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9話
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「ホントに初めてできた後輩がこんなにひねくれていて面白いなんてある意味最高だよ」
困っているのか喜んでいるのか分からない声音で紗那は呟く。
「残念でしたね、ひねくれた後輩で」
ここでもう一回真希は紗那に皮肉を言う。
「いや、全然残念じゃないよ。北野後輩は素敵な後輩だとあたしは思うよ」
「……」
今までこの性格を褒められてこなかった真希は、紗那にこの性格を肯定され思わず照れてしまった。
「もしかしてときめいちゃったか~、このこの~」
「別にときめいていないですから。頬をツンツンするの止めてください。その指、折りますよ」
「北野後輩が言うと冗談に聞こえないのだが」
「冗談じゃなく本気ですので、冗談に聞こえなくて当然です」
照れている真希をからかうように頬をツンツンする紗那にイラついた真希は、ツンツンしている指を折ると紗那を脅迫する。
もちろん本気ではないが、もし紗那がそれでも止めなかった場合逆方向に曲げるぐらいの制裁は行うつもりだった。
だが紗那も指は折られたくなかったのか、素直に言うことを聞いてくれた。
「というか鈴木先輩もずいぶん変わってますよね。私と仲良くなりたいなんて」
「おや、それはなぜだい? 意味が分からないのだが」
この時、紗那は演技でもなんでもなく本気で真希が言っていることが分からず首を傾げた。
「私はこんな性格ですし、仲良くするメリットとかないと思うんですけど」
もし真希が先輩で、こんな後輩がいたら絶対仲良くしたいとは思わないし、そもそも関わりたくもない。
それなのに、紗那はウザいぐらい真希に話しかけ仲良くなろうとしている。
真希からすれば紗那の方が意味不明である。
「まずこれだけは言っておくが、別に人と仲良くなる時にメリットとかデメリットとかあたしは考えない。そもそもあたしがその人と仲良くなりたいのは『仲良くなりたい』からであって、そこにメリットやデメリットは関係ない。もしメリットやデメリットを考えて仲良くなる人を決めているならそんな人とは仲良くなりたいとは思わない。さすがにそれはあたしを馬鹿にしすぎではないか」
紗那の口調はいつものようなちゃらけた口調ではなく、強い口調だった。
「……ごめんなさい」
紗那の口調が予想以上に強い口調だったので、紗那に責められたと感じ取った真希は罰の悪い顔をしながら謝罪した。
「あたしこそすまない。少しカッとなってしまった。強い口調で責めるようなことを言ってすまない」
紗那も紗那で強く言い過ぎたことを気にしているらしく、真希に謝罪する。
「北野後輩、これだけは覚えていてほしい。あたしはメリットデメリットで人付き合いを決めるようなことはしない。あたしはただ純粋に北野後輩と仲良くなりたいと思っている。どうかな、伝わったかな?」
先ほどの強い口調を反省しているらしく、紗那の声はいつもよりも優しかった。
紗那はメリットデメリット関係なしに、真希と仲良くしたいという気持ちは伝わって来た。
困っているのか喜んでいるのか分からない声音で紗那は呟く。
「残念でしたね、ひねくれた後輩で」
ここでもう一回真希は紗那に皮肉を言う。
「いや、全然残念じゃないよ。北野後輩は素敵な後輩だとあたしは思うよ」
「……」
今までこの性格を褒められてこなかった真希は、紗那にこの性格を肯定され思わず照れてしまった。
「もしかしてときめいちゃったか~、このこの~」
「別にときめいていないですから。頬をツンツンするの止めてください。その指、折りますよ」
「北野後輩が言うと冗談に聞こえないのだが」
「冗談じゃなく本気ですので、冗談に聞こえなくて当然です」
照れている真希をからかうように頬をツンツンする紗那にイラついた真希は、ツンツンしている指を折ると紗那を脅迫する。
もちろん本気ではないが、もし紗那がそれでも止めなかった場合逆方向に曲げるぐらいの制裁は行うつもりだった。
だが紗那も指は折られたくなかったのか、素直に言うことを聞いてくれた。
「というか鈴木先輩もずいぶん変わってますよね。私と仲良くなりたいなんて」
「おや、それはなぜだい? 意味が分からないのだが」
この時、紗那は演技でもなんでもなく本気で真希が言っていることが分からず首を傾げた。
「私はこんな性格ですし、仲良くするメリットとかないと思うんですけど」
もし真希が先輩で、こんな後輩がいたら絶対仲良くしたいとは思わないし、そもそも関わりたくもない。
それなのに、紗那はウザいぐらい真希に話しかけ仲良くなろうとしている。
真希からすれば紗那の方が意味不明である。
「まずこれだけは言っておくが、別に人と仲良くなる時にメリットとかデメリットとかあたしは考えない。そもそもあたしがその人と仲良くなりたいのは『仲良くなりたい』からであって、そこにメリットやデメリットは関係ない。もしメリットやデメリットを考えて仲良くなる人を決めているならそんな人とは仲良くなりたいとは思わない。さすがにそれはあたしを馬鹿にしすぎではないか」
紗那の口調はいつものようなちゃらけた口調ではなく、強い口調だった。
「……ごめんなさい」
紗那の口調が予想以上に強い口調だったので、紗那に責められたと感じ取った真希は罰の悪い顔をしながら謝罪した。
「あたしこそすまない。少しカッとなってしまった。強い口調で責めるようなことを言ってすまない」
紗那も紗那で強く言い過ぎたことを気にしているらしく、真希に謝罪する。
「北野後輩、これだけは覚えていてほしい。あたしはメリットデメリットで人付き合いを決めるようなことはしない。あたしはただ純粋に北野後輩と仲良くなりたいと思っている。どうかな、伝わったかな?」
先ほどの強い口調を反省しているらしく、紗那の声はいつもよりも優しかった。
紗那はメリットデメリット関係なしに、真希と仲良くしたいという気持ちは伝わって来た。
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