異世界転移したら……。~色々あって、エルフに転生してしまった~

伊織愁

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第二十六話 『ドリュアス跡地に出発』

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 朝から珍しく騒いでいる瑠衣に、クリストフへ朝の挨拶に来た新成人たちは、目が点になって驚いていた。 次々に挨拶に来る新成人たちは、優斗と華にも挨拶をして来た。

 多分だが、次期里長の二人への挨拶の方がメインだ。 優斗と華は気づいていない。

 まだ残っている新成人たちに挨拶を返していく中、優斗はふと思う。 皆が少しずつ変わっている様に、自身も変わっているところがあるのではないかという事。

 隣に座る華の方へ向いて訊いてみた。

 「俺も前世から変わってるところあるのか? あ、華から見てだけど……」
 「えっ……変わったところ?……」

 思ってもいなかった質問が来たからか、他に理由があるのか分からないが、華は明後日の方へ視線を泳がせて言い淀んだ。

 そして、何かを決意した後、頷いた華は、にっこり笑みを張り付けて口を開いた。

 「変わったところはあるけど……それは、私だけの秘密」
 「えぇ、なんで、秘密?!」
 「秘密は秘密だから」

 華は絶対に言う気が無いらしい。

 (えぇぇっ! 監視スキルっ! お前は……俺が変わったところ、分かるか?)

 『……ユウトが分からないなら、僕に分かるはずないよ。 僕は君であって、君は僕なんだからさ』

 (あ、そうなのかっ、全然、気づかなかったっ)

 『えぇ、本気で言ってるのっ?!』

 (……そんな事よりも、俺が変わったところだ。 内容によっては華に嫌われる可能性がっ)

 「う~ん、優斗は分からなくてもいいんじゃないかなっ」
 「えっ、華っ! なんでっ? 余計、気になるんだけどっ」

 優斗の中で、聞きたいけど聞きたくない様な2つの感情がぶつかって葛藤した。

 結果、華に嫌われたくない一心で、尋ねる事にした。

 「それは……華にとっては嫌なところ?」
 「ううん、全然、嫌じゃないよ。 それに前世とは育った環境が違うし、人種も違うしね。 違って当然だし、いいんじゃない? って思うかな。 うん、それも個性よね」

 華は何故か1人で納得して答えを出した。

 (なんだろう、とても気になるんだけど……)
 
 華は微笑むだけで、結局は何も答えず、優斗は自身で答えを出さなければならなくなった。 考え込んでいる内に、次はオースターの集落の人達が優斗と華へ朝の挨拶をしに、村長のツリーハウスに訪れた。

 優斗と華は気さくに挨拶を交わし、小一時間、住人達と交流した。

 そして、華はお願いがあると言う。
 
 「あ、あのね、それよりもお願いあるんだけど」
 「えっ、お願い?」

 華の瞳が煌めいていた。 華の表情には覚えがある。 まさかとは思っていたが、優斗の勘は当たった。 どうやら優先される事が他に合った為、ずっと我慢していたらしい。

 「オースターの村を出る前に、優斗たちが着てた戦士隊の隊服姿をもう一度、じっくり拝ませて欲しいっ」

 『ハナ、ぶれないね。 きっとずっと我慢してたんだ、叶えてあげたら?』

 「あ、ああ」
 「本当っ! じゃ、最後の夜でもいいから、精神体飛ばして来てくれない? その時に、隊服を着て来て欲しいっ!」
 「……っわ、分かった」

 優斗が了承すると、華の笑顔が明るく輝いた。 含み笑いをする華に、優斗と監視スキルは若干、引くのだった。

 そして、優斗たち以外の新成人たちは、術者を残して故郷へと帰って行った。 

 残った術者たち、先に帰ったマリナと、治療を終えて帰ったエカテリーニを除いたライオス、レモス、ディノの3人は、華と一緒に治療作業を行うという。

 残っていたディノは帰る方向が同じなので、一緒にキュテーラ村へ同行する事になった。
 
 ◇

 怪我をした戦士隊の人達の治療も終わり、オースターを出発する前日の夜。 

 華のベッドに優斗の精神体が飛んで来ていた。 透き通っている精神体の優斗が華の目の前で微笑んでいる。

 今夜は、フィルとフィンもいない。 

 また、二人で森の奥で休んでいる様だ。

 優斗は華との約束通り、戦士隊の隊服を着てくれていた。 優斗の隊服姿を見ると、華の瞳が煌めいた。

 「すっごい似合ってるよ。 ちゃんとじっくり見たかったの。 ありがとう、優斗」
 「……っいや、喜んでもらえて良かったよ」

 優斗の頬が引き攣っていたが、華は細部まで凝視した。 精神体は透き通ってはいるが、華には関係ない。 じっくりと優斗の深緑のアサシン風の隊服姿を観賞した。

 華の満足いくまで隊服の観賞が終わると、今後の旅の話になった。

 「ドリュアス跡地までどれくらいだろう? そうか……5日くらいかっ、遠いな。 ドリュアスまで行って、エーリスまで戻るとして、10日以上かかるのかっ……」
 「10日以上……遠いね」
 
 (また、監視スキルと話してる)

 「ゆっくりと行こうよ。 次期里長として村に寄ったら、代表の人とか村長にも挨拶しないとだしね」
 「でも、グラディアスに戻るのも遅れるけど……いいのか? 華」
 「大丈夫……いつ戻っても父に怒られるのは必至だから……」

 華の表情が無になる。

 「……そ、そうか。 修行の途中で、飛び出して来たんだったな」
 「……っうん」
 「俺も一緒に謝るよ」

 眉尻を下げた優斗が、透けた手を華の手に添える。 華は微笑んで優斗に答えた。
 
 「ありがとう、本当に大丈夫だから。 あ、それよりも私、優斗に訊きたい事があったんだった」
 「ん? 何?」
 「前に、優斗の魔力が戦士隊の人を怯えさせたでしょ? あれって何? 優斗の魔力って他の人には視えないよね? って、あれ?」

 (優斗の顔色が悪いっ……透き通ってるのに顔色悪いって……もしかして、地雷踏んだ?!)

 華の目の前で、優斗がもの凄く狼狽えていた。 どうやら訊いてはいけない事を訊いてしまった様だ。 華は、前に話していた事を思い出していた。 優斗は、前世から変わった所はないかと訊いて来た。

 (本当は、秘密にする事もなかったんだけど……優斗の様子だと、言わない方が良いよね。 戦士隊の人を怯えさせた魔力も何かあるんだろうし……きっともの凄く落ち込む。 今みたいに……)

 精神体が飛んで来たり、華の周囲で漂う視えていないはずの優斗の魔力が、戦士隊の人を怯えさせるくらい、前世よりも今世の優斗の気持ちが重いって事。

 (前世よりも重いなんて……優斗には、絶対に言えないっ。 でも、私は気にしないんだけどな。 それだけ私の事を好きって事だし、私の事を一番に考えて欲しいし、もっと独占欲を出して欲しい。 なんて思う私も、優斗のこと言えないな。 私の気持ちも充分、重い)

 狼狽える優斗を眺めている内に面白くなり、華は堪らず吹き出してしまった。 

 急に笑い出した華に、優斗は訳が分からず、顔を傾げるばかりだった。

 「華っ?!」
 「ふふっ、ごめん、何でもないからっ」
 「……っえぇぇ」

 優斗の精神体が本体に戻ると、華は深い眠りに着いた。 周囲で漂っている優斗の魔力がゆらりと揺れて、監視スキルが優斗の姿を形取っていく。 

 監視スキルが華の頬を愛おしそうに撫でる。

 優斗に華が寝た事を報告すると、寝室の空気に微かな異変が混じる。 異変を感じ取り、小さく息を吐いてから、ある一点を凝視した。 

 僅かな光の玉が浮かんでいた。

 『何か、用ですか? 主さま』

 楽しそうに笑う主さまのしわがれた声が響き渡り、薄暗い寝室で柔らかくて優しい白い光が現れる。

 相変わらず白い布を幾重にも身体に巻き付けて、男性なのか、女性なのか分からない中性的な顔立ちが煌めいていた。 

 煌めく美貌からは想像できないしわがれた声が飛び出して来た。

 「やだな~。 そんな迷惑そうな顔しないでよ」
 『そりゃするでしょ。 主さまが来るって事は、何か面倒な事を押し付ける時なんだから』
 「ふふっ、凄い言われようだ。 警戒心、剝き出しだね。 確か前は、信用してもらえてたはずなのに」
 
 主さまは悪びれる事も無く、いつもの軽い調子で話し、監視スキルの話を面白そうに聞いていたが。 不意に、真剣さが混じったしわがれた声を落とされる。

 「悪魔を取り込んだエルフと遭遇したんだってね。 ここまで酷い状態になっているなんて、気づかなかったよ」
 『……本当に知らなかったのか?』

 主さまは、少し意味深に微笑むだけで返事を返して来た。
 
 「忠告をちょっとね。 まだ他にもいるから気を付けてね。 あの人数が一斉に、悪魔に負けて『災害』が起きたら、この世界が壊れてしまうからね。 何としても、回避してもらいたいんだ。 やるなら、必ず一匹ずつだよ」
 『……』

 監視スキルの表情に驚愕の色が混じり、言葉が出て来なかった。 まさに瑠衣の危惧した事が起こるかも知れないという。

 世界が壊れるなど、危惧した事以上の話だ。

 「これからちょっと、私の方が忙しくなるんだ。 暫くは来られないから、早めに教えておこうと思ってね。 それと思いついた事があって、ユウトを起こす時の新しいネタなんだけどね。 早速、試してみて」
 『はぁ~』

 主さまが楽しそうに優斗を揶揄う為のネタを提供し出し、先程まで真面目な話をしていたというのに。 監視スキルは主さまのふざけているのか、ただ楽しんでいるだけなのか。 いたずら心満載の主さまを、眉を下げて半眼で見つめるのだった。

 『……主さま、5歳児かっ……』

 こうして揶揄うネタが主さまから監視スキルに提供され、優斗へと実行に移されるのだった。

 ◇

 『おはようございます。 【ハナを守る】スキルを開始します。 一部のスキルを除いて全てのスキルを発動します。 ハナの位置を確認、安全を確認しました。 周囲に危険はありません。 【透視】と【傍聴】スキルを発動します。 ハナは既に起床しています。 最新の映像を送りますか?』

 監視スキルの声が頭の中に響き、恒例の如く優斗は起こされた。 しかし、何故か釈然としない感情が胸の奥でざわついている。 

 優斗は顔を顰めてベッドの上で起き上がった。

 『どうしたの? ハナはもう、朝食の準備をしてるよ。 映像だそうか?』

 優斗は無言で頷いた。 華が2段目のキッチンで朝食の準備をしている姿が脳内のモニター画面に映し出された。 華の周囲で優斗の魔力が漂い、警戒心が混じっている様に見える。 

 今朝は従者(男性)が朝食の手伝いの為に、華のそばにいたからだ。

 (……何か、1人歩きしてないか? 俺の魔力……)

 『……暴走させないようにね。 虫除けスプレーが漏れたら、また、ハナに突っ込まれるよ』

 「……っ」

 先日の事を思い出して、言葉を詰まらせた優斗の脳内で、監視スキルの楽しそうに笑う声が響く。

 優斗は息を吐き出した。 起きた時に胸がざわついたのは、華が従者と一緒に居るからか、と華が映る脳内のモニター画面を凝視した。 

 首を傾げて思考した後、答えが出た。

 (いや、違う。 今朝は何故か、監視スキルが何か仕掛けてくると思ったんだ。 だから、無意識に身構えたんだった)

 『えっ! そうなんだ、虫の知らせってやつ? 本当はしようと思ってたんだけど。 今日は出発の朝だし、優斗の機嫌が悪いと周りに迷惑が掛かるでしょ? だからね、今日は止めておいた』

 (やっぱり何かしようと思ってたのかっ! 本当にやめろよっ)
 
 監視スキルの話に項垂れた後、優斗は溜め息を吐いて、朝の身支度をする為にベッドを出た。

 朝食後のオースターの広場では、残っていた術者の3人が帰路に着く為、旅の支度を村長の所の使用人と準備していた。

 連れて来た一角馬に荷物を括りつけたり、幌馬車へ荷物を積んだりと、忙しそうに働いている。

 優斗たちも漏れずに、風神を幌馬車に繋げたり、荷台部分に人数が増えた分を乗せていた。 華とクリストフ、ディノの分も荷物が増えてしまったが、風神には色々と便利な魔法があるので、3人分が増えたとしても、軽々と乗せられる。

 幌馬車の座席部分、6人が余裕で座れる広さに高級なクッションが敷かれ、荷台部分は、合計6人分の荷物が乗せられた。

 背後から駆け寄って来る足音を聞き、優斗たちは振り返った。

 「おはようございます、皆さん。 もう出発準備は終えられたんですねっ! すみません、僕の分まで乗せていただいてっ! 村長に最後の挨拶をしていたら、遅れてしまい。 申し訳ありません」

 顔を合わせると、直ぐにディノが平身低頭で頭を下げて来た。

 「ディノ、おはよう。 いいんだよ、同じ方向に帰るんだから、気にしないで」
 「おはよう、ディノ。 そうそう優斗の言う通り、気にするな。 幌馬車の中でキュテーラ村の事が聞けたら嬉しいしな」
 「おはよう、ディノ。 キュテーラ村までの旅、楽しみだね。 ディノも楽しもう」
 「はい、よろしくお願いします」

 明るく答える優斗と瑠衣、仁奈に爽やかな笑みを浮かべたディノだったが、華の顔を見ると、表情に緊張の色が混ざった。
 
 「おはよう、ディノさん。 私もたのしっ」
 「うあぁ、じ、次期里長~っ。 居るのに気づかず気安く声を掛けてしまってすみませんっ」
 
 華が居る事に気づいたディノは、少し距離を取って離れた。 優斗たちは、ディノとの初日の自己紹介の時の事を思い出した。 華とは一緒に戦士隊の治療に当たってたはずなんだが、未だに華に緊張しているのか、と優斗たちは呆れた様に眉を下げた。

 「エレクトラアハナ様、今回はとても勉強になりました。 帰る方向が同じという事で、帰路をご一緒させて頂く事をとても嬉しく思います」

 瑠衣がディノの硬い調子を止めた。
 
 「硬いっ、硬いっ! ディノ、次期里長でも、華ちゃんも俺らと同い年なんだから、気軽に行こうぜ」
 「そうそう、華は……」

 仁奈が何かを言いかけて、笑みを浮かべたまま表情が固まった。 大体、仁奈の言いたい事は分かった。 きっと『美男美女好きのフィギアオタクだから』と続いたのだろう。 仁奈の表情が物語っていた。

 ディノには『フィギアオタク』の部分は分からないだろうが。

 華も仁奈が言いたい事は分かったらしく、言葉を詰まらせた後、気を取り直してディノに笑いかけた。

 「……っ仁奈。 ディノ、私からもお願い、敬語を止めて気軽に話して欲しい。 後、様付けは取れないよね……」
 「華、直ぐには無理だろ」
 「優斗?」

 華が何を言いたいのか察した優斗は、横から華とディノの間に入った。
 
 「ディノ、キュテーラ村に着くまでに敬語を止める事、華の事は『ハナさん』って呼ぶ事。 分かった? 次期里長の命令だから」
 「は、はい、了解しましたっ。 あっ……。 うん、分かった」
 
 優斗は、にっこりと黒い笑みを浮かべて、さりげなくディノが華を呼び捨てにする機会を奪い去った。 奪わなくとも、性格上ディノが他人を呼び捨てにする事はないのだろうが、優斗の迫力に恐れ戦いていた。 優斗以外、瑠衣たちの間で何とも言えない空気が流れた。

 『うわぁ、権力濫用は引くよ~、ユウトっ。 ほら、ルイたちも引いてるよ』

 (うるさいよっ……男で華の事を呼び捨てにしていいのは、俺だけだからっ)

 『はいはい』

 監視スキルの事は、一言で黙らせた。

 瑠衣と仁奈、フィルとフィン、風神の全員が優斗に引いている姿が視界の端に入っていたが、優斗は綺麗に無視した。 

 華は優斗の隣で、眉を下げて困った様な笑みを浮かべていた。 しかし、何も言わないので呆れているだけだろう。

 優斗たちが出発準備を終え、後はクリストフ待ちだった。 待ち人だったクリストフは、数人の戦士隊を連れてやって来た。

 戦士隊を引き連れてやって来たクリストフに、優斗と華は唖然として口を開けて見つめた。

 優斗と華の様子にクリストフが不思議そうに顔を傾げる。

 「なんだ? どうした、二人とも面白い顔して?」
 「ま、待ってっ! クリストフさん、後ろの戦士隊の人達も一緒に行くんですか?!」
 
 優斗はクリストフに慌てて聞いた。

 「そうだが、駄目なのか?」
 「駄目って言うか……」

 クリストフの後ろで整列している戦士隊の人数を確認すれば、ざっと30か40人はいる。 戦士隊の人数にかなり引いた優斗の脳裏で浮かぶのは、江戸時代の大名行列だ。

 (……っ大名行列にしか視えないっ)

 「何、驚いてるんだ。 戦士隊の人数は、次期里長なら当たり前っていうか、少ないくらいだぞ」
 「そ、それでも……もう少し人数を減らしてくださいっ」

 優斗が言うと、後ろで瑠衣たちも同意して高速で頷いていた。 優斗の脳裏で、キャンプ場からオースターの村まで帰って来た帰路が思い出された。 戦士隊に囲まれて歩く森はとても窮屈だった。

 ドリュアス跡地までは、観光気分で行くというのに、絶対に避けたいと思っていた。

 息を吐き出したクリストフは、『仕方ないな』と頭を乱暴に掻くと、連れて来た戦士隊と向き合い、戦士隊の再編成を行い出した。 優斗と華以外で残っていた要人と言えば、アストライオス・サルゼタキスだ。

 ライオスは術者で、コマータース村の村長の四男だ。 省いた戦士隊は、ライオスの方へ回す事にしたそうだ。 クリストフが眉を寄せて、腕を組みながら言う。

 「これ以上の戦士隊は減らせねぇからな」
 「はい、分かりました。 ありがとうございます、クリストフさん」
 「ありがとうございます」

 (この人数でも多いけど、もう文句は言えない)

 なんとか、戦士隊の人数を20人弱に変えてもらい、後ろで状況を見守っていた瑠衣たちも安堵していた。 フィルが優斗の頭の上に飛び乗り、クリストフとディノを含めた7人が幌馬車に乗り込んだ。 

 風神は準備が整ったらしく、鼻を鳴らして優斗たち一行に出発を促した。

 戦士隊の準備が整うと、優斗たちが乗る幌馬車を中心に、戦士隊の騎馬隊が隊列を組む。 村長とオースターの住人と挨拶もそこそこにして、一行は村を出てキュテーラ村を目指して出発した。
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