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第6章 願いごとは赤い文字で
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ミチは耳をすませた。
はじめに聞こえたのはビョウッという空気のはげしく流れる音だ。
出どころはすぐにわかった。
赤い眼球だ。
まるで、ありえないような特大の掃除機が動いてゴミを吸い取るようにして、古い紙を巻き上げている。
(この音がどうしたというんだろう)
とミチは内心でいぶかしく思った。
それからようやく気づいた。
水の音がする。
ジャバジャバ、ジャバジャバ、という、水が流れる音。
津江さんの声も聞こえた。
「地面がぬれてきたぞな」
ミチはハッとして地面を見おろした。古い紙きれが一枚また一枚とはがれ、いつの間にか地肌がずいぶんあらわになってきたのが見えた。その地肌の色がやけに黒々としているのも見えた。津江さんのいうとおりだ。
進一郎が言った。
「水が入ってきたんだ」
ミチは思わずキョロキョロとあたりを見回した。一体どこから水が入ってきたのか知りたかったのだ。地面近くから水が湧いているのを見つけ、ミチは指さした。
「あそこからです」
「それだけじゃない、あっちにも――他にもだ」
進一郎の言う通りだった。
ジャバジャバ、ジャバジャバ、という音は何か所かから聞こえてくるようだった。
外が大雨だとミチは思いだした。
わずかな距離を歩いただけでシャツや靴下までずぶぬれにしたあのはげしい雨は、おそらくまだ降り続いているはずだ。そしてミチたちは書庫のあった場所の奥、古い墳からずっと下ってここまで来たのだ。ここはひごめ館のなかでも低い場所だ。
「雨がここへ流れこんできたってことですか?」
ミチが進一郎にたずねるのと、ミチの鼻先をバサッと紙きれが飛んでいくのが同時だった。さっきまでよりも水を吸って重くなった紙が、その重さにもかかわらず赤い眼球に引き寄せられたのだ。
ミチは思わず頭上を見上げた。
そしてギョッとした。
引き寄せられた紙がひとかたまりにかたまりつつあった。
古ぼけた、黄ばんだ、だけど本は白かった紙。
茶ばんだ文字はぜんぶ赤い文字だった。
変色した紙と紙に書かれた文字が一つに集まって、丸いかたちを作りかけていた。
「もしかして、目」
ミチはつぶやいた。
進一郎にはそのつぶやきが聞こえたようだ。進一郎がまじまじとミチを見つめた。が、ミチはそれに気づかないまま口だけ動かした。
ミチの口からひとりでに言葉がついて出た。
「目を作ろうとしている――」
洞穴のなか、空中で、乾いたままの紙、水を含んだ紙、宙に舞ったたくさんの紙がいくつも球体になりかけていた。
どうやってか茶ばんだ文字の部分がくしゃりと固まった。
まるで赤い目の虹彩のように。
それはひどくお粗末であったけれど、赤い眼球に似た形になりつつあった。
「まね よ」
声がとどろいた。
「われ を まね よ」
(何を言っているんだ)
はじめミチはその言葉の意味がまったくわからなかった。
「われ は アヤ」
力強いとどろきだった。
「アヤ の まま の アヤ かつてなき アヤ」
「ん、あれ?」
ミチは一瞬、自分の耳がおかしくなったのかと思った。
知らず知らずのうちに耳をそばだて、集中してその声を聞こうとした。
声はつづいた。
「あまねく もの ひとつの もの であり すべての もの」
とどろく声にべつの声が重なって聞こえる。
少なくともミチの耳にはそう聞こえた。ミチは混乱した。
(なんだ、この声は。だれの声なんだろう?)
「かたちなき もの また かたちある もの」
赤い眼球のとどろく声に重なる声は、一つではなかった。
二つ、三つ、四つ――ミチの耳には次第に重なりが増していくように聞こえた。
だんだん数が増えていく。
声はいつの間にか唱和になった。大勢の声だ。
「だれより も つよく ひるいなき もの」
「ちから」
「ちから を あたえる」
「だれより も つよく なる」
いつの間にかたくさんの声がおなじ一つの言葉を唱和していた。
(この声は一体どこから聞こえてくるんだろう?)
ミチは集中して耳をはたらかせた。
「まねよ」
「まねよ まねびよ」
(あっ)
ミチはハッとした。
声の聞こえる場所がわかったように感じて自分の真上を見上げた。
そして大きく目を見開いた。
「なんだ、これ……」
洞穴の頭上に影が生えていた。
そう、『生えた』としかいいようがない。
黒々とした染みのようなものが、頭上のあちこちの岩に生まれつつあった。
いくつも、いくつもだ。
染みのようなものはミチが見ている前で一つ一つじわじわと広がり、しだいに形をなした。
あるものはかぎ爪に見えた。あるものは魚の形になりかけていた。あるものは翼だった。また、あるものは影のなかに鱗が見えた。蛇のようだった。
細い足がたくさん生えているものもあった。
ミチは墳の壁画をはじめて見たときのことを思いだした。(この絵は一体だれが描いたんだろう?)と首をかしげたことを。
そのときにはわからなかったことの答えがいまミチの眼前に繰り広げられていく。
壁画は人の描いたものではなかったのだ。
いや、絵でさえない。
津江さんの声が聞こえた。
「あれはアヤ――紋え。」
ミチはハッとして津江さんを見た。津江さんもミチとおなじように頭上を、黒々とした影のような、絵のようなそれらを、ひたりと見すえていた。
「たくさんのアヤが元いた世界からやって来つつあるぞ。こちらで生まれようとしておるえ」
「生まれる。アヤが」
ミチは津江さんの言葉をオウム返しにつぶやいた。この洞穴に広がっていく光景に圧倒されて他に言葉が出なかった。ミチは頭上へ視線をもどした。そしてあることに気づいた。
しだいに形を明瞭に整えながら、黒々とした影にはやがて二つ、あるいは四つと、影のなかに穴があきはじめた。
(穴、ううん、ちがう、穴じゃない。あれは――目だ)
影絵のなかの空洞のような目の部分に、やがて色がにじみはじめた。
赤い色だ。
「まねびよ われ を」
ミチはふと、前日に聞いたさまざまな言葉を思いだした。ナナカマドウシの言葉、それを聞いた進一郎の言葉、それに津江さんの言葉。
『私たちアヤはこの世界のものをまねる』
『まねることは増えることだ』
『増えることは進むことだ』
『まねると――それが更新されるってことか』
『まねにアヤも人もないぞえ』
「まねれば ちから が て に はいる」
「あっ……」
ミチは声をあげ、しかしその先をつづけることができずに絶句した。
赤い眼球がなにをしようとしているか、ミチはわかった気がした。
そしてミチとほとんど同時に津江さんもそのことに思い当たったようだ。
津江さんの声がミチの耳に届いた。
「まさか、寄主――お前さまは寄主になろうというのか。自らを寄主として、あちらからアヤたちを呼び入れる気かえ」
ざわり、と何かがうごめく気配がした。ざわり、ざわり、ざわり。
それは生きものの気配、たとえじっとしても否応なく生じる気配だ。呼吸をして、わずかにでも動き、目や耳をそばだてる、音よりもかすかだけれど、たしかに感じる気配。
その気配が洞穴に充満しはじめた。
昨日聞いた津江さんの言葉がミチの耳をかすめた。
『あれは『とても悪いもの』をまねて生まれた者ぞな――』
『悪いものがまねると、いっそう悪いものになる――』
ミマネイケをまねた赤い眼球、アヤをまねたアヤ。
そのアヤが実体化し、新たなアヤに自身をまねることを求めている。
ななかまどの大木をまねながら、元いた世界の姿がなかば残ったナナカマドウシのように、黒い岩をまねながら、こちらも元の姿が残ったカゲイシオオカミのように、赤い眼球をまねながら、元の姿の残るアヤが、たくさん生まれようとしていた
はじめに聞こえたのはビョウッという空気のはげしく流れる音だ。
出どころはすぐにわかった。
赤い眼球だ。
まるで、ありえないような特大の掃除機が動いてゴミを吸い取るようにして、古い紙を巻き上げている。
(この音がどうしたというんだろう)
とミチは内心でいぶかしく思った。
それからようやく気づいた。
水の音がする。
ジャバジャバ、ジャバジャバ、という、水が流れる音。
津江さんの声も聞こえた。
「地面がぬれてきたぞな」
ミチはハッとして地面を見おろした。古い紙きれが一枚また一枚とはがれ、いつの間にか地肌がずいぶんあらわになってきたのが見えた。その地肌の色がやけに黒々としているのも見えた。津江さんのいうとおりだ。
進一郎が言った。
「水が入ってきたんだ」
ミチは思わずキョロキョロとあたりを見回した。一体どこから水が入ってきたのか知りたかったのだ。地面近くから水が湧いているのを見つけ、ミチは指さした。
「あそこからです」
「それだけじゃない、あっちにも――他にもだ」
進一郎の言う通りだった。
ジャバジャバ、ジャバジャバ、という音は何か所かから聞こえてくるようだった。
外が大雨だとミチは思いだした。
わずかな距離を歩いただけでシャツや靴下までずぶぬれにしたあのはげしい雨は、おそらくまだ降り続いているはずだ。そしてミチたちは書庫のあった場所の奥、古い墳からずっと下ってここまで来たのだ。ここはひごめ館のなかでも低い場所だ。
「雨がここへ流れこんできたってことですか?」
ミチが進一郎にたずねるのと、ミチの鼻先をバサッと紙きれが飛んでいくのが同時だった。さっきまでよりも水を吸って重くなった紙が、その重さにもかかわらず赤い眼球に引き寄せられたのだ。
ミチは思わず頭上を見上げた。
そしてギョッとした。
引き寄せられた紙がひとかたまりにかたまりつつあった。
古ぼけた、黄ばんだ、だけど本は白かった紙。
茶ばんだ文字はぜんぶ赤い文字だった。
変色した紙と紙に書かれた文字が一つに集まって、丸いかたちを作りかけていた。
「もしかして、目」
ミチはつぶやいた。
進一郎にはそのつぶやきが聞こえたようだ。進一郎がまじまじとミチを見つめた。が、ミチはそれに気づかないまま口だけ動かした。
ミチの口からひとりでに言葉がついて出た。
「目を作ろうとしている――」
洞穴のなか、空中で、乾いたままの紙、水を含んだ紙、宙に舞ったたくさんの紙がいくつも球体になりかけていた。
どうやってか茶ばんだ文字の部分がくしゃりと固まった。
まるで赤い目の虹彩のように。
それはひどくお粗末であったけれど、赤い眼球に似た形になりつつあった。
「まね よ」
声がとどろいた。
「われ を まね よ」
(何を言っているんだ)
はじめミチはその言葉の意味がまったくわからなかった。
「われ は アヤ」
力強いとどろきだった。
「アヤ の まま の アヤ かつてなき アヤ」
「ん、あれ?」
ミチは一瞬、自分の耳がおかしくなったのかと思った。
知らず知らずのうちに耳をそばだて、集中してその声を聞こうとした。
声はつづいた。
「あまねく もの ひとつの もの であり すべての もの」
とどろく声にべつの声が重なって聞こえる。
少なくともミチの耳にはそう聞こえた。ミチは混乱した。
(なんだ、この声は。だれの声なんだろう?)
「かたちなき もの また かたちある もの」
赤い眼球のとどろく声に重なる声は、一つではなかった。
二つ、三つ、四つ――ミチの耳には次第に重なりが増していくように聞こえた。
だんだん数が増えていく。
声はいつの間にか唱和になった。大勢の声だ。
「だれより も つよく ひるいなき もの」
「ちから」
「ちから を あたえる」
「だれより も つよく なる」
いつの間にかたくさんの声がおなじ一つの言葉を唱和していた。
(この声は一体どこから聞こえてくるんだろう?)
ミチは集中して耳をはたらかせた。
「まねよ」
「まねよ まねびよ」
(あっ)
ミチはハッとした。
声の聞こえる場所がわかったように感じて自分の真上を見上げた。
そして大きく目を見開いた。
「なんだ、これ……」
洞穴の頭上に影が生えていた。
そう、『生えた』としかいいようがない。
黒々とした染みのようなものが、頭上のあちこちの岩に生まれつつあった。
いくつも、いくつもだ。
染みのようなものはミチが見ている前で一つ一つじわじわと広がり、しだいに形をなした。
あるものはかぎ爪に見えた。あるものは魚の形になりかけていた。あるものは翼だった。また、あるものは影のなかに鱗が見えた。蛇のようだった。
細い足がたくさん生えているものもあった。
ミチは墳の壁画をはじめて見たときのことを思いだした。(この絵は一体だれが描いたんだろう?)と首をかしげたことを。
そのときにはわからなかったことの答えがいまミチの眼前に繰り広げられていく。
壁画は人の描いたものではなかったのだ。
いや、絵でさえない。
津江さんの声が聞こえた。
「あれはアヤ――紋え。」
ミチはハッとして津江さんを見た。津江さんもミチとおなじように頭上を、黒々とした影のような、絵のようなそれらを、ひたりと見すえていた。
「たくさんのアヤが元いた世界からやって来つつあるぞ。こちらで生まれようとしておるえ」
「生まれる。アヤが」
ミチは津江さんの言葉をオウム返しにつぶやいた。この洞穴に広がっていく光景に圧倒されて他に言葉が出なかった。ミチは頭上へ視線をもどした。そしてあることに気づいた。
しだいに形を明瞭に整えながら、黒々とした影にはやがて二つ、あるいは四つと、影のなかに穴があきはじめた。
(穴、ううん、ちがう、穴じゃない。あれは――目だ)
影絵のなかの空洞のような目の部分に、やがて色がにじみはじめた。
赤い色だ。
「まねびよ われ を」
ミチはふと、前日に聞いたさまざまな言葉を思いだした。ナナカマドウシの言葉、それを聞いた進一郎の言葉、それに津江さんの言葉。
『私たちアヤはこの世界のものをまねる』
『まねることは増えることだ』
『増えることは進むことだ』
『まねると――それが更新されるってことか』
『まねにアヤも人もないぞえ』
「まねれば ちから が て に はいる」
「あっ……」
ミチは声をあげ、しかしその先をつづけることができずに絶句した。
赤い眼球がなにをしようとしているか、ミチはわかった気がした。
そしてミチとほとんど同時に津江さんもそのことに思い当たったようだ。
津江さんの声がミチの耳に届いた。
「まさか、寄主――お前さまは寄主になろうというのか。自らを寄主として、あちらからアヤたちを呼び入れる気かえ」
ざわり、と何かがうごめく気配がした。ざわり、ざわり、ざわり。
それは生きものの気配、たとえじっとしても否応なく生じる気配だ。呼吸をして、わずかにでも動き、目や耳をそばだてる、音よりもかすかだけれど、たしかに感じる気配。
その気配が洞穴に充満しはじめた。
昨日聞いた津江さんの言葉がミチの耳をかすめた。
『あれは『とても悪いもの』をまねて生まれた者ぞな――』
『悪いものがまねると、いっそう悪いものになる――』
ミマネイケをまねた赤い眼球、アヤをまねたアヤ。
そのアヤが実体化し、新たなアヤに自身をまねることを求めている。
ななかまどの大木をまねながら、元いた世界の姿がなかば残ったナナカマドウシのように、黒い岩をまねながら、こちらも元の姿が残ったカゲイシオオカミのように、赤い眼球をまねながら、元の姿の残るアヤが、たくさん生まれようとしていた
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※ イラストは、親友の朝美智晴さまに描いていただきました。
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