79 / 91
79話
しおりを挟む
「それに鈴木先輩が話しかけてこないのって真希が意識しているから気を使って話しかけてこないんじゃないの。そんなあからさまに意識されたら鈴木先輩だって話しづらいでしょ」
さらに愛理は真希では一生気づけなかったところにも指摘する。
そんなこと考えたこともなかった。
紗那はウザいが優しい女の子だ。
真希がキスのことを意識してたら、優しい紗那は気を使って話しかけてこなくなるのも納得である。
「だけどやっぱり事故とはいえ私とキスをして、鈴木先輩も不快だったと思うし嫌われたと思う」
真希は今まで自分のことばかりで相手のことを考えていなかったことに気づく。
真希の場合、別に紗那とキスをしたことが嫌なのではなくキスをしたことを意識しすぎるあまり話せないだけである。
だけどもし、紗那が真希とキスをしたことが嫌で話しかけてこなくなった場合、真希にできることは謝罪しかない。
「う~ん、それはどうかな? 鈴木先輩は真希ちゃんのこと大好きだと思うよ。じゃなかったら異性の家でシャワーも浴びないし着替えも断ると思うし家にも上がらないと思う。それだけ鈴木先輩は真希ちゃんのことを信頼してると思う。それに嫌いな人にキスされたら絶対嫌な顔すると思うよ。そうじゃなかったら結構大丈夫だと思う」
「それにそんなグチグチ悩んでるなら直接鈴木先輩に聞けば良いんじゃん」
「そんな言い方はないと思うよ。それが難しいから真希ちゃんは悩んでるだと思うし」
「でも……」
「でも愛理ちゃんの言うことも一理あるよ。もし心配なら直接鈴木先輩に聞くのもアリだと思う。大丈夫、もしダメでも私と愛理ちゃんで真希ちゃんのこと慰めてあげるから。心配しないで」
「どうして失敗前提で真希に話してんだ陽子」
「あっ、そうだった。えへへ。でも私は失敗しないと思うから大丈夫」
しかし、陽子は真希の推測をすぐに一刀両断して切り捨てる。
それに続き、ウジウジ悩んでいる真希が煩わしくなったのか愛理がハイリスクで大胆の提案をする。
確かにここで三人で悩んでいても答えが出るわけではない。
愛理の言い方は棘が多いが正論である。
それに失敗しても陽子たちが真希を慰めてくれるらしい。
今の光景は紗那たちに相談した時の光景にかなり酷似していた。
あの時も紗那たちは真剣に真希の悩みを聞き、真剣に答えてくれた。
その時も失敗したら慰めてやると言ってくれていた。
他人は面倒だ。
中学の頃までは一人で過ごしてきたので、こんな人間関係で悩むことはなかった。
そのせいで今まで人と接してこなかった真希は、人間関係で悩んだ時どうすれば分からない高校生になっていた。
だけど周りの人が助けてくれたおかげで愛理の問題を解決することができた。
そして今も今度は逆で、真希と紗那の問題を陽子と愛理が必死に考えてくれている。
もし、陽子と愛理がいなかったらまた一人でドツボにはまっていただろう。
真希は少しずつ人の大切さを知っていく。
「ありがとう陽子、愛理。鈴木先輩とちゃんと話してみるよ」
「うん、頑張って真希ちゃん」
「まっ、せいぜい失敗しないように頑張りなさい」
二人に励まされた真希は二人にお礼を言う。
陽子は笑顔で真希を応援し、愛理は言葉はきついが心配していることは伝わってくる。
紗那と話し合う決意はしたものの、放課後紗那と出会うことができずに休日を迎えてしまう。
この時、紗那と連絡先ぐらい交換しておけば良かったと嘆く真希だったが時すでに遅かった。
さらに愛理は真希では一生気づけなかったところにも指摘する。
そんなこと考えたこともなかった。
紗那はウザいが優しい女の子だ。
真希がキスのことを意識してたら、優しい紗那は気を使って話しかけてこなくなるのも納得である。
「だけどやっぱり事故とはいえ私とキスをして、鈴木先輩も不快だったと思うし嫌われたと思う」
真希は今まで自分のことばかりで相手のことを考えていなかったことに気づく。
真希の場合、別に紗那とキスをしたことが嫌なのではなくキスをしたことを意識しすぎるあまり話せないだけである。
だけどもし、紗那が真希とキスをしたことが嫌で話しかけてこなくなった場合、真希にできることは謝罪しかない。
「う~ん、それはどうかな? 鈴木先輩は真希ちゃんのこと大好きだと思うよ。じゃなかったら異性の家でシャワーも浴びないし着替えも断ると思うし家にも上がらないと思う。それだけ鈴木先輩は真希ちゃんのことを信頼してると思う。それに嫌いな人にキスされたら絶対嫌な顔すると思うよ。そうじゃなかったら結構大丈夫だと思う」
「それにそんなグチグチ悩んでるなら直接鈴木先輩に聞けば良いんじゃん」
「そんな言い方はないと思うよ。それが難しいから真希ちゃんは悩んでるだと思うし」
「でも……」
「でも愛理ちゃんの言うことも一理あるよ。もし心配なら直接鈴木先輩に聞くのもアリだと思う。大丈夫、もしダメでも私と愛理ちゃんで真希ちゃんのこと慰めてあげるから。心配しないで」
「どうして失敗前提で真希に話してんだ陽子」
「あっ、そうだった。えへへ。でも私は失敗しないと思うから大丈夫」
しかし、陽子は真希の推測をすぐに一刀両断して切り捨てる。
それに続き、ウジウジ悩んでいる真希が煩わしくなったのか愛理がハイリスクで大胆の提案をする。
確かにここで三人で悩んでいても答えが出るわけではない。
愛理の言い方は棘が多いが正論である。
それに失敗しても陽子たちが真希を慰めてくれるらしい。
今の光景は紗那たちに相談した時の光景にかなり酷似していた。
あの時も紗那たちは真剣に真希の悩みを聞き、真剣に答えてくれた。
その時も失敗したら慰めてやると言ってくれていた。
他人は面倒だ。
中学の頃までは一人で過ごしてきたので、こんな人間関係で悩むことはなかった。
そのせいで今まで人と接してこなかった真希は、人間関係で悩んだ時どうすれば分からない高校生になっていた。
だけど周りの人が助けてくれたおかげで愛理の問題を解決することができた。
そして今も今度は逆で、真希と紗那の問題を陽子と愛理が必死に考えてくれている。
もし、陽子と愛理がいなかったらまた一人でドツボにはまっていただろう。
真希は少しずつ人の大切さを知っていく。
「ありがとう陽子、愛理。鈴木先輩とちゃんと話してみるよ」
「うん、頑張って真希ちゃん」
「まっ、せいぜい失敗しないように頑張りなさい」
二人に励まされた真希は二人にお礼を言う。
陽子は笑顔で真希を応援し、愛理は言葉はきついが心配していることは伝わってくる。
紗那と話し合う決意はしたものの、放課後紗那と出会うことができずに休日を迎えてしまう。
この時、紗那と連絡先ぐらい交換しておけば良かったと嘆く真希だったが時すでに遅かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
陰キャの俺、なぜか文芸部の白髪美少女とバスケ部の黒髪美少女に好かれてるっぽい。
沢田美
恋愛
この世の中には、勝者と敗者がいる。
――恋人がいて、青春を謳歌し、学校生活をカラフルに染める勝者。
そしてその反対側、モブのように生きる俺・高一賢聖(たかいちけんせい)。
高校入学初日、ぼっちを貫くつもりだった俺の前に、
“二人の女王”が現れた。
ひとりは――雪のように白い髪を持つ、文芸部の女神・瀬良由良(せらゆら)。
もうひとりは――バスケ部の全国エースにして完璧超人、不知火優花(しらぬいゆうか)。
陰キャ代表の俺が、なんでこの二人に関わることになるんだ!?
「文芸部、入らない?」
「由良先輩、また新入生をたぶらかしてる〜!」
平凡で静かな高校生活を夢見ていたのに――
気づけば俺の毎日は、ラブコメと混乱で埋め尽くされていた。
青春なんて関係ないと思ってた。
だけど、この春だけは違うらしい。
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2026.2.22)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密
まさき
青春
俺は今、東大院生の実験対象になっている。
ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。
「家庭教師です。住まわせてください」
突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。
桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。
偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。
咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。
距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。
「データじゃなくて、私がそう思っています」
嘘をついているような顔じゃなかった。
偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。
不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる