34 / 38
34話・取引
しおりを挟む
「シェリア、覗き見は感心しませんね」
屋敷に戻って一言。ラキトが告げた途端、透明化の魔術が背後で解ける。
呆れた眼差しを向ければ、ラキトの一番弟子がてへへ、と居心地悪そうに頭をかいていた。
「そんなに心配されるようなことはなにもしていませんよ」
「だってラキト様、目が笑ってなかったですもん。万が一リースがラキト様の機嫌を損ねて、追い出されたら、先生が悲しみます。それは、私は嫌です」
シェリアの危惧はあたらずとも遠からず、といったところだった。
もし、庭園でリースの問いにラキトが及第点を出せなかったら、その場で西の最果ての村、シェリアがリースの故郷だと教えた場所にゲートを繋げ放り込む気満々だった。
そんな胸のうちがあるために今度は僅かにラキトのほうが視線をそらしたが、それでも弟子を窘めるのは忘れない。
「だからといって、貴方透明化の魔術までつかって、その上ステラに教わったのでしょうが、気配まで消してついてきますか。第一、使うならどちらかにしなさい。まぁ、魔術は行使した時点で私にばれていますけどね」
「ばれるの目的でしたから。ラキト様を牽制したかっただけです」
けろりとした表情でそんな言葉を吐き出すシェリアに、ラキトは頭痛がするのを感じた。
ステラに預ける前は「ラキト様ラキト様」とひな鳥のようにラキトの後ろをついて歩いていた子供が、たった二年でステラに骨抜きにされている。……気持ちがわかるだけに、苦言が言いにくいのがさらにやりづらい。
「全く……まぁ、貴方も憎からず思っているようですしね。イヤリング、もらえてよかったですね?」
だからこんな風に大人気なく言い返してしまったのは大目にみてもらいたいところだ。
ラキトの言葉に先ほどまでの取り澄ました様子から、一気に慌てた様子で落ち着きがなくなったシェリアの「いや、ちが。そうじゃなくって!あくまで先生の気持ちがっ!」という声を聞きながら、ラキトは特大のため息を一つ吐き出したのだった。
* * *
翌日、魔術師としての正装、まぁつまりは普段どおりの格好に身を包んだラキトと見慣れない格好をしたステラがいた。
昨日のドレスも白が基調だったが、今日こそ全身真っ白といっていい。そこに金の刺繍の入った実にきらびやかな格好だ。
ステラの好む動きやすさ重視の服装とはかけ離れている。
その意味を知らないリースが疑問を口に乗せれば、ステラは苦笑して説明をしてくれた。
「これは守護龍に仕える者の証だ。まぁ、格好からはいった、ということになるかな」
「え、師匠、守護龍様に仕えているんですか?」
「いや? 加護は受けているが、基本的に自由だよ」
改めて己が弟子入りを志願した人物の規格外なところを見せ付けられて、リースが言葉もない横で、シェリアが「ベールは?」と問いかける。
本来ならこの服装に顔を隠すベールがつくのだ。
「必要ない。赫き竜の前で顔を隠すことは非礼に当たるだろう」
あえてつけないのだと告げるステラに納得したようにシェリアが頷く。
「さあ、行きますよ」
すでにゲートを開き準備しているラキトの差し延ばされた手を取って二人は心配そうな弟子と屋敷の執事やメイドたちに見送られながらゲートをくぐった。
「全く、皇帝も厄介ごとは全てお前に押し付ければいいと思っているのだろうな」
ゲートが閉まり、帝都と遠くはなれた地に降り立ったステラは気に食わないと言いたげに鼻を鳴らす。
ラキトはその仕草に苦笑するしかない。
「ここはアルドリア国ではなくコルタリア皇統国ですからね。魔術師の地位が低いのは仕方がありません」
ラキトが例えに出した魔術と精霊の国、アルドリア国ならばじきに魔法使いへなれるだろうといわれるラキトなど羨望の的であろうが、竜を唯一神とするコルタリア皇統国では神官のほうが強い発言力を持つ。
そのせいで、魔術の才が幼い頃からあったラキトが幼少時なにかと苦労したのを知っているステラはますます気に食わないのだ。
「お兄様に邪魔だと一掃される連中がなんの役に立つ」
「役に立たないから私の出番なのですよ」
赫き竜を刺激しないために麓に降り立ったが、そのために歩きにくい山岳をなれない服装で上らねばならないステラを手助けしつつラキトが告げれば、はんとシェリアそっくりにステラが吐き捨てる。
「役に立たん税金泥棒など必要ないというのに」
「そうもいえないのが、政治です」
「全く、困ったものだな」
「ええ、本当に」
そんな軽口を交わしながらゆっくりとした歩調で進んでいく。
前回の三倍ほどの時間をかけて山頂にたどり着いた二人は、姿を隠すことをせず、堂々と歩み出た。
「懲りずにまたきたのか、人間」
「今日は守護龍からのメッセンジャーとして参りました。皇宮に仕えるラキト・ルツ・ギルナンドと申します。以後、どうぞお見知りおきを」
慇懃無礼に優美に一礼をするラキトのとなりで、しずしずとステラが歩み寄る。
「あのときの小娘か。我が子の餌になる気にでもなったか?」
鼻で笑う赫き竜に気後れすることなく歩み寄り、ステラはラキトと同じようにコルタリア皇統国式の正式な礼をする。
「先日の不躾な訪問は、礼を欠いていたことをお詫び申し上げます。誇り高き赫き竜よ、どうか我らが守護龍よりの伝言をお聞きくださいませ」
言葉も態度を一変させてのステラの物言いに何を感じたのか赫き竜が目を細める。その下で、ピィピィと小さな鳴き声がした。
「……ふん、我が子がお前の話を聞いてやれとせっついておる。いいだろう、要件はなんだ」
自分はあの人間のお姉さんに助けられたから、あのお姉さんが生命力をくれてから体がずいぶん楽になったから、話を聞いてやってほしいと可愛い可愛い我が子に懇願されては赫き竜も無下にはできない。
「失礼ながらお触れしてもよろしいでしょうか。守護龍からそのようにせよと言付かっておりますれば」
「……よい、許す」
ゆるりと細められた瞳は値踏みするものであったが、真っ直ぐに視線はそらさない。
ラキトは警戒はいくら隠そうとも気取られるだけだとあえて無防備にステラの背中を見送る。それでも万一の場合には体張ってステラを助けるという決意はあった。
「では、失礼を」
そういって、赫き竜の赤黒い鱗にそっとステラが手を添える。
途端、閉じられた赫き竜の紅の瞳。仄かにステラの体が輝きだす。その輝きは先日のものととてもよく似ていた。
数分。たった数分が、これ以上ないほどに長い。
緊張し佇むラキトの前でかっと目を見開いた赫き竜がゴウと吼えた。
「あの忌々しいクソ爺めがっ!」
その怒りの咆哮にとっさにラキトが隠し持っていたロッドを構えるのと、ステラがラキトを振り返って必要ないと首を振るのは同じだった。
「全く忌々しい! なにが取引だ! あのクソ爺が!」
どんなやり取りがあったのか、尾をびたんびたんと地面に叩きつけて怒り心頭の様子の赫き竜は、だがステラやラキトに手を出そうとはしない。
ただ、尾を叩き付ける度に地面がぐらぐらと揺れるので慣れない服装のステラがよろめいたのはとっさに走りよったラキトが支えた。
「ああ、全くもって忌々しい! そこの人間ども! あのクソ爺に伝えよ! 承諾したとな!」
忌々しいと吐き捨てながらも、最後は逆の言葉を放った竜に思わずステラとラキトは顔を見合わせたが、昨日の守護龍との会合を思い起こして、子の安全を優先させたのだろうと納得する。
その頃には尾による地震のような揺れもおさまっており、真っ直ぐに立ったステラとラキトは、揃って赫き竜に頭を下げた。
「その言葉、確かに守護龍に届けます」
「此度はありがとうございます」
「礼などいらぬ! 疾く去れ! 忌々しい!」
心底腹が立っているのか唸るように言われたので一つ断りを淹れてこの場でゲートを開くことにする。
帝都に繋がっていると見て取ったのだろう、最後の足掻きのように赫き竜が咆哮をあげる。
「次もこのようにいくと思うな、老いぼれめが!」
その咆哮はおそらくゲートを通して帝都全体に響き渡ったに違いなかった。おそらく帝都は大混乱だろうが、そこは騎士達の役目だ。
ラキトとステラはなにも言われぬのをいいことに、そのままその場を辞す。
立ち去る二人の耳に風に乗って『ありがとう』という、とても幼い声が聞こえた気がした。
屋敷に戻って一言。ラキトが告げた途端、透明化の魔術が背後で解ける。
呆れた眼差しを向ければ、ラキトの一番弟子がてへへ、と居心地悪そうに頭をかいていた。
「そんなに心配されるようなことはなにもしていませんよ」
「だってラキト様、目が笑ってなかったですもん。万が一リースがラキト様の機嫌を損ねて、追い出されたら、先生が悲しみます。それは、私は嫌です」
シェリアの危惧はあたらずとも遠からず、といったところだった。
もし、庭園でリースの問いにラキトが及第点を出せなかったら、その場で西の最果ての村、シェリアがリースの故郷だと教えた場所にゲートを繋げ放り込む気満々だった。
そんな胸のうちがあるために今度は僅かにラキトのほうが視線をそらしたが、それでも弟子を窘めるのは忘れない。
「だからといって、貴方透明化の魔術までつかって、その上ステラに教わったのでしょうが、気配まで消してついてきますか。第一、使うならどちらかにしなさい。まぁ、魔術は行使した時点で私にばれていますけどね」
「ばれるの目的でしたから。ラキト様を牽制したかっただけです」
けろりとした表情でそんな言葉を吐き出すシェリアに、ラキトは頭痛がするのを感じた。
ステラに預ける前は「ラキト様ラキト様」とひな鳥のようにラキトの後ろをついて歩いていた子供が、たった二年でステラに骨抜きにされている。……気持ちがわかるだけに、苦言が言いにくいのがさらにやりづらい。
「全く……まぁ、貴方も憎からず思っているようですしね。イヤリング、もらえてよかったですね?」
だからこんな風に大人気なく言い返してしまったのは大目にみてもらいたいところだ。
ラキトの言葉に先ほどまでの取り澄ました様子から、一気に慌てた様子で落ち着きがなくなったシェリアの「いや、ちが。そうじゃなくって!あくまで先生の気持ちがっ!」という声を聞きながら、ラキトは特大のため息を一つ吐き出したのだった。
* * *
翌日、魔術師としての正装、まぁつまりは普段どおりの格好に身を包んだラキトと見慣れない格好をしたステラがいた。
昨日のドレスも白が基調だったが、今日こそ全身真っ白といっていい。そこに金の刺繍の入った実にきらびやかな格好だ。
ステラの好む動きやすさ重視の服装とはかけ離れている。
その意味を知らないリースが疑問を口に乗せれば、ステラは苦笑して説明をしてくれた。
「これは守護龍に仕える者の証だ。まぁ、格好からはいった、ということになるかな」
「え、師匠、守護龍様に仕えているんですか?」
「いや? 加護は受けているが、基本的に自由だよ」
改めて己が弟子入りを志願した人物の規格外なところを見せ付けられて、リースが言葉もない横で、シェリアが「ベールは?」と問いかける。
本来ならこの服装に顔を隠すベールがつくのだ。
「必要ない。赫き竜の前で顔を隠すことは非礼に当たるだろう」
あえてつけないのだと告げるステラに納得したようにシェリアが頷く。
「さあ、行きますよ」
すでにゲートを開き準備しているラキトの差し延ばされた手を取って二人は心配そうな弟子と屋敷の執事やメイドたちに見送られながらゲートをくぐった。
「全く、皇帝も厄介ごとは全てお前に押し付ければいいと思っているのだろうな」
ゲートが閉まり、帝都と遠くはなれた地に降り立ったステラは気に食わないと言いたげに鼻を鳴らす。
ラキトはその仕草に苦笑するしかない。
「ここはアルドリア国ではなくコルタリア皇統国ですからね。魔術師の地位が低いのは仕方がありません」
ラキトが例えに出した魔術と精霊の国、アルドリア国ならばじきに魔法使いへなれるだろうといわれるラキトなど羨望の的であろうが、竜を唯一神とするコルタリア皇統国では神官のほうが強い発言力を持つ。
そのせいで、魔術の才が幼い頃からあったラキトが幼少時なにかと苦労したのを知っているステラはますます気に食わないのだ。
「お兄様に邪魔だと一掃される連中がなんの役に立つ」
「役に立たないから私の出番なのですよ」
赫き竜を刺激しないために麓に降り立ったが、そのために歩きにくい山岳をなれない服装で上らねばならないステラを手助けしつつラキトが告げれば、はんとシェリアそっくりにステラが吐き捨てる。
「役に立たん税金泥棒など必要ないというのに」
「そうもいえないのが、政治です」
「全く、困ったものだな」
「ええ、本当に」
そんな軽口を交わしながらゆっくりとした歩調で進んでいく。
前回の三倍ほどの時間をかけて山頂にたどり着いた二人は、姿を隠すことをせず、堂々と歩み出た。
「懲りずにまたきたのか、人間」
「今日は守護龍からのメッセンジャーとして参りました。皇宮に仕えるラキト・ルツ・ギルナンドと申します。以後、どうぞお見知りおきを」
慇懃無礼に優美に一礼をするラキトのとなりで、しずしずとステラが歩み寄る。
「あのときの小娘か。我が子の餌になる気にでもなったか?」
鼻で笑う赫き竜に気後れすることなく歩み寄り、ステラはラキトと同じようにコルタリア皇統国式の正式な礼をする。
「先日の不躾な訪問は、礼を欠いていたことをお詫び申し上げます。誇り高き赫き竜よ、どうか我らが守護龍よりの伝言をお聞きくださいませ」
言葉も態度を一変させてのステラの物言いに何を感じたのか赫き竜が目を細める。その下で、ピィピィと小さな鳴き声がした。
「……ふん、我が子がお前の話を聞いてやれとせっついておる。いいだろう、要件はなんだ」
自分はあの人間のお姉さんに助けられたから、あのお姉さんが生命力をくれてから体がずいぶん楽になったから、話を聞いてやってほしいと可愛い可愛い我が子に懇願されては赫き竜も無下にはできない。
「失礼ながらお触れしてもよろしいでしょうか。守護龍からそのようにせよと言付かっておりますれば」
「……よい、許す」
ゆるりと細められた瞳は値踏みするものであったが、真っ直ぐに視線はそらさない。
ラキトは警戒はいくら隠そうとも気取られるだけだとあえて無防備にステラの背中を見送る。それでも万一の場合には体張ってステラを助けるという決意はあった。
「では、失礼を」
そういって、赫き竜の赤黒い鱗にそっとステラが手を添える。
途端、閉じられた赫き竜の紅の瞳。仄かにステラの体が輝きだす。その輝きは先日のものととてもよく似ていた。
数分。たった数分が、これ以上ないほどに長い。
緊張し佇むラキトの前でかっと目を見開いた赫き竜がゴウと吼えた。
「あの忌々しいクソ爺めがっ!」
その怒りの咆哮にとっさにラキトが隠し持っていたロッドを構えるのと、ステラがラキトを振り返って必要ないと首を振るのは同じだった。
「全く忌々しい! なにが取引だ! あのクソ爺が!」
どんなやり取りがあったのか、尾をびたんびたんと地面に叩きつけて怒り心頭の様子の赫き竜は、だがステラやラキトに手を出そうとはしない。
ただ、尾を叩き付ける度に地面がぐらぐらと揺れるので慣れない服装のステラがよろめいたのはとっさに走りよったラキトが支えた。
「ああ、全くもって忌々しい! そこの人間ども! あのクソ爺に伝えよ! 承諾したとな!」
忌々しいと吐き捨てながらも、最後は逆の言葉を放った竜に思わずステラとラキトは顔を見合わせたが、昨日の守護龍との会合を思い起こして、子の安全を優先させたのだろうと納得する。
その頃には尾による地震のような揺れもおさまっており、真っ直ぐに立ったステラとラキトは、揃って赫き竜に頭を下げた。
「その言葉、確かに守護龍に届けます」
「此度はありがとうございます」
「礼などいらぬ! 疾く去れ! 忌々しい!」
心底腹が立っているのか唸るように言われたので一つ断りを淹れてこの場でゲートを開くことにする。
帝都に繋がっていると見て取ったのだろう、最後の足掻きのように赫き竜が咆哮をあげる。
「次もこのようにいくと思うな、老いぼれめが!」
その咆哮はおそらくゲートを通して帝都全体に響き渡ったに違いなかった。おそらく帝都は大混乱だろうが、そこは騎士達の役目だ。
ラキトとステラはなにも言われぬのをいいことに、そのままその場を辞す。
立ち去る二人の耳に風に乗って『ありがとう』という、とても幼い声が聞こえた気がした。
0
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?
灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。
しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
【完結】『推しの騎士団長様が婚約破棄されたそうなので、私が拾ってみた。』
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
恋愛
【完結まで執筆済み】筋肉が語る男、冷徹と噂される騎士団長レオン・バルクハルト。
――そんな彼が、ある日突然、婚約破棄されたという噂が城下に広まった。
「……えっ、それってめっちゃ美味しい展開じゃない!?」
破天荒で豪快な令嬢、ミレイア・グランシェリは思った。
重度の“筋肉フェチ”で料理上手、○○なのに自由すぎる彼女が取った行動は──まさかの自ら押しかけ!?
騎士団で巻き起こる爆笑と騒動、そして、不器用なふたりの距離は少しずつ近づいていく。
これは、筋肉を愛し、胃袋を掴み、心まで溶かす姉御ヒロインが、
推しの騎士団長を全力で幸せにするまでの、ときめきと笑いと“ざまぁ”の物語。
婚約破棄された宰相です。 正直、婚約者も宰相も辞めたかったので丁度よかったです
鍛高譚
恋愛
内容紹介
「婚約破棄だ! そして宰相もクビだ!」
王宮の舞踏会で突然そう宣言したのは、女性問題を繰り返す問題王太子ユリウス。
婚約者であり王国宰相でもあるレティシアは、静かに答えた。
「かしこまりました」
――正直、本当に辞めたかったので。
これまで王太子の女性問題の後始末、慰謝料交渉、教会対応、社交界の火消し……
すべて押し付けられていたレティシアは、婚約も宰相職もあっさり辞任。
そしてその瞬間――
王宮が止まった。
料理人が動かない。
書類が処理されない。
伝令がいない。
ついにはトイレの汚物回収まで止まり、王宮は大混乱。
さらに王太子の新たな女性問題が発覚し、教会は激怒。
噂は王都中に広がり、王宮は完全に統治不能に。
そしてついに――
教会・貴族・王家が下した決断は、
「王太子廃嫡」
そして。
「レティシア、女王即位」
婚約破棄して宰相をクビにした結果、
王宮を止めてしまった元王太子の末路とは――?
これは、婚約破棄された宰相が女王になるまでの
完全自業自得ざまぁ物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる