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しおりを挟む「おはようございます、榊葉さん!」
楽しみにしていた土曜日がやってきた。
昨日の夜は緊張でなかなか眠れなかった。
「おはよう、翠。君に会えて嬉しいよ。
と、君は弟くんかな?」
休みの日に出かけることなんて滅多にない僕は朝からバタバタしている姿に瑞樹から『デートだったりして?』と的確に指摘されてしまった。
「初めまして。弟の瑞樹です。
番だがなんだか知りませんが。兄が変な輩に騙されてないか心配で見定めに来ました。」
「ちょ、瑞樹!何言ってんだよ!」
「そうか、俺は榊葉弘匡だ。
君からしたら俺は合格なのかな?」
「……兄さん。直ぐに連絡してきていいからね。迎えに行くから。」
「大丈夫だよ、榊葉さんだもん。」
榊葉さんはいい人だから大丈夫。
それにやっぱり他にはない安心感がする。
「……(普段は人見知りでビクビクしてる兄さんが他人を庇った!?
やっぱり要注意人物だ!!)」
瑞樹ってこんなに目つき悪かったかな?
「じゃあ行ってきます。」
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