異世界へ行くと役に立つこと

キロ

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2章 慣れるしかないなんて

俺はここで生きていくと決めました

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「これが俺の街だ!」
「おお、活気があるな。」
「いま、ちょうどお祭りをやっててな。龍神祭って祭りさ。100万年に1度ですごい珍しいお祭りなんだ。」
「100万年に1度?」
「そうさ。100万年に1度だけ、龍神様が眼をさましてこの地に降り立ってくれるのさ。実は俺は2回目なんだよな。お前ほどじゃないけど俺もスキルに長寿ってあって、1000万年くらい生きられると思う。でも1回目は会えなかった。」
龍神様か。会ってみたいな。俺も運ないから会えないと思うけど。
「そうだ!服を買いに行かないか?」
「服?確かに、この格好じゃ目立つか。行きたい!」
「よし!おすすめの場所探してやる。」
そう言うとリビは大股で前を進んだ。
なんかなあ。本当に夢じゃないみたいだし異世界で生きていくってちゃんと心決めないとな。
「着いたぞ!ここが俺のオススメの服屋だ!おっす、ユキ!」
「あら、リビさん。こんにちは。そちらの方はもしかして噂のタキロウさんですか?」
「あ、こんにちは。タ、タキロウといいます。」
久しぶりに女性と喋って緊張する。せっかく異世界に来たんだからちゃんとしないと!
「私の名前はユキです。ここはお母様の店なんですがいま、お母様が留守なので私が番をやってます。気軽に見ていってくださいね。」
にっこり笑った顔が可愛らしい。
「はい。ありがとうございます。」
「俺が選んでやろう!これなんかどうだ?」
なんかめちゃくちゃ派手な銀色の甲冑を進めてきた。
さすがにそれは…。
「もうちょっと派手すぎず、動きやすそうなのはないかな。」
「うーん。そうだな。これはどうだ?」
今度のは上がダボッとした紺色のジャンパーにズボンは黒色のジャージのような生地がピッタリ肌にあって気心地がいい。マントが長すぎない程度に肌を守ってくれる。
「うん。これがいい!」
「そちらになさいますか?良ければサイズ合わせも出来ますが。」
「あ、ユキさん。お願い出来ますか?」
「はい。ではこちらにどうぞ。」
ついて行くと衣装部屋みたいな場所があり、寸法を測ってもらった。
「2時間ほどで調節が終わるのでそのうちに他の場所を回ってきてはどうですか?」
「そうします。」
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