人生和歌集 -風ー(1)
第二章の「風を聞く」その冒頭に、総歌(この歌集を総合的に、代表して表すという意味で私が命名した)として「人は風ときに暴れそよぎ過ぎゆかんまためぐりこよ地に生(あ)れて吹け」と謳ったように、人は風であるべきでないかと、そう思いつつ、また念じつつ、この歌集の題名としてすえました。ある現代の聖人の言葉で「よどんだ空気を一掃するかのように、谷に野に、一陣の風が吹き抜けて行く」というものがあります。私の好きな文句で、従ってこのような趣旨のもとに総歌を一首ひねった分けです。しかし不徳の身のいたりで清新な風であるべきものが、どうかすると(と云うかむしろ概ね)鬱屈し、よどんだ空気になってしまいがちなのです。それでもいつかは爽やかな風となって、人に清新な思いを持っていただきたく、またそう生きたいものと念じながら、以下に種々の和歌を綴ってまいります。能うるなら彼の有名な詩(そして歌)である「千の風になって」のような歌風に昇華したいのですが…いやいやどうして、なかなか現実は厳しいです。^_^ しかしとにかく折々のあざなう苦楽の縄につけて、本音で詠んでおりますので読むには面白いだろうと自負しております。では以下何章にも分けた長いものとなっておりますので、どうぞ腰を据えてお付き合いのほどを宜しくお願い申し上げます。
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