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椿姫
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事件から二ヶ月。
ようやく、彼女と連絡を取ろうと決めた。
両親にも宣言した。
柿崎には反対されたが、俺自身が限界だった。
悩み抜いたが、彼女を守って生きていくと決めたからだ。
副社長解任はまもなくだが、他の仕事をする計画もある。
彼女に仕事を辞めさせて、自分のもとへ連れてこよう。
わざとオペラに誘い、人目をひいた。
それくらい彼女に本気だと知らせてやりたかった。
久しぶりに連絡し、痩せた身体の彼女を見て驚いた。
そして、何も話さずとも目を見るとお互いの気持ちが通じた。
「遙。久しぶりだね。痩せたな……」
彼女が愛しくて、人目も気にせず抱き寄せた。
「今日はお出かけするから、おしゃれしてくれ」
* * *
二ヶ月ぶりに彼から突然連絡があった。
終業後、会社の近くで待っていた柿崎さんの車でセレクトショップへ連れて行かれ、上から下まで彼の好みにお着替えしろと言う。
「遙。このオレンジ色のドレスがいいな。髪はアップにしてくれ。うなじが見えるほうがいい。アップにするのは今日だけだぞ。他のヤツには見せないからな。俺のためだけにしてくれ」
そう言うと、私の背中を押して試着室へ押し込む。ドレスを店員に渡すと、店員が試着室にかけてくれる。
「ねえ、匠さん。どこに行くの?わざわざ着替える必要あるの?」
「そう。着替えてオペラ鑑賞だ。俺も着替えるからな」
そう言うと、タキシードを柿崎さんから渡されて、メンズの試着室へ店員に案内されて行ってしまった。
「ステキ」
タキシードに着替えた彼を見て、つぶやいてしまった。
照れた彼の顔も、あまり見られないから大好物。
すると、私を後ろからエスコートする。
そして彼は耳元でつぶやいた。
「綺麗だ、遙。このまま家に帰りたい」
私は真っ赤になってしまった。
「可愛いな、遙。さあ、軽く腹ごしらえして劇場へ行くとしようか」
手を握り、外に出る。
柿崎さんはいなくて、そのまま近くのビストロへ入る。
軽い食事を済ませると、タクシーで劇場へ。
演目は『椿姫』
彼の好きな演目だそうだ。
私はオペラを生で観賞するのは初めて。
緊張する。
良いお席だったので、周りも皆正装している。
「この席は、母のコネだよ。音楽事務所経由でね」
「すごい。まだそんな力がおありなんですね」
「遙のお陰だよ。自分のピアノのファンがいて大きくなってもピアノを嬉しそうに弾いている。それが幸せだったと言っていた。何度事務所に新しいレコーディングを頼まれても弾かないと言っていたのに、この間急に弾くと言い出してね。君の影響だよ。喜んだ事務所はこのチケットを母にくれたというわけだ」
それは良かった。新譜が出れば、コンサートも出来るかも知れない。
リーンゴーン♪
始まった。夢の世界へ。
娼婦のヴィオレッタは身分違いのアルフレードと恋に落ちる。
だが、アルフレードの妹の結婚を理由に、アルフレードの父親に関係を清算するように言われる。
それを受け入れた彼女がアルフレードに嘘をつき、身を退くことから起きる悲劇。
彼は彼女を誤解したまま、彼女は彼を想ったまま病に倒れる。
お互いが再度想いを確認し、逢った頃には彼女の病は手遅れ。
彼女の死がすべてを終わりにする。
華やかな最初の幕が目の前で繰り広げられる。
有名な歌劇。乾杯の歌。
明るい曲がその後の話を想像もさせない。
主人公ふたりは恋に落ちた場面。
ふと、自分と引き換えて考えてしまう。
昨日のことだ。
彼には言っていないが、匠さんのお父様と秘密裏にお会いした。
はじめてだったのに、知った人のようだった。
お母様も親しくさせて頂いている。
お父様の話をふたりから聞いていたせいかもしれない。
「古川さん。申し訳ないが、話がある」
「匠さんとは距離を置いていました」
「体調を崩していたというのは妻からも聞いている。すまなかったね。どうしても石井の関係者と連絡を取るのは反対だったんだ」
「わかっています。私のこの仕事を考え直さない限り、もう匠さんとはとはいられないことも」
「君が仕事を辞めたとしても、すぐには無理だ。君のことも噂になっている。わかっているだろう?」
「はい。社内でも言われていますので……。直属の弘取締役が防波堤になってくださっていますが、無理だと思います」
「どうする気だい?」
「仕事は異動が難しければ、辞めるつもりです」
「そうか。実は、匠は副社長を解任される予定だ」
「そこまで……本当ですか?」
彼のお父様は、私を見るとゆっくり話した。
「匠は二ヶ月ぶりに近々君へ連絡するつもりだと言っていた。私は止めなかったよ。匠は君が好きだよ。君を自分のものとするためなら、何でもすると言っていた。迷惑をかけたくないので、副社長の首も切ってくれたら、一時的に別な仕事をして君と生きると私に言っていた。ただ、古川さん。申し訳ないが私にとってあいつは仕事の後継者というだけなく、息子でもある。たったひとりの子供だ。スキャンダルどうこうではなく、妻のためにも息子を守る必要がある」
「つまり、彼と距離を置いて、できれば別れて欲しいと言うことですね?」
「……こんなことを私が君に言ったと匠が知ったら、籍を抜いて出て行くかも知れない。だが、会社のことは私の力でなんとかするが、匠を退社させることだけは阻止したい。平社員で海外支社に飛ばし、時期が来れば呼び戻すつもりなんだ」
目の前で座っていたが、驚きで手が白くなっていく。
そこまでとは……。
何が理由で弘取締役がそこまで匠さんを攻撃しようとするのか、わからない。
私のせい?だとすると、身を退くしかない。
「……わかりました。会社を巻き込むのは私も本意ではありません。ご迷惑おかけして申し訳ございませんでした」
「君がとても素晴らしい女性なのは妻からも聞いていたし、今も直接お話ししてそう思っている。君を守るためでもあるんだ。時間が必要だ。いずれ匠と何も気にせず会えるときが来るだろう。その時までふたりの気持ちが変わらなければ大丈夫だ」
目の前で流れていくオペラを見ながら、涙が出る。
自分もこのヴィオレッタと何が違うというのだろう?
でも、決断が必要だ。
弘取締役の秘書を降りたいと昨日社長には言ってある。
下ろしてもらえなければやめると伝えた。
そして、ハッキリ言ってきた。
弘取締役とお付き合いする気持ちもないし、結婚してくれと言われてもお断りだとお伝えした。
社長から聞かれたからだ。
いずれ、弘取締役に社長からその話が耳に入るだろう。
きっと、怒るに違いない。
何をしてくるか分からない。
だけど、今はすっきりしている。
やっと行動に起こせた。
少し遅すぎたのだ。
彼にこんなに迷惑をかけてから行動しても遅かったが、それでもすっきりした。
この椿姫を見終わったら、別れを受け入れる準備をする。
そう心に決めた。
彼は突然、私をボックス席で抱きしめて、深いキスをした。
正面の舞台では、ヴィオレッタがアルフレードとキスをしていた。
そう、キスだけでお互いの気持ちが分かる。
私達、とても愛し合ってる。それは間違いないわ。
おそらく、この後彼からプロポーズされるだろう。
お父様のはなしだと間違いない。
だけど、それを聞いたら何も出来ない。
「遙。少しだけ帰り話したいんだ。いいかい?」
「ごめんなさい。今日、こんなに遅くなるとは思っていなくて。実は明日弟が上京してくるので、準備しないといけないんです」
「そうだったのか」
「司法試験を控えていて。うちに泊めようと思っています」
「わかった。今日はすぐに送ろう」
「タクシーで帰ります。大丈夫ですから」
そう言うと、下に降りた。
望が上京してくるのは来週の予定。
嘘ついちゃった。
でも、これ以上一緒にいられない。
人目にも付いているし、何があるか分からない。
そのまま別れた。
ようやく、彼女と連絡を取ろうと決めた。
両親にも宣言した。
柿崎には反対されたが、俺自身が限界だった。
悩み抜いたが、彼女を守って生きていくと決めたからだ。
副社長解任はまもなくだが、他の仕事をする計画もある。
彼女に仕事を辞めさせて、自分のもとへ連れてこよう。
わざとオペラに誘い、人目をひいた。
それくらい彼女に本気だと知らせてやりたかった。
久しぶりに連絡し、痩せた身体の彼女を見て驚いた。
そして、何も話さずとも目を見るとお互いの気持ちが通じた。
「遙。久しぶりだね。痩せたな……」
彼女が愛しくて、人目も気にせず抱き寄せた。
「今日はお出かけするから、おしゃれしてくれ」
* * *
二ヶ月ぶりに彼から突然連絡があった。
終業後、会社の近くで待っていた柿崎さんの車でセレクトショップへ連れて行かれ、上から下まで彼の好みにお着替えしろと言う。
「遙。このオレンジ色のドレスがいいな。髪はアップにしてくれ。うなじが見えるほうがいい。アップにするのは今日だけだぞ。他のヤツには見せないからな。俺のためだけにしてくれ」
そう言うと、私の背中を押して試着室へ押し込む。ドレスを店員に渡すと、店員が試着室にかけてくれる。
「ねえ、匠さん。どこに行くの?わざわざ着替える必要あるの?」
「そう。着替えてオペラ鑑賞だ。俺も着替えるからな」
そう言うと、タキシードを柿崎さんから渡されて、メンズの試着室へ店員に案内されて行ってしまった。
「ステキ」
タキシードに着替えた彼を見て、つぶやいてしまった。
照れた彼の顔も、あまり見られないから大好物。
すると、私を後ろからエスコートする。
そして彼は耳元でつぶやいた。
「綺麗だ、遙。このまま家に帰りたい」
私は真っ赤になってしまった。
「可愛いな、遙。さあ、軽く腹ごしらえして劇場へ行くとしようか」
手を握り、外に出る。
柿崎さんはいなくて、そのまま近くのビストロへ入る。
軽い食事を済ませると、タクシーで劇場へ。
演目は『椿姫』
彼の好きな演目だそうだ。
私はオペラを生で観賞するのは初めて。
緊張する。
良いお席だったので、周りも皆正装している。
「この席は、母のコネだよ。音楽事務所経由でね」
「すごい。まだそんな力がおありなんですね」
「遙のお陰だよ。自分のピアノのファンがいて大きくなってもピアノを嬉しそうに弾いている。それが幸せだったと言っていた。何度事務所に新しいレコーディングを頼まれても弾かないと言っていたのに、この間急に弾くと言い出してね。君の影響だよ。喜んだ事務所はこのチケットを母にくれたというわけだ」
それは良かった。新譜が出れば、コンサートも出来るかも知れない。
リーンゴーン♪
始まった。夢の世界へ。
娼婦のヴィオレッタは身分違いのアルフレードと恋に落ちる。
だが、アルフレードの妹の結婚を理由に、アルフレードの父親に関係を清算するように言われる。
それを受け入れた彼女がアルフレードに嘘をつき、身を退くことから起きる悲劇。
彼は彼女を誤解したまま、彼女は彼を想ったまま病に倒れる。
お互いが再度想いを確認し、逢った頃には彼女の病は手遅れ。
彼女の死がすべてを終わりにする。
華やかな最初の幕が目の前で繰り広げられる。
有名な歌劇。乾杯の歌。
明るい曲がその後の話を想像もさせない。
主人公ふたりは恋に落ちた場面。
ふと、自分と引き換えて考えてしまう。
昨日のことだ。
彼には言っていないが、匠さんのお父様と秘密裏にお会いした。
はじめてだったのに、知った人のようだった。
お母様も親しくさせて頂いている。
お父様の話をふたりから聞いていたせいかもしれない。
「古川さん。申し訳ないが、話がある」
「匠さんとは距離を置いていました」
「体調を崩していたというのは妻からも聞いている。すまなかったね。どうしても石井の関係者と連絡を取るのは反対だったんだ」
「わかっています。私のこの仕事を考え直さない限り、もう匠さんとはとはいられないことも」
「君が仕事を辞めたとしても、すぐには無理だ。君のことも噂になっている。わかっているだろう?」
「はい。社内でも言われていますので……。直属の弘取締役が防波堤になってくださっていますが、無理だと思います」
「どうする気だい?」
「仕事は異動が難しければ、辞めるつもりです」
「そうか。実は、匠は副社長を解任される予定だ」
「そこまで……本当ですか?」
彼のお父様は、私を見るとゆっくり話した。
「匠は二ヶ月ぶりに近々君へ連絡するつもりだと言っていた。私は止めなかったよ。匠は君が好きだよ。君を自分のものとするためなら、何でもすると言っていた。迷惑をかけたくないので、副社長の首も切ってくれたら、一時的に別な仕事をして君と生きると私に言っていた。ただ、古川さん。申し訳ないが私にとってあいつは仕事の後継者というだけなく、息子でもある。たったひとりの子供だ。スキャンダルどうこうではなく、妻のためにも息子を守る必要がある」
「つまり、彼と距離を置いて、できれば別れて欲しいと言うことですね?」
「……こんなことを私が君に言ったと匠が知ったら、籍を抜いて出て行くかも知れない。だが、会社のことは私の力でなんとかするが、匠を退社させることだけは阻止したい。平社員で海外支社に飛ばし、時期が来れば呼び戻すつもりなんだ」
目の前で座っていたが、驚きで手が白くなっていく。
そこまでとは……。
何が理由で弘取締役がそこまで匠さんを攻撃しようとするのか、わからない。
私のせい?だとすると、身を退くしかない。
「……わかりました。会社を巻き込むのは私も本意ではありません。ご迷惑おかけして申し訳ございませんでした」
「君がとても素晴らしい女性なのは妻からも聞いていたし、今も直接お話ししてそう思っている。君を守るためでもあるんだ。時間が必要だ。いずれ匠と何も気にせず会えるときが来るだろう。その時までふたりの気持ちが変わらなければ大丈夫だ」
目の前で流れていくオペラを見ながら、涙が出る。
自分もこのヴィオレッタと何が違うというのだろう?
でも、決断が必要だ。
弘取締役の秘書を降りたいと昨日社長には言ってある。
下ろしてもらえなければやめると伝えた。
そして、ハッキリ言ってきた。
弘取締役とお付き合いする気持ちもないし、結婚してくれと言われてもお断りだとお伝えした。
社長から聞かれたからだ。
いずれ、弘取締役に社長からその話が耳に入るだろう。
きっと、怒るに違いない。
何をしてくるか分からない。
だけど、今はすっきりしている。
やっと行動に起こせた。
少し遅すぎたのだ。
彼にこんなに迷惑をかけてから行動しても遅かったが、それでもすっきりした。
この椿姫を見終わったら、別れを受け入れる準備をする。
そう心に決めた。
彼は突然、私をボックス席で抱きしめて、深いキスをした。
正面の舞台では、ヴィオレッタがアルフレードとキスをしていた。
そう、キスだけでお互いの気持ちが分かる。
私達、とても愛し合ってる。それは間違いないわ。
おそらく、この後彼からプロポーズされるだろう。
お父様のはなしだと間違いない。
だけど、それを聞いたら何も出来ない。
「遙。少しだけ帰り話したいんだ。いいかい?」
「ごめんなさい。今日、こんなに遅くなるとは思っていなくて。実は明日弟が上京してくるので、準備しないといけないんです」
「そうだったのか」
「司法試験を控えていて。うちに泊めようと思っています」
「わかった。今日はすぐに送ろう」
「タクシーで帰ります。大丈夫ですから」
そう言うと、下に降りた。
望が上京してくるのは来週の予定。
嘘ついちゃった。
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