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権力時代
初めての訓練授業
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私がこの学園に入学してから1週間が経った。友達も数人出来た。公爵家のご令嬢のマリーと第二王女のメルアナだ。二人は私にとても親しくしてくれる。
「ねぇ、アナ。次の授業は魔法だけど大丈夫?」
メルアナがそう聞いてくる。
「大丈夫だよ? だって私魔法が1番得意だもん」
「そうなの?」
「うん。私何故か生まれつき魔導王って言うユニークスキルを持っていてね。それでお母さんが魔法を教えてくれたの」
「へぇ~そういえばアナのお母さんはあの銀姫だったね」
マリーがそう話に混ざってくる。
「そんなに有名なの?」
「それはもう。突然ふらっと現れては大量に依頼を受けてランクを上げていったらしいわよ。そして使えるスキルや魔法、武術は一切不明。一度だけ銀姫の魔法を見たものがいたけど高度過ぎて理解出来なかったらしいわ」
「へぇ~凄い。で? 実際どうなの? アナ」
「お母さんの使える能力? 私も全く分からない。多分全属性使えると思うんだけど……」
「それだけでも凄いわよ。因みにアナはどんな属性を使うの?」
「私も全属性だよ!」
私は胸を張ってそう答える。
「はぁ~凄いわね……」
「子は親に似るって言いますもの」
「そういえばそんなにも凄い人なら王様に呼ばれないの?」
マリーがそう聞いた。その瞬間メルアナが固まる。
「そ、それは……」
「そもそもお母さんに命令出来るのはお母さんの事を知らない人だけだよ」
「そ、そうですわ」
メルアナは王族。なので神についても知っている。
実は最近メルアナに聞いて初めての知ったのだが、お母さんは神々の中でも1番実力がある神らしい。原初神みたいに絶対に死なない神でないと挑むのは自殺行為だとか。
「へぇ~SSランク冒険者って凄いな~」
なんとか誤魔化せた。昔は人々が神の存在を認識して生きていたが今はそうではない。
神の事は忘れられ神話としておとぎ話のような扱いに成っている。
マリーは友達とはいえ「お母さんが神何だ♪」と言っても痛い人にしか見えないだろう。
実際逆の立場でもそう思う。そうこうしているうちに訓練場についた。
「よ~し! 前の授業では魔力の扱い方を学んだので今日は実際に使ってみるぞ~。まずはお手本として先生がやろう。先生が使えるのは火魔法。その初級魔法を見せてやる」
【火の精霊よ。その全てを燃やす力を持って、我に火の力を授けよ。“ファイヤーボール”】
先生の撃った魔法が的に当る。
「これが魔法だ。大賢者様や王様は無詠唱で魔法が使えるが、お前たちでは無理だろう。今日は的が残念ながら一つしか無いから一人ずつ撃っていくぞ。全員初級魔法のボール系統だけだからな」
一人ずつ順番に撃っていく。マリーは風魔法と光魔法が使えるのでウインドボールを撃っていた。メルアナは四属性全て使えるので適当にファイヤーボールを撃っていた。無詠唱で。
「「「「お~!」」」」
「やはり王族は無詠唱を使えるのか」
そして次は私の番。私は手のひらに魔力を集め、火を作り出す。
【火球】
私がお母さんに初めての教えてもらった原初初級魔法。この魔法はこの世界に魔法が誕生して初めての使われたとされる原初魔法らしい。
私の火球は音速で的に当たり、的を溶かしてそのまま進む、そして結界が付与されている訓練場の壁に当たり大爆発とともに火柱が天に登った。残ったのは溶けた壁と大きなガラス化したクレーター。
「おい……アナよ」
「はい……先生」
「俺は初級魔法のボール系統と言ったのだが……」
「はい……なので私が初めてお母さんに教わった。初級魔法のボール系統の魔法です」
「は? あれが初級魔法? なんの魔法だ?」
「火球ですよ?」
「火球?」
「原初魔法じゃな」
いつの間にか学園長が訓練場に来ていた。
「アナよ。この学園で原初魔法を使うのは辞めてくれんかの? クラス大会とか行うときはエラ様に頼んで破壊不可を付与してもらうから」
「分かりました……」
学園長はうむ、と頷くと片手間に訓練場を元通りにして帰っていた。
「……凄い。」
「アナ……やらかしたわね……」
「う……だって原初魔法があんな威力って知らなかったんだもん。いつも使うときはお母さんに向けて使ってるから同じ魔法で消されたり、当たっても吸収されたりで、てっきり弱い魔法かと……」
そんな感じで次は武術訓練。
「よ~し! 次は武術訓練だ! 得意な武器をあそこから取ってまた集合しなさい」
私は武器を取りに行った。私は一応お母さんに扇子術は習ったが、私にはあわず、杖術を習っている。
勿論お母さんは杖術なんて使えないので他の最上位神の人に教えて貰った。
今ではリルさんとも5分はやり合えるようになった。リルさんは下位神。なかなか頑張った方だと思う。
そもそも神に支配者にも成っていないひよっこが勝つなんて天と地がひっくり返ってもあり得ない。
私は木の杖を取ってまた並んだ。
今回は一対一の模擬戦で私の相手は第一王子だった。
その日の授業は私が力加減を間違えて第一王子を吹き飛ばし、訓練場の壁を突き破ることで終了した。
その後お母さんが来て第一王子に蘇生魔法をかけている姿があった事から事情を察してほしい。
その日の夜、終末の大地に異常気象が起こり、大地を震わすほどの威圧が降り注いだ。
「ねぇ、アナ。次の授業は魔法だけど大丈夫?」
メルアナがそう聞いてくる。
「大丈夫だよ? だって私魔法が1番得意だもん」
「そうなの?」
「うん。私何故か生まれつき魔導王って言うユニークスキルを持っていてね。それでお母さんが魔法を教えてくれたの」
「へぇ~そういえばアナのお母さんはあの銀姫だったね」
マリーがそう話に混ざってくる。
「そんなに有名なの?」
「それはもう。突然ふらっと現れては大量に依頼を受けてランクを上げていったらしいわよ。そして使えるスキルや魔法、武術は一切不明。一度だけ銀姫の魔法を見たものがいたけど高度過ぎて理解出来なかったらしいわ」
「へぇ~凄い。で? 実際どうなの? アナ」
「お母さんの使える能力? 私も全く分からない。多分全属性使えると思うんだけど……」
「それだけでも凄いわよ。因みにアナはどんな属性を使うの?」
「私も全属性だよ!」
私は胸を張ってそう答える。
「はぁ~凄いわね……」
「子は親に似るって言いますもの」
「そういえばそんなにも凄い人なら王様に呼ばれないの?」
マリーがそう聞いた。その瞬間メルアナが固まる。
「そ、それは……」
「そもそもお母さんに命令出来るのはお母さんの事を知らない人だけだよ」
「そ、そうですわ」
メルアナは王族。なので神についても知っている。
実は最近メルアナに聞いて初めての知ったのだが、お母さんは神々の中でも1番実力がある神らしい。原初神みたいに絶対に死なない神でないと挑むのは自殺行為だとか。
「へぇ~SSランク冒険者って凄いな~」
なんとか誤魔化せた。昔は人々が神の存在を認識して生きていたが今はそうではない。
神の事は忘れられ神話としておとぎ話のような扱いに成っている。
マリーは友達とはいえ「お母さんが神何だ♪」と言っても痛い人にしか見えないだろう。
実際逆の立場でもそう思う。そうこうしているうちに訓練場についた。
「よ~し! 前の授業では魔力の扱い方を学んだので今日は実際に使ってみるぞ~。まずはお手本として先生がやろう。先生が使えるのは火魔法。その初級魔法を見せてやる」
【火の精霊よ。その全てを燃やす力を持って、我に火の力を授けよ。“ファイヤーボール”】
先生の撃った魔法が的に当る。
「これが魔法だ。大賢者様や王様は無詠唱で魔法が使えるが、お前たちでは無理だろう。今日は的が残念ながら一つしか無いから一人ずつ撃っていくぞ。全員初級魔法のボール系統だけだからな」
一人ずつ順番に撃っていく。マリーは風魔法と光魔法が使えるのでウインドボールを撃っていた。メルアナは四属性全て使えるので適当にファイヤーボールを撃っていた。無詠唱で。
「「「「お~!」」」」
「やはり王族は無詠唱を使えるのか」
そして次は私の番。私は手のひらに魔力を集め、火を作り出す。
【火球】
私がお母さんに初めての教えてもらった原初初級魔法。この魔法はこの世界に魔法が誕生して初めての使われたとされる原初魔法らしい。
私の火球は音速で的に当たり、的を溶かしてそのまま進む、そして結界が付与されている訓練場の壁に当たり大爆発とともに火柱が天に登った。残ったのは溶けた壁と大きなガラス化したクレーター。
「おい……アナよ」
「はい……先生」
「俺は初級魔法のボール系統と言ったのだが……」
「はい……なので私が初めてお母さんに教わった。初級魔法のボール系統の魔法です」
「は? あれが初級魔法? なんの魔法だ?」
「火球ですよ?」
「火球?」
「原初魔法じゃな」
いつの間にか学園長が訓練場に来ていた。
「アナよ。この学園で原初魔法を使うのは辞めてくれんかの? クラス大会とか行うときはエラ様に頼んで破壊不可を付与してもらうから」
「分かりました……」
学園長はうむ、と頷くと片手間に訓練場を元通りにして帰っていた。
「……凄い。」
「アナ……やらかしたわね……」
「う……だって原初魔法があんな威力って知らなかったんだもん。いつも使うときはお母さんに向けて使ってるから同じ魔法で消されたり、当たっても吸収されたりで、てっきり弱い魔法かと……」
そんな感じで次は武術訓練。
「よ~し! 次は武術訓練だ! 得意な武器をあそこから取ってまた集合しなさい」
私は武器を取りに行った。私は一応お母さんに扇子術は習ったが、私にはあわず、杖術を習っている。
勿論お母さんは杖術なんて使えないので他の最上位神の人に教えて貰った。
今ではリルさんとも5分はやり合えるようになった。リルさんは下位神。なかなか頑張った方だと思う。
そもそも神に支配者にも成っていないひよっこが勝つなんて天と地がひっくり返ってもあり得ない。
私は木の杖を取ってまた並んだ。
今回は一対一の模擬戦で私の相手は第一王子だった。
その日の授業は私が力加減を間違えて第一王子を吹き飛ばし、訓練場の壁を突き破ることで終了した。
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