エッセイのプロムナード

エッセイ香港

前ページの補足及び次章へのプロローグ

〔お断り〕以降のエッセイは直接的には成平氏の小説とも前感想文とも、何の関係もないことをまず始めにお断りしておきます。

（失礼な表現かも知れませんが…）綱五郎親分のような謂わば〝理想的な〟ヤクザは氏の小説にお任せするとして、私としてはそれとは似ても似つかぬ、（私自身が）現在進行形でその被害を受け続けているヤクザどもについて、二言三言言及したく斯く加筆した次第です。それでも小説と些かでも共有できる点がこちらにもありまして、それは綱五郎親分ではなく女衒の甚八親分の方に属する類のことです。それは何かと云うに「面子」及び「金」です。さらには河川敷決戦に備えて金で集められた有象無象の類の連中、これが今私が被っているところの災難において、まさしく小説と合致し得ます。然るに反面その甚八とも徹底的に異なる要素もありまして、それは何かと云うに拘る“時間の長さ”と、陰湿に凝り固まった“執念"のしつっこさ”ということです。前者で云えば平成１４年以来実にいまに至る１８年間、後者で云えば私の為に費やしたであろうクソ親分の持つコネクションと、必要経費の甚大さがそれに該当します。これらのことを詳述する前に、いま被っている私の災難・現象だけを先に述べましょう。その㈠、私は久しく満足に眠れません。常に睡眠妨害を受け続けている。その㈡、私の隣近所廻りぐるりを、前記した“金でかまされた有象無象ども”に囲ませて、こいつらの上げる常なる罵りと悪口三昧に苛まれている。その㈢、有象無象どもにも２種類あって、親分の直接の子分であるチンピラども（男女４人）が超ロングストーカーとなって、前記㈠㈡をやり続けているのがまず一種類。それとは別にこの４人に部屋を又貸ししている（要するに金でかまされている）団地の店子たちがいて、こいつらが私の前で、まあ、実にくさい田舎芝居を打ち続ける…等の三点です（他にも色々あって例えば就労妨害等挙げれば切りがないが止めときます）。
　それで、以下逐一これここに至る顛末を記したいと思ったのですが、それではお読みくださる方々のご退屈と閉口を買ってしまうと存じますので、詳細は当「エッセイのプロムナード」の第６章に当たる「引っ越し顛末記㈠㈡」をそれぞれお読みくださいと申し上げる次第です。その代わりにここでは昨今頓に我々の耳目を引いている「香港デモ」や「台湾総統選挙」について思うところを述べさせていただき、以て終いにこれとの我災難の類似点を一言述べて、このエッセイもどきの体裁とさせていただきたく存じます。なぜ香港・台湾を…？と疑問にお思いでしょうが、まあ、含むところがないわけではないのです。申しわけありませんがちょっと遠回りにお付き合い願います。