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相談 14
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奥田は続けて言った。この時点では奥田も単に話すだけでなく、身振り手振りが加わっていた。その様子からより奥田の言葉が心に染みていたが、経営についての核心に近づいた。
「つまり、この点からは飲食店よりも立地にこだわらなくても良いと言え、雨宮さんたちが考える条件よりは難度を落とせるはずです。広さについてどれくらいの規模にするかで違いますが、例えば奥様と一緒におやりになろうという場合、15坪もあれば十分ではないでしょうか? もちろん、スタッフを入れて、それなりの規模で対応されようとお考えの場合、それに応じた広さが必要になりますが、一応参考になりそうな数字を挙げました。こういうところは運営のやり方に関係しますので、雨宮さんでお考え下さい。それから設備ですが、整体院の場合、ご覧のように飲食店のような予算がかかる設備は必要ありません。例えば施術用のベッドですが、ピンキリはあるものの1台10万もかかりません。他の設備である空調や椅子やテーブルなどついては規模にもよりますが、居酒屋さんの仕事に比べればかなり少ないと言っていいでしょうね」
話を聞いていると開業に際しては思った以上にかからないことが分かり、美津子の表情はずいぶん柔らかくなっていた。懸念していたところが明確になったからだが、奥田はそれに加えて言った。
「でも、いくら開業資金が雨宮さんたちの仕事に比べて低く抑えられると言っても、実際には生活がありますからそのための費用は売り上げから捻出できなければなりません。そこで実際の仕事として考えてみたいと思いますが、居酒屋さんの場合、食材そのものの費用がありますね。原価率と言ったら良いのでしょうか、どれくらいが目安なのでしょうか?」
また奥田が質問してきた。こういうところは通常であればあまり答えないところだが、ここでは不思議といろいろ話してしまう。で、こんな点がきちんとしていなければ本当のことは分からないというところと、一方的に聞くだけでは奥田に対して失礼だ。だから私は可能な限り答えていた。
「希望は3割以内で抑えたいところですが、メニューによってはそれ以上かかってしまうこともあります。それに加えて準備する時の人件費や光熱費も加算しなければなりませんし、食材は生ものですので、古くなったら捨てなければなりません。そういうコストも考えなければなりません。実際の経営ではそういうことで得られた売り上げから人件費や家賃なども捻出しなければなりませんので、数字的には大きくても、意外と利幅は少ないです」
「そうですか・・・。私は雨宮さんの仕事のことは何も存じませんでしたので勉強になりました。では整体院の場合でお話ししますが、材料費は一切必要ありませんし、もちろん廃棄するようなものもありません。もっとも、毎回交換するタオルなどにかかる費用はありますが、こういうものは何度も使用できますし、消耗品についても飲食店に比べれば微々たるものでしょう。ですから、売り上げのほとんどが利益になります。もっとも、スタッフにかかる費用についてはその中から人件費として必要になりますが、こういうところはどの仕事でも同じですよね。でも、もしご夫婦でおやりになれば、その売り上げは家賃などの必要経費を除けばほとんど収益になりますので、大変効率の良い仕事と言えるでしょう」
この話を聞いている時、美津子の表情は積極的なものになっていた。もちろん、それは私も同じで、2つの仕事を比較してビジネスとしてもやっていけそうな気がしていた。
「つまり、この点からは飲食店よりも立地にこだわらなくても良いと言え、雨宮さんたちが考える条件よりは難度を落とせるはずです。広さについてどれくらいの規模にするかで違いますが、例えば奥様と一緒におやりになろうという場合、15坪もあれば十分ではないでしょうか? もちろん、スタッフを入れて、それなりの規模で対応されようとお考えの場合、それに応じた広さが必要になりますが、一応参考になりそうな数字を挙げました。こういうところは運営のやり方に関係しますので、雨宮さんでお考え下さい。それから設備ですが、整体院の場合、ご覧のように飲食店のような予算がかかる設備は必要ありません。例えば施術用のベッドですが、ピンキリはあるものの1台10万もかかりません。他の設備である空調や椅子やテーブルなどついては規模にもよりますが、居酒屋さんの仕事に比べればかなり少ないと言っていいでしょうね」
話を聞いていると開業に際しては思った以上にかからないことが分かり、美津子の表情はずいぶん柔らかくなっていた。懸念していたところが明確になったからだが、奥田はそれに加えて言った。
「でも、いくら開業資金が雨宮さんたちの仕事に比べて低く抑えられると言っても、実際には生活がありますからそのための費用は売り上げから捻出できなければなりません。そこで実際の仕事として考えてみたいと思いますが、居酒屋さんの場合、食材そのものの費用がありますね。原価率と言ったら良いのでしょうか、どれくらいが目安なのでしょうか?」
また奥田が質問してきた。こういうところは通常であればあまり答えないところだが、ここでは不思議といろいろ話してしまう。で、こんな点がきちんとしていなければ本当のことは分からないというところと、一方的に聞くだけでは奥田に対して失礼だ。だから私は可能な限り答えていた。
「希望は3割以内で抑えたいところですが、メニューによってはそれ以上かかってしまうこともあります。それに加えて準備する時の人件費や光熱費も加算しなければなりませんし、食材は生ものですので、古くなったら捨てなければなりません。そういうコストも考えなければなりません。実際の経営ではそういうことで得られた売り上げから人件費や家賃なども捻出しなければなりませんので、数字的には大きくても、意外と利幅は少ないです」
「そうですか・・・。私は雨宮さんの仕事のことは何も存じませんでしたので勉強になりました。では整体院の場合でお話ししますが、材料費は一切必要ありませんし、もちろん廃棄するようなものもありません。もっとも、毎回交換するタオルなどにかかる費用はありますが、こういうものは何度も使用できますし、消耗品についても飲食店に比べれば微々たるものでしょう。ですから、売り上げのほとんどが利益になります。もっとも、スタッフにかかる費用についてはその中から人件費として必要になりますが、こういうところはどの仕事でも同じですよね。でも、もしご夫婦でおやりになれば、その売り上げは家賃などの必要経費を除けばほとんど収益になりますので、大変効率の良い仕事と言えるでしょう」
この話を聞いている時、美津子の表情は積極的なものになっていた。もちろん、それは私も同じで、2つの仕事を比較してビジネスとしてもやっていけそうな気がしていた。
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