8 / 33
第6話・幸せのために必要なもの
しおりを挟む
過ぎたことは考えすぎても仕方ない。
セイラをお父様に引き合わせた事実はどうやってもなくならないのだから、ならば今わたしに出来ることをするしかなかった。
クーリストの幸せに必要こと。絶対条件としてクーリストの生存はもちろんのこと、万一の事態を考えて、私自身が世界を滅亡に導く旅に同行するための準備がいる。
この世界は剣と魔法の世界だから、剣術や魔法を磨く。
将来、世界滅亡の旅に出ると言ったら、お父様やお母様は絶対に反対するだろうけれど、反対されても言いくるめられるだけの実力をつけなければならない。
元々魔法の勉強はしていた。
王家に連なるならば、女の私は剣術はまだしも魔法は使えなければならないからだ。
私の魔法の属性は「火」だ。この世界の魔法はよくある四竦み「火→水→風→土」と相反する「光⇔闇」だ。
光属性は勇者のみに現れる属性で、闇は魔王だけとされている。
だから、一般的には四属性のいずれかに属する。たまに二属性もっている反則的な人もいるが、私は無難に火属性だった。
この属性は大抵の場合、親から子に遺伝する。
私の場合、お父様が「火」でお母様が「水」だったから、火と水のどちらかが顕現する可能性が高かった。
王家は代々水属性だから、本当は私も水のほうがよかったんだろうけど、こればっかりは生まれつきなのでどうしようもない。
確かゲームでのクーリストは水属性だ。
「そこだけは王族らしい」という陰口も含めてよく覚えていますよ、お父様!
カークグリスは珍しい火と水の二属性持ちだったはず。
二属性持ちというのは本当に希少で珍しい。勇者の光属性に次ぐ珍しさだ。
その上、カークグリスの剣術の腕前は剣術師範が打ち負かされるほどだと聞いたこともある。
なんて反則的な王子様だろう。
「カークグリスに剣術教えてもらえないかなぁ……」
ぽつりと呟いた言葉は妙案に思えたが、すぐに頭を左右に振る。
カークグリスはすでに王族としての公務をこなしている。
忙しい彼をこれ以上煩わせてはいけないし、クーリストと婚約が内々に決まっている私が、カークグリスとの接点をこれ以上増やしては要らぬ噂が立つかもしれない。
となれば、だ。気は進まないが、お父様にお願いするしかない。
ぴょん、とイスから飛び降りて、わたしは身支度を整えると、お父様の書斎を目指すことにした。
本日は王城からの持ち帰りの仕事をしているはずなので!
* * *
「ダメだダメだダメだ!!」
「ええー」
「かわいく言ってもダメなものはダメだ!」
お父様に「剣術を習いたいのですが」と告げた途端、大反対の嵐に見舞われていた。
お父様がそこまで頑なに否定する理由がわからず首を傾げるわたしの前で、お父様は手にしている羽ペンをへし折る勢いで拳に力を込めている。その羽ペン、高いやつでは。
まぁ、宰相もしているお父様が持っているものは大抵高いものですが。
「もし! もしも! お前のすべらかな肌にキズでもできようものならお父様は……!」
「……」
親馬鹿ここに炸裂!
いやいやいやいやいやいや、そんな理由で反対されるとは予想外です。さすがに。
遠い目になった私の前で、お父様はぶるぶると震えている。
うわぁ、バイブレーション機能搭載だったんですね、お父様!
と、そんなことは置いておき。剣術を習うのはわたしの中で必須事項だ。
どうしたものかと内心ため息を吐き出していると、書斎の扉がノックされた。
わたしが振り向くのと、一つ咳払いしたお父様がいつも通りを装って返事をしたのは同時だった。
お父様の許可を得て開いた扉の先にはカークグリスとクーリストがいた。
「クーリストさま!」
ぱっと顔を輝かせた私に、クーリストが目を丸くする。隣にいたカークグリスが小さく噴き出した。
「私は無視ですか? ライラ嬢」
「あっ、すみません。ごきげんよう、カークグリスさま」
慌ててふわふわのスカートの裾をつまんでお辞儀をすると、お父様がまたわざとらしい咳払いをした。
わたしとクーリストさまの結婚に唯一否を唱えているというお父様としては娘がクーリストさまにメロメロなのは面白くないのだろう。
「お二方とも、いかがされましたか?」
「陛下から急ぎの書状を預かって参りしました。ちょうど城下町への視察が中止になって暇をしていましたので、散歩がてら私が使いとして参った次第です」
「……なるほど」
にこりと微笑んで告げるカークグリスの笑みはまさに王子様! って感じだ。
お父様は第一王子が使いっぱしりをしている事実に苦い表情をしたけど、それも一瞬。
すぐに表情を取り繕って、近づいてきたカークグリスが差し出した書類を受け取っていた。
「それにしても、なんの騒ぎだったんですか? 扉の外まで声が漏れていましたよ」
にこにこと微笑みながら、お父様が突っ込んでほしくないところを容赦なくつく第一王子。
カークグリスの隣にいるクーリストも不思議そうにお父様を見上げている。
お父様はこほん! と強めの咳払いをしたが、到底誤魔化せる雰囲気ではない。
しかし、お父様も口を開かない。
沈黙が場に落ちて、五つ数えたところで、わたしが暴露することにした。
「お父様に剣術を習いたいとお願いしていたのです。ですが、お父様は「ダメだ!」の一点張りで……」
困っています、と眉を寄せると上からお父様のじとっとした視線が降り注いでいたが、わたしは気にしなかった。
これはクーリストが生存するために必要なことなので。
しかもお父様はクーリストを殺す男なので。
好感度はかなり下がっているので。
「ライラ嬢が剣術を……?」
ぱちり、カークグリスが意外そうに瞬きをした。
わたしは「はい!」と両手を握り締める。
「これからの時代、女だからと守られるだけではダメだと思うのです! わたしは剣を持って人々を救いたいのです!!」
ちょっと演説っぽくなった。そして言ってることがなんか、あれだ。
救国の聖女かなにかっぽい。
でもまぁ、クーリストを救い上げるために必要だと思うので、力説したことに後悔はないが!
じぃっとわたしを見つめるカークグリスさまの碧眼の瞳。空のように澄み渡った青い目はわたしの心を見透かすかのよう。
お父様に見つめられるよりずっと怖い。でも、ここで引くわけにはいかない。
ぐっと拳を握りこんだままカークグリスを挑むように見ていると、ふいにカークグリスが表情を崩した。
ふわり、と。慈しみに満ちた瞳で、笑ったのだ。
(……え?)
どき、と心臓が高鳴るような、酷く優しい笑みだ。
目を見開いたわたしの前で、カークグリスがわたしの前に膝をつく。そしてわたしに手を伸ばして。
頭を、撫でてくれた。
「素晴らしい心構えだね、ライラ嬢。これは私やクーリストに守らせてくれ、というほうが無礼というものだ」
壊れ物を扱うかのような酷く優しい手つきで頭を撫でられて、今まで贈り物はたくさんされたけれど、頭を撫でられたことはなかったから、わたしが混乱する前で、再び立ち上がったカークグリスがお父様に告げる。
「王家に指南している剣術師範を公爵家に通わせましょう。陛下には私から伝えさせていただきます。どうかライラ嬢の意思を尊重して差し上げてください」
「殿下、しかし……」
「ライラ嬢は見た目に似合わず活発なご様子。このまま放っておいては一人で木の棒を振り回して稽古だ、と言い出しかねませんよ」
「む」
まってまってまって、さすがにそれは……するかもしれないな……?
すんと真顔になったわたしの傍にクーリストが近づいてくる。
クーリストが近づいてくれたというだけで嬉しくてわたしが笑顔になると、真面目な表情をしたクーリストがわたしの手を取った。
「ライラ、たとえ剣を学んでも」
「?」
ゆっくりと紡がれる言葉に、わたしが首を傾げると、クーリストは意を決した様子でごくりと唾を飲み込んで、言葉を続けた。
「僕が、きっと守るから」
大きく、目を見開く。
誰かを守ることを知らなかった。
自分を守る術すら知らなかった。
原作では氷の王子様。
そんな、クーリストが。彼が、わたしを、守ると。
嬉しくて、嬉しくて、わたしは、泣きそうなくらい、嬉しくて。
ほろりと涙を流しながら、わたしは満面の笑みで「はい」と告げて、クーリストの手を握り返した。
セイラをお父様に引き合わせた事実はどうやってもなくならないのだから、ならば今わたしに出来ることをするしかなかった。
クーリストの幸せに必要こと。絶対条件としてクーリストの生存はもちろんのこと、万一の事態を考えて、私自身が世界を滅亡に導く旅に同行するための準備がいる。
この世界は剣と魔法の世界だから、剣術や魔法を磨く。
将来、世界滅亡の旅に出ると言ったら、お父様やお母様は絶対に反対するだろうけれど、反対されても言いくるめられるだけの実力をつけなければならない。
元々魔法の勉強はしていた。
王家に連なるならば、女の私は剣術はまだしも魔法は使えなければならないからだ。
私の魔法の属性は「火」だ。この世界の魔法はよくある四竦み「火→水→風→土」と相反する「光⇔闇」だ。
光属性は勇者のみに現れる属性で、闇は魔王だけとされている。
だから、一般的には四属性のいずれかに属する。たまに二属性もっている反則的な人もいるが、私は無難に火属性だった。
この属性は大抵の場合、親から子に遺伝する。
私の場合、お父様が「火」でお母様が「水」だったから、火と水のどちらかが顕現する可能性が高かった。
王家は代々水属性だから、本当は私も水のほうがよかったんだろうけど、こればっかりは生まれつきなのでどうしようもない。
確かゲームでのクーリストは水属性だ。
「そこだけは王族らしい」という陰口も含めてよく覚えていますよ、お父様!
カークグリスは珍しい火と水の二属性持ちだったはず。
二属性持ちというのは本当に希少で珍しい。勇者の光属性に次ぐ珍しさだ。
その上、カークグリスの剣術の腕前は剣術師範が打ち負かされるほどだと聞いたこともある。
なんて反則的な王子様だろう。
「カークグリスに剣術教えてもらえないかなぁ……」
ぽつりと呟いた言葉は妙案に思えたが、すぐに頭を左右に振る。
カークグリスはすでに王族としての公務をこなしている。
忙しい彼をこれ以上煩わせてはいけないし、クーリストと婚約が内々に決まっている私が、カークグリスとの接点をこれ以上増やしては要らぬ噂が立つかもしれない。
となれば、だ。気は進まないが、お父様にお願いするしかない。
ぴょん、とイスから飛び降りて、わたしは身支度を整えると、お父様の書斎を目指すことにした。
本日は王城からの持ち帰りの仕事をしているはずなので!
* * *
「ダメだダメだダメだ!!」
「ええー」
「かわいく言ってもダメなものはダメだ!」
お父様に「剣術を習いたいのですが」と告げた途端、大反対の嵐に見舞われていた。
お父様がそこまで頑なに否定する理由がわからず首を傾げるわたしの前で、お父様は手にしている羽ペンをへし折る勢いで拳に力を込めている。その羽ペン、高いやつでは。
まぁ、宰相もしているお父様が持っているものは大抵高いものですが。
「もし! もしも! お前のすべらかな肌にキズでもできようものならお父様は……!」
「……」
親馬鹿ここに炸裂!
いやいやいやいやいやいや、そんな理由で反対されるとは予想外です。さすがに。
遠い目になった私の前で、お父様はぶるぶると震えている。
うわぁ、バイブレーション機能搭載だったんですね、お父様!
と、そんなことは置いておき。剣術を習うのはわたしの中で必須事項だ。
どうしたものかと内心ため息を吐き出していると、書斎の扉がノックされた。
わたしが振り向くのと、一つ咳払いしたお父様がいつも通りを装って返事をしたのは同時だった。
お父様の許可を得て開いた扉の先にはカークグリスとクーリストがいた。
「クーリストさま!」
ぱっと顔を輝かせた私に、クーリストが目を丸くする。隣にいたカークグリスが小さく噴き出した。
「私は無視ですか? ライラ嬢」
「あっ、すみません。ごきげんよう、カークグリスさま」
慌ててふわふわのスカートの裾をつまんでお辞儀をすると、お父様がまたわざとらしい咳払いをした。
わたしとクーリストさまの結婚に唯一否を唱えているというお父様としては娘がクーリストさまにメロメロなのは面白くないのだろう。
「お二方とも、いかがされましたか?」
「陛下から急ぎの書状を預かって参りしました。ちょうど城下町への視察が中止になって暇をしていましたので、散歩がてら私が使いとして参った次第です」
「……なるほど」
にこりと微笑んで告げるカークグリスの笑みはまさに王子様! って感じだ。
お父様は第一王子が使いっぱしりをしている事実に苦い表情をしたけど、それも一瞬。
すぐに表情を取り繕って、近づいてきたカークグリスが差し出した書類を受け取っていた。
「それにしても、なんの騒ぎだったんですか? 扉の外まで声が漏れていましたよ」
にこにこと微笑みながら、お父様が突っ込んでほしくないところを容赦なくつく第一王子。
カークグリスの隣にいるクーリストも不思議そうにお父様を見上げている。
お父様はこほん! と強めの咳払いをしたが、到底誤魔化せる雰囲気ではない。
しかし、お父様も口を開かない。
沈黙が場に落ちて、五つ数えたところで、わたしが暴露することにした。
「お父様に剣術を習いたいとお願いしていたのです。ですが、お父様は「ダメだ!」の一点張りで……」
困っています、と眉を寄せると上からお父様のじとっとした視線が降り注いでいたが、わたしは気にしなかった。
これはクーリストが生存するために必要なことなので。
しかもお父様はクーリストを殺す男なので。
好感度はかなり下がっているので。
「ライラ嬢が剣術を……?」
ぱちり、カークグリスが意外そうに瞬きをした。
わたしは「はい!」と両手を握り締める。
「これからの時代、女だからと守られるだけではダメだと思うのです! わたしは剣を持って人々を救いたいのです!!」
ちょっと演説っぽくなった。そして言ってることがなんか、あれだ。
救国の聖女かなにかっぽい。
でもまぁ、クーリストを救い上げるために必要だと思うので、力説したことに後悔はないが!
じぃっとわたしを見つめるカークグリスさまの碧眼の瞳。空のように澄み渡った青い目はわたしの心を見透かすかのよう。
お父様に見つめられるよりずっと怖い。でも、ここで引くわけにはいかない。
ぐっと拳を握りこんだままカークグリスを挑むように見ていると、ふいにカークグリスが表情を崩した。
ふわり、と。慈しみに満ちた瞳で、笑ったのだ。
(……え?)
どき、と心臓が高鳴るような、酷く優しい笑みだ。
目を見開いたわたしの前で、カークグリスがわたしの前に膝をつく。そしてわたしに手を伸ばして。
頭を、撫でてくれた。
「素晴らしい心構えだね、ライラ嬢。これは私やクーリストに守らせてくれ、というほうが無礼というものだ」
壊れ物を扱うかのような酷く優しい手つきで頭を撫でられて、今まで贈り物はたくさんされたけれど、頭を撫でられたことはなかったから、わたしが混乱する前で、再び立ち上がったカークグリスがお父様に告げる。
「王家に指南している剣術師範を公爵家に通わせましょう。陛下には私から伝えさせていただきます。どうかライラ嬢の意思を尊重して差し上げてください」
「殿下、しかし……」
「ライラ嬢は見た目に似合わず活発なご様子。このまま放っておいては一人で木の棒を振り回して稽古だ、と言い出しかねませんよ」
「む」
まってまってまって、さすがにそれは……するかもしれないな……?
すんと真顔になったわたしの傍にクーリストが近づいてくる。
クーリストが近づいてくれたというだけで嬉しくてわたしが笑顔になると、真面目な表情をしたクーリストがわたしの手を取った。
「ライラ、たとえ剣を学んでも」
「?」
ゆっくりと紡がれる言葉に、わたしが首を傾げると、クーリストは意を決した様子でごくりと唾を飲み込んで、言葉を続けた。
「僕が、きっと守るから」
大きく、目を見開く。
誰かを守ることを知らなかった。
自分を守る術すら知らなかった。
原作では氷の王子様。
そんな、クーリストが。彼が、わたしを、守ると。
嬉しくて、嬉しくて、わたしは、泣きそうなくらい、嬉しくて。
ほろりと涙を流しながら、わたしは満面の笑みで「はい」と告げて、クーリストの手を握り返した。
25
あなたにおすすめの小説
ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~
翡翠蓮
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
前世で孵した竜の卵~幼竜が竜王になって迎えに来ました~
高遠すばる
恋愛
エリナには前世の記憶がある。
先代竜王の「仮の伴侶」であり、人間貴族であった「エリスティナ」の記憶。
先代竜王に真の番が現れてからは虐げられる日々、その末に追放され、非業の死を遂げたエリスティナ。
普通の平民に生まれ変わったエリスティナ、改めエリナは強く心に決めている。
「もう二度と、竜種とかかわらないで生きていこう!」
たったひとつ、心残りは前世で捨てられていた卵から孵ったはちみつ色の髪をした竜種の雛のこと。クリスと名付け、かわいがっていたその少年のことだけが忘れられない。
そんなある日、エリナのもとへ、今代竜王の遣いがやってくる。
はちみつ色の髪をした竜王曰く。
「あなたが、僕の運命の番だからです。エリナ。愛しいひと」
番なんてもうこりごり、そんなエリナとエリナを一身に愛する竜王のラブロマンス・ファンタジー!
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
本の虫令嬢ですが「君が番だ! 間違いない」と、竜騎士様が迫ってきます
氷雨そら
恋愛
本の虫として社交界に出ることもなく、婚約者もいないミリア。
「君が番だ! 間違いない」
(番とは……!)
今日も読書にいそしむミリアの前に現れたのは、王都にたった一人の竜騎士様。
本好き令嬢が、強引な竜騎士様に振り回される竜人の番ラブコメ。
小説家になろう様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる