スコウキャッタ・ターミナル

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第25章 気弱な大どろぼう

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 アルベルト・クノックスは自分で作ったかまくらの中でガタガタ震えていました。体を温めようにも、持っていたマッチはすべて擦ってしまったし、せめて食べ物を食べて熱を作り出そうと、粗末な革の鞄を開けてみましたが、持っていた食べ物はとっくに底をついていました。
 真っ黒なもじゃもじゃ頭を掻きむしると、アルベルトは大声で泣きました。しかしその声は広い雪原に響くばかりで、誰の耳に届くこともないのでした。



 フォルトゥーナの洞窟をあとに、四人は飛行船で一路南に向かっていました。南にある王都に向かっていれば、レネが一緒だという北極熊の群も見つかるはずだと、リンが踏んだのです。ランプ星の動向を突き止められなかったいま、リンのこの案は、レネを探すエレンはもちろん、魔物が迫っていることを王都のみんなに知らせたいと願うキルステンをも納得させました。
 逸る気持ちはみな同じでしたが、そのことを口にしても、速く進めるわけでもなければ、不安が払拭されるわけでもありません。何もしていないよりは何かしていた方が気が紛れるので、四人はそれぞれ持ち場についている時間が長くなっていました。特に、妖精の女王の呪いからは逃れられないと、運命の女神・フォルトゥーナに告げられたリンは、現実を直視したくないのか、わざと忙しくしている節すらありました。
 そういうわけでエレンは、一人台所に立っていました。この日の夕飯の下ごしらえに、たまねぎを剥いていたのです。しかしいざ包丁を入れようとしたそのとき、急に足元が傾きました。エレンはとっさに火にかけていた鍋の蓋を押さえましたが、飛行船はどんどん傾いていきます。流しに鍋を放り込むと、エレンは操縦室へ走りました。

 操縦室に入ると、中は大変なことになっていました。舵を握っていたリンは、航空士役を勤めていたキルステンが飛んでいかないように片腕に抱えています。
「一体どうしたの」
手摺に掴まってようやく操縦席までたどり着くと、エレンはキルステンを受け取りました。リンは両手で舵を握り直すと、落下音にかき消されないように大声を出しました。
「急に傾きはじめたんだ。オート操縦にしていたっていうのに」
するとキルステンが急に変な声を出しました。見れば、入り口付近をふらふらしていたフラッフィがこちらに向かって転がってきます。
「真っ白ふんわりおひさまのにおい。ケーニヒ・クリーニング店へようこそ。お洗濯コースは通常ですか、お急ぎですか」
こういうとフラッフィはぱたんと床に倒れました。
「フラッフィは頭をやられたのか」
腕が痺れるのを紛らわそうと、リンが必死の冗談を言ったので、キルステンにフラッフィを頭に乗せてしゃがんでいるよう指示すると、エレンはリンと一緒に舵を握りました。
「洗濯でもしていたんだろ。たすけが必要なら言ってよ。この格好つけ」
エレンがこう言うと、リンは苦笑しました。
「お急ぎコースで頼むよ。しっかりオプションもつけてくれると有り難い」
リンが顔を歪めると、キルステンが叫びました。
「主電源が落ちているみたい。予備電源に切り替えたから急いで。地表はすぐそこよ」
 エレンとリンは最後の力を振り絞って舵を引きました。船体が上を向きはじめた思ったその瞬間、足元がぐわんと弾んで、そのあとは氷を削るようなゴリゴリした音と激しい横揺れが続きます。

 このままこれが続いたら意識が飛ぶのではないかとエレンが思いはじめた頃、飛行船はやっと止まりました。エレンは疲れきって声も出ませんでしたが、リンは状態が安定するとすぐさま乗組員の安否確認に移りました。エレンは疲れきっている以外特に問題はありませんでしたし、キルステンは意識を失ってはいましたが、フラッフィクッションのおかげで怪我はしていません。他方お腹をキルステンに貸していたフラッフィは、開口一番、アイロンつけっぱなしだと叫んだので、リンはフラッフィの意識確認を省くことにしました。


 その日の夜は、不時着した飛行船の中で明かすことになりました。降り積もったばかりの新雪のおかげで船体に目立った破損はありませんでしたが、どうにもエンジンがかからないのです。機械おたくのリンもこれには苦戦しているようで、夕食をのぞいてずっとエンジンルームに籠っていました。
 エレンは何度も何か手伝えないか聞きましたが、リンは原因が分からない限りどうしようもないから、と肩をすくめるだけでした。しかし事故以来、船での快適な生活を保障していた電気がつかなくなっていたので、できることは多くありません。普段こんなに暇ならエレンは料理をして気を紛らわせるところですが、暖房が効かないいま、何をするのも寒すぎて長続きしません。おまけに今夜は吹雪になりそうです。薪ストーブで温めた飲み物を、一、二時間おきにリンに持っていくことを何回か繰り返すと、エレンは本式に布団の入ることにしました。

 夜中に起こされたとき、エレンは深い眠りに落ちていたので、寝ぼけながらも少し腹を立てました。しかし起こしてきたフラッフィがわなわな震えていたので、眠気は一気に飛びました。
「何があったんだい」
ただ事ならぬ気配を察してエレンが問いかけると、フラッフィは泣き出したいのを堪えるように、顔をくちゃくちゃにして何度も頷きました。
「頷いているだけじゃ分からないよ。君のことをたすけたいから何があったか教えて」
レネが吐いたあと、お母さんがいつもそうしてやるように、エレンはフラッフィの頭を優しく撫でると、ぎゅっと抱きしめました。するとフラッフィはエレンの胸の中で泣き出しました。
「出た。出たんだ。僕、見間違えたりしていない・・・信じて」
フラッフィがやっとのことでこれだけ言ったので、エレンは背中をさすってやりました。
「もちろんさ。でも何が出たの?」
フラッフィが勇気を出して自分の部屋の方を指したそのとき、キルステンの部屋から叫び声がしました。フラッフィはまた来たんだと叫びましたが、エレンはすがりつくフラッフィを丸抱えすると、キルステンの部屋へ急ぎました。

 エレンが飛び込むと、キルステンは腰を抜かして泣いていました。しかしほかに異常はなさそうです。エレンはキルステンに話を聞こうとしましたが、その前にフラッフィがキルステンに抱きついて慰めはじめました。
「君も見たんだね、キルステン。こわかっただろう」
フラッフィがうんうん頷きながら、キルステンの頭を撫でたので、キルステンは少し落ち着いたのか、ぽつりぽつりと話しはじめました。
「私、ぐっすり寝ていたの。そうしたらいきなり窓を叩く音がして。最初は雪が打ちつけているんだと思ったわ。でもあまりに激しいから、様子を見に行ったの。何かが壊れているんなら直さないといけないから。でもカーテンを開けてびっくり。だってそこにいたのは・・・」
「そこにいたのは?」
キルステンがことばをつまらせたので、エレンは聞き返しました。しかしキルステンがまた震え出したので、その質問にはフラッフィが答えました。
「あれは雪男だ。間違いない。きっといまもこのへんをうろついている!」
フラッフィが真面目腐ってこう言ったので、エレンは笑ってしまいました。

 ギャップがある人になりたいなんていっておいて、やっぱり見た目通りなんですもの。エレンはフラッフィをくすぐってやりたくなりました。しかしいまはまだまずそうなので、二人を安心させるために、エレンは窓辺に行ってカーテンを開け放ちました。すると雪男を見たという二人はぱっと目を覆いました。しかし外には誰もいません。ただ雪が舞っているだけです。
「二人とも見てごらん。きっと雪を見間違えたんだ。雪男がいたらこわいと思っていると、そういう風に見えてしまうんだ」
と、エレンが寄りかかっている窓に、何かがばんと張りつく音がしました。
「だからこうやって雪の塊がぶつかった音も、雪男が窓を叩いている音に聞こえてしまう」
そういってエレンは、窓をコツコツ拳で叩きました。しかしキルステンとフラッフィの顔は蒼白です。エレンはようやっと窓の外を見て、卒倒しそうになりました。

 飛行船の窓に張りついていたのは、巨人のような大男。体は真っ白で、口を大きく開けて何かを叫んでいます。エレンは思わずカーテンを閉めようとしました。しかし力みすぎたせいでカーテンを引きちぎってしまい、雪男の姿を否応なく目にすることにました。しかしそのおかげで、雪男が窓に何か書いていることにエレンは気がつきました。それは雪がうっすら積もった窓に書かれた、反転した「SOS」でした。


 船尾にある予備の搭乗口を開けて、エレンが雪男を招き入れると、フラッフィは絶交宣言しました。しかしだからといってエレンから離れようとはしません。
「なんでそんな奴入れるんだ! いますぐ追い出せ! こっちがやられちまう」
「でも困っている人はたすけなきゃ。このままじゃ死んじゃうよ」
エレンはしがみつくフラッフィを足の甲に乗せたまま、雪男を展望室に案内しました。

 リビング兼展望室につくと、客人は大きなくしゃみをしました。すると体に積もっていた雪はどさっと落ち、中から普通の大柄な男が姿を現われました。エレンは冷えきったコートを脱がせると、大男に毛布を渡し、ストーブに火を入れました。しかし用意してあった石炭を全部くべたのに、大男はかじかんだ声でこう言いました。
「もっと石炭を入れてもらえねえか」
エレンは大男がよっぽど寒いのだと思って、温かい飲み物をお持ちしましょうと言いました。しかし大男は首を横に振りました。
「眠っているやつは熱いものなんか飲めねえ」
でもあなたは起きているじゃないですかとエレンが言うと、大男はまた首を横に振りました。
「俺じゃない。こいつだ」
そう言って大男は、シャツと胸の間から何かを取り出しました。それは毛むくじゃらの小さな生き物で、紫がかった灰色の毛は、精気なくだらりとしています。


 石炭を入れてある倉庫と展望室を、エレンと大男は行ったり来たりしました。最初はエレンだけがそうしていたのですが、子どものエレンでは一度に運べる石炭の量が少ないので、いてもたってもいられなくなった大男が途中から参戦したのです。フラッフィはエレンが大男を招き入れたことをまだ怒っているようでしたが、エレンが必死になって石炭を運ぶので、いつからか石炭が届いたらストーブの扉を開けるという、消極的な手伝いをしてくれるようになりました。他方失神していたキルステンは、意識が戻ると、あの毛むくじゃらの生き物の介抱に当たってくれました。

 石炭を運び続けた大男の唇に血の気が戻り、石炭をどんどん焚いている展望室でなくてもエレンが汗ばむようになった頃、キルステンとフラッフィは、あの生き物をはさんですやすや眠っていました。山盛りの石炭を運んでいたエレンが大男を見ると、彼はもう十分だというように首を横に振りました。エレンはバケツを落とすように下ろすと、そのまま床に倒れ込みました。



 翌朝、一同がまだぐうぐう眠っているところへリンが飛び込んできたのは、まだ暗いうちでした。リンはやっと分かったんだと歓喜して入ってきましたが、展望室の有様を見て戸惑いました。
「リン、話なら後にしてくれない。僕たち、とっても疲れているんだ」
フラッフィがこう言って再び寝ようとすると、リンは大きな声を出しました。
「そういうわけにはいかないよ。だってこの船をまた動かす方法が分かったんだ」
「なんだって! どうすれば帰れるの」
なんとなくごろごろしていたエレンは飛び起きました。
「ほら、みんな寝ていられないだろう。では聞かせよう。まずこの飛行船だけど、これはソール・ヌール・ヴァスト・アウストの科学力と技術力を結集させた最先端の発明だ。だからこの飛行船には、馬力があるだけでなく、効率がよい革新的なエネルギーが採択されている。これは持続可能な動力を模索する社会にとっては理想的な・・・」
その話は長くなるのか、とフラッフィが横槍を入れると、リンは肩をすくめて話を端折りました。
「この飛行船はソーラーパワーで動くように設計されている。つまり太陽の光が必要ってわけさ」
「それならまた日が昇れば帰れるのね。じゃあそれまで眠らせて」
キルステンが再びクッションに顔を埋めると、リンは水を差しました。
「そういうわけにはいかないよ。なにせ極夜が近づいて太陽はほとんど拝めないからね。今日だってもう昼なのにこの暗さだ」
「それじゃ僕たちはずっとここにいなきゃならないってこと?」
フラッフィは小さな悲鳴をあげて、ないおへそを毛布で隠しました。
「それなら心配無用。万が一に備えて、この飛行船は火力でも動かせるようになっている」
フラッフィは安心したように、お腹を押さえていた手を緩めて、なあんだ、と言いました。
「ランプ星がなくなって魔物がうじゃうじゃ出てくるっていうのに、ずっとここにいなきゃいけないなんて想像しただけで身の毛がよだつものね」
キルステンもほっと胸を撫で下ろしました。しかしエレンは嫌な予感を払拭したい一心で確認しました。
「ちょっと待って、リン。さっき火力で動くって言った?」
「そうさ。でも石炭はたっぷり積んである。あれを火室に入れさえすれば、すぐまた空の上さ!」
リンはさも得意気にこう言いましたが、昨夜の一連の出来事を知っているエレン、キルステン、フラッフィはことばを失いました。

「ごめんよぉ、ごめんよぉ。俺、知らなかったんだ」
それまで黙って話を聞いていた大男が、涙をぽろぽろ落として泣くので、一同はびっくりしました。特にこの男のことを知らないリンは次ぐ言葉がありません。
「済んでしまったことは仕方ありません。大丈夫、なんとかなりますから」
エレンが気休めのことばをかけると、大男は洟をすすって首を横に振りました。
「うんにゃ。知らなかったじゃすまされねぇ。しかしまさか魔物が出てくるなんて。俺はなんて馬鹿なことをしたんだろう。あんなものに手を出さなきゃよかったんだ」
 大男が石炭を使い切ったことを謝っているのだと思っていたので、男の意外な発言にエレンは混乱しました。すると、大男はランプ星を盗んだのは自分だと告白しました。
「ちょ、ちょっと待って。ランプ星を盗んだ? おじさんが? どうやって?」
「どうして盗んだの? おじさんは王都がどうなってもいいの?」
「それより星はいまどこにあるのさ? まだ持っているんなら早く戻してよ」
エレン、キルステン、フラッフィが男を質問攻めにすると、リンは三人を制して、まずはこの人の話を聞こうよと言いました。そこで大男は、リンに軽くお礼を言うと、質問全部に答えるように身の上話をはじめました。


 雪男に間違われた毛むくじゃらの大男・アルベルトは、父親が経営する会社の跡取りとして育ったお坊ちゃまでした。しかしその体に反して気が小さいので、父親や会社の連中に認めてもらえずにいました。そこで彼はみんなを見返すために、何か大きなことをしてやろうと思い立ちました。そして特に理由はありませんでしたが、ある晩ランプ星を盗みました。
「なんとしても手に入れたいと願いながら、ランプ星を映した水を汲んだ。そしたら、星はもうバケツの中にあったんだ。でもそのあとが問題だった」
そういってアルベルトは、連れてきた毛むくじゃらの生き物を撫でました。
「ランプ星は案外簡単に手に入ったけど、俺は家に持ち帰るでもなく、かまくらの中でじっとしていた。してしまったことの大きさに怖じ気づいたんだ。でもこいつが子どもたちにいじめられている声を聞いて、かまくらを離れた。するとその隙にランプ星はなくなっていたんだ」
「それじゃランプ星はアルベルトが盗んだけど、また別の人が盗んだってこと?」
キルステンは悩ましげに頬杖をつきました。
「さっきその生き物がいじめられていたって言ったね。ということはこの近くに集落があるってことだ」
リンがこう言うと、アルベルトはゾフィをいじめていたのは、ここからそう遠くないところに住んでいる氷の民だと言いました。
「それじゃあ犯人は氷の民の誰かじゃない。こんな寒いところにそうそう人間はいないもの。早く探しに行こうよ」
フラッフィはない袖を腕まくりしました。しかしアルベルトは口を尖らせました。
「アザラシさえ食っちまう連中だぞ。子どもならまだしも、大人は危険でねえか」
「もう! アルベルトのせいで世界は大変なことになっているんだ。つべこべ言わずに行こうよ!」
アルベルトがうじうじするので、エレンは自分でもびっくりするくらい勇敢な発言をしていました。
「そうだ。人間相手にびびっている場合じゃない。ランプ星を見つけないと、大地が冷えて固まる前に生まれたものたちがやってくるんだ。それにたとえランプ星が見つからなくて逃げるにしたって、僕たちは燃料を調達しなければならない。積んであった石炭は誰かさんがほとんど使ってしまったし。それとも君はこの寒さの中、歩いて行くつもりかい?」
リンがたしなめると、アルベルトは渋々承服しました。
「分かったよ。行けばいいんだろう。でもゾフィは置いて行く。またこわい思いをしたら大変だから」

 アルベルトが話をしていたちょうどそのとき、ゾフィがくしゃみをしました。それは名前にそっくりなゾッフという音のくしゃみで、アルベルトはぱっと顔を明るくするとゾフィを抱き上げました。
「よお、相棒! またお前さんの可愛いくしゃみが聞けて俺は幸せだ」
アルベルトが大きな音を立てながらゾフィにキスをしていると、キルステンがゾフィの顔を指差しました。
「目のところに何かついているわ」
アルベルトはぴったり抱きかかえていたゾフィを、自分の体から少し離しました。するとたしかに、ゾフィの目の下に小さくて透明な石みたいなものがついています。フラッフィは目やにじゃないと指摘しましたが、キルステンは一つを手にとると目を凝らしてじっくり観察ました。
「いいえ、これはダイヤモンドよ。数々の宝石を見てきた私がそう言うんだから、間違いないわ」
一同はびっくりして、アルベルトにいたってはぴーぴー鳴いているゾフィをそっと床に下ろしました。
「アルベルト、一体ゾフィは何者なの」
「さあ。俺はいじめられているところをたすけただけだから」
フラッフィの質問に、アルベルトはしどろもどろするだけでした。 
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