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姫の憂鬱
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「明日も補習だ。」
「ええー!? 補修!? せっかくの日曜日なのに!?」
アリスとイリスは孤児院に帰ってきた。
「情けない! ヒールすら使えなかっただと!? アリス!」
「だからアリスって呼ぶな!」
「黙れ。男女。」
「ガーン!? 酷い!? イリスまで!?」
ウリア神父がアリスが回復魔法が使えないと聞いて激怒していた。
(当然といえば当然。アリスが自分の本当の名前じゃないんだから、魔法が使えないのは当たり前だ。許せ! アリス!)
やはりアリスが魔法が使えないのは、本当の名前ではないからであった。訳ありかもしれないが悪いのはウリア神父だった。
「さすがイリス。一回目で回復魔法が使えるとは素晴らしい。」
「ありがとうございます。神父様。」
褒められて嬉しいイリス。
「どこかの出来損ないとは違うな。」
「出来損ないで悪かったな!?」
「認めるのか? 誰もおまえのことだとは言ってないぞ。」
「ガーン!」
神に仕える神父に詐欺にあったアリス。
「クソッ!? 明日こそは回復魔法を使えるようになってみせる!」
魔法の習得に闘志を燃やすアリスであった。
「ヒールが使えるようになったら、大好きなイリスとデートするんだ!」
「しません。」
「ガーン!」
きれいにガーン! の三段オチを決めるアリスであった。
「なんですか?」
その頃、エリスの元に来客があった。
「あなたは白魔法使いの先生のエリスさんですか?」
来客は人の姿はしていたが、どこか黒かった。
「そうですか。なら、死んでください。」
来客はいきなりエリスに襲い掛かる。来客の黒い爪が伸びて刃物の様になる。
「ギャアアアア!?」
エリスは咄嗟にかわすが腕を斬られてしまう。斬られた腕からは血が流れる。
「一撃で終わらせるつもりだったんですが、良くかわしましたね。さすが先生といったところですかね。」
来客は人を傷つけることを楽しんでいる。
「いきなり切りつけて危ないでしょ!?」
(何なの!? この危ない人は!? 本当にあの子たちが帰った後で良かった。)
エリスは教師なのでアリスたち教え子の心配をした。
「ああ!? さてはあなたが教師連続殺人犯ね!」
「ご名答。」
パチパチパチっと拍手する来客。
「死んでもらいますよ!」
客人が突撃してくる。
(ああ~私、死んじゃうんだわ。でも、でもアリスたちを守らなければ!)
エリスは客人の方が強いのが肌で感じ取ったので自分は死ぬと確信した。そして教師の使命感が発動する。
「ゲッホ!?」
グサッと客人の伸びた爪がエリスを突き刺す。
「でも! 諦めない!」
しかし突き刺されて死を待つだけに思えたエリスは諦めていなかった。
「知ってる? アンデットには回復魔法は毒だって。」
「なに!?」
「くらえ! この死神め! 白魔法使いエリスが命じる! 私の命と引き換えに禁術回復魔法を使わせたまえ! ヒール・イン・エクスチェンジ・フォ・ライフ!」
「こいつ!? 死ぬ気か!?」
エリスは自分の命と引き換えに自分の実力以上の行為の回復魔法を放つ。エリスの命の輝きが極大の聖なる光を放つ。
「やった・・・・・・教師として・・・・・・教え子たちは守ったわ。」
光が消えると客人の姿はなかった。
「良かった。」
そう言うとバタっと倒れてエリスは命を落とした。その表情には最後まで教師としての使命を達成した充実感で微笑んでいた。
「もういいかな。安らかに眠らしてやろう。僕は紳士なんでね。」
そこに姿を隠していた客人が現れる。
「まさか自分の命をかけるとは、人間という生き物は分からない。全く理解できない。」
客人は人間ではないようだった。
「でも無駄死にだな。残念。僕は死神でもアンデットでもない・・・・・・悪魔なんでね。致命傷にはならない。」
客人の正体は悪魔だった。
「さあ、次の教師を狩りに行こうか。新しい勇者を育て上げられては困るのでね。」
悪魔の爪を持つ悪魔は暗闇に消えていった。
つづく。
「ええー!? 補修!? せっかくの日曜日なのに!?」
アリスとイリスは孤児院に帰ってきた。
「情けない! ヒールすら使えなかっただと!? アリス!」
「だからアリスって呼ぶな!」
「黙れ。男女。」
「ガーン!? 酷い!? イリスまで!?」
ウリア神父がアリスが回復魔法が使えないと聞いて激怒していた。
(当然といえば当然。アリスが自分の本当の名前じゃないんだから、魔法が使えないのは当たり前だ。許せ! アリス!)
やはりアリスが魔法が使えないのは、本当の名前ではないからであった。訳ありかもしれないが悪いのはウリア神父だった。
「さすがイリス。一回目で回復魔法が使えるとは素晴らしい。」
「ありがとうございます。神父様。」
褒められて嬉しいイリス。
「どこかの出来損ないとは違うな。」
「出来損ないで悪かったな!?」
「認めるのか? 誰もおまえのことだとは言ってないぞ。」
「ガーン!」
神に仕える神父に詐欺にあったアリス。
「クソッ!? 明日こそは回復魔法を使えるようになってみせる!」
魔法の習得に闘志を燃やすアリスであった。
「ヒールが使えるようになったら、大好きなイリスとデートするんだ!」
「しません。」
「ガーン!」
きれいにガーン! の三段オチを決めるアリスであった。
「なんですか?」
その頃、エリスの元に来客があった。
「あなたは白魔法使いの先生のエリスさんですか?」
来客は人の姿はしていたが、どこか黒かった。
「そうですか。なら、死んでください。」
来客はいきなりエリスに襲い掛かる。来客の黒い爪が伸びて刃物の様になる。
「ギャアアアア!?」
エリスは咄嗟にかわすが腕を斬られてしまう。斬られた腕からは血が流れる。
「一撃で終わらせるつもりだったんですが、良くかわしましたね。さすが先生といったところですかね。」
来客は人を傷つけることを楽しんでいる。
「いきなり切りつけて危ないでしょ!?」
(何なの!? この危ない人は!? 本当にあの子たちが帰った後で良かった。)
エリスは教師なのでアリスたち教え子の心配をした。
「ああ!? さてはあなたが教師連続殺人犯ね!」
「ご名答。」
パチパチパチっと拍手する来客。
「死んでもらいますよ!」
客人が突撃してくる。
(ああ~私、死んじゃうんだわ。でも、でもアリスたちを守らなければ!)
エリスは客人の方が強いのが肌で感じ取ったので自分は死ぬと確信した。そして教師の使命感が発動する。
「ゲッホ!?」
グサッと客人の伸びた爪がエリスを突き刺す。
「でも! 諦めない!」
しかし突き刺されて死を待つだけに思えたエリスは諦めていなかった。
「知ってる? アンデットには回復魔法は毒だって。」
「なに!?」
「くらえ! この死神め! 白魔法使いエリスが命じる! 私の命と引き換えに禁術回復魔法を使わせたまえ! ヒール・イン・エクスチェンジ・フォ・ライフ!」
「こいつ!? 死ぬ気か!?」
エリスは自分の命と引き換えに自分の実力以上の行為の回復魔法を放つ。エリスの命の輝きが極大の聖なる光を放つ。
「やった・・・・・・教師として・・・・・・教え子たちは守ったわ。」
光が消えると客人の姿はなかった。
「良かった。」
そう言うとバタっと倒れてエリスは命を落とした。その表情には最後まで教師としての使命を達成した充実感で微笑んでいた。
「もういいかな。安らかに眠らしてやろう。僕は紳士なんでね。」
そこに姿を隠していた客人が現れる。
「まさか自分の命をかけるとは、人間という生き物は分からない。全く理解できない。」
客人は人間ではないようだった。
「でも無駄死にだな。残念。僕は死神でもアンデットでもない・・・・・・悪魔なんでね。致命傷にはならない。」
客人の正体は悪魔だった。
「さあ、次の教師を狩りに行こうか。新しい勇者を育て上げられては困るのでね。」
悪魔の爪を持つ悪魔は暗闇に消えていった。
つづく。
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