落ちこぼれ陰陽師の俺と幼馴染の最強クラスの妖怪が契約してくれたけど、最強には程遠いです。

hakamori

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学内実戦実習編

1日目夕方

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1日目夕方

生徒会サイド
北方面で陣取りを完了した生徒会一行だが、成績上位者達は少し不満があるようだ。

いや、当たり前かもしれない。
生徒会は自分の実力が足らなくて運営の手伝いを外されてフル参加になったのだから、煽りや俺らでも生徒会に勝てると勘違いした輩が仕掛けてくるのは予想できたはずだ。
しかし、共闘を持ち込まれた側の学園成績上位者達からしたら、自分らまで巻き込まれたのはたまったもんじゃないと憤慨している。
ちなみに今日実習が始まってから、現在に至るまで少なくとも100人近くは相手をしている。
ここまでくるとさっさと剛力健治を倒さないとこちらがジリ貧になってしまう。

「ねぇ会長、なんですぐ倒しに行かないのぉ?強いのは剛力の家の奇天烈だけでしょ?あいつは後回しでいいけど、他はやれるでしょ?周りを削って少しでも奇天烈の体力使わせなくちゃ勝てないよ?」
見た目が幼女みたいな子が会長と呼ばれている男に向かって色々言ってる。
と、そこに一般的な学生の体格の二倍はある大男が近づいてくる。
「そうだゼェ、会長さんヨォ。前回どんなふうにやられたのか知らないが、向こうのやばいのは剛力とあのメイドだけだろォ?なぜそんな慎重になるんダァ?」
会長は安直な成績上位者達にため息をつく。
「それはお前らが戦っていないからだ、あいつらの中に軍人級の隠形使いがいる。だから健治だけに目を取られてはいけない。おそらくちょっかいを出しに行けば帰ってこれない。」
「そうだよなぁ、前回時間切れまで逃げ続けた会長さんの言葉だもんなぁ、そりゃ一考のやつもあるよなぁ?」
「貴様ら、会長を馬鹿にするのか?」大男の煽りに眼鏡をかけたインテリっぽい奴が声を荒げる。
「あ?前回貴様らは負けたんだよ。それで俺らに共闘を申し込んできた。一緒に戦ってやってもいいが貴様らの命令を受けるとは言ってねぇよ。」
「じゃあ、行ってくればいいはどうせ返り討ちに合うだけでしょうけど、戦闘データの数が増えると思えば有益ね。」後ろから黒髪ロングの清楚っぽい女性が大男を嘲笑うように言う。
「だとよ。おい、お前らいくぞ?こんな奴らと組んでも共倒れか、ただ守りを固めた臆病者になっちまうよ。」その言葉に幼女とほかに6人が立ち上がる。
「お前らは来ねぇのか?」
「俺らは元々お前らの仲間でもねぇ、それに俺らもお前らが勝てるとは思えねぇ、だから気を待つことにする。」いかにも周りに溶け込むための服装をしている男2人は行くことを拒否する。
「け、そうかよじゃあな臆病ども、俺たちが倒したら、倒したことは黙っておいてやるからよ、ありがたく思えよ。」そうして消えていく。

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