119 / 166
龍昇編
13、この手を取れば
しおりを挟む「……っ」
どちらかというと少し薄めの、乾いた感触が雪華の唇を覆う。ゆっくりと押し当てられたそれはしばらく動くことなく、互いの熱をかすかに分け合う。
静まり返った部屋の中で、雪華は自分が緊張していることに今さらながらに気付いた。
口付けなど、これまで幾度となくしてきた。肌を重ねることだって、何も特別なことではない。
それなのに――こんな静かな重なりが、驚くほどに胸を締め付ける。
「雪華……」
息を吹きかけながら、囁かれることが。ついばむように、唇を食まれることが。
包み込まれるように抱きしめられることが――体と思考を痺れさせる。
口付けとは……これほどに、心苦しくなるものだっただろうか。
長く、ゆったりとした静かな口付けの後、短い糸を残して龍昇は体を離した。
ぼうとなった頭に、わずかな冷静さが戻ってくる。離れた唇を知らず目で追っていると、少し濡れたそれが小さく動いた。
「……雪華」
「…? ……ッ」
我に返り、雪華ははっと目を見開いた。龍昇が何か言おうとするのを遮るように、わずかに体を引く。だが許されず、その唇が再び動いた。
「俺は――」
「……やめろ」
「俺は、あなたを」
「…っ、聞きたくない…!」
聞き分けのない子供のように、雪華は耳を塞いだ。
聞きたくない。……いや、違う。聞いてしまったら――もう、引き返せなくなる。
龍昇が何を言うのか、きっともう……雪華は分かっているのだ。
「愛している」
「……!」
無力な手をすり抜けて、その声は深く雪華の中に届いた。雪華は腕を下ろすと、途方に暮れたようにつぶやく。
「……どうして……私なんだ……。……どうして……っ!」
「…………」
「あんたには、いくらだってあんたを愛してくれる他の女性がいるのに…! あんたに愛されたくて仕方ない女性が、いくらでもいるだろうに……! なんで……私などを――」
何も持っていない、何も与えてやれない自分を、どうしてこの男は選ぶのか。
それは立場とか後ろ盾に限ったことではない。もっと頭が良くて、もっと気が利いて……もっと心も体も癒してくれる女性を、彼は見つけられるはずなのだ。
それなのに――
「いつから……」
鼻の奥がツンとして、声がかすれた。そんな雪華からひと時も目を逸らさず、龍昇が告げる。
「どうしてなんて……今さら、それを聞くのか。いつからかなんて、分からない。ずっと……気が遠くなるほどずっと、俺はあなたを愛していた。他の誰でもなく、あなただけを愛していた。あなたと出会って、あなたを失って――それでもずっと、あなたを愛していた」
「…………」
「それと同じだけ……あなたに、愛されたかった」
静かな、しかし海のように激しい告白が思考を真っ白に染めていく。冷静で穏やかな態度を崩さなかった男の、秘められた想いに言葉を失う。
「嫌だったら、突き放して逃げてくれ。……でも、あなたは俺を拒まなかった。俺はそれに……自惚れたい」
「……っ」
龍昇が再び雪華を引き寄せる。先ほどより少し強引に、腰に手が添えられた。
顎を持ち上げられ、顔が近付き――
「……や……」
「それは、抵抗じゃない」
「……っ、……ん……!」
――深い角度で、再び唇が重ねられた。
「……っ、は……、……っ……」
熱を持った龍昇の唇が、荒っぽく雪華の口を啄ばんだ。一度目の口付けで潤んだ互いの粘膜がなめらかに滑り合い、その感触に陶然となる。
数度それを繰り返し唇を濡らした二人は、薄目を開いてわずかに見つめ合うと、どちらともなく唇を開いた。
「んっ……、は……、ん―――」
ゆっくりと押し入ってきた熱を、雪華は拒まなかった。性急さをこらえた、探るようなその動きに体の深い部分から未知の情動が込み上げてくる。
腰に回された龍昇の腕に、力がこもった。強く引き寄せられ、上半身が密着する。
それでも埋まらない何かを埋めるように手を伸ばすと、雪華は龍昇の頭をかき抱いた。
「……っ、は……」
「……雪華……。……っ」
濡れた熱が、触れる――絡まる。
濡れた舌が雪華のそれに触れた瞬間、背筋に淡い刺激が走った。
温かい……というより熱い感触に思わず舌を引っ込めると、絡め取られて逆に龍昇の口内へと引っ張りこまれる。
「……っ」
付け根を探るようにまさぐられ、くすぐったさに似た感覚に眉を寄せる。
それに応えているうちにいつしか重なりは激しさを増し、雪華と龍昇は深く、奪い合うように互いを求め合っていた。
龍昇の指が雪華の髪に差し込まれる。引き寄せられると隙間なく唇が重なり、息を継ぐこともままならない。
髪を乱す手つきに深い情と性急な欲を感じ、体の芯に熱が灯った。
「……っん……、んん…ッ、は……あ―――」
流されていると、分かっていた。けれど拒むことはできなかった。したくなかった。
強くぶつけられるこの男の想いに、雪華はきっと応えることができない。そんなことは許されない。でも――
この瞬間だけは、何もかもを忘れて目の前の男と……皇帝ではない、ただの男と、重なりたいと思った。
……抱きしめてほしい。何も考えられないほどに――強く。
遠く懐かしい伽羅の香りに包まれながら、口付けがやむまでの間、そんなことを思った。
「は……」
「…………」
存分に互いの唇を貪ったあと、二人は息をついて顔を離した。
龍昇が再び雪華を固く抱きしめる。背筋がしなり、頬に固めの黒髪が触れた。
重なる心音に、思考が麻痺していく。もしもこのまま求められたら――自分はきっと、応じるだろう。刹那的な交わりを、頭のどこかで期待すらしていた。
肩越しにぼんやりと天井を見ていた雪華は、だが続く龍昇の一言に体を強張らせた。
「……結婚、してくれないか」
「…!?」
それは、まったく予想外の言葉だった。
思わず腕を突っぱねると互いの間に距離が生まれ、思いつめたような男の顔を驚愕の眼差しで見つめ返す。
「皇后として、あなたを迎えたい。俺の……妻になってもらえないか」
「な――、馬鹿な……。そんなの、許されるわけがないだろう……! 皇后だと…!? 己が滅ぼした皇朝の生き残りを、妃に据えるのか? こんな時に、自ら火種を撒いてどうする…!」
「違う。朱朝の皇女を娶りたいのではない。俺は、李雪華という一人の女性を妻に迎えたいんだ」
「っ……」
真剣きわまりない男の言葉に、心臓をわし掴みにされた気分になる。だが冷静な思考で、雪華はその目を睨みつけた。
「それなら、なお悪い。何の後ろ楯も持たない平民の女を、皇帝が妻に娶る? ……どこの夢物語だ」
息を吐いて目を閉じると怒りにも似た感情が湧いてきた。龍昇の求めを拒む言葉を探して、苦く目を開く。
「……身分が違う、立場が違う。そんな婚姻を誰が歓迎する? ……理想と現実は違う。あんたの婚姻は、あんたの思惑だけで決められるものじゃないだろう。感情だけで滅多なことを口にするな。ああ……それとも、元皇女という立場を明かせば、反皇帝派のうち多少の人数はそちらに下るかもな。もしかしてそれを期待してるのか?」
「……っ。そんなことは考えていない。あなたが望まぬ限り、朱朝との関係も明かすつもりはない」
「…………」
感情に任せているのは、雪華の方かもしれなかった。憤りにも似た気持ちで告げてしまった一言に、さすがの龍昇も不快感を露わにする。
言いすぎた気まずさに目を逸らすと、雪華は無言で首を振った。
「……ありえない」
「……でも、あなたと俺の間にある障害は、あなたにとっては身分とか立場とか、そういうことだけなんだな」
「……? それだけって……何より大きいことだろ」
真剣な中にもどこか安堵の滲む声に、いぶかしく龍昇を見返した。彼は雪華の目を見据え、告げる。
「あなたの感情は……俺との婚姻を拒む理由には、なっていないんだな」
「どういう――。……っ!」
指摘されて、ようやく気付いた。立場や身分の問題はあるが、心情としては龍昇を拒んでいないと、雪華の態度は告げていたのだ。
顔が赤くなり、二の句が継げなくなる。そんな雪華に龍昇が畳みかけた。
「身分とか、立場とか……そういうものを無視することはできない。でも俺には、あなたの感情の方が大切だ。愚かな男だと笑ってくれていい。それでも俺は、国のことよりあなたのことが――」
「……ッ」
熱くなっていた頭が、冷水を浴びせられたように冷たくなった。続く言葉をつむぎかけた龍昇の口を、雪華は手のひらで塞いだ。
「……大事だ、などと言ってくれるなよ。その先を告げるな。……あんたを軽蔑したくない」
「……っ」
目を見開いた龍昇に一瞥をくれ、手を離す。一歩後退して大きく息を吸うと、雪華はきつく男の顔を見据えた。
「国よりも私を取るだと……? ふざけるな。あんただけは、何があってもそんなことを言うのは許されない。己が背負うものの重さを忘れたり、責任を取れないような男に口説かれても、嬉しくもなんともない!」
「……雪華」
「女のことを一番に考える、何よりも優先する。そういう男もたしかにいるだろう。それを情けないとか下らないとは思わない。そういう愛し方も、一つの幸せの形だと思う。……けれど、あんたは皇帝だ! この国の長が、最も大切なものは民だと言えなくてどうする!」
「……っ」
龍昇が打たれたように固まる。雪華は歯を嚙み締めると、彼から目を逸らしてつぶやいた。
「あんたが、私を真剣に想ってくれたのは分かった。でも……私のことを、一番に考えたりするな。あんたがいついかなる時も優先すべきは、女のことじゃない。己のことでもない。……民のことだろう。婚姻にしても、感情でなく……どうするのが民にとって、国にとって最良なのかを考えろ。……己の背負うものを、忘れるな」
一息に告げると、室内に重い沈黙が落ちる。龍昇は押し黙り、雪華もまた彼と顔を合わせられなかった。
――胸が痛い。
本当は、うなずいてその手を取ってやれれば良かった。嬉しいと告げて身を任せれば、たとえ一時かもしれなくとも、この男の心が手に入るはずだった。
(でも……その先に、何が待っている?)
冷静に考えればすぐに分かることだ。皇后位は立場上無理だとしても、何らかの形で雪華を側に置けば、龍昇の心は平穏を得るのかもしれない。
けれどそれは結局、新たな火種を呼び込む危険因子となる。
隠したとしても、雪華が皇女だったことなど分かる者にはすぐに分かるだろう。雪華の存在は、無用の騒乱を引き起こしかねない。
情に流されたい気持ちをこらえ、目をつぶった。だがあまりにも龍昇の沈黙が重く、それに押し負けて小さく口を開く。
「……もし、自分の責任を十分理解した上で、諸々のことを鑑みた上で、それでも共に来いと言われたなら――」
「……?」
「そういう男となら、共に先を見る可能性もある」
「…!」
「……かもしれない。ないかもしれないが」
「…………」
……我ながら、往生際が悪い。耳がうっすらと熱くなる。
顔を上げた龍昇が、目を丸くして雪華の顔を見つめた。その視線から顔を逸らすと、張りつめていた気配が少し和らぐ。
「……分かった。また改めて、伝えさせてもらう」
「な――。おい、そういうことでは……」
「一度断られたぐらいで、諦めると思ったか? 自分で言うのもなんだが、俺は結構気が長い」
「……は?」
「これまで何年も探し続けていたあなたに、ようやく再会できたんだ。すぐに受け入れてもらえるとははじめから思っていない」
ぽかんと顔を上げた雪華に龍昇がまっすぐな視線を注ぐ。龍昇は瞳に力を込めて、想いを再び口にした。
「それでも俺は、あなたを諦められない。もっと言うと、二度と手放したくないんだ。……生涯、共にいてほしい。だから何度でも、あなたに想いを伝える。皇帝としての責を負ったまま、胡龍昇としての情をあなたに受け入れてもらえるまで……伝え続ける」
「…………」
胸が詰まるような感情に、雪華は眉を歪めた。
この気持ちの名前を知っている。……これは、愛おしさだ。
なんだかもう、泣きそうになっていた。馬鹿みたいに真っ正直な龍昇の言葉に、らしくなく揺れる自分がいて雪華は誤魔化すように唇を歪める。
「……酔狂なことだ」
やっとの思いでそうつぶやくと、龍昇は小さく苦笑した。
「そろそろ、行く。あんたも気を付けて帰れ」
気持ちを切り替えて、乱れたままだった髪を軽く整えると雪華は踵を返した。部屋を出る間際に、龍昇に呼び止められる。
「雪華。あなたは自分が皇女だったことを、悔やんでいると言ったが――」
「……?」
振り返ると、龍昇はうっすらと笑っていた。優しい眼差しのまま、彼は穏やかに続けた。
「あなたは誰よりも、皇族にふさわしい。国と民を一番に思えというあなたの言葉……分かってはいても、なかなか口にはできないものだ。あなたは何も、恥じることはない。俺は、あなたのような人が皇女だったことを……この国の民として、誇りに思うよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる