに集まって貰ったのは他でもありません。今日この場で皆さんに殺し合って貰います」
マイクを手に、俺はドヤ顔でそう告げる。
だが、その場はシーンと静まり返るだけで誰も反応を返して来ない。
どうやら滑ってしまった様だ。
冷静に考えて、俺の世界のネタだからな。
そりゃ伝わらんか。
ま、いいや。
「今のは冗談だ。反応を見る限り、自己紹介はいらないだろう。さて……俺がここにいるのは、俺と喧嘩したいというお前らの厚い要望に応える為だ。まず礼を言わせてくれ。ストレス発散用のサンドバックになりに来てくれて、ありがとう」
別にそんなにストレスはため込んでないのだが、まあこいつらを殴ったらきっとすっきりするだろうからな。
お礼は先に言っておく。
感謝の心は大事だ。
「ふ、ふざけないで!あんた何様よ!!」
「私達に手を上げるつもり!?」
「そんな真似!許される訳ないでしょ!!」
「理事長!なんでこの男がこの場にいるんですか!?」
今からお前らをぶん殴ると宣言したら、固まっていた女生徒達が騒ぎ出す。
理事長に説明を求めている女生徒は、俺が蹴り飛ばした姿を見ていなかったのだろうか?
無抵抗にやられてる時点で、どう考えても聞いても無駄だと思うんだが?
「黙れ!」
マイクを握って全体を恫喝する。
その際、スキルを使って強烈なプレッシャーを拡散してやったら、再び女生徒達が静かになった。
「質問に答えてやる。まず、俺は大まじめだ。大真面目にお前らをぶん殴る。何様かという質問には、何様でもないと答えてやる。そもそもお前らをぶん殴るのに、何様である必要なんてないからな」
生徒同士の喧嘩に権力など不要。
ただ拳で語り合うのみよ。
ま、語り合うつっても、能力差を考えると一方的な蹂躙にはなるが。
「そして許される許されないに関して言えば……そんなもん知るか!」
誰に対して、何の許しを請う必要があるというのか?
責任を放棄して俺を追い出そうとした奴らに天誅を下すのだから、俺が正義だ。
「最後に、理事長達は中立だ。俺の事を助けない代わりに、お前らの事も助けない」
別に命を懸けて女生徒を守ってもいいんだぞと、そういったら壇上の奴らは全員押し黙って下を向いてしまった。
自分に素直で宜しい。
「という訳で……取り敢えずこれからお前ら全員の顔面を粉砕して、全員丸坊主になって貰う。俺の世界じゃ、それが謝ったり反省する時のスタイルだからな」
俺はそう告げ、自分の右拳を左手で包んで力を籠め、指をバキバキと鳴らした。
署名に対する聴衆会が始まる。
開幕、理事長が噂が独り歩きしているだけではないかと、集まった女生徒達に署名の撤回を求めた。
「言ってもないのに余計な事すんなよな」と心の中で思いつつも、俺は様子を静かに見守る。
その程度で考えを改める様なら、こんな大量に署名なんて集まる訳がないからな。
案の状、理事長の言葉に最前列の4人の生徒が立ち上がる。
ベヒモスの取り巻きだった女達だ。
彼女達は折角髪を丸めてやったと言うのに、カツラを被ってそれを隠していた。
禿頭で堂々としているビートを少しは見習ってほしい物である。
「私達は実際暴力を振るわれました!」
「そうよ!何もしてないのに!」
まだ自分達の無罪を主張するか?
この馬鹿チン共は。
「それだけじゃない!私達は……」
4人が顔を見合わせ頷く。
そして自分の頭部に手をやり、そして――自らの手で、カツラを剥ぎ取ってしまう。
「脱ぐんかい!」
彼女達の行動に、俺は思わず突っ込んでしまう。
視線の集まる中外すのなら、最初からカツラなんか付けんなよな。
「墓地無双は私達の髪の毛を剃り上げたのよ!ベヒモスさんは、そのことがショックで今も寝込んでいます!」
どうやら禿アピールは、俺の酷さを周囲に伝える為だった様だ。
「なーにがショックで寝込んでるだよ」
ベヒモスがこの場に居ないのは、絶対これをしたくない為だと断言できる。
もしその程度で寝込む繊細な奴なら、最初に俺に顔面をぶっ叩かれた時点でもっとしおらしくなっていた筈だからな。
「酷い!」
「女の敵よ!」
「墓地は勇者じゃないわ!ただの屑よ!!」
「理事長!さっさとあんな奴追い出してください!」
彼女達の頭を見て、他の生徒が騒ぎ出す。
坊主頭は女生徒受けが宜しくない様だ。
赤信号。
皆で渡れば怖くない。
そんな素敵な言葉が頭に浮かぶ。
まあ決まりだな。
取り敢えず、講堂に結界を張る。
彼女達の俺に対する熱い宣戦布告は受け取ったし、出家の手伝いでもしてやるとしよう。
俺はニコニコ笑顔で、壇上の袖から姿を見せてやった。
騒いでいた女生徒達は、それが誰か気付きその動きを止める。
……皆、俺の顔位は知っている様だな。
壇上から女生徒達を見渡すと、全員「え?なんでこいつが?」と言わんばかりの表情だ。
中でもベヒモスの取り巻き共は、目を見開き、顎が外れんばかりの表情で固まっていた。
俺がどういう人間か知ってる訳だしな。
彼女達にはこれから何が起こるのか、想像も容易だろう。
「どけ」
静かになった講堂の壇上をゆっくり歩き、邪魔な理事長を蹴り飛ばす。
「さて、皆さんに集まって貰ったのは他でもありません。今日この場で皆さんに殺し合って貰います」
マイクを手に、俺はドヤ顔でそう告げる。
だが、その場はシーンと静まり返るだけで誰も反応を返して来ない。
どうやら滑ってしまった様だ。
冷静に考えて、俺の世界のネタだからな。
そりゃ伝わらんか。
ま、いいや。
「今のは冗談だ。反応を見る限り、自己紹介はいらないだろう。さて……俺がここにいるのは、俺と喧嘩したいというお前らの厚い要望に応える為だ。まず礼を言わせてくれ。ストレス発散用のサンドバックになりに来てくれて、ありがとう」
別にそんなにストレスはため込んでないのだが、まあこいつらを殴ったらきっとすっきりするだろうからな。
お礼は先に言っておく。
感謝の心は大事だ。
「ふ、ふざけないで!あんた何様よ!!」
「私達に手を上げるつもり!?」
「そんな真似!許される訳ないでしょ!!」
「理事長!なんでこの男がこの場にいるんですか!?」
今からお前らをぶん殴ると宣言したら、固まっていた女生徒達が騒ぎ出す。
理事長に説明を求めている女生徒は、俺が蹴り飛ばした姿を見ていなかったのだろうか?
無抵抗にやられてる時点で、どう考えても聞いても無駄だと思うんだが?
「黙れ!」
マイクを握って全体を恫喝する。
その際、スキルを使って強烈なプレッシャーを拡散してやったら、再び女生徒達が静かになった。
「質問に答えてやる。まず、俺は大まじめだ。大真面目にお前らをぶん殴る。何様かという質問には、何様でもないと答えてやる。そもそもお前らをぶん殴るのに、何様である必要なんてないからな」
生徒同士の喧嘩に権力など不要。
ただ拳で語り合うのみよ。
ま、語り合うつっても、能力差を考えると一方的な蹂躙にはなるが。
「そして許される許されないに関して言えば……そんなもん知るか!」
誰に対して、何の許しを請う必要があるというのか?
責任を放棄して俺を追い出そうとした奴らに天誅を下すのだから、俺が正義だ。
「最後に、理事長達は中立だ。俺の事を助けない代わりに、お前らの事も助けない」
別に命を懸けて女生徒を守ってもいいんだぞと、そういったら壇上の奴らは全員押し黙って下を向いてしまった。
自分に素直で宜しい。
「という訳で……取り敢えずこれからお前ら全員の顔面を粉砕して、全員丸坊主になって貰う。俺の世界じゃ、それが謝ったり反省する時のスタイルだからな」
俺はそう告げ、自分の右拳を左手で包んで力を籠め、指をバキバキと鳴らした。
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