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私、帝国領で暴れます!
私、正体がバレます!
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とりあえず、謝罪は必須です。許してもらえるかどうかはともかく、それは人として、しなければならないでしょう。
私は王国の連中とは違うので。あんなクズには堕ちたくないものです。絶対に。
「すみませんでした!」
「お、俺の方から……も……、お、おれ……。あふ……」
私が頭を下げた横で、商人さんが目を見開いたまま気絶しました。そしてそのまま、地面に倒れています。
……え? なんで?
疑問が尽きません。商人さんが急に倒れる意味が分からないです。襲われた、という事も無いはずなのです。周りには魔物もおりませんし、暗殺者の様な人もいませんから。
服毒したんでしょうか? いえ、タイミング的におかしいです。
……それなら、相手が知っている人だったから、とか……?
ちょっと顔を上げて目の前を見ると、銀髪さんの姿が見えます。まあ、カッコいいんじゃないかな? って私が思うくらいには、お顔も整っていると思います。髪も瞳も銀色で、肌は白くてすべすべ。そこに凛々しい顔立ちまで加わっているのだから、さぞや世の女の子たちからモテるのだろうなぁ~って。
あ、もしかして、銀髪さんが綺麗な顔をしていたから、驚きすぎて倒れてしまった感じですかね? この商人さん、もしかして綺麗なお顔の男性が好きなんですかね?
それならまあ、仕方ないかも……。
「あ、えっと、すみません。ウチの商人さんが……あはは」
「誰がウチの商人さんだ!」
「ッ!!!」
急に起き上がるからビックリしましたよ! あなたはゾンビですか! 腐乱臭を撒き散らすだけの、腐った肉体を持った…………流石にそれは失礼ですね。撤回します。ええ、ゾンビなのは王国の連中です。
それはともかく。
「起きてたんですか?」
「起きたんだよ! はっ! 違う! 嬢ちゃん! 早く謝れ! 死ぬぞ!」
そう言って、商人さんは私の頭をグイグイグイっと押し込みます。地面に向けて。グリグリ押し付けなくてもいいのに! 小石が痛いんですよ!?
そう思って抗議しようとしたら、商人さんはそれ以上に頭を擦り付けていました。…………私、ドン引きしました。
いやいやだって、自分で自分の事イジメてるんですよ? 絶対痛いじゃん……。しかもこの人、超希少な回復魔法とか使えないと思いますし……。
そう思ってみていると、商人さんの口から、何やら不穏な言葉が飛び出してきました。
「だ、だだっ、第一皇子殿下ッ! この度は誠に申し訳ありませんでした!!!!!」
第一、皇子……。皇子……?
そう言えば、見覚えがある様な、ない様な……?
その時、私の脳裏にとある光景が思い出されました。
「あーッ!!!!!」
そうです! そうでした! ロンディーヌとは、つい最近外交したんです! その場に銀髪さんも青髪さんもいました! 青銀の鎧さんも三人くらい!
確か確か、その時はブスッ! とした顔をして、ピキピキとなりそうな程に顔を顰めたりしていた様な気がします。
すっかり忘れていました!
あー、そっか……。そうですよね。私が逃げ出す三日くらい前に、外交を終えたんですもんね。このくらいで遭遇するのも普通のことかもしれませんね。
「ど、どうした……!?」
突然声を上げたからか、隣で土下座をしていた商人さんがビクッと肩を震わせ、私の方を見ました。
あっ、額に血が……。
「《回復》。あ、いえ、この銀髪さんーーではなく、シルペスト? さんの事を知っていたな、と」
「……私の名はシル"ベスター"だ。いや、それはいい。
一般的に私の名前は、シルヴァスで伝わっているはずだが……。なぜ知っていた?」
なぜ、と言われましても……。
「名乗りを聞いたことがあるので……?」
そうとしか答えられませんよね。《音届》の魔法を使えば情報は集まりますけど、わざわざ聞こうとは思いませんし。
でも、私がそう言うと、銀髪さん改め、シルベスターさんは、目を見開きながら驚いています。周りの人は不審そうな顔をしているのに、一人だけ。
「ま、さか……、貴女は……せ、聖女、様……?」
今度は、周りの人たちが一斉に「fa!?」みたいな顔をしました。こっち見んな。
皆さんは揃いも揃って、目が零れ落ちそうな程に目を見開いています。痛くないですか? それ。
「あ、私は"元"聖女です。いよいよ我慢の限界を迎えたので、王国への愛想を尽かして逃げてきました」
「「「「「……は?」」」」」
「いえ、ですから、王国に愛想尽かしたので逃げてきたんです」
皆さんフリーズしてます。もうここ、寒くないですよ? てかむしろ、暑くないですか? ……ゴウゴウ言ってる炎、消しますね。
それより、外交という言葉で思い出したんですけど、この人たちって、すごい不平等な内容でお話を纏めてましたけど……大丈夫だったんでしょうか?
その内容を簡単に言うと、大きな魔石(白金貨10枚相当)のものを、その100分の1である金貨1枚で、『定期的に』王国に融通せよ! ただし、交通税として金貨5枚は支払ってもらう! というものです。
タダでよこせ! それどころかプラスでお金よこせ! と言っているようなものです。王国に売りに行くというか、むしろ献上しに行ってますよね……。金貨までつけて。
……なんでこの人たち、それで締結しちゃったの? バカなんですかね……?
言うまでもないが、締結せざるを得なかったのは、セレスティアさんが王国に居たせいである。要するに、「聖女の加護が無くなってもええんか?」と、脅されていたからだ。
無くなったのは王国の方であったが……。それは自業自得というものであろう。セレスティアさんも人間ということだ。
「にげ、た……?」
「はい。そうです。あの人たち、人前にも関わらず胸揉んできたり、ゲロマズポーションを口に押し込んできたりするんですよ! しかも、回復してあげても「チッ!」ですからね! 最低最悪でした! 本当に!」
私がそう言うと、シルベスターさんたちは何やら、仲間内でお話を始めました。
「その、セレスティア……様? は、王国の事を嫌っている、という認識で良いのだろうか……?」
「え? もちろんですよ。死ねクソ〈ぴー〉〈ぴー〉〈ぴー〈ぴー〉〉が! って思ってます」
「「「「「…………」」」」」
私が思っている、王国への内心を語って聞かせたら、皆さんドン引きしていました。流石にドブカスとか、ウ○コ野郎とか、汚い言葉が多すぎたんでしょうかね?
まあいいですけど! このまま勢いで流しちゃえ!
════════════════
エール感謝4本目!
【補足】
『皇子』は普通、「おうじ」と読むかと思いますが、私は「こうじ」「こうじょ」で揃えてます。読みにくければ、次回からはルビは振らないので、「おうじ」と読んでいただけたらと思います。
私は王国の連中とは違うので。あんなクズには堕ちたくないものです。絶対に。
「すみませんでした!」
「お、俺の方から……も……、お、おれ……。あふ……」
私が頭を下げた横で、商人さんが目を見開いたまま気絶しました。そしてそのまま、地面に倒れています。
……え? なんで?
疑問が尽きません。商人さんが急に倒れる意味が分からないです。襲われた、という事も無いはずなのです。周りには魔物もおりませんし、暗殺者の様な人もいませんから。
服毒したんでしょうか? いえ、タイミング的におかしいです。
……それなら、相手が知っている人だったから、とか……?
ちょっと顔を上げて目の前を見ると、銀髪さんの姿が見えます。まあ、カッコいいんじゃないかな? って私が思うくらいには、お顔も整っていると思います。髪も瞳も銀色で、肌は白くてすべすべ。そこに凛々しい顔立ちまで加わっているのだから、さぞや世の女の子たちからモテるのだろうなぁ~って。
あ、もしかして、銀髪さんが綺麗な顔をしていたから、驚きすぎて倒れてしまった感じですかね? この商人さん、もしかして綺麗なお顔の男性が好きなんですかね?
それならまあ、仕方ないかも……。
「あ、えっと、すみません。ウチの商人さんが……あはは」
「誰がウチの商人さんだ!」
「ッ!!!」
急に起き上がるからビックリしましたよ! あなたはゾンビですか! 腐乱臭を撒き散らすだけの、腐った肉体を持った…………流石にそれは失礼ですね。撤回します。ええ、ゾンビなのは王国の連中です。
それはともかく。
「起きてたんですか?」
「起きたんだよ! はっ! 違う! 嬢ちゃん! 早く謝れ! 死ぬぞ!」
そう言って、商人さんは私の頭をグイグイグイっと押し込みます。地面に向けて。グリグリ押し付けなくてもいいのに! 小石が痛いんですよ!?
そう思って抗議しようとしたら、商人さんはそれ以上に頭を擦り付けていました。…………私、ドン引きしました。
いやいやだって、自分で自分の事イジメてるんですよ? 絶対痛いじゃん……。しかもこの人、超希少な回復魔法とか使えないと思いますし……。
そう思ってみていると、商人さんの口から、何やら不穏な言葉が飛び出してきました。
「だ、だだっ、第一皇子殿下ッ! この度は誠に申し訳ありませんでした!!!!!」
第一、皇子……。皇子……?
そう言えば、見覚えがある様な、ない様な……?
その時、私の脳裏にとある光景が思い出されました。
「あーッ!!!!!」
そうです! そうでした! ロンディーヌとは、つい最近外交したんです! その場に銀髪さんも青髪さんもいました! 青銀の鎧さんも三人くらい!
確か確か、その時はブスッ! とした顔をして、ピキピキとなりそうな程に顔を顰めたりしていた様な気がします。
すっかり忘れていました!
あー、そっか……。そうですよね。私が逃げ出す三日くらい前に、外交を終えたんですもんね。このくらいで遭遇するのも普通のことかもしれませんね。
「ど、どうした……!?」
突然声を上げたからか、隣で土下座をしていた商人さんがビクッと肩を震わせ、私の方を見ました。
あっ、額に血が……。
「《回復》。あ、いえ、この銀髪さんーーではなく、シルペスト? さんの事を知っていたな、と」
「……私の名はシル"ベスター"だ。いや、それはいい。
一般的に私の名前は、シルヴァスで伝わっているはずだが……。なぜ知っていた?」
なぜ、と言われましても……。
「名乗りを聞いたことがあるので……?」
そうとしか答えられませんよね。《音届》の魔法を使えば情報は集まりますけど、わざわざ聞こうとは思いませんし。
でも、私がそう言うと、銀髪さん改め、シルベスターさんは、目を見開きながら驚いています。周りの人は不審そうな顔をしているのに、一人だけ。
「ま、さか……、貴女は……せ、聖女、様……?」
今度は、周りの人たちが一斉に「fa!?」みたいな顔をしました。こっち見んな。
皆さんは揃いも揃って、目が零れ落ちそうな程に目を見開いています。痛くないですか? それ。
「あ、私は"元"聖女です。いよいよ我慢の限界を迎えたので、王国への愛想を尽かして逃げてきました」
「「「「「……は?」」」」」
「いえ、ですから、王国に愛想尽かしたので逃げてきたんです」
皆さんフリーズしてます。もうここ、寒くないですよ? てかむしろ、暑くないですか? ……ゴウゴウ言ってる炎、消しますね。
それより、外交という言葉で思い出したんですけど、この人たちって、すごい不平等な内容でお話を纏めてましたけど……大丈夫だったんでしょうか?
その内容を簡単に言うと、大きな魔石(白金貨10枚相当)のものを、その100分の1である金貨1枚で、『定期的に』王国に融通せよ! ただし、交通税として金貨5枚は支払ってもらう! というものです。
タダでよこせ! それどころかプラスでお金よこせ! と言っているようなものです。王国に売りに行くというか、むしろ献上しに行ってますよね……。金貨までつけて。
……なんでこの人たち、それで締結しちゃったの? バカなんですかね……?
言うまでもないが、締結せざるを得なかったのは、セレスティアさんが王国に居たせいである。要するに、「聖女の加護が無くなってもええんか?」と、脅されていたからだ。
無くなったのは王国の方であったが……。それは自業自得というものであろう。セレスティアさんも人間ということだ。
「にげ、た……?」
「はい。そうです。あの人たち、人前にも関わらず胸揉んできたり、ゲロマズポーションを口に押し込んできたりするんですよ! しかも、回復してあげても「チッ!」ですからね! 最低最悪でした! 本当に!」
私がそう言うと、シルベスターさんたちは何やら、仲間内でお話を始めました。
「その、セレスティア……様? は、王国の事を嫌っている、という認識で良いのだろうか……?」
「え? もちろんですよ。死ねクソ〈ぴー〉〈ぴー〉〈ぴー〈ぴー〉〉が! って思ってます」
「「「「「…………」」」」」
私が思っている、王国への内心を語って聞かせたら、皆さんドン引きしていました。流石にドブカスとか、ウ○コ野郎とか、汚い言葉が多すぎたんでしょうかね?
まあいいですけど! このまま勢いで流しちゃえ!
════════════════
エール感謝4本目!
【補足】
『皇子』は普通、「おうじ」と読むかと思いますが、私は「こうじ」「こうじょ」で揃えてます。読みにくければ、次回からはルビは振らないので、「おうじ」と読んでいただけたらと思います。
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