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高校の時に彼女が作っていた あの華やかなリュックを 僕は今でも鮮明に覚えている
もう一度 あの頃のように何かを作ったら もっと元気になるのでは?と思い たくさんの安いハギレ布を適当に買い それを渡した
すると 彼女は目を丸くして驚き喜んでくれた
その日から無心になって 鞄 ポーチ 僕の洋服まで作ってくれた
飲食を忘れるぐらい没頭するので 時折 モノ申すこともあったが この日を境に彼女は 僕の予想通り みるみると元気になっていった
やっぱり 僕は 彼女のマネージャーだな
僕の心も満たされていた
彼女の制作物は 何かを見本にするわけでもなく 自分でデザインする
そして 身近にある不要になった布なら どんな小さなものでも利用した
それは 見事だった
彼女の見事な作品が 部屋中に所狭しと溢れだし どうしたものかと考えた結果
「SNSに出してみたら?」
彼女の才能を 少しでも多くの人に見てもらおうと 僕は提案した・・・が
この一言が 彼女だけじゃなく 僕の人生も変えてしまうなんて・・・
☆☆
作品は 瞬く間に話題になり 彼女は時の人となった
出す作品は 即売り切れ
そして 雑誌の取材依頼
彼女は とても忙しく そして充実した毎日が訪れ それと同時に 僕とのすれ違いの毎日が始まった
彼女が 家に帰ってこない時も増えてきた
某アパレル会社とのライセンス契約など 彼女の仕事は増える一方
僕が彼女をサポートすることは 少なくなってきた
彼女は 輝いていた
化粧をした彼女は 見違えるように 美しかった・・・
☆☆
休みの日 僕は暇なので一人で都心に出た
人々が行きかう中を かき分けて前に進む
本来 僕は 人ごみが好きではない
だけど 何かやっていないと自分が潰れてしまいそうだった
そうだ 玄関の電球が切れていたなと思い量販店に行った
目的の物を探してウロウロしていると 聞き覚えのある声が聞こえて振り返った
テレビの大画面に彼女の姿を見た
雄弁に話している彼女・・・
あんなに会話ができるんだ・・・
どちらが 本当の彼女なのだろう・・・
そこには 僕の知っている彼女は・・・もう・・・いなかった・・・
どこの 女優さん?
もともと 僕より背も高かったし・・・
環境が 恵まれなかっただけで 彼女は頭もいい
努力もしていたし・・・
当然の結果か・・・
それに比べ僕は 背も低いし 小太りで給料も低い
当然スペックも低い・・・
お金がなくても幸せだったな・・・あの頃は・・・
別れ話を・・・切り出されるかな?
今の彼女と僕では 釣り合わない・・・
いや 今までだって・・・
僕の運が良かっただけか・・・
別れてあげた方がいいのかもしれない
僕はお荷物だ・・・
今更ながら 彼女の理想になれたらと思った
理想って 何だろ
あの頃のように 僕なしでは生きられない彼女ではない
一人で歩き始めた彼女
ずっと独り占めしたかった
もう 僕だけの彼女では・・・なくなった・・・
もう一度 あの頃のように何かを作ったら もっと元気になるのでは?と思い たくさんの安いハギレ布を適当に買い それを渡した
すると 彼女は目を丸くして驚き喜んでくれた
その日から無心になって 鞄 ポーチ 僕の洋服まで作ってくれた
飲食を忘れるぐらい没頭するので 時折 モノ申すこともあったが この日を境に彼女は 僕の予想通り みるみると元気になっていった
やっぱり 僕は 彼女のマネージャーだな
僕の心も満たされていた
彼女の制作物は 何かを見本にするわけでもなく 自分でデザインする
そして 身近にある不要になった布なら どんな小さなものでも利用した
それは 見事だった
彼女の見事な作品が 部屋中に所狭しと溢れだし どうしたものかと考えた結果
「SNSに出してみたら?」
彼女の才能を 少しでも多くの人に見てもらおうと 僕は提案した・・・が
この一言が 彼女だけじゃなく 僕の人生も変えてしまうなんて・・・
☆☆
作品は 瞬く間に話題になり 彼女は時の人となった
出す作品は 即売り切れ
そして 雑誌の取材依頼
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彼女が 家に帰ってこない時も増えてきた
某アパレル会社とのライセンス契約など 彼女の仕事は増える一方
僕が彼女をサポートすることは 少なくなってきた
彼女は 輝いていた
化粧をした彼女は 見違えるように 美しかった・・・
☆☆
休みの日 僕は暇なので一人で都心に出た
人々が行きかう中を かき分けて前に進む
本来 僕は 人ごみが好きではない
だけど 何かやっていないと自分が潰れてしまいそうだった
そうだ 玄関の電球が切れていたなと思い量販店に行った
目的の物を探してウロウロしていると 聞き覚えのある声が聞こえて振り返った
テレビの大画面に彼女の姿を見た
雄弁に話している彼女・・・
あんなに会話ができるんだ・・・
どちらが 本当の彼女なのだろう・・・
そこには 僕の知っている彼女は・・・もう・・・いなかった・・・
どこの 女優さん?
もともと 僕より背も高かったし・・・
環境が 恵まれなかっただけで 彼女は頭もいい
努力もしていたし・・・
当然の結果か・・・
それに比べ僕は 背も低いし 小太りで給料も低い
当然スペックも低い・・・
お金がなくても幸せだったな・・・あの頃は・・・
別れ話を・・・切り出されるかな?
今の彼女と僕では 釣り合わない・・・
いや 今までだって・・・
僕の運が良かっただけか・・・
別れてあげた方がいいのかもしれない
僕はお荷物だ・・・
今更ながら 彼女の理想になれたらと思った
理想って 何だろ
あの頃のように 僕なしでは生きられない彼女ではない
一人で歩き始めた彼女
ずっと独り占めしたかった
もう 僕だけの彼女では・・・なくなった・・・
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