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第一章 暴虐皇子のやり直し開始
17話 暴虐皇子は生徒会長に呼び出される
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「悪いが今はそういう気分じゃない・・・放してくれ」
俺はグネビーによって握られた手を、そっと解く
「っ!?そ、そうですか・・・わ、わかります!そういう時もございますし・・で、では私はこれで」
バツが悪そうに苦笑いしながら俺に頭を下げたグネビーは、顔を上げた時には普段通りのおっとりした愛らしい笑顔を作り俺に向け手を軽く振りながら友人達の向かった方へと走って行った・・・
『チッ・・・』
一瞬だが、俺の方へ振り返り舌打ちをした様にも見えたが・・・顔は良く見えなかった
(あの最悪女もこのまま放置していては、いつまたリリスに対し有らぬ噂を立てないとも限らんし・・・何か打てる手は無いか・・・)
一難去ってまた一難・・・とは良く言ったものだ
俺はズボンのポケットに両手を突っ込み、ブツブツと呟きながら3階にある自分の教室へと階段を登っていた
「あ、アーサー様!コチラにお見えでしたか!」
俺を探して走り回っていたのか、ランスロットが息を切らし階段の踊り場で俺の方へ見つめていた
「ん?何だ何かあったのか?」
「それがルシウスが・・・あっいえ、フロスト生徒会長が、昨日の騒動について生徒会への説明を・・と、アーサー様を尋ねて来られまして・・」
(成程・・・1周目の時は、謹慎という罰が体裁的にも俺に課せられたから敢えて口出ししてこなかったが、今回はそれが無い、アイツ等からしたら騒ぎの原因である俺が何のお咎め無しという状況が看過できないって所か・・・)
「それで?ルシウスは何と言っていたんだ?」
「放課後に生徒会室に説明に来る様に・・・と・・・」
俺が癇癪を起こすと思っているのか、ランスロットもビクビクしながら俺へそう報告する。
「まぁ仕方ないだろうな・・・分かった。放課後に生徒会に説明に行こう」
「!?よろしいのですか、ルシウスは先輩とは言え、フロスト公爵家の者、本来であれば我がアガシオン公爵家と共にヴァルハラ皇室の遠縁として殿下をお支えする立場!それなのにヤツは殿下を敬うどころか、見下した様な態度を・・・」
ランスロットのアガシオン家とルシウスのフロスト家は先のランスロットの言葉通り、ヴァルハラ皇家の遠縁にあたる由緒ある家柄だ・・・だが帝位継承権は何代も前に両家とも失われているので、やはり今帝位を継げるのは俺しか居ない事になる
(まぁ俺が死んだりしたら、どっちかの家から男子を養子として迎え次の皇帝に据える事になるのだろうが)
だけど、そうなると第一候補はランスロットの兄、ガウェインになるだろう・・・これは年功以上に帝国内における実績が物を言う事になるだろう
「!?っ、いかんいかん・・・」
「ど、どうされましたか!?」
「いや、何でもない気にするな・・・ルシウスの件、了解したとヤツに伝えておけ」
どうにも、1周目の結末が心の奥でトラウマになっており考え事をすると、よからぬ方向へと偏ってしまう・・・
(大丈夫だ・・・俺は一度失敗した身、間違わない為の選択をづづけて行けばあの悲劇的な未来を回避できるはずだ・・・)
改めて自分にそう言い聞かせ、ランスロットをルシウス達最上級生の教室がある4階へと見送り自身の教室へと戻る
休憩時間も残り少しという所で、リリスが一人教室に戻って来た・・・俺が視線で追っていると不意に目が合ったが、直ぐに逸らされリリスは俺に背を向け自分の席に座る
(あぁアイツも昼を食べ損なった口か・・・)
そんな事を考えてると、カリンとミレーユが俯き加減にリリスの席から遠い方の扉を開け戻って来た
しかし、悪いことにそこは俺の席の真横・・・当然横を向いた俺と二人は視線を合わす事になり、口をパクパクさせながら俺の視線から逃げる様に午前中に座っていた席へと座り背中を丸める
予鈴が鳴り出した頃にようやくランスロットが教室へと戻る
「ずいぶんと時間がかかったな」
「はい・・・ルシウス・・フロスト先輩に私も同席する事を伝えたのですが、頑として断られ・・・」
「なるほど、それで言い合いになって時間がかかってしまったわけか」
「お役に立てず申し訳ございません・・・ですが、生徒会室の前でアーサー様の事をお待ちしておりますので、何かあれば直ぐに私めをお呼び下さいませば・・・」
「不要だ」
「え?」
「不要だと言った・・・お前は俺を何だと思っている?自分が口にした不始末を他人に説明するのに、誰かの同伴が必要な程俺は幼稚な男か?」
「!?そ、その様な事は、決して!!」
「だったら余計な事は考えず、先に帰ってろ・・・いいな、これは命令だ」
俺の「命令」という言葉には逆らえないランスロットは「かしこまりました・・」とだけ口にして俺の隣の席に着席した・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
午後の授業も問題無く終わった・・・ランスロットはあれから一言もしゃべりかけて来る事は無く帰りのHRが終わると俺に挨拶だけして、足早に教室を後にした
リリス、カリン、ミレーユは相変わらずの距離感だが、カリンとミレーユがリリスに対する虚偽の噂を払拭する為に同じSクラスの女子や男の知り合いにそれとなく触れ回っていたのを耳にした
(この調子で、二人がリリスの無罪を宣伝してくれたら学校中に広まるのも時間の問題だろう・・・が)
待てよ・・・ルシウスへの説明・・・これはもしかして・・・
俺は頭の中で色々と思考を回転させながら、ルシウス等が待つ生徒会室へと向かった
コンコン、俺は部屋のドアをノックしガチャとドアノブを回し部屋の中へと入った・・・
「アーサー=ヴァルハラ、召還に応じ来たが?」
生徒会のメンバー5名全員がルシウス筆頭に俺に向け頭を下げた
「殿下、わざわざ足を運んでくださり誠に有難う存じます・・・どうぞ中央の席におかけ下さい・・」
ルシウスから指定された席は、5名の生徒会から半円に囲まれる様な位置取りだ、そう、まるで被告人の裁判の様な・・・
だが、俺は気にする素ぶりを表に出さない様に堂々とその席に足を組んで座る
「あぁ社交会の場でリリスに対し婚約破棄を突き付けた件について・・・だったな?」
「はい、その通りで御座います。我らが納得いく説明を、どうかよろしくお願い致します」
ルシウスの冷めた目が俺の方へ向けられた・・・さぁこの状況どう選択する?
俺はグネビーによって握られた手を、そっと解く
「っ!?そ、そうですか・・・わ、わかります!そういう時もございますし・・で、では私はこれで」
バツが悪そうに苦笑いしながら俺に頭を下げたグネビーは、顔を上げた時には普段通りのおっとりした愛らしい笑顔を作り俺に向け手を軽く振りながら友人達の向かった方へと走って行った・・・
『チッ・・・』
一瞬だが、俺の方へ振り返り舌打ちをした様にも見えたが・・・顔は良く見えなかった
(あの最悪女もこのまま放置していては、いつまたリリスに対し有らぬ噂を立てないとも限らんし・・・何か打てる手は無いか・・・)
一難去ってまた一難・・・とは良く言ったものだ
俺はズボンのポケットに両手を突っ込み、ブツブツと呟きながら3階にある自分の教室へと階段を登っていた
「あ、アーサー様!コチラにお見えでしたか!」
俺を探して走り回っていたのか、ランスロットが息を切らし階段の踊り場で俺の方へ見つめていた
「ん?何だ何かあったのか?」
「それがルシウスが・・・あっいえ、フロスト生徒会長が、昨日の騒動について生徒会への説明を・・と、アーサー様を尋ねて来られまして・・」
(成程・・・1周目の時は、謹慎という罰が体裁的にも俺に課せられたから敢えて口出ししてこなかったが、今回はそれが無い、アイツ等からしたら騒ぎの原因である俺が何のお咎め無しという状況が看過できないって所か・・・)
「それで?ルシウスは何と言っていたんだ?」
「放課後に生徒会室に説明に来る様に・・・と・・・」
俺が癇癪を起こすと思っているのか、ランスロットもビクビクしながら俺へそう報告する。
「まぁ仕方ないだろうな・・・分かった。放課後に生徒会に説明に行こう」
「!?よろしいのですか、ルシウスは先輩とは言え、フロスト公爵家の者、本来であれば我がアガシオン公爵家と共にヴァルハラ皇室の遠縁として殿下をお支えする立場!それなのにヤツは殿下を敬うどころか、見下した様な態度を・・・」
ランスロットのアガシオン家とルシウスのフロスト家は先のランスロットの言葉通り、ヴァルハラ皇家の遠縁にあたる由緒ある家柄だ・・・だが帝位継承権は何代も前に両家とも失われているので、やはり今帝位を継げるのは俺しか居ない事になる
(まぁ俺が死んだりしたら、どっちかの家から男子を養子として迎え次の皇帝に据える事になるのだろうが)
だけど、そうなると第一候補はランスロットの兄、ガウェインになるだろう・・・これは年功以上に帝国内における実績が物を言う事になるだろう
「!?っ、いかんいかん・・・」
「ど、どうされましたか!?」
「いや、何でもない気にするな・・・ルシウスの件、了解したとヤツに伝えておけ」
どうにも、1周目の結末が心の奥でトラウマになっており考え事をすると、よからぬ方向へと偏ってしまう・・・
(大丈夫だ・・・俺は一度失敗した身、間違わない為の選択をづづけて行けばあの悲劇的な未来を回避できるはずだ・・・)
改めて自分にそう言い聞かせ、ランスロットをルシウス達最上級生の教室がある4階へと見送り自身の教室へと戻る
休憩時間も残り少しという所で、リリスが一人教室に戻って来た・・・俺が視線で追っていると不意に目が合ったが、直ぐに逸らされリリスは俺に背を向け自分の席に座る
(あぁアイツも昼を食べ損なった口か・・・)
そんな事を考えてると、カリンとミレーユが俯き加減にリリスの席から遠い方の扉を開け戻って来た
しかし、悪いことにそこは俺の席の真横・・・当然横を向いた俺と二人は視線を合わす事になり、口をパクパクさせながら俺の視線から逃げる様に午前中に座っていた席へと座り背中を丸める
予鈴が鳴り出した頃にようやくランスロットが教室へと戻る
「ずいぶんと時間がかかったな」
「はい・・・ルシウス・・フロスト先輩に私も同席する事を伝えたのですが、頑として断られ・・・」
「なるほど、それで言い合いになって時間がかかってしまったわけか」
「お役に立てず申し訳ございません・・・ですが、生徒会室の前でアーサー様の事をお待ちしておりますので、何かあれば直ぐに私めをお呼び下さいませば・・・」
「不要だ」
「え?」
「不要だと言った・・・お前は俺を何だと思っている?自分が口にした不始末を他人に説明するのに、誰かの同伴が必要な程俺は幼稚な男か?」
「!?そ、その様な事は、決して!!」
「だったら余計な事は考えず、先に帰ってろ・・・いいな、これは命令だ」
俺の「命令」という言葉には逆らえないランスロットは「かしこまりました・・」とだけ口にして俺の隣の席に着席した・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
午後の授業も問題無く終わった・・・ランスロットはあれから一言もしゃべりかけて来る事は無く帰りのHRが終わると俺に挨拶だけして、足早に教室を後にした
リリス、カリン、ミレーユは相変わらずの距離感だが、カリンとミレーユがリリスに対する虚偽の噂を払拭する為に同じSクラスの女子や男の知り合いにそれとなく触れ回っていたのを耳にした
(この調子で、二人がリリスの無罪を宣伝してくれたら学校中に広まるのも時間の問題だろう・・・が)
待てよ・・・ルシウスへの説明・・・これはもしかして・・・
俺は頭の中で色々と思考を回転させながら、ルシウス等が待つ生徒会室へと向かった
コンコン、俺は部屋のドアをノックしガチャとドアノブを回し部屋の中へと入った・・・
「アーサー=ヴァルハラ、召還に応じ来たが?」
生徒会のメンバー5名全員がルシウス筆頭に俺に向け頭を下げた
「殿下、わざわざ足を運んでくださり誠に有難う存じます・・・どうぞ中央の席におかけ下さい・・」
ルシウスから指定された席は、5名の生徒会から半円に囲まれる様な位置取りだ、そう、まるで被告人の裁判の様な・・・
だが、俺は気にする素ぶりを表に出さない様に堂々とその席に足を組んで座る
「あぁ社交会の場でリリスに対し婚約破棄を突き付けた件について・・・だったな?」
「はい、その通りで御座います。我らが納得いく説明を、どうかよろしくお願い致します」
ルシウスの冷めた目が俺の方へ向けられた・・・さぁこの状況どう選択する?
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