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後悔(昴成視点)
夢の中で、何度も瀬奈を抱いた。何度も。五年。瀬奈と離れていた五年間、多分1825回はそんな夢を見てる。
瀬奈と再会したあと──夢やったらどうしようと思って、目を開けたくなかった。けど起きたら瀬奈おって、幸せすぎて脳が蕩ける。
『もう死んじゃう』
瀬奈が喘ぐ。白い喉元に噛みつきそうになって自制した。
俺の答えは『死ねばいいやん』だ。
他にない。
俺に抱かれて死んだら、そうしたら瀬奈が他の男に触れられることはない。そのほうがいい。
でもそしたら多分、俺も死ぬやろうなぁ……
瀬奈との再会はほんとに偶然やった。俺的には運命やけど。
俺は家業の日本酒の酒蔵を継ぐ予定でいて、いわゆる蔵元の跡継ぎいうやつで、「とっっても子供思いな」母親と「優秀な跡継ぎに大変期待している」職人さんたちに囲まれてそれはもう、死ぬほど扱か……可愛がられて日々を過ごしていた。
そんなある日に「雑誌の取材くるからお前対応せえ」」と丸投げされて、なんや忙しいのにと対応に出たら、記者が瀬奈やった。
『……ん、あれ、……楢村くん?」
瀬奈が応接間でぼんやりと俺を見つめる。
ぱちぱちと何度も瞬きして、その透明感あってめちゃくちゃ綺麗な瞳がちょっとだけ潤む。瀬奈の指が小さく震えた。
昭和感あふれるガラスの応接テーブルの上には冷たい緑茶。
事務してくれてる叔母さんが『あれ、知り合い?』言うてるのを遮って俺は言う。
『結婚してください』
瀬奈から返ってきたのは『は?』やし叔母さんは『あかん忙しくて昴成壊れたわ』とか言うしめちゃくちゃ失礼や。俺は本気やのに。
──まぁ、瀬奈真っ赤やけど。
死ぬほど動揺して「ななななにきゅきゅきゅうに」とか言うてるけど。壊れたレコードみたいに。きゅきゅきゅ。
ほんで取材後(やや強引に)飲みに行って押し倒して──今に至る。
「もうほんと何なんだろう、私、楢村くんとだと流されちゃうんだよ」
流される?
「……そんなんちゃうやん」
瀬奈はそんな「流される」とかでセックスするような人間やない。
「なにがっ」
ぶちぶち言いながら瀬奈は服を着ている。綺麗な身体が隠れていく。残念。じっと見つめる。
「……なに」
声は刺々しいのに、頬がまた赤くなってる。瀬奈は全然素直やないけど表情はめちゃくちゃ素直や。
「瀬奈、好き」
「──」
瀬奈は絶句してる。鯉みたいに口をぱくぱくしてる。そんな顔も可愛い~。
いや学生の頃の俺の最大のミスは俺がちゃんと言葉にせんかったことやからな、ちゃんと伝えとかんと……。
俺は緩慢に起き上がる。ああ起きたくない。瀬奈と一日中ダラダラしていたい……。
「瀬奈、今日休みやんな」
「へっ!? そ、そうだけど」
「デートせえへん?」
「や、やだよ」
瀬奈は綺麗な眉を顰める。
「したくない」
ぷい、と真っ赤な顔を背ける瀬奈。
どろどろの心臓が痛い。したくないのか。そうか。
──それにしては可愛い断り方や。
「ほんならそれは諦めるわ。今日は。その代わりいっこお願い聞いて」
「……なに? 言うだけどうぞ」
「結婚を前提に付き合ってください」
瀬奈が呆れた顔をして(でも耳まで赤くなった)俺の鼻をつまむ。そんな顔ですらパーフェクトに可愛いんやから瀬奈はすごい。
「かっ、からかってるの?」
「本気」
「どうだか」
ぱっ、と瀬奈は俺の鼻から手を離す。髪の毛が揺れて、ラブホの甘ったるいシャンプーの香り。
「あ、頭でも打った? そんなこと言い出すなんて」
本気やねんけどな……
ガチのマジで。瀬奈おらんと息もできへんのに。
「……私のことセフレ扱いしてたくせに」
声はフラットやけど、めちゃくちゃに悲しそうな顔の瀬奈。息を飲む。瀬奈の友達の言葉が蘇る。
五年経っても忘れられへん──『瀬奈が受け取ったんはあんたに遊ばれたって事実だけや』
(ほんまにそれな……)
そうして気がつく。
瀬奈の笑顔見たんって、最後いつやっけ。五年前? いやもっと、前。まだ瀬奈を抱く、その前。
「……」
すうと息を吸って、吐いた。
どんだけ辛い思いさせたんや、俺は。クソクソクソクソ、クソオブクソやで俺は。
「……言い訳はせえへん」
ほんまは好きやった。付き合ってるつもりやった。負担になりたくなくて、出かけたりできひんかった。
何を言っても、言い訳にしかならへんから。
「じゃあなんで」
「好きやからやけど」
「……っ」
五年前、瀬奈が留学してしまう前になんで俺はちゃんとこんな簡単な二文字を言えへんかったんやろう。
「好き」
どろどろの心臓が破裂しそうなくらいに主張する。顔とか赤いんちゃうかなぁ。
瀬奈は真っ赤な頬で唇を噛んで、潤ませた瞳を綺麗な瞼に隠させて、それからゆっくり目を開けた。じっと俺を見る。悲しさ7:3胡散臭い、みたいなカオ。
俺は瀬奈の手を握る。愛おしい手。この手を繋いで、もっと色んなとこに出かけたい。笑うところ見たい。
「嘘」
「……」
顔に絶対出てんのにな……見てわからんかな。
好きやって、愛してるって。瀬奈は潤んだ目を眇めた。
「無理。もう遊ばれたくない」
一生懸命平静を装ってるのがわかる。でも震える指先。俺は本当にクソやけど、でも他の男にこいつ渡すくらいなら世界を殺す。
「遊んでへん。いまから届け出してもええで」
「届け?」
「婚姻届」
「ば」
「ば?」
ばっちこい、とかやったらええのに。
「バッカじゃないの」
瀬奈はそれでも俺の手を払い除けたりしない。どうやらチャンスはありそうやでと、そう思う。
「ほんなら」
「なに」
「チャンスだけくれ」
「チャンス?」
「お試しで付き合って」
「……やだよ」
「なんで?」
「なんでって……」
瀬奈は口籠る。
「うんって言ってくれへんかったら、うんって言うまで抱き潰す」
「……っ、もうだめ、だめ! 腰とか死にそうなの!」
俺は瀬奈を抱き寄せて鎖骨を噛む。ガジガジ。あー、せや、このまま食べたろかな、なんて思うしなんなら実行一歩手前……
噛んだり舐めたりしているうちに、瀬奈の息が甘くなる。どろどろの心臓がトクトク動く。
「瀬奈。うんって言って」
せやないと死んでしまう。さすがに二度目の別離は心臓がもたへん。
「や、だってば……」
「言え」
そうしてシツコイ俺に嫌気がさしたのか、しばらくして渋々頷いてくれた。
俺は内心ガッツポーズ。
もちろん俺としてはお試しなんかのつもりはない。今度こそ絶対絶対絶対絶対絶対瀬奈を幸せにしてどろどろに溶かして蕩して、二度と俺から離れないようにしてみせる。
俯く瀬奈を抱きしめる。ふと昔から聴いていた、古い古いジャズを思い出した──Lover come back to me。
瀬奈と再会したあと──夢やったらどうしようと思って、目を開けたくなかった。けど起きたら瀬奈おって、幸せすぎて脳が蕩ける。
『もう死んじゃう』
瀬奈が喘ぐ。白い喉元に噛みつきそうになって自制した。
俺の答えは『死ねばいいやん』だ。
他にない。
俺に抱かれて死んだら、そうしたら瀬奈が他の男に触れられることはない。そのほうがいい。
でもそしたら多分、俺も死ぬやろうなぁ……
瀬奈との再会はほんとに偶然やった。俺的には運命やけど。
俺は家業の日本酒の酒蔵を継ぐ予定でいて、いわゆる蔵元の跡継ぎいうやつで、「とっっても子供思いな」母親と「優秀な跡継ぎに大変期待している」職人さんたちに囲まれてそれはもう、死ぬほど扱か……可愛がられて日々を過ごしていた。
そんなある日に「雑誌の取材くるからお前対応せえ」」と丸投げされて、なんや忙しいのにと対応に出たら、記者が瀬奈やった。
『……ん、あれ、……楢村くん?」
瀬奈が応接間でぼんやりと俺を見つめる。
ぱちぱちと何度も瞬きして、その透明感あってめちゃくちゃ綺麗な瞳がちょっとだけ潤む。瀬奈の指が小さく震えた。
昭和感あふれるガラスの応接テーブルの上には冷たい緑茶。
事務してくれてる叔母さんが『あれ、知り合い?』言うてるのを遮って俺は言う。
『結婚してください』
瀬奈から返ってきたのは『は?』やし叔母さんは『あかん忙しくて昴成壊れたわ』とか言うしめちゃくちゃ失礼や。俺は本気やのに。
──まぁ、瀬奈真っ赤やけど。
死ぬほど動揺して「ななななにきゅきゅきゅうに」とか言うてるけど。壊れたレコードみたいに。きゅきゅきゅ。
ほんで取材後(やや強引に)飲みに行って押し倒して──今に至る。
「もうほんと何なんだろう、私、楢村くんとだと流されちゃうんだよ」
流される?
「……そんなんちゃうやん」
瀬奈はそんな「流される」とかでセックスするような人間やない。
「なにがっ」
ぶちぶち言いながら瀬奈は服を着ている。綺麗な身体が隠れていく。残念。じっと見つめる。
「……なに」
声は刺々しいのに、頬がまた赤くなってる。瀬奈は全然素直やないけど表情はめちゃくちゃ素直や。
「瀬奈、好き」
「──」
瀬奈は絶句してる。鯉みたいに口をぱくぱくしてる。そんな顔も可愛い~。
いや学生の頃の俺の最大のミスは俺がちゃんと言葉にせんかったことやからな、ちゃんと伝えとかんと……。
俺は緩慢に起き上がる。ああ起きたくない。瀬奈と一日中ダラダラしていたい……。
「瀬奈、今日休みやんな」
「へっ!? そ、そうだけど」
「デートせえへん?」
「や、やだよ」
瀬奈は綺麗な眉を顰める。
「したくない」
ぷい、と真っ赤な顔を背ける瀬奈。
どろどろの心臓が痛い。したくないのか。そうか。
──それにしては可愛い断り方や。
「ほんならそれは諦めるわ。今日は。その代わりいっこお願い聞いて」
「……なに? 言うだけどうぞ」
「結婚を前提に付き合ってください」
瀬奈が呆れた顔をして(でも耳まで赤くなった)俺の鼻をつまむ。そんな顔ですらパーフェクトに可愛いんやから瀬奈はすごい。
「かっ、からかってるの?」
「本気」
「どうだか」
ぱっ、と瀬奈は俺の鼻から手を離す。髪の毛が揺れて、ラブホの甘ったるいシャンプーの香り。
「あ、頭でも打った? そんなこと言い出すなんて」
本気やねんけどな……
ガチのマジで。瀬奈おらんと息もできへんのに。
「……私のことセフレ扱いしてたくせに」
声はフラットやけど、めちゃくちゃに悲しそうな顔の瀬奈。息を飲む。瀬奈の友達の言葉が蘇る。
五年経っても忘れられへん──『瀬奈が受け取ったんはあんたに遊ばれたって事実だけや』
(ほんまにそれな……)
そうして気がつく。
瀬奈の笑顔見たんって、最後いつやっけ。五年前? いやもっと、前。まだ瀬奈を抱く、その前。
「……」
すうと息を吸って、吐いた。
どんだけ辛い思いさせたんや、俺は。クソクソクソクソ、クソオブクソやで俺は。
「……言い訳はせえへん」
ほんまは好きやった。付き合ってるつもりやった。負担になりたくなくて、出かけたりできひんかった。
何を言っても、言い訳にしかならへんから。
「じゃあなんで」
「好きやからやけど」
「……っ」
五年前、瀬奈が留学してしまう前になんで俺はちゃんとこんな簡単な二文字を言えへんかったんやろう。
「好き」
どろどろの心臓が破裂しそうなくらいに主張する。顔とか赤いんちゃうかなぁ。
瀬奈は真っ赤な頬で唇を噛んで、潤ませた瞳を綺麗な瞼に隠させて、それからゆっくり目を開けた。じっと俺を見る。悲しさ7:3胡散臭い、みたいなカオ。
俺は瀬奈の手を握る。愛おしい手。この手を繋いで、もっと色んなとこに出かけたい。笑うところ見たい。
「嘘」
「……」
顔に絶対出てんのにな……見てわからんかな。
好きやって、愛してるって。瀬奈は潤んだ目を眇めた。
「無理。もう遊ばれたくない」
一生懸命平静を装ってるのがわかる。でも震える指先。俺は本当にクソやけど、でも他の男にこいつ渡すくらいなら世界を殺す。
「遊んでへん。いまから届け出してもええで」
「届け?」
「婚姻届」
「ば」
「ば?」
ばっちこい、とかやったらええのに。
「バッカじゃないの」
瀬奈はそれでも俺の手を払い除けたりしない。どうやらチャンスはありそうやでと、そう思う。
「ほんなら」
「なに」
「チャンスだけくれ」
「チャンス?」
「お試しで付き合って」
「……やだよ」
「なんで?」
「なんでって……」
瀬奈は口籠る。
「うんって言ってくれへんかったら、うんって言うまで抱き潰す」
「……っ、もうだめ、だめ! 腰とか死にそうなの!」
俺は瀬奈を抱き寄せて鎖骨を噛む。ガジガジ。あー、せや、このまま食べたろかな、なんて思うしなんなら実行一歩手前……
噛んだり舐めたりしているうちに、瀬奈の息が甘くなる。どろどろの心臓がトクトク動く。
「瀬奈。うんって言って」
せやないと死んでしまう。さすがに二度目の別離は心臓がもたへん。
「や、だってば……」
「言え」
そうしてシツコイ俺に嫌気がさしたのか、しばらくして渋々頷いてくれた。
俺は内心ガッツポーズ。
もちろん俺としてはお試しなんかのつもりはない。今度こそ絶対絶対絶対絶対絶対瀬奈を幸せにしてどろどろに溶かして蕩して、二度と俺から離れないようにしてみせる。
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