15 / 55
第3章 障療院、そして二冊あった本
15
しおりを挟む
ミチは女の子にみおぼえがあった。さっき聖と一緒にいた子だ。みれ。
砂森が窓のそばまで進んだ。
ミチは、窓の外をそっとのぞいた。低い山が見えた。下を向くと池だ。ミチは頭のなかで昨日と今日に出会った人たちから教わったひごめのことを整理しようとした。
進一郎が住む古くて広いお屋敷、色無閣という洋館、それにこの赤い御殿。
二つの池がつながっためがね池。
一ツ目山と二ツ目山。
(池の向こうに見えるから、あれは二ツ目山)
ミチがそう考える間に、砂森が本棚から一冊の本を取りだした。
「これだね、新しい版のほう」
ミチは本をのぞきこんだ。『ひごめのむかしばなし』と書いてあるが、たしかに、ミチが持ってきた本とはべつのものだ。
砂森のほうは着物姿の女の絵だ。
両手でなにかをささげるようにして持っている。なにか赤くて小さなもの。
ミチは進一郎から書庫で手渡されたほうの本をバッグからとりだした。
こちらの表紙は緑色の布張りの本で、絵がない。
「見た目、ちがいますね」
「中身はおなじだよ。このあたりで古くから伝わる民話や伝承の本です。古いほうはぼくらが生まれる前の本。新しいほうは南小が創立百周年、北小が七五周年を迎えたときに在校生に配布されたんだよ」
砂森がミチに手をのばしたので、ミチは手にした古い本をさしだした。砂森が本をぱらぱらとめくって言った。
「新しいほうが読みやすいかもしれない。よかったらどうぞ」
砂森は古い本と新しい本、両方を重ねてミチに手渡した。
「読みおわったらここへもどしてください」
「はい、ありがとうございます」
砂森が本棚のそばからはなれて、ふたたび歩きはじめた。
ミチもあとを追った。
本棚の向かい側にまたまた横開きの扉。
一面すべて柱をはさんで端っこから端っこまで扉だ。壁がない。
ミチはつぶやいた。
「ここの部屋はぜんぶ扉でつながっていますね」
「うん。旅館のときには襖だったけど、子どもが使うと破れてぼろぼろになっちゃうから木の扉と取りかえたんだ。もとは宴会をやるような広間です。ほら、欄間の細工なんか旅館っぽいでしょう」
砂森が扉の上を指さした。
ミチはたずねた。
「らんまってなんですか」
「襖の上の彫刻のことだよ。ここの欄間は凝っていて、色が塗ってあるんだ」
「ほんとだ」
扉の上の鴨居と天井にはさまれた、横に細長い空間をミチはながめた。
そして(あっ)と思った。
緑に塗った木の葉、茶色の木枝、そういう彫刻の中央に朱塗りの部分があった。
朱色の牛の彫りもの。
「赤い牛だ」
あの壁画とおなじだ、書庫の奥で見つけた壁画、ミチはそう思った。
砂森がほほえんだ。
「ミチくん、その本を読んでからこの建物を見てまわると、おもしろいよ。ひごめのむかしばなしの場面を彫ったものがあちこちにあるんだ」
言いながら砂森は扉をからからと開けた。
「こっちが遊戯室です。ボールで遊ぶのはこっちにしてください」
「そうしてるじゃん」
部屋の奥から声がして、砂森に向かってドッジボールが飛んできた。
さっきのボールだ。砂森はボールをキャッチしてぽんっと投げかえした。
「君に言ったんじゃないよ、快斗くん。いまミチくんを案内しているんだよ」
「あ、そ」
さっきの男の子だ。
ミチが砂森のうしろから部屋のなかをのぞきこむと、快斗ともう一人の子がいた。快斗がミチにむかってニカッと顔中でわらってみせた。ミチも口の端をあげて返しながら、さっと部屋に目を走らせた。
こっちの部屋には畳がしいてある。
となりの図書室とおなじで広い窓があり、その下に低いロッカーがあってボールやレゴブロックやそのほかこまごまとしたおもちゃが置かれていた。
遊戯室は広い空間だった。
ミチはあることに気づいた。
遊戯室のまんなかにも上の部分に欄間があるのだ。ミチは砂森にたずねた。
「ここ、もしかして二部屋ぶんですか」
砂森がうなずいた。
「正解です。田んぼの田の字を思いうかべてみてください」
ミチは頭のなかで砂森の言ったとおりにした。砂森がつづけた。
「この障療院、というか二番御殿の二階は広い空間を田の字に仕切っています。昔の日本家屋でよくある間取りだね。襖を閉めれば四つの部屋になるし、すべてを外してしまえば一つの大きな部屋になる」
「じゃあ、ここの奥と最初の学習室が扉でつながっているんですか」
「今度も正解だね」
砂森がほほえんだ。
ミチは二部屋ぶんだという空間の、いちばん奥へ目をこらした。
窓からいちばん遠い場所で、いまは電気もついていない。
うっすらと暗い。
横になっている人間がいた。
ミチの心臓がドキンと一つ大きくはねた。
聖だ。
まるで猫みたいに畳の上で丸くなっている。
ミチが目をこらすと、聖が目を閉じているのが見えた。
砂森もおなじように聖に気づいたようで、首をかしげた。
「聖くんは眠っているのかな」
「うん」
返事をしたのは快斗といっしょに遊んでいるもう一人の男子だ。
「なんか眠いって、入ってきてすぐにすーすー寝てる」
「めちゃくちゃ寝てる。ぜんぜん起きないよ」
快斗もうなずいた。
ミチはホッとしている自分に気づいた。
聖とおなじ場所にいる、五時半までそれがつづくのだと思うと、急に足元がおぼつかないような感覚をおぼえた。そしてこの場にいる全員があたりまえのように、聖の存在を受け入れていることを、どう考えればいいのか、とも思った。
「快斗くん、空来くん、ちょっと通るね」
砂森が男子二人に声をかけて遊戯室へ入った。ミチもついていった。砂森が部屋の奥へ進んでいく。ミチは少しのあいだ足を止めて遊戯室をながめた。
二間つづきの広間。区切りのように残された欄間。色のあせた畳。
天井に描かれたどっしりした絵。木と古い畳のにおい、それから子どものにおい。
そして部屋のすみっこで眠る聖。
ミチはあらためて、
(障療院ってなんだろう)
と考えた。
「ミチくん、こっちへ」
砂森が振りむいてミチをうながした。
ミチはいそいで歩を進めた。
砂森が部屋の奥にある、おなじみのたくさん並ぶ扉の一枚を開けた。
扉の向こうには長机とロッカーが見えた。
長机には中学生の紗がいた。最初の学習室だ。
砂森が言った。
「はい、もとの部屋です。こんな感じ。さて、もう少しで北小の子たちも来るから、そしたらみんな学校の宿題をやります。ああ、でも、ミチ君は勉強道具を持ってきていないね」
「はい。砂森さん、ぼくこれを読んでいいですか」
ミチは二冊の『ひごめのむかしばなし』を掲げてみせた。
砂森がうなずいた。
「そうだね、今日はそうしてください。今から読みますか」
「すぐに読みたいです。」
「だったらこのへんの席を使ってください。あ、図書室でもいいよ」
「はい」
砂森が窓のそばまで進んだ。
ミチは、窓の外をそっとのぞいた。低い山が見えた。下を向くと池だ。ミチは頭のなかで昨日と今日に出会った人たちから教わったひごめのことを整理しようとした。
進一郎が住む古くて広いお屋敷、色無閣という洋館、それにこの赤い御殿。
二つの池がつながっためがね池。
一ツ目山と二ツ目山。
(池の向こうに見えるから、あれは二ツ目山)
ミチがそう考える間に、砂森が本棚から一冊の本を取りだした。
「これだね、新しい版のほう」
ミチは本をのぞきこんだ。『ひごめのむかしばなし』と書いてあるが、たしかに、ミチが持ってきた本とはべつのものだ。
砂森のほうは着物姿の女の絵だ。
両手でなにかをささげるようにして持っている。なにか赤くて小さなもの。
ミチは進一郎から書庫で手渡されたほうの本をバッグからとりだした。
こちらの表紙は緑色の布張りの本で、絵がない。
「見た目、ちがいますね」
「中身はおなじだよ。このあたりで古くから伝わる民話や伝承の本です。古いほうはぼくらが生まれる前の本。新しいほうは南小が創立百周年、北小が七五周年を迎えたときに在校生に配布されたんだよ」
砂森がミチに手をのばしたので、ミチは手にした古い本をさしだした。砂森が本をぱらぱらとめくって言った。
「新しいほうが読みやすいかもしれない。よかったらどうぞ」
砂森は古い本と新しい本、両方を重ねてミチに手渡した。
「読みおわったらここへもどしてください」
「はい、ありがとうございます」
砂森が本棚のそばからはなれて、ふたたび歩きはじめた。
ミチもあとを追った。
本棚の向かい側にまたまた横開きの扉。
一面すべて柱をはさんで端っこから端っこまで扉だ。壁がない。
ミチはつぶやいた。
「ここの部屋はぜんぶ扉でつながっていますね」
「うん。旅館のときには襖だったけど、子どもが使うと破れてぼろぼろになっちゃうから木の扉と取りかえたんだ。もとは宴会をやるような広間です。ほら、欄間の細工なんか旅館っぽいでしょう」
砂森が扉の上を指さした。
ミチはたずねた。
「らんまってなんですか」
「襖の上の彫刻のことだよ。ここの欄間は凝っていて、色が塗ってあるんだ」
「ほんとだ」
扉の上の鴨居と天井にはさまれた、横に細長い空間をミチはながめた。
そして(あっ)と思った。
緑に塗った木の葉、茶色の木枝、そういう彫刻の中央に朱塗りの部分があった。
朱色の牛の彫りもの。
「赤い牛だ」
あの壁画とおなじだ、書庫の奥で見つけた壁画、ミチはそう思った。
砂森がほほえんだ。
「ミチくん、その本を読んでからこの建物を見てまわると、おもしろいよ。ひごめのむかしばなしの場面を彫ったものがあちこちにあるんだ」
言いながら砂森は扉をからからと開けた。
「こっちが遊戯室です。ボールで遊ぶのはこっちにしてください」
「そうしてるじゃん」
部屋の奥から声がして、砂森に向かってドッジボールが飛んできた。
さっきのボールだ。砂森はボールをキャッチしてぽんっと投げかえした。
「君に言ったんじゃないよ、快斗くん。いまミチくんを案内しているんだよ」
「あ、そ」
さっきの男の子だ。
ミチが砂森のうしろから部屋のなかをのぞきこむと、快斗ともう一人の子がいた。快斗がミチにむかってニカッと顔中でわらってみせた。ミチも口の端をあげて返しながら、さっと部屋に目を走らせた。
こっちの部屋には畳がしいてある。
となりの図書室とおなじで広い窓があり、その下に低いロッカーがあってボールやレゴブロックやそのほかこまごまとしたおもちゃが置かれていた。
遊戯室は広い空間だった。
ミチはあることに気づいた。
遊戯室のまんなかにも上の部分に欄間があるのだ。ミチは砂森にたずねた。
「ここ、もしかして二部屋ぶんですか」
砂森がうなずいた。
「正解です。田んぼの田の字を思いうかべてみてください」
ミチは頭のなかで砂森の言ったとおりにした。砂森がつづけた。
「この障療院、というか二番御殿の二階は広い空間を田の字に仕切っています。昔の日本家屋でよくある間取りだね。襖を閉めれば四つの部屋になるし、すべてを外してしまえば一つの大きな部屋になる」
「じゃあ、ここの奥と最初の学習室が扉でつながっているんですか」
「今度も正解だね」
砂森がほほえんだ。
ミチは二部屋ぶんだという空間の、いちばん奥へ目をこらした。
窓からいちばん遠い場所で、いまは電気もついていない。
うっすらと暗い。
横になっている人間がいた。
ミチの心臓がドキンと一つ大きくはねた。
聖だ。
まるで猫みたいに畳の上で丸くなっている。
ミチが目をこらすと、聖が目を閉じているのが見えた。
砂森もおなじように聖に気づいたようで、首をかしげた。
「聖くんは眠っているのかな」
「うん」
返事をしたのは快斗といっしょに遊んでいるもう一人の男子だ。
「なんか眠いって、入ってきてすぐにすーすー寝てる」
「めちゃくちゃ寝てる。ぜんぜん起きないよ」
快斗もうなずいた。
ミチはホッとしている自分に気づいた。
聖とおなじ場所にいる、五時半までそれがつづくのだと思うと、急に足元がおぼつかないような感覚をおぼえた。そしてこの場にいる全員があたりまえのように、聖の存在を受け入れていることを、どう考えればいいのか、とも思った。
「快斗くん、空来くん、ちょっと通るね」
砂森が男子二人に声をかけて遊戯室へ入った。ミチもついていった。砂森が部屋の奥へ進んでいく。ミチは少しのあいだ足を止めて遊戯室をながめた。
二間つづきの広間。区切りのように残された欄間。色のあせた畳。
天井に描かれたどっしりした絵。木と古い畳のにおい、それから子どものにおい。
そして部屋のすみっこで眠る聖。
ミチはあらためて、
(障療院ってなんだろう)
と考えた。
「ミチくん、こっちへ」
砂森が振りむいてミチをうながした。
ミチはいそいで歩を進めた。
砂森が部屋の奥にある、おなじみのたくさん並ぶ扉の一枚を開けた。
扉の向こうには長机とロッカーが見えた。
長机には中学生の紗がいた。最初の学習室だ。
砂森が言った。
「はい、もとの部屋です。こんな感じ。さて、もう少しで北小の子たちも来るから、そしたらみんな学校の宿題をやります。ああ、でも、ミチ君は勉強道具を持ってきていないね」
「はい。砂森さん、ぼくこれを読んでいいですか」
ミチは二冊の『ひごめのむかしばなし』を掲げてみせた。
砂森がうなずいた。
「そうだね、今日はそうしてください。今から読みますか」
「すぐに読みたいです。」
「だったらこのへんの席を使ってください。あ、図書室でもいいよ」
「はい」
0
あなたにおすすめの小説
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
アリアさんの幽閉教室
柚月しずく
児童書・童話
この学校には、ある噂が広まっていた。
「黒い手紙が届いたら、それはアリアさんからの招待状」
招かれた人は、夜の学校に閉じ込められて「恐怖の時間」を過ごすことになる……と。
招待状を受け取った人は、アリアさんから絶対に逃れられないらしい。
『恋の以心伝心ゲーム』
私たちならこんなの楽勝!
夜の学校に閉じ込められた杏樹と星七くん。
アリアさんによって開催されたのは以心伝心ゲーム。
心が通じ合っていれば簡単なはずなのに、なぜかうまくいかなくて……??
『呪いの人形』
この人形、何度捨てても戻ってくる
体調が悪くなった陽菜は、原因が突然現れた人形のせいではないかと疑いはじめる。
人形の存在が恐ろしくなって捨てることにするが、ソレはまた家に現れた。
陽菜にずっと付き纏う理由とは――。
『恐怖の鬼ごっこ』
アリアさんに招待されたのは、美亜、梨々花、優斗。小さい頃から一緒にいる幼馴染の3人。
突如アリアさんに捕まってはいけない鬼ごっこがはじまるが、美亜が置いて行かれてしまう。
仲良し3人組の幼馴染に一体何があったのか。生き残るのは一体誰――?
『招かれざる人』
新聞部の七緒は、アリアさんの記事を書こうと自ら夜の学校に忍び込む。
アリアさんが見つからず意気消沈する中、代わりに現れたのは同じ新聞部の萌香だった。
強がっていたが、夜の学校に一人でいるのが怖かった七緒はホッと安心する。
しかしそこで待ち受けていたのは、予想しない出来事だった――。
ゾクッと怖くて、ハラハラドキドキ。
最後には、ゾッとするどんでん返しがあなたを待っている。
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
星降る夜に落ちた子
千東風子
児童書・童話
あたしは、いらなかった?
ねえ、お父さん、お母さん。
ずっと心で泣いている女の子がいました。
名前は世羅。
いつもいつも弟ばかり。
何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。
ハイキングなんて、来たくなかった!
世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。
世羅は滑るように落ち、気を失いました。
そして、目が覚めたらそこは。
住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。
気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。
二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。
全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。
苦手な方は回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。
石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!
こちらは他サイトにも掲載しています。
まぼろしのミッドナイトスクール
木野もくば
児童書・童話
深夜0時ちょうどに突然あらわれる不思議な学校。そこには、不思議な先生と生徒たちがいました。飼い猫との最後に後悔がある青年……。深い森の中で道に迷う少女……。人間に恋をした水の神さま……。それぞれの道に迷い、そして誰かと誰かの想いがつながったとき、暗闇の空に光る星くずの方から学校のチャイムが鳴り響いてくるのでした。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる