幼馴染みをネタに脅されてイジメを受け入れたが、俺をイジメてた奴と幼馴染みが出来てたと知って思いやりと言う感情を捨てた俺は持てる全てで復讐する

nayaminotake

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番外編 不動 純香 眠れる才能と憎悪に触れし者 1/2

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〇不動 純香  眠れる才能と憎悪に触れし者



姉が突然倒れたと救急から連絡を受け、病院にタクシーで向かう

「姉さん!どうしちゃったの!?」

駆けこんだ病室にはベッドに横になる姉とその傍らには甥っ子の剣一が居た

「ああ、純香も・・ゴメンね仕事、入社したばかりで大変だって聞いてたのに・・」

「いいのよ!仕事の事は、それよりも姉さんどうしたの!?あんな元気だったじゃない・・」

「・・・・・・」

薬で眠った姉の横で甥っ子に尋ねる・・・

「ねぇお父さんは?来てないの?」

「うん・・・いま東北に出張で直ぐには戻ってこれないって・・・」

「そう・・・お姉さん・・お母さん入院しちゃってるけど剣一はどうするの?確かお父さん所の両親も既に亡くなってて居ないって聞くし・・」

「うん・・取り合えず、お父さんが来たら相談するよ・・・近所に幼馴染も居るし、そのお母さんもお父さんも凄く優しくて迷惑かけるけど助けてくれると思う」

「そっか・・・もし困った事があったら純香姉さんに何でも言ってね」

「うん、ありがと叔母さん・・」

「・・・剣一?オバサン?私の事オバサンいうた?」そういうと剣一の頬っぺたを両方に引っ張る

「い、いふぁい、いふぁい・・す、すふぃすふぃかふぁん!」

「そうそう、純香さんと呼びな?オバサン呼びはゆるさないぞ」

「フフフフ」、「ハハハハ」二人で静かに笑うと面会時間もあるので剣一をタクシーで送り届け自分も帰宅した


翌日出社すると上司の金森編集長の所に昨日の急な早退を謝罪しにいく

「編集長、昨日は急な早退申訳御座いませんでした・・・」

「ああ、お姉さんの事だしね、それよりお姉さんの具合はどうなの?」

「まだキチンと検査してみないと・・・暫くは入院が続くと思います・・ご迷惑おかけいたします」

この禿げ、さっきから頭を下げるたびに私の胸ばかり見やがって、こっちは気付いてんだよ!!セクハラ禿げ爺が!

私はこの金森という上司が苦手だ、というか嫌いだ転職して入社してからというものの毎日の様にボディータッチやしつこい食事の誘い

「私、家族の食事の用意しますので」「子供のテニスの迎えがあるので」「今日は旦那が迎えにくるので」

いろいろ理由を付けて断り続けても、しばらくすれば又しつこく誘ってくる、前々から憧れてた会社にようやく転職が叶って編集部に配属されたので辞めるという選択はない

お姉ちゃんに偶然街中で会った時も、「休憩しよう」としつこく誘われてる時だったので、あの時は本当に助かった



そして私は今病院に来ている

【薬物依存】姉の診断書を医者から渡され、薬で眠る姉を見ながら思い悩む・・・

「姉さんが薬物依存・・・なんで・・・あの真面目な姉さんが薬に手を・・・」

その日は頭が真っ白になり、自分のカバンを姉の病室に忘れてる事に気付かなかった、家に着いて気付いた時はもう病院の面会時間を過ぎていて取りに行けなかったので、翌朝出勤前に看護師さんにお願いして病室こら取ってきてもらった。

その日出勤してから、いつにも増して金森が鬱陶しかった「不動君、お姉さんの事で心労がたまってるかも知れないね、奢るからランチでもどうかな?」「たまには息抜きに飲みにでもいかないか?」

コイツ!!いまは其れどころじゃないってのに!「すいません!私いま忙しいので失礼します!!」

私は病床で苦しむ姉に薬物依存の事を聞くのは気が引けたが意を決し診断書の事を尋ねた


「姉さん・・・診断書・・・【薬物依存】【薬物の副作用による内蔵疾患】・・薬物依存って・・どういう事?」

姉は私から目を背け

「・・・・・・ごめん・・」と一言だけ呟く

「私に謝っても仕方ないでしょ・・太一義兄さんと剣一にどう説明すればいいのか・・・」

私の言葉に驚いたのか服の袖を掴んで慌てて訴える

「!?純香!お願い・・旦那と剣一には言わないで・・・お願い・・」

「姉さん・・・剣一はともかく太一義兄さんには言わないとダメでしょ入院保険とか医療保険とか申請するにも診断書は・・・」

「・・・その・・・旦那は多分・・聞いて来ないと思う・・・悪いけど申請は純香がしてくれる?」

「姉さんそれって・・・」「・・・・・」

「分かった・・でも太一義兄さんに尋ねられたら私ちゃんと報告するからね、それまでは診断書私が預かるけどそれと申請も私からしとく・・前と保険担当変わってないなら知ってるから」

「ええ、ありがと・・それと剣一の事よろしくね・・・」

「いやよ!姉さん、そんな覇気のない事でどうするの!必ず治して!」

「えええ、そうね・・・私頑張るから・・・」

それから程なくして姉は口がきけなくなりそのまま眠る様に息を引き取った、姉の言う通り義兄は姉の病状について一度も尋ねる事はなかった

姉の【薬物依存】という診断結果をもって保険や他の事を色々の申請すると姉の名誉を傷つける事になりかねないので、診断書を提示しないで済む様に処理をした。



「それじゃ、あなた、澄恵いってくるね」

「ああ、また後で迎えにいくから連絡してくれ・・・」「お母さん行ってらっしゃい、陽香叔母さんによろしくね・・」

本当は旦那も澄恵も葬儀に参列するつもりで、忌引きで休みをもらったのだが義兄に参列を断られたので仕方なく留守番を頼んだ

葬儀は質素で姉の写真の周りには花も無い、式もあっと言う間に終わり祭儀場の用意した車で剣一と火葬場に移動する、義兄は自分の車で向かう様だ

火葬場につくと、係りの女性がお櫃の中の物を再確認して一緒に燃やせない物を剣一に手渡していた、私はじっと穏やかに眠る姉の顔を見つめる

(姉さん・・・姉さんみたいに真面目で誠実な人がどうして・・薬なんかに手を・・・)

【ガコンッ】義兄が面倒そうにスイッチを押すと赤いランプが点灯し火葬が始まる

「うっうっ・・・」泣きながら肩を震わす小さな甥っ子を抱きしめると、幼ない頃の姉との思い出や、結婚式の時の涙のメッセージの事、沢山の優しい笑顔の姉を思い出すと自然と涙が溢れて来る

控室のソファーに座ると、そのままウトウトとして眠ってしまったようだ・・

「純香さん・・純香さん・・起きて・・・」誰かに揺すられ目が覚める

「もうじき・・・お母さん・・出てくるって・・・」

剣一を二人で係りの人に案内されお骨を集めるスペースに通された

「剣一?お父さんは?」「うん・・・用事があるからって出て行った・・終わる時間には戻るって・・もうじき帰ってくると思うけど・・」

それから、ボロボロの骨になった姉が台の上に散らばった状態で私達の目の前に出て来た

「あ、あのぉ、大変申し訳ございませんが・・他のご遺族のの方の時間もありますので・・」

私は義兄に電話する「義兄さん、今どこ?時間がないんだけど」

『ああ、すまない純香さん、時間までに戻れそうもないから剣一と純香さんとで終わらせておいてくれ』

「あんたね!!自分の妻の最後の御骨拾いにも来ないとか、ふざけてるの!貴方みたいな薄情な人とは金輪際縁を切ります!」

怒りのままスマホを切り、スタッフと剣一に苦笑いをして姉の御骨拾いを進めた私は剣一に断り分骨をしてもらう事にした

結局最後まで義兄は戻ってこなかった・・・

「剣一・・旦那が迎えにきてるから家まで送ろうか?」

甥っ子は姉の遺骨を抱えじっと遺骨を見つめ呟く

「うんん、ありがと純香さん・・でもここで母さんとお父さんを待ってるよ・・・」

それ以上なにも言えない私は「剣一も疲れたでしょ・・・家に帰ったらゆっくり休みなさいね」

それだけ言うと分骨した姉のお骨を包み胸に抱えると旦那と澄恵の待つ車に向かった

「剣一君よかったのか?」「ええ・・・」「そうか・・・じゃ出すぞ」

車の窓に張り付いて剣一の様子を伺ってる澄恵

「澄恵?どうしたの?」「剣一君・・・・・私が・・・」何かいってるがこちらから澄恵の顔は見えない



後から思う、この時既に澄恵は剣一の事を・・・
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