【完結】斎国華譚 ~亡朝の皇女は帝都の闇に舞う~

多摩ゆら

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龍昇編

12、情動

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「――城からの依頼?」

 その文が届いたのは、軽い仕事を終えて帰ってきたときのことだった。
 松雲に渡された、簡素ではあるが恐ろしく質の良い料紙にこれまた恐ろしく整った文字が並んでいる。

 堅苦しい文面を要約すると、こうだ。

 ――シルキアとの戦が始まるため、暁の鷹に戦時中の密偵をお願いしたい。
 依頼を受けるか否かはそちらの判断に委ねるが、もし引き受けてくれるならその対価として、金銭ならびにその他の要望をできる限り叶える――


「重要機密を、ずいぶんあっさりとバラしてるな。それに断っても構わないとは……うちの組織を余程信用してるらしい」

 部下たちの目を避けざっと目を通すと、松雲が不思議そうな顔で首をひねった。雪華は食い入るように、その文面を読み返す。
 ……龍昇の言っていた依頼だ。黙り込んだ雪華に松雲が問いかける。

「で、どうするんだ?」

「私は受けたいと思うが……。すぐに返事をよこせって感じでもないし、とりあえず航悠が帰ってくるのを待つよ。それで相談しよう」

「そうだな。……やっぱり戦になるのか。街の噂は本当だったんだな」

 温厚な男の顔に翳りが浮かぶ。雪華もまた溜息をつきながら、かつての帝都の惨状を思い浮かべた。

「陽連まで、火の粉が降りかからなければいいがな。一般人が巻き込まれるのは、もうごめんだ」

「……そうだな」



 任務に出ていた航悠が帰ってきて、暁の鷹の幹部たちは城からの依頼について話し合った。

 航悠も依頼を受けることには異論なかったが、任務の難易度を考えると今回は確実に命の危険が伴う。そのため即決はせず、しばらく検討したいという返事を城へと返した。

 その依頼を出した張本人のことを考えながら、雪華は約束の日を迎えていた。



(約したといっても、あいつが一方的に言ってきただけだ。なのに……私は何をしてるんだ)

 妓楼の一室で、雪華は手持ち無沙汰に茶器をもてあそんでいた。
 拍子抜けすることに、今日はまだ龍昇が来ていなかった。春蘭もいなくて、通された一室で居心地悪く時間を潰す。

 さっきまでは、藍良がいたからまだ良かった。茶器を回しながら、彼女との会話を思い返す。


「この前……悪かったな。結局しばらく部屋を借りてしまった」

「ああ……いいわよ。でもまた約束してたってことは、切れてはいないのね」

「……ああ」

 藍良の指摘に、雪華は顔を曇らせた。後ろめたいのか、恥ずかしいのか、自分でもよく分からない。
 その話題から逃げるように、そういえばと切り出す。

「先週、春蘭が泣いてたみたいだったんだが、何かあったのか?」

「え。ああ……。年が明けてすぐにね、来月からお客を取るようにって楼主に言われたのよ」

「えっ……。そ、そうか……。もうそんな歳なのか。覚悟は決めてるんだろうが、いざ本当にそう言われると不安なんだろうな」

「まぁ、それもあると思うけど……あの子、好きな男がいるのよ。それがつらいみたいで」

「え――」

 藍良の溜息に雪華は目を見開いた。それは意外だ――と考えかけて、ふと押し黙る。鈍い鈍いと言われる雪華にも、心当たりがないわけじゃない。

「もしかして……松雲、か?」

「当たり。あたしも直接聞いたわけじゃないけど、あの顔は間違いないわね。松雲さんの話するときだけはあの子、いっぱしの女の顔してるもの」

 予想が当たってしまった。雪華は困惑しながらも、春蘭の姉貴分である親友に正直なところを告げる。

「でも、松雲は……春蘭のこと、そういう目では見てないぞ? 妹と重なるって――」

「でしょうね。それは春蘭も分かってるみたい。何かと構ってもらえて、最初は春蘭もお兄さんみたいな気持ちでいたんだろうけど、きっといつの間にか恋になってしまったのね」

「そう、か……。松雲には……言わない方がいいよな」

「そうね。いつかは知られるにしても、もしかしたら自分で言いたいかもしれないし」

 ほう、と息を吐き藍良が額に手をやる。妹分の秘めた恋心を理解しながらも、彼女はそれを肯定することはなかった。

「あの子も、分かっていると思うの。あとは時間が解決してくれるのを待つしかないわね」

「そうだな……」



 どれほど仲良くしていても、彼女たちはやはり妓女なのだ。その苛酷な生活を想うと、深い溜息が漏れる。

(私がどうこう言えることではないが……。というか、あいつ本当に遅いな)

 ちら、と扉に目をやるも、なんの動きも音もない。卓に視線を戻し、雪華は自らに言い聞かせる。

(いや、時間を決めていたわけでもないが。……そうだ、単に口約束をしただけなのに。呼ばれてもいないのに出てきて……。まるで、待ちわびてたみたいに――)

 悶々とした想いが募っていく。気分転換でもしようと一人で茶を淹れたり手慰みに二胡を触ったりしているうちに、時間は刻々と過ぎていった。


『……雪華? 入ってもいいだろうか』

「! ……ああ、開いている」

 やがて陽が傾いてきた頃、静かに部屋の戸が開いた。
 滑り込むように室内に入ってきた男の姿に、安堵とそれに反する胸の高鳴りを覚える。

「すまない。もしかして、だいぶ待たせてしまったか」

「いや、別に。ここの従業員は顔馴染みだし。あんたは休みでも忙しそうだな」

「少しな。でもあなたに貰った茶葉があるから、あまり疲れないんだ」

「そうか。それはいいが……あまり根を詰めるなよ」

「ああ。ありがとう」

(あ……)

 龍昇の小さな笑みに、ふと先日の会話を思い出した。休みの日でも――もしかしたら、妃を選ぶ作業に追われているのかもしれない。

 先日龍昇は、「戦が始まる前に」と言った。そして「じきに戦が始まる」と、暁の鷹に依頼がきた。つまり期限はもう、すぐそこまで迫っているのだ。

「そういえば、依頼の返答を受け取った」

「ああ……悪いな、即答できなくて。私一人動くのは簡単なんだが、手は多い方がいいかと思って。少し待ってもらえるか」

「ああ、構わない。こちらも押しつけるつもりはない。できそうなことを、してもらえればと思っている」

 穏やかな目をして、龍昇がゆっくりと首を振る。準備もしてあったし、たまにはと思い茶を淹れてやると、その香りに彼は表情を和らげた。

「ありがとう。……こうしてあなたと茶を飲んで、通りを眺めていると、もうすぐ戦になるかもしれないなんて嘘みたいに思えるな。もちろん、俺がそれを忘れることは許されないが」

「別に、ひと時ぐらいは構わないだろ。四六時中、仕事のことを考えてなくてもいいさ。早くに老けるぞ」

「毛が抜けて、皺が増えるかな? それは困るな……」

「まったくだ。ハゲて老けてついでに腹の出た皇帝など、見栄えが悪くて仕方ない。とりあえず見た目が良ければ、民はそれなりに喜ぶ」

「……ひどいな」

 軽口を叩くと、龍昇が小さくふき出した。
 こんな表情を見られるようになったのは、いつからだろう。そしてそれを、嫌じゃないと思うようになったのは。
 しばらくまったりと二人並んで茶を飲み続け、雪華はぽつりと口を開いた。

「最近な……よく、昔のことを考えるんだ」

 雪華の言葉に、龍昇が少し目を見開いて振り向いた。その顔を見ずに、雪華は独り言のように続ける。
 ……龍昇に聞いてほしかったのかもしれない。雪華がずっと胸に沈め続けていた、あの頃からの想いを。

「あんたと話すようになって、改めて思ったんだが……私は本当に無知で傲慢な、『お姫様』でしかなかったんだなって」

「え……」

「城を追われて……私は、胡黒耀こ こくようやあんたを憎んだ。それは家族を殺され、住む場所を奪われたからだ」

「…………」

「でも航悠に拾われて、仲間たちと斎の国内や異国を旅するようになって……斎の民が、疲弊していたという事実を知った。真綿で包むように守られていたあの内朝の中では、絶対に知ることのできなかった……この国の、真実の姿だ」

 つぶやきには、いつしか苦い感情が滲んでいた。
 杯を置いた龍昇がじっと雪華を見つめる。龍昇は、ためらいがちに口を開いた。

「少し気になっていたんだが……俺と話していると、時々あなたは苦しそうな顔をすることがあるな。過去を思えば仕方ないことだと思っていたが……もしかして、俺と話すこと自体が昔を思い出させて、あなたにとっては苦痛……なのだろうか」

 こちらを気遣うような視線に、雪華はゆっくりと首を振った。
 ――それは違う。原因は、この男にあるんじゃない。

「違うんだ。あんたが悪いわけじゃない。ただ、あんたといると、私は――。私は……少し、苦しいんだ……」

「……っ」

 苦い告白に龍昇が顔を強張らせる。その目を見つめ、雪華はゆっくりと首を振った。

「誤解するな、あんたといることが嫌なんじゃない。でも、あんたと話していると、どうしても自分が皇女だったことを思い出す。国を真剣に憂うあんたを見て……自分はどうだっただろうと振り返るんだ。そして情けなくなる」

「…………」

「私はこんな、何も知らない自分が皇女だったことが……恥ずかしいんだ。それが恥じるべきことだってことに、この歳になってようやく気付いた。あんたと再会したから……私は、皇女としてどう生きれば良かったかとか、それが果たせなかったからこれからどうしたらいいのかとか――そういうことを、考えるようになった。今さら……かもしれないが」

 苦く笑い、雪華は胸に溜まった淀みを吐き出した。立ち上がり、湯を入れ替えて戻ってくる。

 ……言ってしまった。誰にも話したことのない、心の奥底を。
 龍昇と再会してから、それはずっと心の中に溜まり続けていたことだった。今まで見過ごしてきたものが、この男との距離が近付いたことでようやく見えるようになったような気がしていた。

 龍昇をちらりと見ると、彼はひどく難しそうな顔で黙り込んでいた。

「でも……あなたはまだ、幼かった。何も知らなくても無理はない歳だった」

「そうだな。でもあのまま城にいても、私は何も知ろうとはしなかったと思う。前に、仮定の話など無意味だと言ったが……たとえ私があのまま長じていたとしても、やはり朱朝は遅かれ早かれ倒された……そんな気がする」

「…………」

 今にして思えば、起こるべくして起こった政変だった。苦い思いを抱きながら雪華は続ける。

ほころびがあったからこそ、皇女だった私は知ろうとしなくてはいけなかったんだ。少なくとも、疑問を抱くべきだった。誰に支えられて生きているかを。ああすれば良かった、こうすれば良かったと言っても仕方のないことだが……私は、愚かな姫だった。でもそれを認めたくなくて、思い出すことを恐れた。怒りと憎しみに変えてあんたに当たった。……理不尽なのは、私の方だったな」

「…ッ!」

 自嘲するように小さく笑うと、隣の龍昇が勢いよく立ち上がった。何事かと目を向けると、手首を掴まれて痛いほどに見つめられる。

「……? どうした」

「違う――。……ッ、違う…!」

 苦しげな表情で言葉を探すように数度息をつくと、龍昇は絞り出すように告げた。

「あなたは悪くない。あなたに何も知らせなかったのはご両親であり、城の役人であり、俺でもある…! 守っているつもりで、大事にしているつもりで、肝心なことは何一つ教えてこなかった。あなたを守りたいなら、他にできることがあったのに」

 罪を告白する罪人のようなその声に、雪華は眉を寄せた。龍昇は過去を悔いるように首を振る。

「俺は……あなたを、守りたかった。家名とか身分に関係なく、朱香紗という人を守りたかったんだ。でも俺は、あなたの手を振り払った……!」

「……っ。でも、あんただって子供だった。あんたが父上や母上を殺したんじゃない。だから悔やむようなことは、何も――」

 押し殺した龍昇の叫びに、雪華もまた立ち上がると首を振った。だが龍昇は雪華の手を掴んだまま、強く目を閉じる。

「気付いていたんだ……」

「え?」

「父のたくらみに薄々気付いていながら……俺は、目を逸らしていた。あなたをあざむいていたんだ……! 何かできるかもしれないと思いつつも、あなたとの関係を壊すのが怖くて、あなたの笑顔が消えるのが怖くて、気付かないふりをした」

「…………」

「あれから、何度もあなたのことを思い出した。記憶に残るあなたは笑顔で――でも、最後には必ずあの日の泣き顔になった。泣きながら中庭を走っていたあの日のあなたを思い出して……手を振り払ったことを、幾度後悔したか知れない。そんなことをしても、あなたは戻ってこないと分かっていても……もしも、あの日に戻れるのなら――」

「……っ」

「こうして、抱きしめたかった……!」


 優しい伽羅きゃらの香りが強まった。そう思った瞬間――雪華は、引き寄せられるように抱きすくめられていた。


「……っ」

 強い男の腕が、雪華を包み込む。これまでにないほど近い距離と、その胸のぬくもりに眩暈めまいを覚える。
 まるで――あるべき場所に、戻ったかのように。

「あなたを、手放したくなかった。引き寄せて、髪を撫でて、自分のものにしたかった。あのまま俺の……俺だけの姫のまま、閉じ込められたらと……! でも……できなかった」

「…………」


 この腕から、逃れなければ――。そんな思考は、つゆほどにも湧いてこなかった。

 冷静に互いの立場を考えれば、今すぐそうするべきだ。けれど耳元で囁かれる……否、体に直接響くその声が、その言葉が、雪華を強く縛りつける。
 雪華を抱きしめる男の想いが、紡ぎ出された独占欲が頭の芯から雪華を溶かしていく。

 雪華はいつしか、恐れるようにゆっくりと――その広い背に自分の腕を回していた。


「……雪華……」

 ――許されない。

「雪華……っ」

 ――この男は、自分のものにはならない。こんなに不毛なことはないのに――……


 低く掠れた声が、耳を揺らす。心地よいその響きに目を閉じると、後ろ髪がゆったりとかれた。懐かしいその感触に喉の奥で何かが込み上げる。
 はっとしてわずかに身じろぎすると、龍昇が少しだけ雪華を引き離した。至近距離で視線が結ばれ、黒い瞳の中に自分の顔が映る。

「…………」

 頭のどこかで、警鐘が鳴った。けれどそんなものは――もう、どうでもいい。
 引き寄せられるように、押し流されるように、雪華は近付いてくる唇を受け入れた。


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