狐、始めました。

怠惰

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権力時代

小さな命

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 私は最近勇者達を観察するのが日課になっていた。私は旅をしている勇者を観察する。この勇者が1番面白い。
 この勇者は放浪の英雄と言う二つ名が付くほど人間達間では有名だ。

 そこで、ふと森の入り口の方で微かな息遣いが聞こえた。私は興味本意でそこには向かう。そして居たのは生まれて間もない赤ちゃんだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【名前】No name (Lv1)
【種族】人族
【歳】1  【性別】♀
体力:2
魔力:10
物理攻撃:1
物理防御:2
素早さ:1
魔力攻撃:5
魔力防御:3
【スキル】なし
【ユニークスキル】
 [魔導王]
【SP】10
【称号】《捨て子》
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ユニークスキル持ち……なぜこの子は捨てられたの?

 この子は私の指を手で握ったまま話さない。  
可愛い。

 でもこの子とても衰弱している。

 決めた。この子は私が育てる。
私はこの赤ちゃんを抱いて急いで家に転移して、その後眷属達と赤ちゃんの治療をした。






5年後……。

「ママ~! あのね!アテナお姉ちゃんが、遊んでくれたの!」

「アナ。アテナは私より遥かにお婆ちゃん。おばさんって呼んでいいんだよ?」

「あ~! またそんなこと言ってる! エラちゃん! アナちゃんが本当にそう読んじゃうよ!」

「そんなことよりアナ。貴方は10歳になると学園に行く。どこに行きたい?」

「え~と……楽しいところ!」

「うんうん。分かった。探しとく。」

「はぁ~エラちゃん、最近親ばかになってない?」

「そんな事はない。」

 アナが成長してとても活発な娘に育った。その影響か、エラも前よりも流暢に言葉を話せるようになった。

 アテナと遊んでいるからかな…。

 まぁ、今の歳はそのくらいがちょうどいいだろう。私は久々にアナのステータスを確認する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【名前】アナ (Lv32)
【種族】人族
【歳】6  【性別】♀
体力:530
魔力:5000
物理攻撃:300
物理防御:200
素早さ:450
魔力攻撃:800
魔力防御:300
【スキル】
[読心術Lv8] [鑑定Lv6] [体術Lv3]
[魔力操作Lv8][魔力強化Lv6][高速思考Lv2]
[反射Lv2][扇子術Lv3]
【ユニークスキル】
  [魔導王]
【SP】150
【称号】
[破壊神エラの愛義娘]
[破壊エラの加護]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

読心術:相手の思考を読むことが出来る。

反射:破壊神エラが新たに作り出したスキル。あらゆるものを反射出来る。

魔導王:全ての魔法を使用できる。

破壊エラの愛義娘:血は繋がって居ないが愛情持って育てられている証。

破壊神エラの加護:加護所有者の命の危機が訪れた時、破壊不能の結界が張られる。



「アナ強くなったね。」

 アナはまだ1回も魔物を倒したことは無い。なのに何故レベルが上がるかというと、模擬戦や訓練でもある程度はレベルが上がるようだ。

 アナは魔導王のおかげで全ての通常魔法をこの歳で使える。天才だね。

「でもまだあかあさんのこころは読めないし、鑑定も出来ないの!」

「私にそれをできるのは序列がついている神でもごく少数で出来るものでも相当難しい。アナがそれをできるのは神になってから。」

「ん~。早く神になりたい!」

「今はまだ絶対に駄目。」

 神になる以前に支配者になると見た目が変わらなくなる。

 今の身体では後々苦労するだろう。せめて20歳位の見た目がちょうどいい。ん? 私? 私は本来の姿は狐の姿。この見た目は変えられない。

「おかあさん! 魔法の撃ち合いっこしよ!」

 魔法の撃ち合いっこ。本当に危険だから辞めさせたかったけどよく考えれば楽しく魔法を極められる。

 なのでアナには反射と言うスキルを覚えさせた。

「いくよ~! えい!」

 可愛い。私はアナの火の魔法を打ち出す姿を見て萌える。
 私は全く同じ魔法の同じ威力を魔法をぶつける。

「ん……魔法で大切なのはイメージと言われているけど最も大切なのはその結果までの過程。何故その魔法ができるのか考える……」

「周りから水蒸気を集めて~! えい!」

「うん。その調子」

「う~。でもおかあさんに全く及ばない」

「今から追いつかれたら流石に落ち込む」

 そうして1日が過ぎていった。そして夜、アナが寝ている間に私は人化を使い、私は王国に行く。そして1つの大きな建物に入る。

「おや? お久しぶりです。エラさん、いい報告があります! 何とSSランクに昇格しました! おめでとうございます!」

「ん……」

 そう、ここは冒険者ギルド。私は将来アナを学園に入れるために親としての私の表向きの立ち位置を安定させ他の者に文句を言われないように冒険者という役職についたのだ。

 最上位ランクのSSランクは下手な貴族よりも身分が上だ。冒険者ランクはこのようになっている。

Gランク:成り立てホヤホヤの冒険者。冒険者としての知識を学ぶ。

Fランク:見習い冒険者。薬草採取や雑用などの依頼が受けれるようになる。

Eランク:見習い冒険者。低ランクの討伐依頼を受けられる。

Dランク:下級冒険者。ダンジョンに入る事を許される。

Cランク:中級冒険者。1人前の冒険者。ベテラン。ある程度の依頼は全て受けれる。

Bランク:上級冒険者。高ランクの討伐依頼を受けれる。

Aランク:最上級冒険者。街で1番強いと言っても過言ではない。高ランクダンジョンに入れる。

Sランク:英雄、勇者。全ての依頼を受けれる。基本自由。公爵家と同じ位の権力が有る。

SSランク:伝説。このランクの者は世界でも片手に入る実力者。王と同じ位の権力が有る。


「凄いですね……。全く……。何が貴方をそこまで突き動かすのか……」

「……娘の為」

「え!? もうエラさん娘さんいらっしゃったのですか!?」

「義娘だけどね。あと私は貴方より年上。」

「え~! 鑑定出来ないのでおかしいと思いましたが……。はぁ~、月に一度の会議にはちゃんと出席してくださいね」

「娘の用事がなかったらね」

「エラさん、これからどうするのですか?」

「娘をここの学園に入れる。その為に私は地位を獲得し、娘に最強の後ろ盾をつけ、安全を保証した」

「普通、子供を学園に入れる為にそこまでする人居ませんよ? もしかして…エラさん親馬鹿?」

「そ、そんな事はない」

じー。と見られて私は目を逸らす。

「また4年後ここに来るかもね……」

「では、瞬くさようならですね」

「ん……」

 私はそうして帰ろうとする。そこで後ろで話していた冒険者達の声が聞こえてしまった。

「まさかあの銀姫が親馬鹿だったなんて……」

銀姫……。それは私の二つ名だ。私は聞かなかった事にして家に帰った。
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