エッセイのプロムナード

「浪人・郡山京之介・女衒」感想文

ネット文芸誌「みなせ２」内「あおむしさん」

〔お断り〕この章はその次の章の「エッセイ香港」への謂わば叩き台です。そしてこの感想を綴った、基となる肝心かなめの小説は「浪人・郡山京之介・女衒」（成平一平太著）という小説でして、こちらの方はネット文芸誌「みなせ２」就中「あおむしさん」の2018年10月号をクリックの上でご参照していただくほかありません。なおこの小説と次章の「エッセイ香港」とは何の関係もないことを始めにお断りしておきます。

【下の絵はネット文芸誌「みなせ２」内「あおむしさん」の表紙絵です。この両同人誌それぞれにわたし多谷昇太は所属しておりまして、２０１６年の７２号に拙著「渋谷少女Ａ」を掲載して以来現・９２号に至るまで、綿々と小説や和歌、あるいは詩やシナリオを掲載し続けております。この両同人誌を皆様にご紹介する意味においても「あおむしさん」主催者たる成平氏の小説「浪人・郡山京之介・女衒」への感想文を綴った次第です。その理由（わけ）はこの小説が幕府とヤクザの往時の間柄を、さらにはヤクザの仁義と義侠心などを副題として描いており、それに対して私は現今の国家権力とヤクザの典型的な間柄を中国に見（現共産党政権と三合会など黒社会との謂わば労使関係）、これが果して成平氏描くお上とヤクザの〝錦の御旗に服す義侠心的あり方〟とどれほど違うものなのか、これを論じてみたかったからです。まあ、余りくどくど云わず、次ページへと、さらには主論とでも云うべき次章「エッセイ香港」へとどうぞこのままお進みください】