11 / 37
ポーちゃんママとゲーム開始
しおりを挟む
「行ってらっしゃい。」
何事もないように普段通りポーちゃんたちを家から送り出すポーちゃんママ。
「家事も終了っと。」
朝食、皿洗い、掃除、洗濯干しを終えたポーちゃんママ。
「それではそろそろ準備しますか。アハッ!」
楽しそうにゲーム専用のパソコンの電源を入れるポーちゃんママ。
「サービス開始までお待ちください。サービス開始は午前10時を予定しております。」
「チッ。少し早かったか。今の間にトイレでも行っとくか。それとランチのポテトの宅配とスーパーに晩御飯のオーダーしとかないと。お手伝いさんが欲しいな。」
現在の時刻は9時30分。準備万全のポーちゃんままであった。
「エクレア様くるぞ!」
その頃、ネットの掲示板はポーちゃんママの話題で持ちきりだった。
「ポッポッポのゲームには必ずエクレア様がインされるぞ!」
「エクレア神降臨!」
「これでゴットカードも神ゲーの仲間入りだ。」
ネット民の間では世界大会30連覇中のポーちゃんママは神扱いされていた。正に世界に誇る日本の誇りであった。例えるならイチロー、ゴジラ、エクレアなのである。
「後1分。この緊張感がたまらん!」
現在の時刻は9時59分。遂に一分をきった。
「3、2、1。戦闘開始だ!」
これが2児の子供を持つゲーマーの母親の生活であった。
「アカウント名はエクレア。年齢は永遠の17才っと。」
次々とゲームの初期設定を入力していく。
「普通の女子高生でいいわね。アハッ!」
ゲームのアバターなので誰にも若作りしているとは言われないのである。
「ほい! きた! ゲームの世界!」
やっと初期設定が終わりパソコンの画面がゲームの画面にきた。
「スキップ! この差が大きいのよね。」
ポーちゃんママはチュートリアルをスキップした。チュートリアルは説明に時間がかかるのでスキップすると他のプレイヤーと約5分以上の差が生まれる。世界大会クラスになると、この差が命取りである。
「まずは無料ガチャを回そうっと! 記念すべき第1号は何が出るかな?」
ポーちゃんママはガチャを回す。
「弓兵か。まあ、無料ガチャだから期待してないけどね。」
無料ガチャはどのゲームでも詐欺みたいなものである。
「やあ! ここから本気を出すか!」
アカウント・エクレアが遂に目覚める。
「今の期間はイベントで竜の探求をやっているから、ガチャの目玉は伝説の勇者トロよ魔王ドラゴン・キングか。」
勇者トロ
レベル80
全ステータス160
・ブレーブ・スラッシュー!
魔王ドラゴン・キング
レベル80
全ステータス160
・DKF(ドラゴン・キング・ファイアー!)
「なになに? シークレット・キャラクター多数ご用意してあります? まったく、うちの旦那はふざけてるんだから!」
プンプンに怒るポーちゃんママ。
「良い子のみんなは親のクレジットカードで真似しないでね! 課金開始!」
ポポーちゃんママが有料ガチャに課金を始める。一般的に有料ガチャに課金する人は一般大衆ではなく、ゲーム関係者の人の方が多い。いわゆるヒットしているという自作自演である。ゲーマーのポーちゃんママもその一人である。
「ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ!」
怒涛のガチャ回しが始まる。
ピーンポーン!
その時、玄関のベルが鳴った。
「は~い。」
ポーちゃんママが玄関を開ける。
「マクドナルです。ポテトの宅配です。」
「ありがとう。」
さっき注文したポテトが届いた。
「美味しい。よし! 燃料補給だ! 続けてガチャを回すぞ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ!」
そして再びガチャを回し始めたポーちゃんママ。
ピーンポーン!
再びベルが鳴る。
「は~い。」
「スーパーです。商品をお届けに来ました。」
「ありがとう。」
さっき注文したネットスーパーの商品が届いた。
「これで晩御飯も大丈夫! 後はポーちゃんが帰って来るまで私を邪魔する者はいない! 本当に家政婦さんが欲しいわ。でも、雇ってしまうとお母さんじゃなくなっちゃうしな~。困っちゃう。」
手抜き専業主婦も辛いのである。
「それでは再びガチャでも回すか。ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ!」
あくまでもお金持ちのポーちゃんママはガチャに課金しまくるのであった。
「1時間で1億円か。まあ、これぐらいでいいだろう。」
やっとポーちゃんママはガチャを回すのをやめた。
「それではどれだけレアが手に入ったか見て見よう。」
これもお金持ちの特権である。
「勇者トロが17枚。魔王ドラゴン・キングが11枚っと。辛うじてカンストしたな。」
初期の設定で1枚被れば0.1のステータスがかけられる。つまり10枚被ればステータスが2倍になるということだ。2倍までが現在のゴットカードの限界値なのでポーちゃんママは1時間1億の課金で何とか達成した。
「だが問題なのがシークレットだ。うちの旦那は変なモノを仕込みやがったな。」
詳細はポーちゃんママも知らない。
「マウス・ナイト? カウ・ナイト? タイガー・ナイト? チキン・ナイトって干支ばっかりじゃん!? 干支戦記ってなんだ!? 12星座と戦わす気かよ!? くだらねえ!?」
ポーちゃんママは旦那の悪口を言うのが大好きだ。
「でも、さすがシークレットだ。ダブらなかったな。」
マウス・ナイト等のシークレットたち
レベル90
全ステータス180
「こうなると2倍まで被らせた勇者トロと魔王ドラゴン・キングの方が強いな。」
勇者トロ、魔王ドラゴン・キング(2倍)
レベル80
全ステータス320
「どう見ても魔王ドラゴン・キングの方が全体攻撃が使えそうで強そうだ。第一形態は人型だし、魔王ドラゴン・キングでプレイしよう。」
ポーちゃんママは自分がプレイするキャラクターを選んだ。お金持ちは最初から一般大衆や無料ガチャの弓兵など使う気はないのだ。
「残りは魔法使い系でいいのかな? 隠れ家と研究所の建設だ。これが一番将来的に差が出る。2週間もあれば禁呪か魔界の召喚獣くらいは手に入るだろう。守りは勇者トロと干支戦記部隊を配置していれば破壊されることもないだろう。」
自由になんでも建設、育成できる。それがゴットカードの世界。
「後は世界全土に手に入れた雑魚キャラクターたちを派遣しよう。きっとお宝とか隠しダンジョンを見つけてくれるだろう。レベル上げとか合成とか面倒臭いから、オートで設定と。楽ちんだな。これなら放置しても物語が進むぞ。」
今時のネットゲームは放置で強くならないと誰も遊んでくれない。
「よし! やってやるぞ! 今日中にクリアするぞ!」
遂にポーちゃんママがイベント竜の探求を開始する。
「目指すわ! 2週間後の対戦モードの大会で優勝することだ!」
ポーちゃんママは先を見据えていた。
つづく。
何事もないように普段通りポーちゃんたちを家から送り出すポーちゃんママ。
「家事も終了っと。」
朝食、皿洗い、掃除、洗濯干しを終えたポーちゃんママ。
「それではそろそろ準備しますか。アハッ!」
楽しそうにゲーム専用のパソコンの電源を入れるポーちゃんママ。
「サービス開始までお待ちください。サービス開始は午前10時を予定しております。」
「チッ。少し早かったか。今の間にトイレでも行っとくか。それとランチのポテトの宅配とスーパーに晩御飯のオーダーしとかないと。お手伝いさんが欲しいな。」
現在の時刻は9時30分。準備万全のポーちゃんままであった。
「エクレア様くるぞ!」
その頃、ネットの掲示板はポーちゃんママの話題で持ちきりだった。
「ポッポッポのゲームには必ずエクレア様がインされるぞ!」
「エクレア神降臨!」
「これでゴットカードも神ゲーの仲間入りだ。」
ネット民の間では世界大会30連覇中のポーちゃんママは神扱いされていた。正に世界に誇る日本の誇りであった。例えるならイチロー、ゴジラ、エクレアなのである。
「後1分。この緊張感がたまらん!」
現在の時刻は9時59分。遂に一分をきった。
「3、2、1。戦闘開始だ!」
これが2児の子供を持つゲーマーの母親の生活であった。
「アカウント名はエクレア。年齢は永遠の17才っと。」
次々とゲームの初期設定を入力していく。
「普通の女子高生でいいわね。アハッ!」
ゲームのアバターなので誰にも若作りしているとは言われないのである。
「ほい! きた! ゲームの世界!」
やっと初期設定が終わりパソコンの画面がゲームの画面にきた。
「スキップ! この差が大きいのよね。」
ポーちゃんママはチュートリアルをスキップした。チュートリアルは説明に時間がかかるのでスキップすると他のプレイヤーと約5分以上の差が生まれる。世界大会クラスになると、この差が命取りである。
「まずは無料ガチャを回そうっと! 記念すべき第1号は何が出るかな?」
ポーちゃんママはガチャを回す。
「弓兵か。まあ、無料ガチャだから期待してないけどね。」
無料ガチャはどのゲームでも詐欺みたいなものである。
「やあ! ここから本気を出すか!」
アカウント・エクレアが遂に目覚める。
「今の期間はイベントで竜の探求をやっているから、ガチャの目玉は伝説の勇者トロよ魔王ドラゴン・キングか。」
勇者トロ
レベル80
全ステータス160
・ブレーブ・スラッシュー!
魔王ドラゴン・キング
レベル80
全ステータス160
・DKF(ドラゴン・キング・ファイアー!)
「なになに? シークレット・キャラクター多数ご用意してあります? まったく、うちの旦那はふざけてるんだから!」
プンプンに怒るポーちゃんママ。
「良い子のみんなは親のクレジットカードで真似しないでね! 課金開始!」
ポポーちゃんママが有料ガチャに課金を始める。一般的に有料ガチャに課金する人は一般大衆ではなく、ゲーム関係者の人の方が多い。いわゆるヒットしているという自作自演である。ゲーマーのポーちゃんママもその一人である。
「ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ!」
怒涛のガチャ回しが始まる。
ピーンポーン!
その時、玄関のベルが鳴った。
「は~い。」
ポーちゃんママが玄関を開ける。
「マクドナルです。ポテトの宅配です。」
「ありがとう。」
さっき注文したポテトが届いた。
「美味しい。よし! 燃料補給だ! 続けてガチャを回すぞ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ!」
そして再びガチャを回し始めたポーちゃんママ。
ピーンポーン!
再びベルが鳴る。
「は~い。」
「スーパーです。商品をお届けに来ました。」
「ありがとう。」
さっき注文したネットスーパーの商品が届いた。
「これで晩御飯も大丈夫! 後はポーちゃんが帰って来るまで私を邪魔する者はいない! 本当に家政婦さんが欲しいわ。でも、雇ってしまうとお母さんじゃなくなっちゃうしな~。困っちゃう。」
手抜き専業主婦も辛いのである。
「それでは再びガチャでも回すか。ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ! ガチャ!」
あくまでもお金持ちのポーちゃんママはガチャに課金しまくるのであった。
「1時間で1億円か。まあ、これぐらいでいいだろう。」
やっとポーちゃんママはガチャを回すのをやめた。
「それではどれだけレアが手に入ったか見て見よう。」
これもお金持ちの特権である。
「勇者トロが17枚。魔王ドラゴン・キングが11枚っと。辛うじてカンストしたな。」
初期の設定で1枚被れば0.1のステータスがかけられる。つまり10枚被ればステータスが2倍になるということだ。2倍までが現在のゴットカードの限界値なのでポーちゃんママは1時間1億の課金で何とか達成した。
「だが問題なのがシークレットだ。うちの旦那は変なモノを仕込みやがったな。」
詳細はポーちゃんママも知らない。
「マウス・ナイト? カウ・ナイト? タイガー・ナイト? チキン・ナイトって干支ばっかりじゃん!? 干支戦記ってなんだ!? 12星座と戦わす気かよ!? くだらねえ!?」
ポーちゃんママは旦那の悪口を言うのが大好きだ。
「でも、さすがシークレットだ。ダブらなかったな。」
マウス・ナイト等のシークレットたち
レベル90
全ステータス180
「こうなると2倍まで被らせた勇者トロと魔王ドラゴン・キングの方が強いな。」
勇者トロ、魔王ドラゴン・キング(2倍)
レベル80
全ステータス320
「どう見ても魔王ドラゴン・キングの方が全体攻撃が使えそうで強そうだ。第一形態は人型だし、魔王ドラゴン・キングでプレイしよう。」
ポーちゃんママは自分がプレイするキャラクターを選んだ。お金持ちは最初から一般大衆や無料ガチャの弓兵など使う気はないのだ。
「残りは魔法使い系でいいのかな? 隠れ家と研究所の建設だ。これが一番将来的に差が出る。2週間もあれば禁呪か魔界の召喚獣くらいは手に入るだろう。守りは勇者トロと干支戦記部隊を配置していれば破壊されることもないだろう。」
自由になんでも建設、育成できる。それがゴットカードの世界。
「後は世界全土に手に入れた雑魚キャラクターたちを派遣しよう。きっとお宝とか隠しダンジョンを見つけてくれるだろう。レベル上げとか合成とか面倒臭いから、オートで設定と。楽ちんだな。これなら放置しても物語が進むぞ。」
今時のネットゲームは放置で強くならないと誰も遊んでくれない。
「よし! やってやるぞ! 今日中にクリアするぞ!」
遂にポーちゃんママがイベント竜の探求を開始する。
「目指すわ! 2週間後の対戦モードの大会で優勝することだ!」
ポーちゃんママは先を見据えていた。
つづく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる