〇〇少女ワールド 5 夢は天下布武

渋谷かな

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広尾少女

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「eスポーツになっちゃった! 〇〇少女ワールド! アハッ!」
 〇〇少女ワールドは大金の賞金が出る戦略シュミレーション・オンラインゲームです。
「お友達になろうよ! アハッ!」
 姉の真理亜、お友達70億人キャンペーン実施中。
「こんなお姉ちゃんでごめんなさい。ペコッ。」
 良く出来た妹の楓の物語。

「こんな時には渋谷郵便局の宅配員さんにお願いしよう! アハッ!」
 遂に渋谷区渋谷の南側は広尾だけになった。
「お友達になりましょう。渋谷区渋谷、総大将、大神真理亜っと。これで良し。」
 真理亜は広尾に降伏勧告の手紙を書いた。
「そんな面倒臭いことをしないで、私の炎で全て焼き消そうよ。」
 手加減ができないアリア。
「タピオカの次は何がくるのかしら?」
 食べることにしか興味がない楓であった。
「では郵便屋さん、宜しくお願い致します。」
「はい。確かに預かりました。」
 ブー! っと郵便屋さんは真理亜の手紙を預かって、お届け先の広尾に向けて郵便バイクで出発した。
「仮面ライダー少女って、ありよね?」
「郵便宅配少女にしときなさい。」
「アハッ!」
「ウルトラマン少女はダメですか?」
「やめときなさい。」
「アハッ!」
 懲りない真理亜であった。
「それでは渋谷区渋谷の現状報告会議を行います。」
「おお!」
 しかし、真理亜の家には真理亜、楓、アリア、渋谷子の4人しかいない。
「誰もいないんだけど?」
「今の時代、会議はリモートで行うのよ。」
「リモート!?」
 説明しよう。リモートとはテレビ電話のことである。
「みんな、こんにちわ。」
「こんにちわ。楓ちゃん。」
 パソコンの画面に渋谷区渋谷の各地の領土の〇〇少女たちと通信がつながる。
「お友達のみんな。元気ですか?」
「元気です。真理亜ちゃん。」
「おお!? リモートすげえ!?」
 技術の進歩に感動する真理亜。
「みんな! ニューヨークに行きたいか!」
「おお!」
「罰ゲームは怖くないか!」
「おお!」
 いつの間にかウルトラ横断アメリカクイズ。
「飯食ったか?」
「おお!」
「歯を磨いたか!」
「おお!」
「また来週!」
 そしてドリフターズで終わる。
「いや~、リモート、面白いな! アハッ!」
「やっと終わった。」
 テレビ電話に大満足の真理亜。
「パンダちゃん、お姉ちゃんと遊んでいてもらえる。」
「いいよ。」
「何!? 私と戦うというのか? 永遠のライバルよ!」
「真理亜ちゃんと戦うのは久しぶりだね。自分がどこまで高みに登ったか確かめさせてもらおう!」
 真理亜とアリアは家から出て空高くに消えていった。
「さあ、邪魔者が消えたところで会議を始めます。谷子ちゃん、書記をよろしく。」
「はい、がんばります。」
 こうして会議は始まった。
「私たち渋谷区渋谷は、広尾以外の渋谷区の南側を制圧しました。」
「おお!」
「やったー!」
「楓ちゃん! 万歳! 万歳! 万歳!」
「乾杯しよう!」
 リモートで喜びを表現する、お友達の〇〇少女たち。
「ありがとうございます。これも皆様のご協力があってこそのものです。」
 深々とお辞儀する楓。
「ですが、ここで油断をしてはいけません!」
 ピリッとした緊張感がリモートに流れる。
「我々が南側を制圧したのと同じように、リアルタイムで敵も勢力を拡大しています。」
 リアルタイムのオンラインゲーム。それがeスポーツな〇〇少女ワールドである。
「我々が渋谷区の天下布武を成し遂げるためには残りのライバルたちを葬り去らなければなりません。」
 真理亜がいい加減なので、天下布武は妹が引き継いだ。
「まずは同盟国の神宮前。未だに千駄ヶ谷と勝負が着かないで体力の削り合いの自滅パターンで交戦中。」
 神宮前子は、広尾、東、恵比寿の三つ巴の戦いと同じ過ちを犯してしまった。戦力の均衡するもの同士の戦い程、つまらない物はないということである。
「私たちの選択は正しかったのです。」
「おお!」
 渋谷区渋谷は奇跡的に真理亜の案を採用して、弱小国から攻めるという弱い者いじめをして勢力を拡大することに成功した。
「次に道玄坂、宇田川町、神南、松濤の四か国連合崩れ。神山町が身を引いて松濤に一本化。神泉町、円山町を手に入れたまでは良かったが、道玄坂、宇田川町、神南との同盟の協議がまとまらずに、今や全ての国が弱小国レベルで残念。」
 自分の国の名前を残したいと文句の言い合いばかりした悲しい結果である。
「私たちからすると絶好のチャンスです。次に攻め込むのは、この四か国です。」
「おお!」
 南を制圧して士気の高い渋谷区渋谷。
「そして、我々の最大のライバルが渋谷区の北西を支配した、代々木。」
「代々木!?」
「ええ、そうよ。代々木は元代々木町から初台、本町、幡ヶ谷、笹塚、西原、大山町、上原、富ヶ谷を征服し、私たちと対等、若しくはそれ以上の強国になったわ。」
 代々木子が率いる代々木軍は、代々木神園町を取り込むことには失敗したが、どんな手段を使ってでも領土を広げていたのであった。
「これからも激しい戦いが繰り広げられるでしょ。みんな、一緒に頑張りましょう!」
「おお!」
 一致団結する渋谷区渋谷のお友達たち。
「私も参加させてもらうわ!」
 その時、新しい一人の少女とテレビ電話がつながった。
「あなたは?」
「私は広尾子(ヒロ・オッコ)。私も渋谷区渋谷のみんなとお友達になりたい!」
「ありがとう尾子ちゃん。」
 渋谷区渋谷は広尾を手に入れた。
「みんな! 次回から北伐じゃ!」
「おお!」
「夢は渋谷区統一! 天下布武じゃ!」
「おお!」
 悲願のために北方制圧が始まる。
 つづく。
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