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第5章 カゲイシオオカミの急襲
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こんなときなのに、あるいはこんなときだからこそ、ミチはあることを理解した。
それは、どんな状況でも一人の人間はそのままその人だ、ということだった。
状況がひどくなって変わるとしたら、いっそうその人らしくなるという変化だ。
羽根島先生はいっそう羽根島先生らしく、砂森はいっそう砂森らしく、快斗はいっそう快斗らしくふるまう。
快斗がどうするかについて、結局のところ快斗にもミチにも決定権はなかった。
それをふりかざしたのは、その場へ入ってきた者だった。
「砂森さんっ」
紗が息を切らしてもどってきた。人を呼んできたのだ。
「ちょ、ちょうど出入り口で出会ったんです」
「砂森先輩、羽根島先生は大丈夫ですか」
紗が連れてきたのは――進一郎だった。
進一郎もやはり青い顔をしている。
話を聞いてひどく緊張しているのが気配でミチに伝わった。紗も進一郎も障療院の学習室に入ったとたんにハッとした顔になってカゲイシオオカミを見つめた。
進一郎が口を開いた。
だが、そのすぐあとにその場にひびいた言葉は、進一郎とはべつの者の声だった。
「ここ に いる ひと の こども みな わがもと へ くるの だ 」
それは低い、とても低い、ひびわれた声だった。
人間の耳が音として感じとることができるギリギリの低さだった。
まるで雷鳴のようだった。
その声は、進一郎から発せられた。
紗と快斗がギョッとした顔になって進一郎を見た。カゲイシオオカミもだ。いや、カゲイシオオカミだけではない。窓の外からナナカマドウシとイチョウの、
「早すぎる」
「まさかっ、しまったっ」
という声が聞こえた。
進一郎が唖然とした。起きた出来事が信じられないという顔だった。
ミチは、ミチだっておなじだ。目も口も大きく開いてかたまった。
みんなその声が進一郎から発せられたと思ったようだが、ミチだけはちがった。
進一郎が片手を顔のそばまでかかげた。
あの赤いアザ、赤い目のかたちのアザのあるほうの手だ。
その声は進一郎の口ではなく、そのアザから出たものだった。
そして、おなじその声がミチの体の一部、手の甲からもひびいた。
みんなが進一郎に気をとられたのは、進一郎の手の甲から出た声がとても大きく、それに比べるとミチの手の甲から出た声がかすかなものだったためだ。
二人の少年の手の甲から、おなじひとつの声がひびいた。
「アヤ……」
ミチは呆然とつぶやいた。
津江さんがミチたちの手の甲のアザを「アヤ」と呼んだ理由がいまわかった。
あのアヤと、このアヤは、おなじひとつのアヤだ。
(ナナカマドウシさんやイチョウさんが、外にいるときの姿でも、御殿のなかの彫刻でも、どっちもおなじナナカマドウシさんたちなのと、一緒なんだ。アヤ――アヤって、文字や記号みたいだ)
たとえば、ひらがなの「あ」は赤い字も黒い字も、だれが書いても、紙に書いてもモバイルに打ちこんでも、おなじ「あ」であるのとおなじだ。壁画でも、彫刻でも、そして人の体に生じたアザであっても、アヤはおなじひとつのアヤなのだ。
ミチはそのことをとっさに理解した。そしてそのことにショックを受けた。
いや、ショックなどというなまやさしいものではなかった。
いま、ミチ自身の体の一部が、あのアヤなのだ。
(寄主ってこういうことなのか)
ふたたびその声はひびいた。まるで、とどろく雷鳴のようだった。
「その こども ら を つれて くるの だ」
はじめミチは、その言葉がカゲイシオオカミに向けて放たれたのかと思った。
カゲイシオオカミ自身もそう思ったようで、
「おれに指図をするな。おれは貴様の手下ではないのだぞ」
と、うなるような声を上げた。
だがミチやカゲイシオオカミはまちがっていた。
「いこう、みんな。よばれているんだよ」
ほんの少し舌足らずな声がした。
進一郎の背後に、聖がいた。
しかもみれと一緒だった。聖はみれの手を引いていた。それを見たとたんにミチは(しまった)と思った。
紗の顔がさっとゆがんだ。
「もどってきちゃダメでしょう、みれ。あっちでボランティアさんと一緒にいてって言ったじゃない」
みれが首を横にふった。
ミチの目にはみれが泣きそうな顔をしているように見えた。みれは言った。
「みれもみんなと一緒がいい」
聖がほほえんだ。
「うん、みんなでいっしょにいこう、みれちゃんもいっしょ」
聖の笑顔はやさしくておだやかだった。
そしてそれはいまこの場で、机や扉が散乱し、羽根島先生が倒れて意識を失って、進一郎やミチの手の甲から雷鳴がとどろくような声が出たこの場では、ひどく不自然だった。みんながこわばった顔をしているなか、笑顔の聖はミチにはむしろいびつなものに見えた。
砂森が立ち上がって聖を見た。そしてつぶやいた。
「聖くん」
砂森は、はじめて聖に違和感を抱いたようだ。顔に警戒心が浮かんだ。
「呼ばれているって、一体だれが君たちを呼んでいるんですか。職員さんのだれか――」
砂森が言おうとした言葉は途中でとぎれた。聖がミチの手を離し、その手を砂森に向かって突きだした。開いた手のひらが砂森の顔面に当たり、聖の腕がまっすぐに伸びた。
まるで布が風で舞いあがるように砂森の体が飛んだ。砂森は壁に激突した。
「砂森さんっ」
進一郎が叫んだ。ほかの子どもたちはみんなその場に固まった。
「大丈夫」
砂森の声がした。起きた出来事に比べれば落ちついてしっかりした声だ。
「受身は得意ですよ」
「あなたはそうかもしれない」
聖がしずかに言った。みんな聖を見た。
そして一斉にハッと息をのんだ。
聖がみれの体を抱きあげていた。
子どもが、体の大きさがわずかにちがうだけの子どもを抱き上げているのに、軽々とした様子だった。
「みれちゃんはちがうよ。ぼくがおなじことをしたら、みれちゃんとすなもりさんでは、べつなことになる」
「聖、よせ。その子を離せ。お前、なにをやっているんだっ」
進一郎が声をあげた。進一郎は信じられないという顔をしていた。
聖はもう一度ほほえんだ。
「いっしょにきて。みんな。ここにいるこども、みんなだ。よばれているんだよ」
「紗ちゃん」
みれが紗を呼んだ。目がぼんやりしている。
なにをどう考えていいのかわからない、とでもいうような表情だ。みれの顔は血の気が引いて青白かった。
みれに名前を呼ばれた紗もおなじくらい血の気のない顔だった。
紗は一瞬だけ目をふせて、それからサッと顔をあげた。
「みれをはなして、聖くん。私がみれと手をつなぐ。聖くんのいうとおり一緒に行くから、それでいいでしょう」
「だめ。みれちゃんはぼくといっしょ」
聖はみれを抱っこしたまま砂森と進一郎へ近づいた。
「すなもりさん、じっとしてね」
聖の足が砂森を蹴った。いやな音がした。
砂森の背中が壁にズズズ、とこすれるようにして、その場にくずれた。
「砂森さん、足がっ」
かすれた声は快斗のものだった。聖が砂森を見おろした。
「すなもりさんはいいひとだ。みれちゃんをまもって、はねしませんせいとおなじ」
「聖、お前……」
進一郎は砂森のそばで呆然としている。
ミチは言った。
「聖くんじゃありません」
進一郎がミチを見た。ミチも進一郎を見た。そしてつづけた。
「アヤ。聖くんのまねをしているアヤです、進一郎さん」
それは、どんな状況でも一人の人間はそのままその人だ、ということだった。
状況がひどくなって変わるとしたら、いっそうその人らしくなるという変化だ。
羽根島先生はいっそう羽根島先生らしく、砂森はいっそう砂森らしく、快斗はいっそう快斗らしくふるまう。
快斗がどうするかについて、結局のところ快斗にもミチにも決定権はなかった。
それをふりかざしたのは、その場へ入ってきた者だった。
「砂森さんっ」
紗が息を切らしてもどってきた。人を呼んできたのだ。
「ちょ、ちょうど出入り口で出会ったんです」
「砂森先輩、羽根島先生は大丈夫ですか」
紗が連れてきたのは――進一郎だった。
進一郎もやはり青い顔をしている。
話を聞いてひどく緊張しているのが気配でミチに伝わった。紗も進一郎も障療院の学習室に入ったとたんにハッとした顔になってカゲイシオオカミを見つめた。
進一郎が口を開いた。
だが、そのすぐあとにその場にひびいた言葉は、進一郎とはべつの者の声だった。
「ここ に いる ひと の こども みな わがもと へ くるの だ 」
それは低い、とても低い、ひびわれた声だった。
人間の耳が音として感じとることができるギリギリの低さだった。
まるで雷鳴のようだった。
その声は、進一郎から発せられた。
紗と快斗がギョッとした顔になって進一郎を見た。カゲイシオオカミもだ。いや、カゲイシオオカミだけではない。窓の外からナナカマドウシとイチョウの、
「早すぎる」
「まさかっ、しまったっ」
という声が聞こえた。
進一郎が唖然とした。起きた出来事が信じられないという顔だった。
ミチは、ミチだっておなじだ。目も口も大きく開いてかたまった。
みんなその声が進一郎から発せられたと思ったようだが、ミチだけはちがった。
進一郎が片手を顔のそばまでかかげた。
あの赤いアザ、赤い目のかたちのアザのあるほうの手だ。
その声は進一郎の口ではなく、そのアザから出たものだった。
そして、おなじその声がミチの体の一部、手の甲からもひびいた。
みんなが進一郎に気をとられたのは、進一郎の手の甲から出た声がとても大きく、それに比べるとミチの手の甲から出た声がかすかなものだったためだ。
二人の少年の手の甲から、おなじひとつの声がひびいた。
「アヤ……」
ミチは呆然とつぶやいた。
津江さんがミチたちの手の甲のアザを「アヤ」と呼んだ理由がいまわかった。
あのアヤと、このアヤは、おなじひとつのアヤだ。
(ナナカマドウシさんやイチョウさんが、外にいるときの姿でも、御殿のなかの彫刻でも、どっちもおなじナナカマドウシさんたちなのと、一緒なんだ。アヤ――アヤって、文字や記号みたいだ)
たとえば、ひらがなの「あ」は赤い字も黒い字も、だれが書いても、紙に書いてもモバイルに打ちこんでも、おなじ「あ」であるのとおなじだ。壁画でも、彫刻でも、そして人の体に生じたアザであっても、アヤはおなじひとつのアヤなのだ。
ミチはそのことをとっさに理解した。そしてそのことにショックを受けた。
いや、ショックなどというなまやさしいものではなかった。
いま、ミチ自身の体の一部が、あのアヤなのだ。
(寄主ってこういうことなのか)
ふたたびその声はひびいた。まるで、とどろく雷鳴のようだった。
「その こども ら を つれて くるの だ」
はじめミチは、その言葉がカゲイシオオカミに向けて放たれたのかと思った。
カゲイシオオカミ自身もそう思ったようで、
「おれに指図をするな。おれは貴様の手下ではないのだぞ」
と、うなるような声を上げた。
だがミチやカゲイシオオカミはまちがっていた。
「いこう、みんな。よばれているんだよ」
ほんの少し舌足らずな声がした。
進一郎の背後に、聖がいた。
しかもみれと一緒だった。聖はみれの手を引いていた。それを見たとたんにミチは(しまった)と思った。
紗の顔がさっとゆがんだ。
「もどってきちゃダメでしょう、みれ。あっちでボランティアさんと一緒にいてって言ったじゃない」
みれが首を横にふった。
ミチの目にはみれが泣きそうな顔をしているように見えた。みれは言った。
「みれもみんなと一緒がいい」
聖がほほえんだ。
「うん、みんなでいっしょにいこう、みれちゃんもいっしょ」
聖の笑顔はやさしくておだやかだった。
そしてそれはいまこの場で、机や扉が散乱し、羽根島先生が倒れて意識を失って、進一郎やミチの手の甲から雷鳴がとどろくような声が出たこの場では、ひどく不自然だった。みんながこわばった顔をしているなか、笑顔の聖はミチにはむしろいびつなものに見えた。
砂森が立ち上がって聖を見た。そしてつぶやいた。
「聖くん」
砂森は、はじめて聖に違和感を抱いたようだ。顔に警戒心が浮かんだ。
「呼ばれているって、一体だれが君たちを呼んでいるんですか。職員さんのだれか――」
砂森が言おうとした言葉は途中でとぎれた。聖がミチの手を離し、その手を砂森に向かって突きだした。開いた手のひらが砂森の顔面に当たり、聖の腕がまっすぐに伸びた。
まるで布が風で舞いあがるように砂森の体が飛んだ。砂森は壁に激突した。
「砂森さんっ」
進一郎が叫んだ。ほかの子どもたちはみんなその場に固まった。
「大丈夫」
砂森の声がした。起きた出来事に比べれば落ちついてしっかりした声だ。
「受身は得意ですよ」
「あなたはそうかもしれない」
聖がしずかに言った。みんな聖を見た。
そして一斉にハッと息をのんだ。
聖がみれの体を抱きあげていた。
子どもが、体の大きさがわずかにちがうだけの子どもを抱き上げているのに、軽々とした様子だった。
「みれちゃんはちがうよ。ぼくがおなじことをしたら、みれちゃんとすなもりさんでは、べつなことになる」
「聖、よせ。その子を離せ。お前、なにをやっているんだっ」
進一郎が声をあげた。進一郎は信じられないという顔をしていた。
聖はもう一度ほほえんだ。
「いっしょにきて。みんな。ここにいるこども、みんなだ。よばれているんだよ」
「紗ちゃん」
みれが紗を呼んだ。目がぼんやりしている。
なにをどう考えていいのかわからない、とでもいうような表情だ。みれの顔は血の気が引いて青白かった。
みれに名前を呼ばれた紗もおなじくらい血の気のない顔だった。
紗は一瞬だけ目をふせて、それからサッと顔をあげた。
「みれをはなして、聖くん。私がみれと手をつなぐ。聖くんのいうとおり一緒に行くから、それでいいでしょう」
「だめ。みれちゃんはぼくといっしょ」
聖はみれを抱っこしたまま砂森と進一郎へ近づいた。
「すなもりさん、じっとしてね」
聖の足が砂森を蹴った。いやな音がした。
砂森の背中が壁にズズズ、とこすれるようにして、その場にくずれた。
「砂森さん、足がっ」
かすれた声は快斗のものだった。聖が砂森を見おろした。
「すなもりさんはいいひとだ。みれちゃんをまもって、はねしませんせいとおなじ」
「聖、お前……」
進一郎は砂森のそばで呆然としている。
ミチは言った。
「聖くんじゃありません」
進一郎がミチを見た。ミチも進一郎を見た。そしてつづけた。
「アヤ。聖くんのまねをしているアヤです、進一郎さん」
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