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第3章 王立魔法学校入学編
162 王太子殿下の登場
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「「「「「「「王太子殿下!!」」」」」」」
教室にいた貴族科の生徒全員が一斉に王太子様に向かって跪く。
ローズさんもキャシーちゃんの髪から手を離すとそれに続く。
私たち一般科の生徒はそれをポカンと見つめていた。
「頭をあげよ。学校では私に一々礼をする必要はない」
王太子様の言葉に貴族科の生徒たちはおずおずと顔をあげる。
「それで、これは一体なんの騒ぎだ?」
「いえ、その」
王太子様がローズさんたちに尋ねると、ローズさん以外の子たちはお互いの顔を気まずそうに見合わせると黙りこんでしまう。
ローズさんは何故か王太子様の顔をぽーと見つめたまま微動だにしない。
ど、どうしちゃったのかな?
王太子様はローズさんたちでは埒が明かないと考えたのか、今度はこちらを向く。
「ふぇっ!」
王太子様とバッチリ目があってしまった。
王太子様は私に気づいたみたいで、軽く目を見張った後、フィン君とエミリちゃん、王太子様の後ろで控えていた生徒たちに何か声をかけてから一人でこちらに向かって歩きだす。
王太子様がこちらに向かって来る後ろで、レイラちゃんが焦った顔でエミリちゃんに向かって走って行くのが見えた。
レイラちゃんもこの教室にまだいたんだ。
私がエミリちゃんとレイラちゃんの様子を見ている間も、王太子様がどんどんこちらに近づいてくる。
ど、どうしよう!私も頭を下げた方が良いのかな?
でも、礼は不要って言ってたし。
悩んでいる間に王太子様との距離は近くなり、ついには目の前でピタリと止まった。
「サラ?サラじゃないか。どうして君がここに?」
「お、お久しぶりです」
ざわっ!
王太子様がわざわざ一般科の生徒に自ら話しかけたことで、教室にいる全員が驚きの声をあげる。
「何で王太子様が」
「ほら、確かあの子って入学式で…」
「ああ、あの…」
みんなの視線が突き刺さるのを感じて、とてつもなく居心地が悪い。
「サラ?」
「あっ、すみません。あの、私の友達がこの授業を受けていて、迎えに来たんです」
王太子様が首をかしげてこちらを見ていたので、慌てて質問に答える。
「そうだったのか」
「王太子様は何故ここに?」
どうしてフィン君たちと一緒にいたのかな?
「私はたまたまここを通りかかったのだけど、この教室の前に人だかりができていたのが気になってね。確認のため教室に入ってきたわけだけど…」
王太子様はそう言った後、もう一度ローズさんたちに視線を向けた。
「彼女たちに何かされたの?」
「あ…」
王太子様にズバっと聞かれ、言葉につまる。
ここで王太子様に素直に言ったら、大事にならないかな?そうなった場合、キャシーちゃんがローズさんの髪を掴んでいたことが問題にならないか心配になる。
返答に困ってキャシーちゃんの方をちらりと見ると、キャシーちゃんは王太子様の登場にまだ驚きから回復できておらず、ポカンと王太子様を見つめていた。
次にアミ-ちゃんとハル君を見ると、何故か側にいたはずの二人は少し離れた場所にいた。
二人とも私を一人にしないで―っ!
「わ、わたくしたちは何もっ」
「そうですわっ!わたくしたちはただ助言していただけで」
「本当に?」
「はいっ!もう話は終わりましたので、わたくしどもはこれで失礼いたします」
「ローズ様っ、さっ早くまいりましょう」
「え?でも」
「「「「「失礼いたします!」」」」」
少女たちはローズさんの両脇を抱えてるとあっという間に教室から去っていってしまった。
呼び掛ける間もない見事な早業であった。
「待ちなさい、お前たち!王太子殿下から退出の許可は降りてないぞっ!」
王太子様と一緒にやって来た三年生の先輩がローズさんたちに向かって声をかけるけれど、ローズさんたちが足を止めることはなかった。
教室にいた貴族科の生徒全員が一斉に王太子様に向かって跪く。
ローズさんもキャシーちゃんの髪から手を離すとそれに続く。
私たち一般科の生徒はそれをポカンと見つめていた。
「頭をあげよ。学校では私に一々礼をする必要はない」
王太子様の言葉に貴族科の生徒たちはおずおずと顔をあげる。
「それで、これは一体なんの騒ぎだ?」
「いえ、その」
王太子様がローズさんたちに尋ねると、ローズさん以外の子たちはお互いの顔を気まずそうに見合わせると黙りこんでしまう。
ローズさんは何故か王太子様の顔をぽーと見つめたまま微動だにしない。
ど、どうしちゃったのかな?
王太子様はローズさんたちでは埒が明かないと考えたのか、今度はこちらを向く。
「ふぇっ!」
王太子様とバッチリ目があってしまった。
王太子様は私に気づいたみたいで、軽く目を見張った後、フィン君とエミリちゃん、王太子様の後ろで控えていた生徒たちに何か声をかけてから一人でこちらに向かって歩きだす。
王太子様がこちらに向かって来る後ろで、レイラちゃんが焦った顔でエミリちゃんに向かって走って行くのが見えた。
レイラちゃんもこの教室にまだいたんだ。
私がエミリちゃんとレイラちゃんの様子を見ている間も、王太子様がどんどんこちらに近づいてくる。
ど、どうしよう!私も頭を下げた方が良いのかな?
でも、礼は不要って言ってたし。
悩んでいる間に王太子様との距離は近くなり、ついには目の前でピタリと止まった。
「サラ?サラじゃないか。どうして君がここに?」
「お、お久しぶりです」
ざわっ!
王太子様がわざわざ一般科の生徒に自ら話しかけたことで、教室にいる全員が驚きの声をあげる。
「何で王太子様が」
「ほら、確かあの子って入学式で…」
「ああ、あの…」
みんなの視線が突き刺さるのを感じて、とてつもなく居心地が悪い。
「サラ?」
「あっ、すみません。あの、私の友達がこの授業を受けていて、迎えに来たんです」
王太子様が首をかしげてこちらを見ていたので、慌てて質問に答える。
「そうだったのか」
「王太子様は何故ここに?」
どうしてフィン君たちと一緒にいたのかな?
「私はたまたまここを通りかかったのだけど、この教室の前に人だかりができていたのが気になってね。確認のため教室に入ってきたわけだけど…」
王太子様はそう言った後、もう一度ローズさんたちに視線を向けた。
「彼女たちに何かされたの?」
「あ…」
王太子様にズバっと聞かれ、言葉につまる。
ここで王太子様に素直に言ったら、大事にならないかな?そうなった場合、キャシーちゃんがローズさんの髪を掴んでいたことが問題にならないか心配になる。
返答に困ってキャシーちゃんの方をちらりと見ると、キャシーちゃんは王太子様の登場にまだ驚きから回復できておらず、ポカンと王太子様を見つめていた。
次にアミ-ちゃんとハル君を見ると、何故か側にいたはずの二人は少し離れた場所にいた。
二人とも私を一人にしないで―っ!
「わ、わたくしたちは何もっ」
「そうですわっ!わたくしたちはただ助言していただけで」
「本当に?」
「はいっ!もう話は終わりましたので、わたくしどもはこれで失礼いたします」
「ローズ様っ、さっ早くまいりましょう」
「え?でも」
「「「「「失礼いたします!」」」」」
少女たちはローズさんの両脇を抱えてるとあっという間に教室から去っていってしまった。
呼び掛ける間もない見事な早業であった。
「待ちなさい、お前たち!王太子殿下から退出の許可は降りてないぞっ!」
王太子様と一緒にやって来た三年生の先輩がローズさんたちに向かって声をかけるけれど、ローズさんたちが足を止めることはなかった。
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