私がいつの間にか精霊王の母親に!?

桜 あぴ子(旧名:あぴ子)

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第3章 王立魔法学校入学編

147 入学式①

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「はぁーっ」
「サラちゃん大丈夫?」
「う、うん」

ついに入学式当日の朝を迎えて、私の緊張はピークに達していた。もしかしたら、謁見の時と同じぐらいの緊張かもしれない。それは何故かと言うと。

「加護持ちの子って、噂では10歳らしいよ。能力鑑定の時にわかったんだって!」
「えっ?私は15歳だって聞いたわよ。成人の義でわかったって」
「お触れで未成年っていってたじゃないか。15歳はないだろう」
「加護も複数授かったらしいぜ」
「凄いな!それに絶世の美少女だって噂だぜ!」
「私は美少年って聞いたわよ?」

この噂の数々が原因だ。

「国からお触れが出てから、みんなの憶測がすごいわね」

キャシーちゃんが呆れたように周りを見ている。

「何せ未成年だからって理由で、名前も性別も年齢も秘密だからな。気になるのは仕方がないんじゃないか?」

ハル君はそう言うけれど、納得がいかない。

「でも、何で美少女や美少年って噂があるのかな。今日の入学式の時のみんなの反応がすごく怖いんだけど…」

私はテーブルに上半身を突っ伏して、そのまま顔を隠す。お行儀が悪いのはわかってるけれど、そのまましばらくじっとしていたら、アミーちゃんが頭を撫でてくれた。

「よしよし。サラちゃんはすっごく可愛いよ。何か言うやつがいたら、あたしがぶっとばしてあげる!」
「わたしだって!と、友達だからね!」
「俺もなっ」
「みんな、ありがとうっ」

三人の優しい言葉に感動していたら、膝の上にいるマーブルが私の腕をたしたしと叩いてくる。どうやら、マーブルも僕もだよと言いたかったようだ。

「ふふっ。マーブルもありがとう」
「にゃふん♪」
『えへへ、だそうです』
(モスも通訳ありがとう)
『はっ』

モスが律儀にマーブルの言葉を私に教えてくれる。謁見の終了後、少し早いけれどマーブルは精霊様たちと世界の調整のため次元の狭間に戻り、モスはリードと交代して私のもとに残った。
モスは精霊様たちの中で、一番生真面目で、無表情な所が少し取っ付きにく感じて、最初はとても緊張したけれど、慣れてくるとちょっとした表情から感情がわかるようになって、今はちょっと怖い精霊様から、頼れる精霊様に見方が変わった。
今は喜んでいる表情だな、とモスの顔を見ていたら、リチャード先輩が食堂の中央で食堂にいる全員に聞こえるように声を張り上げる。

「おーい!一年生たち、そろそろ学生寮から出るぞ!15分後に学生寮の出入り口に集合なっ!」
「「「「「「はいっ!」」」」」」

リチャード先輩の号令で、慌ててみんなが食堂から動き出す。
出入り口に向かうとラム先輩がいた。

「全員揃ったら講堂に向かうから、外で待っててね」
「「「「はいっ」」」」

みんなで外に出るとそこには十数人の四、五年生がいて、私たち一年生の名前を確認したあと二列に整列させていた。

「名前を僕が聞いてない子はこっちに来て」
 
四年生に言われて、そちらに向かう。
先輩は名前リストのようなものを持っていて、そのリストで誰が来ていないか確認しているようだ。

「名前は?」
「サラです」
「ん?もしかして、出身はクルル村かな」

名前を伝えると、先輩の名前をリストにチェックをつけようとした手が止まる。

「そうですけど…」
「じゃあ、君は先頭に並んでくれるかな?」

突然の先輩からの指示に驚くけれど、どうやらリストに書き加えられた指示だったようで、先輩もどうしてかはわからないみたい。
もしかして、入学式の際に私のことを伝えると言ってた事と関係あるのかな?
私一人だけではなく、みんなで並んでも問題ないと言われたので、私とアミーちゃん、キャシーちゃんとハル君の順に並ぶ。
アミーちゃんたちと別れて並ぶことにならずにほっとしていると、どうやら一年生全員が揃ったみたいで、先輩たちを先頭に講堂に向かうことになった。

---
2/13 一部文書を変更しました。

誤:「名前を聞いてない子はこっちに来て」
正:「名前を《僕が》聞いてない子はこっちに来て」

12/30 
誤:全員揃ったら《行動》に向かうから、外で待っててね
正:全員揃ったら《講堂》に向かうから、外で待っててね
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