人生和歌集 -風ー(1)

多谷昇太

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風吹かず…止みて終わるか?

やがてはあらじ

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道はづし吾(わ)が荒(す)ぶほどに傷つけるはらから見ればやがてはあらじ
※男3人女1人を女手ひとつで育て上げた姉に対して、愚弟こと私はいったいどれほどの迷惑をかけたでしょうか。今回のことで。普通ならいっさいそっぽを向いて私など放ったらかしにしておいてもよかった筈です。しかしそうはせず入院の段取りから入院後の備品の世話など一切合切を、すべてしてくれたし、剰え『あ、この男(私)の経済状態では手術・入院は無理』とばかり即断して生保を申請してくれた。生保など生まれて始めてだったがもしこれが受理されなかったら今頃どうなっていたか…容易に想像つきます。いくらストーカー災禍を受けてのこととは云え、私には面目が無さ過ぎた。今は子供たちは全員成人し長男は結婚して子供すらいますが、学校に通わせている時などはパート仕事を3つも掛け持ちし、仕事場から仕事場へバイクで移動中に疲労困憊の末、意識を失って道に投げ出されてしまったこともあったのです。そこまでして頑張って来た人に私という野郎は…ハッキリ一言もないんです。今より出来ることと云ったら手術を乗り切って、生保を受けながら生活を再建する…しかない。親・家庭を顧みない若い時分の外遊(2年間の海外放浪)やらその後の気儘な独身三昧やら、50過ぎからはヤクザに絡まれて…いまのこの始末。ま、っ、た、く、一方的な因縁付けによるヤクザらのストーカー災禍とは云え、今も続き、間違いなく手術を終えた退院後もそれはあるでしょう。しかし(殆ど受け切れぬ)それをも含めて、それを越えて、「正道」を歩むことしか、姉始めお世話になった方々に報いる方法はありません。ヤクザ災禍に自棄になって荒ぶことなど最早許されません。

誰も知る積み木崩しの幼さを旧りても続く正さぬかぎり
※年が行けば行くほど復旧は難しくなります。一刻も早く〝幼さ〟を脱して、どうか皆様、私のような方がもしいたならば、我が身を正してください。

ガン患者為すすべなくて伏す我の夢のなかでは立ち騒ぐらむ
※「なかでは~立ち騒ぐらむ」の~の部分には「など(なぜ)」が省略されています。在原業平の和歌「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」に習いました。

ガン癒えて命ながらふ幸あればあれせむこれせむ人に見えむ
※文字通り、私の「言挙げ歌」です。しかしこれを後程もう一度掲載せねばなりません…。(>_<)
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