3 / 103
3話
しおりを挟む
「ゴホン。とりあえずうちの高校は部活動強制だから今週末までにはどこかの部活に入部届を出さなければならない。別に深く考えずに好きな部活に入ってくれればそれで良い」
「そもそも部活動とは生徒の自主性を重んじで入部する活動であって、それが強制になってしまうとその理念に反するのではないんですか」
「そういうルールなんだようちの高校は」
そもそも部活動は生徒の自主性を重んじて入部し活動するものであり、それが強制となってしまうと本末転倒も良いところである。
「それが例え間違ったものでもルールだから容認してしまうのですね」
「いや、だからな。大人には大人のルールっていうものがあってな……はぁ~」
瑞希が鋭いところをツッコむと、尚美は困ったような表情を浮かべながらため息を吐き出す。
先生も公務員という立場から上にはなかなか言いづらいポジションなのだろう。
特に若い先生にとっては。
「もし、既存の部活が嫌なら自分たちで部活動を作ると良い。この高校は他の学校よりも部活動創立のハードルが低くてな部員三人と顧問がいればすぐに作ることができる。顧問の名前ぐらいなら私が貸してやる。どうせ柊のことだ、そんなハードな部活なんて作る気はないだろ」
「……そうですね。それで手を打ってあげます。ですので、その約束、反故しないでくださいよ」
「分かってるよ。先生が一度決めたことに二言はない」
粘ったおかげで、なんとか良い塩梅なところで尚美が折れてくれた。
今、すでにある部活は内容がハードなものが多く、文化系の少人数の部活ももうすでに人間関係ができている。
そこに入るのはそれはそれで面倒なものである。
だから、新しく部活を作った方が楽である。
そこで重要になってくるのが顧問の存在である。
いくら部活をしたくないと思っているも熱血の先生が顧問になったら、今までの苦労が水の泡になる。
「なぜ、部活動に入らなければならないのか、ご説明をお願いします」
「だからね、白鳥さん。それはこの高校のルールで――」
「そんなことに使っている時間はありません。それにそんな理由では納得できません。そもそも部活は生徒の自主性を重んじるものです。ですので私は帰宅部にさせていただきます」
隣でも瑞希と同じようなことを言い部活に入りたがらない女子生徒がいた。
そっちの女子生徒を対応している先生はかなり気弱な先生らしく、生徒に威圧されオロオロしている。
なぜその生徒が男の娘ではなく女の子だと分かったかというと、スカートを履いていたからである。
基本、男の娘はスラックス、女の子はスカートの着用が義務付けられている。
そして制服は紺を基調にしており、男の娘はネクタイ、女の子はリボンを付けている。
ちなみにネクタイ、リボンの色は一年生は赤で二年生は黄色で三年生は青である。
「水谷先生、少しご相談があるんですけど」
「はい、なんですか黒川先生」
生徒の対応で困っている水谷を不憫に思ったのか、尚美が助け舟を出す。
「そもそも部活動とは生徒の自主性を重んじで入部する活動であって、それが強制になってしまうとその理念に反するのではないんですか」
「そういうルールなんだようちの高校は」
そもそも部活動は生徒の自主性を重んじて入部し活動するものであり、それが強制となってしまうと本末転倒も良いところである。
「それが例え間違ったものでもルールだから容認してしまうのですね」
「いや、だからな。大人には大人のルールっていうものがあってな……はぁ~」
瑞希が鋭いところをツッコむと、尚美は困ったような表情を浮かべながらため息を吐き出す。
先生も公務員という立場から上にはなかなか言いづらいポジションなのだろう。
特に若い先生にとっては。
「もし、既存の部活が嫌なら自分たちで部活動を作ると良い。この高校は他の学校よりも部活動創立のハードルが低くてな部員三人と顧問がいればすぐに作ることができる。顧問の名前ぐらいなら私が貸してやる。どうせ柊のことだ、そんなハードな部活なんて作る気はないだろ」
「……そうですね。それで手を打ってあげます。ですので、その約束、反故しないでくださいよ」
「分かってるよ。先生が一度決めたことに二言はない」
粘ったおかげで、なんとか良い塩梅なところで尚美が折れてくれた。
今、すでにある部活は内容がハードなものが多く、文化系の少人数の部活ももうすでに人間関係ができている。
そこに入るのはそれはそれで面倒なものである。
だから、新しく部活を作った方が楽である。
そこで重要になってくるのが顧問の存在である。
いくら部活をしたくないと思っているも熱血の先生が顧問になったら、今までの苦労が水の泡になる。
「なぜ、部活動に入らなければならないのか、ご説明をお願いします」
「だからね、白鳥さん。それはこの高校のルールで――」
「そんなことに使っている時間はありません。それにそんな理由では納得できません。そもそも部活は生徒の自主性を重んじるものです。ですので私は帰宅部にさせていただきます」
隣でも瑞希と同じようなことを言い部活に入りたがらない女子生徒がいた。
そっちの女子生徒を対応している先生はかなり気弱な先生らしく、生徒に威圧されオロオロしている。
なぜその生徒が男の娘ではなく女の子だと分かったかというと、スカートを履いていたからである。
基本、男の娘はスラックス、女の子はスカートの着用が義務付けられている。
そして制服は紺を基調にしており、男の娘はネクタイ、女の子はリボンを付けている。
ちなみにネクタイ、リボンの色は一年生は赤で二年生は黄色で三年生は青である。
「水谷先生、少しご相談があるんですけど」
「はい、なんですか黒川先生」
生徒の対応で困っている水谷を不憫に思ったのか、尚美が助け舟を出す。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる