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【由季也】何かが決壊したみたい
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いいっすよ。
そう言った瞬間。本当に秒で、先輩が覆いかぶさってきた。
「ありがと。ここ、ほったらかしてごめんね。1人でできる?」
紬先輩の手が下着の中に滑り込んできた。そして放置されて中途半端に萎えたそれを軽く握る。声がいつもより甘く響く。
「ん、あの……責任をとっていただけるとありがたいです」
「だよねぇ」
先輩は、鼻歌でも歌いそうなくらいの上機嫌で服を脱がす。そして、再度固くなったそれを掴み、手を上下に滑らす。声を押し殺しているので、くちゃくちゃと湿った音が部屋に響いた。
「なんっ……で、ぬるぬるしてんの?」
冷静な風に見せたい。けど、刺激に反応して体が跳ねる。
「ローション。好き?」
必要以上に耳の近くで話してくるのが恨めしい。こうしていつも1人、イかされて終わる。
────だからそれは、少しだけ仕返しのつもりだった。
耳元の先輩の方を向き、後頭部を抑えキスをした。ついでに舌も入れて、口の中を舐め回すと、彼が応えた。
決壊。
堰き止めていた感情が止まらない。そんなキスだった。そういえば、こうした関係が半年ほど続いているけど、キスをしたのは初めてだった。
「どした? 何か言いたそう」
最中にじっと顔を見ていたせいで、先輩が尋ねる。気恥ずかしくなるくらい、優しい声だった。
「……一緒がいい」
やっと言えた。それは、ずっと奥の方でわだかまっていて、姿が見えなかった言葉だった。
「うん。わかった」
先輩はそう言って、彼のと俺のと、それを一緒に握った。優しかった手つきが忙しなくなる。表情が崩れてと息があがる。
ところ構わず歯を立てる癖。いつもと違う彼の無防備な様子に、満ち足りた気持ちになった。
そして、初めて他人が射精するのを生で見た。そのお陰とか思いたくはないけど、あることに気がついてしまった。
もしかしてこれは、恋かもしれない。
脱力して腕の中にいる彼に既視感があった。猫動画をエンドレスで見ている、その時と似たような気持ち……
「先輩」
「ん?」
素直に返事をする先輩は、無防備すぎて子供のように見えた。
「今度、弟を紹介させてください」
「…………なぜ?」
さっきまでの甘えた様子とは一転、素のトーンで返事がきた。
でも仕方がなかった。恋人候補ができたら弟に紹介するのは決まりなのだから。
そう言った瞬間。本当に秒で、先輩が覆いかぶさってきた。
「ありがと。ここ、ほったらかしてごめんね。1人でできる?」
紬先輩の手が下着の中に滑り込んできた。そして放置されて中途半端に萎えたそれを軽く握る。声がいつもより甘く響く。
「ん、あの……責任をとっていただけるとありがたいです」
「だよねぇ」
先輩は、鼻歌でも歌いそうなくらいの上機嫌で服を脱がす。そして、再度固くなったそれを掴み、手を上下に滑らす。声を押し殺しているので、くちゃくちゃと湿った音が部屋に響いた。
「なんっ……で、ぬるぬるしてんの?」
冷静な風に見せたい。けど、刺激に反応して体が跳ねる。
「ローション。好き?」
必要以上に耳の近くで話してくるのが恨めしい。こうしていつも1人、イかされて終わる。
────だからそれは、少しだけ仕返しのつもりだった。
耳元の先輩の方を向き、後頭部を抑えキスをした。ついでに舌も入れて、口の中を舐め回すと、彼が応えた。
決壊。
堰き止めていた感情が止まらない。そんなキスだった。そういえば、こうした関係が半年ほど続いているけど、キスをしたのは初めてだった。
「どした? 何か言いたそう」
最中にじっと顔を見ていたせいで、先輩が尋ねる。気恥ずかしくなるくらい、優しい声だった。
「……一緒がいい」
やっと言えた。それは、ずっと奥の方でわだかまっていて、姿が見えなかった言葉だった。
「うん。わかった」
先輩はそう言って、彼のと俺のと、それを一緒に握った。優しかった手つきが忙しなくなる。表情が崩れてと息があがる。
ところ構わず歯を立てる癖。いつもと違う彼の無防備な様子に、満ち足りた気持ちになった。
そして、初めて他人が射精するのを生で見た。そのお陰とか思いたくはないけど、あることに気がついてしまった。
もしかしてこれは、恋かもしれない。
脱力して腕の中にいる彼に既視感があった。猫動画をエンドレスで見ている、その時と似たような気持ち……
「先輩」
「ん?」
素直に返事をする先輩は、無防備すぎて子供のように見えた。
「今度、弟を紹介させてください」
「…………なぜ?」
さっきまでの甘えた様子とは一転、素のトーンで返事がきた。
でも仕方がなかった。恋人候補ができたら弟に紹介するのは決まりなのだから。
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