エッセイのプロムナード

引っ越し顛末記（二）

絶対に知られないパスワード制作の伝授

某ネット投稿小説のサイトで投稿したばかりの作品を目の前でズタズタにされたのだ。ページを滅茶苦茶にされたり文章をまとめて消されてみたり、面白がるように、揶揄うように、何度でもやられた。決して何かの不具合でもなければ私の操作ミスでもない。明らかな悪意を目の前で見せつけられたのである！このサイトに入ってそこで編集するにはパスワードが要る。「もしそのパスワードが知られたら第三者が悪戯できますか？」とサイトを運営する会社に問い合わせたところ、「それは可能です」とハッキリと云われた。このサイトには無料で誰でも自由に投稿でき、最近それを知って嬉々として使っていた私は目の前が真っ暗になった。こんなことをされたら何もできなくなるからだ。おっつけその犯人は知れている。ストーカーし続け、いまも私の部屋の真下（いまはその港南区のアパートではなく秦野市内の某団地五階に転居している）に、また隣の部屋に移り住んで来た例のあの‘四人組’だ。想像だがこうして隣接して住まうことで騒音立てや罵りの悪さを間近ですることが出来る、そうすると私の心は常にイライラして調和することができない（満足に眠れさえしないのだから当たり前だ）。すればこの混乱して不調和な私の心身の状態こそが、彼らが憑く上で非常に好都合なのだろうと思う次第である。まあそれはともかく、ではそのサイトの仕儀をどうしたかと云うと、もちろん私はパスワードを変更したのだが、それをするに当たってその新パスワードが‘わたし自身’に知れる、見れるなら彼らにもわかってしまうので（なにせ‘わたしの眼’を通して霊視しているのだから）、私はネット小説のパスワード変更画面を前にして目をつぶり、パソコンのキーボードをランダムに叩いたのである。新パスワードはすべて伏せ字で出て来るのでこうすれば私自身にもわからないわけだ。そしてこれを使ったところ以後サイトでの悪戯行為はピタリと止んだ。この事実だけからしても諸氏に於かれては私の述懐が荒唐無稽、妄言綺語の類ではないことを理解していただきたいものだ。