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第38話 姫野 雫&池月 流星 終幕 その4 末路
前置き : この作品は暴力や性的な描写を伴いますが、暴力行為を助長する物では御座いません。
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〇 姫野 雫&池月 流星 終幕 その4 末路
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
外は、夕日で赤く染まっており、海辺の高速道路には他の車の影は無かった
数年振りに外の世界に出たが3年前とそんなに変化は無かった
俺は横で車を運転する黒いワンピースの女性を横目で確認する、黒髪のおさげをバッサリ切りショートヘアーして、縁の無い細いタイプの眼鏡を掛けていたが長めの前髪に邪魔されその瞳を確認する事は出来ない
「し、雫・・その、暫く振りだな・・げ、元気にして、たか?」
「・・・・・・・・」
雫は、此方の問いに答えないまま真っ直ぐ顔を向けたまま車を走らす
「そ、その・・俺、ずっとお前に謝りたくて・・・謝って許される事じゃない・・・けど、俺の残りの人生を賭けて、償わせてくれ・・」
「・・・・・・・・」
俺は雫の方を向き助手席に座ったまま、深々と頭を下げる
「本当に申し訳ありませんでした!」
「・・・・・・・・」
頭を下げたまま、俺は此れまでの自分のしてきた事、そしてその報いとなる不動からの暴行、家族の離散、俺を信じて愛してくれた雫への許されざる裏切り行為、そして待っていた塀の中での地獄
自分のしてきた事への罰を刑期と言う形で償えたとは思えない
特に今目の前に居る雫には殺されても文句は言えない・・
自分の手に溢れた涙が滴る
【キィ】雫の運転する車が何処かに停まった
雫は何も言わず車のエンジンを切り、運転席から降りる
おれは雫を目線で追っていると、車の前で立ち止まり、風で乱れる髪を片手で押さえながら目の前で夕日が沈む海を見ていた
俺もシートベルトを外し、そっと助手席から降りドアを出た所で雫と同じように夕日が沈む海を見る
「こんな景色、初めて見たな・・」
ふと気づくと、雫の駐車した場所はコンビニの跡地で既にカンバンは外されており、手入れされてない駐車場には所々雑草が生えていた。
俺は支度金の袋から千円札を取り出すと、錆び付いた自動販売機に入れ暖かいコーヒーを二つ買った。
お釣りを拾いズボンのポケットに入れ、海を眺めてる雫の横に行きそっとコーヒーを手渡す
「・・・・・・・・」
雫は無言でおれからコーヒーを受け取ると、蓋を開け少し口を付ける
おれはその姿を見て軽く笑うと自分も蓋を開け、一気に飲み干すと空の缶コーヒーを強く握り締めその場で膝を付き雫に土下座する
「雫・・本当にすまなかった!俺、俺、一生賭けてお前に償う!だ、だから・・・だから、俺と「ねぇ寒いから車にもどりましょう」
土下座する俺の横を通り、車の運転席へ戻る雫、土下座していた俺にはその表情は読み取れないが雫が反応して言葉を返してくれた事に嬉しくなり、膝をはたいて立ち上がり再び助手席に座りシートベルトに手をかける
【ブスッ】
背中に鋭い痛み・・
「し、雫・・・・」
振り返り、雫を見るがその長く垂れ下がった前髪で表情は伺えないがその口元は小刻みに震えていた
【スブッッ】
今度は胸部に痛みが走る・・・【ガハッッ】肺に血が充満し収縮する肺から血液が逆流して勢いよく吐き出す
俺の吐血は雫の青白い顔に吹き掛かり、その唇に滴る・・・
【ザクッ、スパッ】
右の首筋を鋭い刃物が切り割き、鮮血が雫の全身と車の室内に吹き散る・・・
咄嗟に首筋を押え、血が飛び散るのを抑えるが自分の手の隙間から溢れる真っ赤な液体
【ブルンッ】雫はエンジンを掛け出血で痙攣している俺に視線を向ける事なく発進させると、波止場に向けて思いっきりアクセルを踏み込む
雫は、左手に構えた包丁を【ブスッ】
自分の腹部に刺すと、ハンドルに頭を預ける様に倒れ込む、加速する車が波止場に迫る直前で雫は俺の方を向くと、ニコリと笑いそのまま目を瞑った
「し、しず・・」手を伸ばし・・
車は物凄い衝撃と共に、海水の中に沈みあっという間に海水が車内に充満し浮力でベルトをしてない雫のからだが車内の天井に吸い寄せられる様に持ち上がる、その表情はどこか満足した様な後悔してるような・・・・
苦しい・・・息が・・息が・・
姫野 雫&池月 流星編 END
---------------------
(後書きと補足説明)
以降で説明する事が無いのでここで少し説明します
まず、雫の乗ってた車は母の物で留守中を狙って勝手に乗って行ってます
また当然ながら無免許で運転してますが、何故普通に運転出来てるのか等の疑問はフィクションなのでご容赦ください
次話から最終章に突入します、もう暫く剣一の物語にお付き合い下さい。
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〇 姫野 雫&池月 流星 終幕 その4 末路
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
外は、夕日で赤く染まっており、海辺の高速道路には他の車の影は無かった
数年振りに外の世界に出たが3年前とそんなに変化は無かった
俺は横で車を運転する黒いワンピースの女性を横目で確認する、黒髪のおさげをバッサリ切りショートヘアーして、縁の無い細いタイプの眼鏡を掛けていたが長めの前髪に邪魔されその瞳を確認する事は出来ない
「し、雫・・その、暫く振りだな・・げ、元気にして、たか?」
「・・・・・・・・」
雫は、此方の問いに答えないまま真っ直ぐ顔を向けたまま車を走らす
「そ、その・・俺、ずっとお前に謝りたくて・・・謝って許される事じゃない・・・けど、俺の残りの人生を賭けて、償わせてくれ・・」
「・・・・・・・・」
俺は雫の方を向き助手席に座ったまま、深々と頭を下げる
「本当に申し訳ありませんでした!」
「・・・・・・・・」
頭を下げたまま、俺は此れまでの自分のしてきた事、そしてその報いとなる不動からの暴行、家族の離散、俺を信じて愛してくれた雫への許されざる裏切り行為、そして待っていた塀の中での地獄
自分のしてきた事への罰を刑期と言う形で償えたとは思えない
特に今目の前に居る雫には殺されても文句は言えない・・
自分の手に溢れた涙が滴る
【キィ】雫の運転する車が何処かに停まった
雫は何も言わず車のエンジンを切り、運転席から降りる
おれは雫を目線で追っていると、車の前で立ち止まり、風で乱れる髪を片手で押さえながら目の前で夕日が沈む海を見ていた
俺もシートベルトを外し、そっと助手席から降りドアを出た所で雫と同じように夕日が沈む海を見る
「こんな景色、初めて見たな・・」
ふと気づくと、雫の駐車した場所はコンビニの跡地で既にカンバンは外されており、手入れされてない駐車場には所々雑草が生えていた。
俺は支度金の袋から千円札を取り出すと、錆び付いた自動販売機に入れ暖かいコーヒーを二つ買った。
お釣りを拾いズボンのポケットに入れ、海を眺めてる雫の横に行きそっとコーヒーを手渡す
「・・・・・・・・」
雫は無言でおれからコーヒーを受け取ると、蓋を開け少し口を付ける
おれはその姿を見て軽く笑うと自分も蓋を開け、一気に飲み干すと空の缶コーヒーを強く握り締めその場で膝を付き雫に土下座する
「雫・・本当にすまなかった!俺、俺、一生賭けてお前に償う!だ、だから・・・だから、俺と「ねぇ寒いから車にもどりましょう」
土下座する俺の横を通り、車の運転席へ戻る雫、土下座していた俺にはその表情は読み取れないが雫が反応して言葉を返してくれた事に嬉しくなり、膝をはたいて立ち上がり再び助手席に座りシートベルトに手をかける
【ブスッ】
背中に鋭い痛み・・
「し、雫・・・・」
振り返り、雫を見るがその長く垂れ下がった前髪で表情は伺えないがその口元は小刻みに震えていた
【スブッッ】
今度は胸部に痛みが走る・・・【ガハッッ】肺に血が充満し収縮する肺から血液が逆流して勢いよく吐き出す
俺の吐血は雫の青白い顔に吹き掛かり、その唇に滴る・・・
【ザクッ、スパッ】
右の首筋を鋭い刃物が切り割き、鮮血が雫の全身と車の室内に吹き散る・・・
咄嗟に首筋を押え、血が飛び散るのを抑えるが自分の手の隙間から溢れる真っ赤な液体
【ブルンッ】雫はエンジンを掛け出血で痙攣している俺に視線を向ける事なく発進させると、波止場に向けて思いっきりアクセルを踏み込む
雫は、左手に構えた包丁を【ブスッ】
自分の腹部に刺すと、ハンドルに頭を預ける様に倒れ込む、加速する車が波止場に迫る直前で雫は俺の方を向くと、ニコリと笑いそのまま目を瞑った
「し、しず・・」手を伸ばし・・
車は物凄い衝撃と共に、海水の中に沈みあっという間に海水が車内に充満し浮力でベルトをしてない雫のからだが車内の天井に吸い寄せられる様に持ち上がる、その表情はどこか満足した様な後悔してるような・・・・
苦しい・・・息が・・息が・・
姫野 雫&池月 流星編 END
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(後書きと補足説明)
以降で説明する事が無いのでここで少し説明します
まず、雫の乗ってた車は母の物で留守中を狙って勝手に乗って行ってます
また当然ながら無免許で運転してますが、何故普通に運転出来てるのか等の疑問はフィクションなのでご容赦ください
次話から最終章に突入します、もう暫く剣一の物語にお付き合い下さい。
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