21 / 65
第21話 Sランク
しおりを挟む
「ごめん、今日はちょっと用事があって」
「ふふ、分かっているわ」
授業が終わり、バハムトさんに断りを入れて教室を出る。
向かうのは、当然墓地君のクラスだ。
だが教室を出た瞬間、滅多に顔を合わせない人物と遭遇する。
――勇者アレス。
「ビート、お前に聞きたい事がある」
筋肉の発達した巨体に、短髪の赤毛。
自身に満ち溢れた勝気な美丈夫。
それがAランク勇者、アレスの容姿だ。
彼は眉間に皺を寄せ、明らかに不機嫌気に僕に声をかけてきた。
「アレス君、久しぶりだね」
勇者はクラスが全員バラバラだ。
召喚されて直ぐの頃こそ多少は一緒に行動する事もあったが、だがそのうち学園での生活に馴れて来ると、用事でもない限り顔を合わせる事は無くなっていた。
「ああ、久しぶりだな」
「それで?僕に聞きたい事って?」
このタイミングで、不機嫌そうな他の勇者に声を掛けられる。
まあ何となく予想はつくが、一応尋ねてみた。
「お前、勇者墓地と仲がいいらしいな?」
「友人だよ」
少なくとも、僕はそう思っている。
墓地君の方がそう思っているかは、果てしなく怪しいが。
「そうか……俺の女が、覚醒して調子に乗ってる墓地の野郎に酷い目に合わされた。だからこれからそのケジメを取りに行く」
「……」
墓地君は全校生徒の3分の1近くに制裁している。
その中に、他の勇者の友人や深い仲の相手がいてもおかしくはない話だ。
「お前とは仲が良いって耳にしてたからな。先に言っておく」
気を利かして事前に声をかけた……という訳ではないだろう。
これは邪魔をするなら容赦しないという、アレス君からの警告だ。
「勇者同士で……」
争いなんて止めるんだ。
そう言おうとして、僕は言葉を飲み込む。
墓地君があれだけ無茶な真似を平然とやってのけるのは、覚醒で得た自分の力に過剰なまでの自信があるからに他ならない。
墓地君の力は恐らくAランク相当。
同ランクの勇者であるアレス君と戦えば、きっと自身が無敵であるという勘違いは払拭されるはずである。
そう、これはチャンスなんだ。
彼の考えを改めさせる為の。
「分かった。君の邪魔はしない。だが僕も同行させて貰うよ」
ないとは思うが、どちらかの命が危なくなる様なら僕が割って入らせて貰う。
勿論、Bランクの僕にAランクの二人を止める事は出来ない。
だが僕には、バハムトさんから護身用に――ベヒモスさんの所で墓地君にやられた事で、身を守る様にと――預かっている宝器がある。
それを使えば、二人の戦いを止める事位は出来るはずだ。
「ああ、いいだろう。何だったら、お前と墓地の二人がかりでも俺は構わないんだぜ?」
アレス君はそう言うと、ニヤリと笑う。
彼も、自分の力に並々ならない自信がある様だ。
「僕はそんな卑怯な真似はしない」
「ふ、そうか」
僕はアレス君と二人で、墓地君の教室へと向かう。
彼のクラスに着くと、丁度教室から出てきた墓地君と鉢合わせする。
「なんだビート?また勧誘か?」
「いや、そういう訳じゃないよ。今日は――」
「墓地。お前に用があるのは俺だ」
アレス君が僕の言葉を遮る様に墓地君の前に立ち、その怒気を漲らせた鋭い眼差しを彼に向ける。
「へぇ、何の用だ」
喧嘩を吹っ掛けに来た事は、流石に一目瞭然だ。
だが墓地君は剣呑な雰囲気なアレス君相手に臆す様子もなく、口の端を楽し気に歪める。
まるで相手を挑発しているかの様に。
「俺の女が、お前の世話になった様だからな。その礼をしにき――」
アレス君の言葉が突然途切れ、彼の巨体は開いていた廊下の窓から校庭の方へと飛んでいってしまった。
「彼女を矯正してやったお礼に、態々俺に殴られに来るなんて。まさに勇者の鑑だな」
「……」
……見えなかった。
墓地君が攻撃したのは明らかだ。
だが、その攻撃の軌跡を僕は全く捉える事が出来なかった。
それはBランクである僕だけではなく、反応できていなかった事から、Aランクのアレス君も同じだろう。
とんでもないスピードだ。
そして――
窓に寄って校庭の方を見ると、そのど真ん中にアレス君の巨体が転がっていた。
急に飛んで来た彼に驚く女生徒達が騒ぐ中、その体はピクリとも動いていない。
「別に死んじゃいねーぞ。ちゃんと加減したしな」
不意打ち気味だったとはいえ、Aランクであるアレス君を手加減して一発ケーオー。
そのスピードといい。
パワーといい。
桁違いだ。
――Sランク勇者。
そんな言葉が脳裏をよぎる。
実際、そうでなければ説明できない強さだ。
どうやら僕は、完全に彼の力を見誤っていたみたいだね……
「用がないんなら、俺はもう帰るぞ。じゃあな」
「ああ、うん。また……」
何事もなかったかの様に、墓地君は去っていく。
Aランク勇者との争いすらも、彼にとって意に介する必要がない。
そう言わんばかりに。
だがSランク勇者なら、それも頷ける。
「どうりで学園が墓地君を庇う訳だ。これなら、バハムトさんからの提案を飲む必要は無さそうだね」
Sランク勇者なら、その立ち回り次第でゲンブー家とも渡り合える可能性はある。
それに、この事実をバハムトさんに話せば、きっと彼女の庇護を受ける事も出来るだろう。
何せSランクだ。
スザーク家からすれば、喉から手が出るほど欲しい人材に違いない。
きっと墓地君に貸を作る為、積極的に動いてくれる筈。
最悪、墓地君を救うためにバハムトさんと……
そう考えていたけど、その必要が無くなった事で肩の荷が下りた様な気分になる。
「さて、アレス君の介抱をしてあげないと」
僕は窓から飛び出し、気絶しているアレス君の元へと向かう。
「ふふ、分かっているわ」
授業が終わり、バハムトさんに断りを入れて教室を出る。
向かうのは、当然墓地君のクラスだ。
だが教室を出た瞬間、滅多に顔を合わせない人物と遭遇する。
――勇者アレス。
「ビート、お前に聞きたい事がある」
筋肉の発達した巨体に、短髪の赤毛。
自身に満ち溢れた勝気な美丈夫。
それがAランク勇者、アレスの容姿だ。
彼は眉間に皺を寄せ、明らかに不機嫌気に僕に声をかけてきた。
「アレス君、久しぶりだね」
勇者はクラスが全員バラバラだ。
召喚されて直ぐの頃こそ多少は一緒に行動する事もあったが、だがそのうち学園での生活に馴れて来ると、用事でもない限り顔を合わせる事は無くなっていた。
「ああ、久しぶりだな」
「それで?僕に聞きたい事って?」
このタイミングで、不機嫌そうな他の勇者に声を掛けられる。
まあ何となく予想はつくが、一応尋ねてみた。
「お前、勇者墓地と仲がいいらしいな?」
「友人だよ」
少なくとも、僕はそう思っている。
墓地君の方がそう思っているかは、果てしなく怪しいが。
「そうか……俺の女が、覚醒して調子に乗ってる墓地の野郎に酷い目に合わされた。だからこれからそのケジメを取りに行く」
「……」
墓地君は全校生徒の3分の1近くに制裁している。
その中に、他の勇者の友人や深い仲の相手がいてもおかしくはない話だ。
「お前とは仲が良いって耳にしてたからな。先に言っておく」
気を利かして事前に声をかけた……という訳ではないだろう。
これは邪魔をするなら容赦しないという、アレス君からの警告だ。
「勇者同士で……」
争いなんて止めるんだ。
そう言おうとして、僕は言葉を飲み込む。
墓地君があれだけ無茶な真似を平然とやってのけるのは、覚醒で得た自分の力に過剰なまでの自信があるからに他ならない。
墓地君の力は恐らくAランク相当。
同ランクの勇者であるアレス君と戦えば、きっと自身が無敵であるという勘違いは払拭されるはずである。
そう、これはチャンスなんだ。
彼の考えを改めさせる為の。
「分かった。君の邪魔はしない。だが僕も同行させて貰うよ」
ないとは思うが、どちらかの命が危なくなる様なら僕が割って入らせて貰う。
勿論、Bランクの僕にAランクの二人を止める事は出来ない。
だが僕には、バハムトさんから護身用に――ベヒモスさんの所で墓地君にやられた事で、身を守る様にと――預かっている宝器がある。
それを使えば、二人の戦いを止める事位は出来るはずだ。
「ああ、いいだろう。何だったら、お前と墓地の二人がかりでも俺は構わないんだぜ?」
アレス君はそう言うと、ニヤリと笑う。
彼も、自分の力に並々ならない自信がある様だ。
「僕はそんな卑怯な真似はしない」
「ふ、そうか」
僕はアレス君と二人で、墓地君の教室へと向かう。
彼のクラスに着くと、丁度教室から出てきた墓地君と鉢合わせする。
「なんだビート?また勧誘か?」
「いや、そういう訳じゃないよ。今日は――」
「墓地。お前に用があるのは俺だ」
アレス君が僕の言葉を遮る様に墓地君の前に立ち、その怒気を漲らせた鋭い眼差しを彼に向ける。
「へぇ、何の用だ」
喧嘩を吹っ掛けに来た事は、流石に一目瞭然だ。
だが墓地君は剣呑な雰囲気なアレス君相手に臆す様子もなく、口の端を楽し気に歪める。
まるで相手を挑発しているかの様に。
「俺の女が、お前の世話になった様だからな。その礼をしにき――」
アレス君の言葉が突然途切れ、彼の巨体は開いていた廊下の窓から校庭の方へと飛んでいってしまった。
「彼女を矯正してやったお礼に、態々俺に殴られに来るなんて。まさに勇者の鑑だな」
「……」
……見えなかった。
墓地君が攻撃したのは明らかだ。
だが、その攻撃の軌跡を僕は全く捉える事が出来なかった。
それはBランクである僕だけではなく、反応できていなかった事から、Aランクのアレス君も同じだろう。
とんでもないスピードだ。
そして――
窓に寄って校庭の方を見ると、そのど真ん中にアレス君の巨体が転がっていた。
急に飛んで来た彼に驚く女生徒達が騒ぐ中、その体はピクリとも動いていない。
「別に死んじゃいねーぞ。ちゃんと加減したしな」
不意打ち気味だったとはいえ、Aランクであるアレス君を手加減して一発ケーオー。
そのスピードといい。
パワーといい。
桁違いだ。
――Sランク勇者。
そんな言葉が脳裏をよぎる。
実際、そうでなければ説明できない強さだ。
どうやら僕は、完全に彼の力を見誤っていたみたいだね……
「用がないんなら、俺はもう帰るぞ。じゃあな」
「ああ、うん。また……」
何事もなかったかの様に、墓地君は去っていく。
Aランク勇者との争いすらも、彼にとって意に介する必要がない。
そう言わんばかりに。
だがSランク勇者なら、それも頷ける。
「どうりで学園が墓地君を庇う訳だ。これなら、バハムトさんからの提案を飲む必要は無さそうだね」
Sランク勇者なら、その立ち回り次第でゲンブー家とも渡り合える可能性はある。
それに、この事実をバハムトさんに話せば、きっと彼女の庇護を受ける事も出来るだろう。
何せSランクだ。
スザーク家からすれば、喉から手が出るほど欲しい人材に違いない。
きっと墓地君に貸を作る為、積極的に動いてくれる筈。
最悪、墓地君を救うためにバハムトさんと……
そう考えていたけど、その必要が無くなった事で肩の荷が下りた様な気分になる。
「さて、アレス君の介抱をしてあげないと」
僕は窓から飛び出し、気絶しているアレス君の元へと向かう。
0
あなたにおすすめの小説
俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる