勇者パーティーに追放されたアランが望み見る

 過去、アランは勇者パーティーにより、魔王軍に襲われた村から救出された。以降、勇者たちの雑用としてアランは彼らからの精神的肉体的な苦痛に耐えている。村を襲った魔王軍への復讐になると思って。

 しかし、アランは自身を魔王軍から救ってくれたはずの勇者パーティーの不正に気付いてしまう。

 さらに、警戒していたにも関わらず、ダンジョンのトラップ部屋で勇者達に殺害される。

「やーっと、起きた。アラン」

 死んだはずのアランが目を覚ますと、聞こえたのはどこか懐かしい声だった――

 数週間後、アランは勇者パーティーの一人である竜人ジェナの前に立っていた。

「見つけたぁ。てめえ、なんで死んでねえんだぁ?」
「遅いよ、ジェナ」

 アランの仕掛けたダンジョントラップでボロボロでありながら、なおも不敵に嗤うジェナを前に、アランは復讐の炎を滾らせ戦いに挑む。

 救済者と勘違いし気付けなかった過去の自分への戒めと、恨みを持って。


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※2024年4月13日〜2024年4月29日連載、完結
※この作品は、カクヨム・小説家になろう・ノベルアップ+にも投稿しています。


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