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家に帰っても 未知は食欲がなく ママは心配した
この出来事を ママに話しても 「大丈夫よ」と言ってくれるだけで 未知が納得する答えは もらえなかった
こんなとき 未知は眠れなくなるほど ずっと考えてしまう
いつも そうだ・・・
未知も よく心が傷つくので 人にそんな思いを させたくはない
あの綺麗な男性を きっと傷つけてしまった
だって 顔が真っ赤だった
眠れなくても 朝は来る
いつもの目覚まし時計が 鳴り響く
未知は ため息を吐き 朝の準備を始める
☆☆
仕事場に行くと 主任が心配そうに声をかけてくれた
「どしたの? しんどいの?」
今 思い返せば 始めから主任は未知のことを よく見てくれていると思う
笑顔はないが こうして よく未知に声をかけてくれる
こないだの係長のこともあり 未知は 笑顔がなくても 主任は優しい人なんだと理解できた
「大丈夫です」
「そう? しんどかったら 言ってちょうだい」
「わかりました」
仕事が始まれば 未知は無心になって励む
同じことの繰り返しは 未知にとって安心できる動作
昼休みになり 社員食堂に足を踏み入れると 昨日の綺麗な男性が 1人でお弁当を食べていた
未知は慌てて その男性に近づき 頭を下げた
「ごめんなさい! 痛いの 痛いの 飛んでいけして!」
未知の大きな声に 社員食堂は静まり返った
しかし 未知は そのことには気付かない
謝ることに必死で 周りのことは見えないのだ
「どうして謝るの? 僕 痛いの 痛いの 飛んでいけ してくれて 心の痛み 本当に消えて嬉しかったよ」
「えっ 本当に? だって 顔を真っ赤にして 怒って帰っちゃったから・・・」
怒ったのに 嬉しかった とは どういうことだ?
未知は 不思議に思った
「僕 そんなに 顔 赤かった?」
「うん」
「でも 少しびっくりした ママじゃない人から優しくされたの 久しぶりだったから嬉しかった」
そうか びっくりしたのか・・・
未知も びっくりすることが多いので 気持ちは よくわかる
怒っていなかったと思い ホッとしたら お腹が急にすいてきた
「未知ちゃん 一緒に ご飯食べよ?」
今度は 未知が驚いた
ご飯を 一緒に食べてくれるんだ
未知は 凄くうれしかった
もう ずーっと 1人だったから
「うん! ありがとう 食べよ!」
未知は その男性の隣に座って お弁当を広げた
「未知ちゃんの お弁当も 美味しそうだね」
「うん 美味しいよ ママは料理が上手なんだ」
「僕の ママも 料理が上手なんだ」
「一緒だね」
「うん 一緒」
2人で にこにこ しながら お弁当を食べる
周りの人たちは チラチラ 2人を見ているが そんなことは 勿論 気にならない というより 気付かない
「ねえ 名前 なんて言うの?」
「僕は 輝」
「ひかる君 綺麗な名前 お顔と一緒だね」
未知は 名前を聞いて 輝の周りにキラキラ光る 星が見えた気がした
「あたしは 未知」
「知ってるよ」
「えっ! どうして?」
「自分のこと 未知と言ってる」
そうだ 未知は 自分のことを名前で呼ぶ
そのことで 笑われることも多いので 私と言わなきゃと思うが なかなか直せない
「恥ずかしいよね? ごめん・・・」
未知は 恥ずかしくて下を向いた
「どうして? 恥ずかしいの? 可愛いよ」
「ほんとに? そう思う?」
「思うよ」
そうか 別に恥ずかしいことではないのか と未知は嬉しくなった
未知は 単純なのである
昼休みが 終わりを告げるベルが鳴る
未知は がっかりした
楽しい時間は あっという間に終わってしまう
「未知ちゃん 明日も 一緒に食べよう?」
「うん!」
こうして 未知と輝は お互い1人で過ごしていたお昼休みを 一緒に過ごすようになった
輝とは話が合う というより 輝が話す言葉は 未知には凄く理解できるし 未知の話すことも輝が理解してくれるので嬉しかった
2人の話す内容は 周りから見ると単純な内容だ
それでも 2人には十分だった
今日も いつものように お昼の時間を一緒に過ごそうと 未知は輝を待っていた
しかし なかなか 輝はやってこない
心配になった未知は 輝は 確かデザート部門で働いていると聞いたので 行ってみることにした
場所は わからなかったが どうしても輝に会いたくて 勇気を出して 近くを歩いている人に道を尋ねた
今までの未知なら 馬鹿にされるかも? とか 相手の言葉が理解できないかも? と思い そんな行動は起こせなかった
だが 輝のことが心配で頑張った
これは 未知にとって 大進歩である
声をかけたが やはり 相手の説明が理解できなかった
しかし その人は その場所まで親切に連れて行ってくれた
これには 未知は 驚いた
こんなに親切な人が いるのだと
未知の世界が広がった瞬間である
他にも 親切な人が もしかしたら たくさんいるのかもしれない と・・・
未知は 丁寧にお礼を述べる
ドン!!
凄い音が デザート部門から聞こえてきた
この出来事を ママに話しても 「大丈夫よ」と言ってくれるだけで 未知が納得する答えは もらえなかった
こんなとき 未知は眠れなくなるほど ずっと考えてしまう
いつも そうだ・・・
未知も よく心が傷つくので 人にそんな思いを させたくはない
あの綺麗な男性を きっと傷つけてしまった
だって 顔が真っ赤だった
眠れなくても 朝は来る
いつもの目覚まし時計が 鳴り響く
未知は ため息を吐き 朝の準備を始める
☆☆
仕事場に行くと 主任が心配そうに声をかけてくれた
「どしたの? しんどいの?」
今 思い返せば 始めから主任は未知のことを よく見てくれていると思う
笑顔はないが こうして よく未知に声をかけてくれる
こないだの係長のこともあり 未知は 笑顔がなくても 主任は優しい人なんだと理解できた
「大丈夫です」
「そう? しんどかったら 言ってちょうだい」
「わかりました」
仕事が始まれば 未知は無心になって励む
同じことの繰り返しは 未知にとって安心できる動作
昼休みになり 社員食堂に足を踏み入れると 昨日の綺麗な男性が 1人でお弁当を食べていた
未知は慌てて その男性に近づき 頭を下げた
「ごめんなさい! 痛いの 痛いの 飛んでいけして!」
未知の大きな声に 社員食堂は静まり返った
しかし 未知は そのことには気付かない
謝ることに必死で 周りのことは見えないのだ
「どうして謝るの? 僕 痛いの 痛いの 飛んでいけ してくれて 心の痛み 本当に消えて嬉しかったよ」
「えっ 本当に? だって 顔を真っ赤にして 怒って帰っちゃったから・・・」
怒ったのに 嬉しかった とは どういうことだ?
未知は 不思議に思った
「僕 そんなに 顔 赤かった?」
「うん」
「でも 少しびっくりした ママじゃない人から優しくされたの 久しぶりだったから嬉しかった」
そうか びっくりしたのか・・・
未知も びっくりすることが多いので 気持ちは よくわかる
怒っていなかったと思い ホッとしたら お腹が急にすいてきた
「未知ちゃん 一緒に ご飯食べよ?」
今度は 未知が驚いた
ご飯を 一緒に食べてくれるんだ
未知は 凄くうれしかった
もう ずーっと 1人だったから
「うん! ありがとう 食べよ!」
未知は その男性の隣に座って お弁当を広げた
「未知ちゃんの お弁当も 美味しそうだね」
「うん 美味しいよ ママは料理が上手なんだ」
「僕の ママも 料理が上手なんだ」
「一緒だね」
「うん 一緒」
2人で にこにこ しながら お弁当を食べる
周りの人たちは チラチラ 2人を見ているが そんなことは 勿論 気にならない というより 気付かない
「ねえ 名前 なんて言うの?」
「僕は 輝」
「ひかる君 綺麗な名前 お顔と一緒だね」
未知は 名前を聞いて 輝の周りにキラキラ光る 星が見えた気がした
「あたしは 未知」
「知ってるよ」
「えっ! どうして?」
「自分のこと 未知と言ってる」
そうだ 未知は 自分のことを名前で呼ぶ
そのことで 笑われることも多いので 私と言わなきゃと思うが なかなか直せない
「恥ずかしいよね? ごめん・・・」
未知は 恥ずかしくて下を向いた
「どうして? 恥ずかしいの? 可愛いよ」
「ほんとに? そう思う?」
「思うよ」
そうか 別に恥ずかしいことではないのか と未知は嬉しくなった
未知は 単純なのである
昼休みが 終わりを告げるベルが鳴る
未知は がっかりした
楽しい時間は あっという間に終わってしまう
「未知ちゃん 明日も 一緒に食べよう?」
「うん!」
こうして 未知と輝は お互い1人で過ごしていたお昼休みを 一緒に過ごすようになった
輝とは話が合う というより 輝が話す言葉は 未知には凄く理解できるし 未知の話すことも輝が理解してくれるので嬉しかった
2人の話す内容は 周りから見ると単純な内容だ
それでも 2人には十分だった
今日も いつものように お昼の時間を一緒に過ごそうと 未知は輝を待っていた
しかし なかなか 輝はやってこない
心配になった未知は 輝は 確かデザート部門で働いていると聞いたので 行ってみることにした
場所は わからなかったが どうしても輝に会いたくて 勇気を出して 近くを歩いている人に道を尋ねた
今までの未知なら 馬鹿にされるかも? とか 相手の言葉が理解できないかも? と思い そんな行動は起こせなかった
だが 輝のことが心配で頑張った
これは 未知にとって 大進歩である
声をかけたが やはり 相手の説明が理解できなかった
しかし その人は その場所まで親切に連れて行ってくれた
これには 未知は 驚いた
こんなに親切な人が いるのだと
未知の世界が広がった瞬間である
他にも 親切な人が もしかしたら たくさんいるのかもしれない と・・・
未知は 丁寧にお礼を述べる
ドン!!
凄い音が デザート部門から聞こえてきた
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