始破、その冒険

たなぼたさん

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護衛任務・昼から夜

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重軽が窓に潜んでいた敵を倒したころ・・
時見事務所のロビーに二つの人影が現れた。
一人は女、髪がとても長く、後ろで結んであるにもかかわらずその髪が腰辺りまで来ている。
もう一人は男、銀色の髪を短く切っており、頬に切り傷がある。
「・・・侵入成功か・・。あっけないな」
女が小さくつぶやいた。
「まぁ、そういうなってぇ。全国の事務所から人があつまってるんだぜぇ?」
男が言った。
「しかしここの所長の終未とやらは未来が見えるそうじゃないか。自分の娘の眼を奪われた未来が見えたのだから警備を厚くしているのかと思ったのだがな」
と、女。
「まぁ、十分警備は厚いと思うけどなぁ。・・・俺たちが優秀すぎるんかぁなぁ?」
と男が言い、笑う。
「まぁ、襲撃かけるのは今夜の食事会だぁ・・。それまでゆっくりさせてもらうとしようぜぇ」
「・・ふん」
二人は人ごみに消えた。


「うわっ!すごい人だなぁ!!」
俺はこのビルの一階のロビー出た瞬間、こういってしまった。
今まで書庫のような場所にいたことやあまりこのビルの中を散策していなかったこともあり、俺はあまり人に会っていなかった。そのため、久しぶりに人ごみに出たこともあり、こんなことを言ってしまったわけだ。
「確かに、全国の事務所から人が集まっていることがわかるな」
と業も言っている。
「しかし、こうも人が多いと、侵入者がどんどん入ってきそうだよなぁ・・」
「・・・・・防犯カメラや警備員がたくさんいるから大丈夫・・・」
「ふうん・・。ならいいか」
「おーーい!!作さぁーーん!」
と人の山の向こうから声がした。
「・・ん?その声瞬か?」
「はいーー!!」
と言う声と同時に、瞬が目の前に現れた。
「うわっ!!・・・急に出てくるなよ・・。驚くだろ・・」
「すいません!やっと任務に戻れたことがうれしくて!」
「そうか。じゃあ、一緒に頑張ろうな」
「ハイ!!」
と瞬は元気に返事をした。


そこからアリスちゃんの護衛を3人で続けたが、特に何もなく、夜になった。
(なんかいやな予感がするな・・。嵐の前の静けさって奴か・・?)
そんなことを考えていると、業が
「もうそろそろ食事会が始まります。アリスさんを会場に連れて行きましょう。」
「おお!もうそんな時間か・・。えっと・・会場は・・」
「この階ですね!!」
「ああ、アリスさん、行きましょう」
「・・・・・うん」

食事会の会場にも、たくさんの人が集まっていた。
食事会は立食式で、たくさんのテーブルの上に色とりどりの料理が置いてある。
「おお!!これ食べていいのかな!!」
俺は業に聞いてみた。
「バカ!俺たちは今任務中だ!飯なんて食ってられるか!!」
「瞬もう食ってるけど」
「おいこら待てやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ドドドと瞬を追いかけて業が走ってった。
10秒後
「府が不画布がぁ!がふっ!!」
「何大量に食い物口に突っ込んでんだ!今すぐ吐け!いや!汚い!飲み込め」
「うごっ!ッご!おおお!!!」
「おいマテ業!死ぬぞ!瞬死ぬ!!」
俺はあわてて業を止めに入った。
「・・・おおすまない、瞬」
「だ・・・大丈夫っす・・」
「大丈夫じゃないだろ・・・」
瞬は青ざめた顔でそう答えた。
「・・・・重軽さんの説教と同等の威力か・・」
と何かぶつぶつ言っている。
「しかし、今日は何もなかったな」
「そうだな、しかしこういう時ほど気を抜いてはいけない。たとえば今このフロアの電気が消えたり・・・」
そう業が言った瞬間、電気が消えた。
「「「・・・・・っ!!!!」」」
俺、業、瞬が一気に臨戦態勢になる。
「瞬!業!アリスさんを守れ!」
「「おう!!」」
「俺はレーダーを使って敵の位置を補足する!」
業が能力を使い、敵の位置を確かめようとする・・が
「何だこれは・・・速い!なんて速さだ!」
「なっ!業!敵はどこにいる!」
「くっ!見えなっ・・・!ヤバ・・・」
そう業が言い終わった時、後ろに人の気配を感じた。

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