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side 匠Ⅰ
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その日、珍しく父から携帯に連絡が入った。
会社で毎日基本的には会えるのだから、連絡してくる必要はないはず。
会社で話せないことだと直感し、少し嫌な予感がした。
実家へしばらくぶりに顔をだすということで話が決着し、夜久しぶりに実家へ帰った。
実家は会社のある地域からは少し離れているので、使い勝手が良くない。
それに、あそこにいると俺はいつまでも、変な話お坊ちゃん扱い。
母の代わりに俺を育ててくれた柿崎の母親や、父と母の口げんかも目にするのであまり精神衛生上良くなかった。
最近は、母にとって俺のマンションが逃げ場となっているようで、ピアノは実家にもあるのに、色々理由をつけてやってくる。
ただ、遙と付き合うようになり、彼女も突然来ることが多いので、そろそろ母には教えた方がいいかと思っていた。
母は、身分やその他のことで遙との付き合いを反対することはないだろう。
音楽に造詣が深い彼女の味方になるような気もしていて、実は密かに期待している。
彼女とのことは、いずれキチンとしなくてはならないが、今は目の前の入札が無事に終わるのを祈るだけだ。
実家に帰ると、待っていたかのように女中頭の柿崎の母が出迎えた。
「匠様。お帰りなさいませ。ああ、お久しぶりでございます。お元気でしたか?」
「ああ。元気だよ。奈津も元気そうだね」
「お前、いい加減にしなさい。お帰りになったばかりなのに、捕まえて問い詰めて」
運転手の奈津の夫は、たしなめた。
「ひどいわ。いつも匠様に会っているあなたに言われたくありません。私の気持ちなんてわからないでしょ。息子も毎日お会いしているし、私だけ不公平」
「……」
私は、険悪になった老夫婦の顔を見ながら言った。
「今日は、奈津の夕飯が食べられるから、楽しみに帰ってきたんだ」
奈津は、ぱあっと顔を明るくして嬉しそうに笑う。
「そうでしょうとも。匠様の好物を並べましたよ。さあ、早く早く」
腕を取られて、引きずっていく。
夕飯は和やかに、ひさしぶりで母も嬉しそうだった。
たまには母のために帰るべきだと思い直した。
父の書斎に上がり、向き合って座った。
「しばらくは誰も入れないように」
父の指示で、誰も入ってこない。
「まず、どうしてお前を呼んだのか、想像はついているか?」
父は、じろりとこちらを見ると話し出した。
「いいえ。でも仕事のはなしではありませんね、きっと」
「お前の秘書、穂積君が私の所に先日来た。お前のマンションに書類を取りにいったとき、女性とすれ違ったそうだ。見たことのある他社の秘書。驚いたことに、彼女が車を待っている間にお前が下りてきて、その女性を迎えに行き、手を繋いでマンションに戻ってきたとか。親密だったと付け加えることも忘れていなかった」
父は吐き捨てるように言う。
「正直、くだらないと思った。お前に懸想して余計なことを調べたんだろうと思ってな。穂積君がお前に懸想するかもしれないことは予測済み。親もそれを望んでお前の秘書につけたがってたしな。まあ、女性秘書はお前が独身で婚約でもしない限りそういう問題は必ず起きると予測していた。ウチの会社では一介の役員秘書は何も出来ない。柿崎の息子が俺の管理下で全権を握っている。好き勝手はできないようにしてある」
父の話は、正直驚いた。
だが、あり得るとも思った。
遙が帰ろうとしたのも、そういうことだったかと思った。
見られていると感じていたのだろう。
「何も言わないところを見ると、その女性と親密だというのは本当のようだな。最近、お前も家を出たしいい年だからな。干渉するのもどうかと思い、放っておいた。私も見合いとかは好きでなかったから、お前にそういう縁談を押しつけるのもやめていたのもある。で、どういうことかお前のはなしを聞こうか」
「穂積はなんと言っていましたか?私が女性と付き合うのをわざわざお父さんの耳に入れて、お父さんが何かするのを期待してのことだとすると、彼女の身の上まで話していたのではありませんか?」
父は、デスクの後ろのボードから洋酒を取り出して、グラスに注ぐとこちらに持ってきた。
一口飲んで、グラスを持ちながら話し出した。
「石井のところの秘書だと。次男の。それを聞いてピンときた。蓮見の取引が一部最近石井へいっているという報告だ。お前と蓮見の長男が親しいのは知っている。少し探れば長男が石井の秘書に入れあげているということもすぐにわかった」
さすがだな。父には全てお見通しってところだな。
でも分かっていて呼ぶとはどういうことなんだ。
「彼女と知り合ったきっかけはご想像通りです。蓮見と一緒にいて、知り合いました。相手はふたりとも石井のところの秘書だった。彼は石井の秘書と付き合う前に、取引をはじめたことも私に事前連絡がありませんでした。いくら友人とは言え、ビジネスに関してはドライに付き合ってきました。彼の意図はわかっていたので、止めることもしませんでしたが、おそらく彼も石井とウチの関係を知っていたので言わなかったのだと思います」
父は、グラスをテーブルに置いた。
「先日蓮見社長から謝られた。お前には言ってなかったが……。長男の性格も分かった上で、補填を父親の社長が別な形で提案してきている。息子も哀れだな。親の心子知らず。まあ、人様のことは言えた義理でないがな」
「父さん。お話ししておきます。お付き合いしているのは確かに石井の次男、弘君の秘書です。僕も付き合うかどうか悩みました。惹かれているのはわかっていたのに、連絡を取らずに我慢していたんです。ですが、日にちが経てば経つほど、今までにない感情に揺り動かされて、結局敵対会社だとわかっていながら手を出してしまった。彼女も私が堂本だと知り、最初は驚いていました。でも、実は同じ気持ちだったと確認できたので、今後のことは覚悟のうえで付き合ったのです」
「……覚悟ね。じゃあ、お前の覚悟とやらを聞こうか」
「今、やっている入札は実は弘君との一騎打ちです。付き合うと決めた時に公私混同はしない、仕事の話はしないと決めています。どうしたって、今回のことはお互いの耳に入り、気にはなるでしょう。それより問題があるのです」
「なんだ?」
身を乗り出して聞いてきた父の顔をしっかり見ながら話した。
「弘君のことをお父さんはどのくらいご存じかわかりません。彼はなかなかです。正直次男で助かった。彼が長男だったら大変でした」
匠は息をのんでいった。
「その弘君が、自分の秘書である古川遙さんにかなり前から片思いをしていて、役員就任を機に恐らく告白する気だったようです。彼女曰く、先日好きだと告白され、敵対会社だから僕と別れるよう脅迫されたと言っていました」
父はニヤニヤしながら見ている。
なんで楽しそうなんだ?
人ごとだと思っているな。
「付き合っていることをなぜ次男は知っていたんだ?彼女が話したのか?」
「彼女をつけていたみたいで。ストーカーまがいのことをしたようです」
「次男はかなりやばいヤツだな。で?お前の彼女は尻尾を巻いて逃げ出したか?」
「父さん!」
「お前が、そんなヤワな女と付き合うとは思えない。逃げたりしないだろう。石井の次男のことは石井の社長から聞いてはいた。長男も父親と似たもの同士だが、どうやら次男は違うと。昔、お前が言っていたのもその次男のことだろ」
「お父さん。よく覚えてましたね?そうです。高校時代の……」
「ふーん。穂積君はあっちの手のものかもしれないな。ストーカーの話や、頭が回るということは、その可能性もある。正しく回る頭ならいいんだが、余計なほうに回る頭もあるからな」
父さんは、本当にすごい。
自分の父親で良かったと働き出して間近でみるようになったとき痛感したが、今もそう思う。
「入札関係の書類を穂積君へ回らないようにしろ。今からじゃ遅いかもしれないが、少し変更を入れて攪乱できるか?」
「はい。というか、柿崎以外には本丸は見せてません。システムも別です」
「それなら大丈夫か。安心するなよ。こういうことは思いも寄らない人間が関わってたりする。俺も今まで痴話げんかは色々見てきたが、会社を巻き込む馬鹿はよほどの自信があるか、切れ者か。次男はどこまでかわからんが、その秘書に固執しているとすると、お前と張り合うことでしか彼女の心をつかめないだろう。気をつけろ」
「わかりました。気をつけます」
「で、どうする気なんだ?その秘書と」
「この仕事が片付いたら、彼女にプロポーズしようと思っていました。最初から結婚を意識しないで付き合えないリスクのある相手でしたから。彼女は承諾してくれると思います。ただ、弘君が何をしてくるかわからないので、警戒が必要です。彼女の会社での立場もあります」
「次男がその秘書を大切にしているなら、会社内での立場が悪くなるようなことはしないだろう。心配いらないんじゃないか?」
「そうですね。そうならいいんですが。強引になってきたので、彼女の身が守れるかそれが心配なんです」
「それは、まずいな。直属上司だし、距離を取ることはできないだろう」
「こちらで防御手段は講じます。ただ、万が一何かあったら私のことは切り捨てて下さい。その覚悟はあります」
「ほう?大人になったな匠。ま、俺が現役でお前が息子であるうちは心配無用だ。俺をみくびるなよ」
ニヒルに笑う父さん。男から見てもかっこいい。
母さんがおちたのもわからないではない。
若い頃は相当モテたと聞いている。
すべての縁談を振り払って、母さんと結婚したんだからな。
俺なんかの比じゃないだろう。
とにかく、穂積さんのことをどうするか。
柿崎と相談するしかないと思い、父にはそのことを言うと解放された。
すぐに、柿崎に連絡し、穂積さんの調査を依頼した。
資料を差し替えて、彼女の洗い出しをはじめるよう指示した。
会社で毎日基本的には会えるのだから、連絡してくる必要はないはず。
会社で話せないことだと直感し、少し嫌な予感がした。
実家へしばらくぶりに顔をだすということで話が決着し、夜久しぶりに実家へ帰った。
実家は会社のある地域からは少し離れているので、使い勝手が良くない。
それに、あそこにいると俺はいつまでも、変な話お坊ちゃん扱い。
母の代わりに俺を育ててくれた柿崎の母親や、父と母の口げんかも目にするのであまり精神衛生上良くなかった。
最近は、母にとって俺のマンションが逃げ場となっているようで、ピアノは実家にもあるのに、色々理由をつけてやってくる。
ただ、遙と付き合うようになり、彼女も突然来ることが多いので、そろそろ母には教えた方がいいかと思っていた。
母は、身分やその他のことで遙との付き合いを反対することはないだろう。
音楽に造詣が深い彼女の味方になるような気もしていて、実は密かに期待している。
彼女とのことは、いずれキチンとしなくてはならないが、今は目の前の入札が無事に終わるのを祈るだけだ。
実家に帰ると、待っていたかのように女中頭の柿崎の母が出迎えた。
「匠様。お帰りなさいませ。ああ、お久しぶりでございます。お元気でしたか?」
「ああ。元気だよ。奈津も元気そうだね」
「お前、いい加減にしなさい。お帰りになったばかりなのに、捕まえて問い詰めて」
運転手の奈津の夫は、たしなめた。
「ひどいわ。いつも匠様に会っているあなたに言われたくありません。私の気持ちなんてわからないでしょ。息子も毎日お会いしているし、私だけ不公平」
「……」
私は、険悪になった老夫婦の顔を見ながら言った。
「今日は、奈津の夕飯が食べられるから、楽しみに帰ってきたんだ」
奈津は、ぱあっと顔を明るくして嬉しそうに笑う。
「そうでしょうとも。匠様の好物を並べましたよ。さあ、早く早く」
腕を取られて、引きずっていく。
夕飯は和やかに、ひさしぶりで母も嬉しそうだった。
たまには母のために帰るべきだと思い直した。
父の書斎に上がり、向き合って座った。
「しばらくは誰も入れないように」
父の指示で、誰も入ってこない。
「まず、どうしてお前を呼んだのか、想像はついているか?」
父は、じろりとこちらを見ると話し出した。
「いいえ。でも仕事のはなしではありませんね、きっと」
「お前の秘書、穂積君が私の所に先日来た。お前のマンションに書類を取りにいったとき、女性とすれ違ったそうだ。見たことのある他社の秘書。驚いたことに、彼女が車を待っている間にお前が下りてきて、その女性を迎えに行き、手を繋いでマンションに戻ってきたとか。親密だったと付け加えることも忘れていなかった」
父は吐き捨てるように言う。
「正直、くだらないと思った。お前に懸想して余計なことを調べたんだろうと思ってな。穂積君がお前に懸想するかもしれないことは予測済み。親もそれを望んでお前の秘書につけたがってたしな。まあ、女性秘書はお前が独身で婚約でもしない限りそういう問題は必ず起きると予測していた。ウチの会社では一介の役員秘書は何も出来ない。柿崎の息子が俺の管理下で全権を握っている。好き勝手はできないようにしてある」
父の話は、正直驚いた。
だが、あり得るとも思った。
遙が帰ろうとしたのも、そういうことだったかと思った。
見られていると感じていたのだろう。
「何も言わないところを見ると、その女性と親密だというのは本当のようだな。最近、お前も家を出たしいい年だからな。干渉するのもどうかと思い、放っておいた。私も見合いとかは好きでなかったから、お前にそういう縁談を押しつけるのもやめていたのもある。で、どういうことかお前のはなしを聞こうか」
「穂積はなんと言っていましたか?私が女性と付き合うのをわざわざお父さんの耳に入れて、お父さんが何かするのを期待してのことだとすると、彼女の身の上まで話していたのではありませんか?」
父は、デスクの後ろのボードから洋酒を取り出して、グラスに注ぐとこちらに持ってきた。
一口飲んで、グラスを持ちながら話し出した。
「石井のところの秘書だと。次男の。それを聞いてピンときた。蓮見の取引が一部最近石井へいっているという報告だ。お前と蓮見の長男が親しいのは知っている。少し探れば長男が石井の秘書に入れあげているということもすぐにわかった」
さすがだな。父には全てお見通しってところだな。
でも分かっていて呼ぶとはどういうことなんだ。
「彼女と知り合ったきっかけはご想像通りです。蓮見と一緒にいて、知り合いました。相手はふたりとも石井のところの秘書だった。彼は石井の秘書と付き合う前に、取引をはじめたことも私に事前連絡がありませんでした。いくら友人とは言え、ビジネスに関してはドライに付き合ってきました。彼の意図はわかっていたので、止めることもしませんでしたが、おそらく彼も石井とウチの関係を知っていたので言わなかったのだと思います」
父は、グラスをテーブルに置いた。
「先日蓮見社長から謝られた。お前には言ってなかったが……。長男の性格も分かった上で、補填を父親の社長が別な形で提案してきている。息子も哀れだな。親の心子知らず。まあ、人様のことは言えた義理でないがな」
「父さん。お話ししておきます。お付き合いしているのは確かに石井の次男、弘君の秘書です。僕も付き合うかどうか悩みました。惹かれているのはわかっていたのに、連絡を取らずに我慢していたんです。ですが、日にちが経てば経つほど、今までにない感情に揺り動かされて、結局敵対会社だとわかっていながら手を出してしまった。彼女も私が堂本だと知り、最初は驚いていました。でも、実は同じ気持ちだったと確認できたので、今後のことは覚悟のうえで付き合ったのです」
「……覚悟ね。じゃあ、お前の覚悟とやらを聞こうか」
「今、やっている入札は実は弘君との一騎打ちです。付き合うと決めた時に公私混同はしない、仕事の話はしないと決めています。どうしたって、今回のことはお互いの耳に入り、気にはなるでしょう。それより問題があるのです」
「なんだ?」
身を乗り出して聞いてきた父の顔をしっかり見ながら話した。
「弘君のことをお父さんはどのくらいご存じかわかりません。彼はなかなかです。正直次男で助かった。彼が長男だったら大変でした」
匠は息をのんでいった。
「その弘君が、自分の秘書である古川遙さんにかなり前から片思いをしていて、役員就任を機に恐らく告白する気だったようです。彼女曰く、先日好きだと告白され、敵対会社だから僕と別れるよう脅迫されたと言っていました」
父はニヤニヤしながら見ている。
なんで楽しそうなんだ?
人ごとだと思っているな。
「付き合っていることをなぜ次男は知っていたんだ?彼女が話したのか?」
「彼女をつけていたみたいで。ストーカーまがいのことをしたようです」
「次男はかなりやばいヤツだな。で?お前の彼女は尻尾を巻いて逃げ出したか?」
「父さん!」
「お前が、そんなヤワな女と付き合うとは思えない。逃げたりしないだろう。石井の次男のことは石井の社長から聞いてはいた。長男も父親と似たもの同士だが、どうやら次男は違うと。昔、お前が言っていたのもその次男のことだろ」
「お父さん。よく覚えてましたね?そうです。高校時代の……」
「ふーん。穂積君はあっちの手のものかもしれないな。ストーカーの話や、頭が回るということは、その可能性もある。正しく回る頭ならいいんだが、余計なほうに回る頭もあるからな」
父さんは、本当にすごい。
自分の父親で良かったと働き出して間近でみるようになったとき痛感したが、今もそう思う。
「入札関係の書類を穂積君へ回らないようにしろ。今からじゃ遅いかもしれないが、少し変更を入れて攪乱できるか?」
「はい。というか、柿崎以外には本丸は見せてません。システムも別です」
「それなら大丈夫か。安心するなよ。こういうことは思いも寄らない人間が関わってたりする。俺も今まで痴話げんかは色々見てきたが、会社を巻き込む馬鹿はよほどの自信があるか、切れ者か。次男はどこまでかわからんが、その秘書に固執しているとすると、お前と張り合うことでしか彼女の心をつかめないだろう。気をつけろ」
「わかりました。気をつけます」
「で、どうする気なんだ?その秘書と」
「この仕事が片付いたら、彼女にプロポーズしようと思っていました。最初から結婚を意識しないで付き合えないリスクのある相手でしたから。彼女は承諾してくれると思います。ただ、弘君が何をしてくるかわからないので、警戒が必要です。彼女の会社での立場もあります」
「次男がその秘書を大切にしているなら、会社内での立場が悪くなるようなことはしないだろう。心配いらないんじゃないか?」
「そうですね。そうならいいんですが。強引になってきたので、彼女の身が守れるかそれが心配なんです」
「それは、まずいな。直属上司だし、距離を取ることはできないだろう」
「こちらで防御手段は講じます。ただ、万が一何かあったら私のことは切り捨てて下さい。その覚悟はあります」
「ほう?大人になったな匠。ま、俺が現役でお前が息子であるうちは心配無用だ。俺をみくびるなよ」
ニヒルに笑う父さん。男から見てもかっこいい。
母さんがおちたのもわからないではない。
若い頃は相当モテたと聞いている。
すべての縁談を振り払って、母さんと結婚したんだからな。
俺なんかの比じゃないだろう。
とにかく、穂積さんのことをどうするか。
柿崎と相談するしかないと思い、父にはそのことを言うと解放された。
すぐに、柿崎に連絡し、穂積さんの調査を依頼した。
資料を差し替えて、彼女の洗い出しをはじめるよう指示した。
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