幼なじみ公爵の伝わらない溺愛

柴田

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8ー1.快感を植え付ける方法 ※

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「ニーナ。聞きたいことがあるんだけど、閨教育は受けているの?」
「ねや、……何それ? 受けていないけれど……貴族は必修なの?」
「……ううん。そんなことはないよ。じゃあ、赤ちゃんがどうやってできるか知っている?」
「男女が性交渉して、でしょ? 私のことなめてるの?」
「性交渉って、具体的に何をするかは知っている?」
「…………知らないわ」

 ――なるほど。反応が初心すぎると思った。

 ヘンリーがそんなことを考えているとはいざ知らず、ニーナは相変わらずにらんでくる。そんな強気な態度を見せるくせに、少しヘンリーが触ったくらいで容易に快感に負けてしまうところがかわいかった。
 ニーナを皇后にすべく教育を急いだハイデル公爵家に、少しばかり感謝の気持ちが芽生える。まっさらなニーナに手ずから仕込んでいくというのは、ヘンリーにとっては途轍もなく特別なことだった。うれしすぎてついニコニコしてしまう。

「さっき指を入れた場所に、僕のこれを挿入するんだよ」

 これ、と言ってニーナの手を導いた先は、ヘンリーの股間だった。ニーナの痴態に興奮して、そこはすでにこれ以上なく昂っている。トラウザーズをパツパツに張り詰めさせる陰茎に触れさせると、ニーナは戸惑った様子を見せた。

「なに、これ? すごくかたいけれど……何か入ってるの?」
「う~ん。百点満点の反応だ」

 ニーナが性に無知なことを裏付ける発言で、ヘンリーは興奮が止まらない。
 ここでニーナが「きゃっ! イヤ! こんな不潔なものに触らせないで!」なんて言っても、ヘンリーは同じ感想を口にしていただろう。

「見てみる?」
「え……なんか嫌」
「見てみて」

 ヘンリーはトラウザーズを下着ごとずり下げた。ばるんっと飛び出した陰茎は、窮屈なところから解放されて喜ぶように揺れている。ニーナは眼前に晒されたそれを、寄り目になる勢いで見つめた。そんなに熱烈なまなざしで見られると、滾ってしまう。
 とろ、とつい溢れた先走りをニーナの視線が追っていった。

「なに……これ?」
「ペニスだよ。男性器。陰茎。わかる?」

 ニーナの手を引っ張って触らせる。ドクン、と手の中で跳ねると、ニーナは驚いた声を上げた。血管が浮いたたくましい屹立は、ヘンリーの長身に見合う長さと太さだ。陰茎を見慣れた人間でも絶句するようなサイズを前にして、ニーナは目を回している。
 これを、さっき指を入れた場所に挿入すると言っていたような――そこまで考えて、ニーナは首を横に振った。そんなまさかだ。こんなものがあんなところに入るはずがない。入っていいはずがない。ヘンリーの指二本分よりもずっと太いのだから。

 ニーナに陰茎を握らせたまま、ヘンリーは上から手を重ねて誘導してくる。
 指が回らない。握った陰茎は見た目よりは柔らかくて、でも中心に芯のようなものがあり、とても弾力があった。そして重ねられたヘンリーの手よりも熱くて、ときどき脈打つように動く。丸みのある先端は艶々していた。
 根本から先端までを触らせて、ヘンリーは目を細める。

「想像して。これを中に挿入れられたらどんな感じなのか。思い出して。中を指で触ったときの感覚を。この先端部分の段差、カリで気持ちいいところをぞりぞりーって擦ったらとっても気持ちいいだろうね」

 ヘンリーの拳が、ニーナのおなかを外から押す。指で散々擦られた浅い場所だ。そこをこの張り出したカリの部分でかいたら、指でされるよりも気持ちいいのだろうか。
 ニーナはふーっふーっと息をこぼしながら、ヘンリーの行動を見つめていた。

 ヘンリーはニーナの両脚を開かせると、その間に身体を入れる。ニーナの腹の上に陰茎が乗せられ、ずっしりとした重みを下腹部に直接感じた。陰茎の付け根にある袋のようなものが、ニーナの濡れそぼったあそこにぺちょりと当たる。
 おなかの上に乗せられた陰茎は、先端がへそのあたりまで届いていた。ヘンリーはそこをトンと指で指し示す。

「あ……っ」
「僕のは長いから、ニーナのおなかの奥まで届くよ。ほら、このあたりまで。そうしたら、さっき指でこりこりってしてあげたところに、これの先端で優しくキスしてあげる」

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